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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第414号 2019.5.23.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】第1回スミレ観察会報告  05月12日(日)
    2.【活動案内】「スミレの観察会」シリーズ 05月25日(土)
    ※乙女高原自然観察交流会の予定表
NEW! 3.【活動案内】マルハナバチ調べ隊~初夏編 06月30日(日)
NEW! 4.【活動案内】谷地坊主の観察会  07月06日(土)
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0.【ニュースニュース】

●1.遅くなりましたが、今月12日に行われた「乙女高原の遊歩道づくり