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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第391号 2018.4.14.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】4月の乙女高原自然観察交流会 04月07日(土)
NEW! 2.【活動案内】ヤマアカガエル産卵調査 04月22日(日)
3.【活動案内】「スミレの観察会」シリーズ 04月28日(土)他
NEW! 4.【活動案内】第19回 遊歩道づくり 05月13日(日)
5.【活動案内】5月の乙女高原自然観察交流会 05月13日(日)
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0.【ニュースニュース】
●1.乙女高原にも続々と春が流れこんでいる・・・そんな感じです。4月7日の観察交流会では、往復の林道も含めて、ヒナスミレ、エイザンスミレ、アカネスミレ、タチツボスミレ、フモトスミレ、エゾアオイスミレと、6種類ものスミレの花に出会うことができました→1
●2.いよいよいろいろな花も咲きだしましたので、乙女高原ファンクラブ・ホームページで「自然情報」を始めました。その時期に見られる花、見られる鳥などなど、旬な自然情報をお届けします。
http://fruits.jp/~otomefc/
●3.5月13日(日)は今年最初の「乙女高原の保全作業」である「遊歩道づくり」です。各班の参加者に作業内容を伝える係などのボランティア・スタッフへの立候補をぜひ、お願いします→4
●4.遊歩道づくりのちらしを作りました。配布にご協力いただける方はぜひご活用ください→4
http://fruits.jp/~otomefc/2018yuhodo.pdf
●5.山梨市駅前の「街の駅やまなし」で、乙女高原コーナーの展示替えをしました。乙女高原で見られる30種類のスミレの写真を1枚1枚パネルにし、展示してあります。さすがにA4判のパネル30枚が並んでいるのは壮観ですよ。ぜひ一度ご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20180401
●6.合計4回予定しているスミレ観察会のちらしを作りました。配布にご協力いただける方はぜひご活用ください。
http://fruits.jp/~otomefc/2018sumire.pdf
●7.ニュースレター「乙女高原が好き」1801号の発送作業は加藤信子さんにやっていただきました。今回は普通会員にもサポーター会員にもお送りしているので、全部で422通にもなったんですよ!!
加藤さん、ありがとうございました。
●8(再掲).4月の世話人会は4月18日(水)午後7:30から牧丘総合会館(=牧丘支所)で行います。世話人でなくても会員であれば、どなたでも参加できます。ぜひ、覗いてみてください。
●9.「乙女高原の写真屋さん」古屋光雄さんの写真展の案内です。
①5/2~5/21 信濃境駅前「夢屋」にて「煌・凜・麗」0266-64-2196
②5/24~5/29 甲州市塩山上萩原大久保平「大菩薩の風ビエンナーレ」の一環。090-3099-2120
●10.乙女高原の活動でお世話になっている多田多恵子さんらがジュンク堂池袋本店7Fで「身近な植物のびっくり!」写真展を4月30日まで開催しているそうです。
https://honto.jp/store/news/detail_041000024703.html?shgcd=HB300
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1.【活動報告】●4月の乙女高原自然観察交流会● 04月07日(土)
※ヤマアカガエル産卵調査を兼ねて行われました。
※井上敬子さんがレポートを書いてくださいました。
4月7日、観察交流会が行われました。今年は春の訪れが早くて、集合した道の駅も新緑の季節になっていました。そんな中、初めて参加する方も含め、6名が車に分乗し、出発です。今回はヤマアカガエルの産卵調査もかねてということで、途中のポイントに立ち寄り、観察しました。まず金桜神社上のポイントですが、ここでは産卵は確認できませんでした。もう3年くらい産卵は見られないとのこと。林道わきにキブシやアブラチャン、ヤナギの花などたくさん見られました。
昨年、カタクリを見つけた山の神の所に立ち寄ってみました。まだ、開いていませんが、数輪のカタクリに出会えました。ここでは林道わきの斜面にヒナスミレがたくさん咲いていました。薄ピンクのかわいい花です。エイザンスミレも咲き始めていました。
次にカエル池と呼んでいるポイントです。3月の観察会で卵塊と親のヤマアカガエルも確認された所です。ここではもうみなオタマジャクシになっていて、小さな池の中にオタマジャクシがたくさん泳いでいます。オタマジャクシが塊になっている所が2カ所あり、なぜだろう、エサになるものがあるのだろうかなど話し合いました。ミソサザイのさえずりがよく聞こえ、タチツボスミレやアカネスミレ、ヒトリシズカも咲き始めていました。
しばらく行ったカツラの大木の所にも立ち寄りました。芽吹きの赤い色が遠くからもよく見えます。カツラの木の根元まで降りて行くと、ヤマエンゴサク、コガネネコノメ、レンプクソウなどが咲き始めていました。渓流沿いにはハナネコノメ、ツルネコノメ、ユリワサビなども咲いていました。キセキレイが岩の上で尾を振っていたり、茶色いヘビにも出会いました。少し前の暖かさで冬眠から目覚めたのでしょうが、この日は冷え込んで、ヘビもあまり動きませんでした。家に帰って調べたら、ジムグリというヘビでした。こんな調子で、いつものことながら、なかなか高原にたどりつけません。
柳平でゲートのカギを開けて中に入り、次のポイントの湿地帯へ。ここにはヤマアカガエルの卵がありました。1週間前に植原さんが確認した3腹と新たに確認できたものが6腹で、合計9腹でした。ここまで登ってくるとさすがに風が冷たく、まだ木々の芽吹きもほとんど見られません。3月の観察会で発見したシカの死骸は影も形もなくなっていて、誰がどこに持ち去ったのか謎です。
昼近くになり、ようやく乙女高原へ。谷地坊主のある湿地でカエルの卵調査です。ここではたくさん見つかりました。1週間前のものも合わせて、20腹もありました。まだ産んだばかりと思われる新鮮なものもありました。流れの中にも1腹あってびっくりです。まだ新鮮で、透明できれいでした。植原さんが触っているうちにひっくり返ってしまい、裏側には卵の一つ一つに白い点があることも発見しました。バッコヤナギは花が咲いていました。枯れ草の上に土や枯れ葉が混ざったものがソーセージ状にあり、植原さんから「春のエボジと呼んでいます」との話を聞きました。エボジ・・・初めて聞いた言葉でした。ヒメツチハンミョウをいくつか見かけました。青いきれいなメタリックカラーです。オスの触覚の特徴を教えてもらいました。
ここで2人が先に下山するので植原さんがゲートの所まで送っていき、その間に塚田さんからコケのレクチャーを受けました。雌花と雄花があること、その生殖の仕方など、昼食時もこの話で盛り上がりました。植原さんが戻ってきてから、もう一か所、奥の湿地も調査しました。1週間前の1腹と新たに2腹ありました。湿地ではクリンソウやバイケイソウの芽吹きが見られました。
昼食後、塚田さんが準備してきたコケの表示を付けながら、森のコースを登りました。ミズナラの広場のミズナラの木についているコケだけでも数種類あり、3つの小さい表示板をつけました。また登山道わきにも何カ所か表示を付けました。コケは何百種類もあり、見分けにくいので、表示板と一緒に写真に撮ったり、見分け方を教えてもらったりもしましたが、なかなか難しいです。乙女高原でコケにも興味を持ってもらえるといいと思いました。
展望台では雲も多かったですが、富士山がよく見えました。スミレがないかと探しましたが、小さい葉がでたばかりです。やはりまだ時期が早いかと思っていたら、紫色が目に飛びこんできました。スミレが一輪、それも何とエゾアオイスミレです。上品な青みがかった色の花と、毛深い葉が出はじめたところでした。ここでエゾアオイスミレを見たのは初めてです。嬉しかったです。草原を下って行くと、ツノハシバミの赤い雌花が咲いていました。草原内には小さな草が芽吹いたばかりで、花は全くありません。ゴジュウカラやヒガラの鳴き声やコゲラのドラミングなど聞こえてきました。
高原を後に、塩平への林道を下りました。途中にマンサクやミツバツツジが咲いていて、ヒカゲツツジも咲き始めていました。自然観察路の入り口で、スミレを探しました。フモトスミレが咲き始めていましたが、以前見たエゾアオイスミレは見つかりませんでした。他のスミレもほとんどありません。まだこのあたりは浅い春というところでしょうか。塩平から西保地区の辺りは桜が満開でミツバツツジもきれいでした。下界は色とりどりにさまざまな花が咲き、春たけなわです。この時期は高度差でさまざまな春に出会えて楽しいです。春は徐々に山を登っていきます。毎週のようにその様子を見に行きたいと思う季節です。楽しく、有意義な一日でした。
※カツラの大木のところで、ウエハラはシカに幹を剥かれた、直径1mほどの木を2本見つけました。木の材が黄色っぽく見えたので「もしかして・・・」と、はがされた破片の一部を持っていき、今回参加してくださった角田さんに同定していただきました。キハダだったそうです。キハダは胃腸の薬として用いられる木です。シカにも胃薬が必要なのでしょうか?
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2.【活動案内】 ●ヤマアカガエル産卵調査● 04月22日(日)
・この調査は、環境省と(公益財団法人)日本自然保護協会が協働で実施している「モニタリングサイト1000里地里山調査」に(乙女高原を)調査地として(乙女高原ファンクラブが)応募して、行っているものです。
・調査は5年目になります。2週間おきに、設定した調査地(乙女高原の3つの湿地)で、新しい卵塊の数を数えています。
・メス1頭が1シーズンに産む卵塊は1つだけです。ですから、卵塊の数がその地域のヤマアカガエルの頭数を反映しています。何頭いるか正確に推定することは難しいですが、「増えた」「減った」ということは言えそうです。なお、カエルの卵は、1頭のメスが1かたまりを産むことから「1腹」と数えます。
・2014年・・・合計で35腹
・2015年・・・合計で42腹
・2016年・・・合計で29腹
・2017年・・・合計で25腹
・今シーズンは4月14日現在、合計28腹の産卵を確認しています。
・4月22日(日)09:00に「道の駅 花かげの郷 牧丘」に集合し、車の乗り合わせで乙女高原に向かいます。
・なお、山梨県内のカエルの産卵調査にも参加していますが、県内調査では乙女高原の湿地とともに、①旧杣口林道入り口の湿地、②林道途中の道脇の湧き水による池も調査地としています。
・4月14日現在、①では産卵が確認できていません。
・②では2月11日に産卵が確認できました(1腹)。その後、3月3日に9腹、3月10日に6腹、3月18日に5腹、3月25日に1腹の新しい卵塊が確認できました。合計22腹です。
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3.【活動案内】 ●「スミレの観察会」シリーズ●
ちらしです。http://fruits.jp/~otomefc/2018sumire.pdf
今年も「スミレの観察会」シリーズを開催します。スミレに特化した観察会を開催するのは8年目になります。
乙女高原で見つかったスミレの種類は変種や交雑種を含めて、なんと30種類。とはいえ、一回の観察会で全部を観ることは不可能です。スミレの種類によって、開花の時期が違うし、好みの場所も違うからです。同じような姿かたちなのに、こんなにたくさん! まさに生物多様性そのものです。
ぜひ、1回だけでなく、複数回(できれば皆勤賞!)参加して、多様なスミレの世界を楽しんでください。
①4月28日(土)集合9:30鼓川温泉駐車場 ~15:00 講師は案内人の依田さん。無料。
乙女高原に向かう林道で、途中途中歩きながらスミレ観察をします。
②5月13日(日)集合13:00乙女高原グリーンロッジ ~16:00 講師は案内人の依田さん。無料。
乙女高原自然観察交流会②を兼ねて。
※この日の午前中は「遊歩道作り」というボランティア作業。こちらにもぜひご参加ください。
③5月19日(土)集合9:30乙女高原グリーンロッジ ~15:00 講師は案内人の依田さん。無料。
乙女高原とその周辺でスミレを観察します。
④6月 2日(土)集合8:30牧丘の道の駅 ~15:30 乙女高原自然観察交流会③を兼ねて。
1日かけて標高2000mほどのところに広がるキバナノコマノツメ群落を観察しに行きます。
キバナノコマノツメは黄色い花をつけるスミレです。
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4.【活動案内】●第19回 遊歩道づくり● 05月13日(日)
ちらしです。http://fruits.jp/~otomefc/2018yuhodo.pdf
古くなった杭を交換し,ロープを張り巡らし,遊歩道をはっきりさせます。ご家族で参加できる作業です。春の乙女高原で,いい汗をかきましょう。ただし,天気が悪いと寒いです。防寒具もお忘れなく。
終了後の午後からは,依田さんを講師にスミレ観察会をします。こちらも予定に入れておいてください。
イベントがスムーズに進行できますよう、参加者のお世話等をするボランティア・スタッフに、ぜひ立候補してください。
■主催 山梨市 山梨県 乙女高原ファンクラブ
■日時 5月13日(日) 午前9時半から12時ごろまで ※スタッフは9時集合
(少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします)
(荒天の場合,20日・日曜に延期)
■集合 乙女高原グリーンロッジ前
■持ち物 べんとう,雨具,軍手。
かけや(大きなトンカチ),なたなど道具がある方はご持参ください。
■服装 作業のできる服装(まだ寒いので,防寒の準備も)
■問い合わせ・申し込み先 山梨市役所観光課 電話0553-22-1111(代表)
※保険には主催者で加入します。
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5.【活動案内】 ●乙女高原自然観察交流会● 05月13日(日)
■月 日 05月13日(日)
■集 合 13:00・乙女高原 スミレ観察会と兼ねて行います。
■持ち物 弁当,水筒,あとは観察用具。標高が高いので防寒着も用意してくださ
い。
■参加費 無料。
■乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※今年度の予定
終了①04月07日(土)集合:09:00・道の駅 兼:ヤマアカガエル産卵調査
②05月13日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:スミレ観察会
③06月02日(土)集合:08:30・道の駅 兼:黄色いスミレ観察会
④07月07日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会
⑤08月04日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
⑥09月08日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
⑦10月06日(土)集合:09:00・道の駅
⑧11月03日(土)集合:09:00・道の駅
⑨12月01日(土)集合:09:00・道の駅
【2019年】
⑩01月05日(土)集合:09:00・道の駅
⑪02月02日(土)集合:09:00・道の駅
⑫03月02日(土)集合:09:00・道の駅
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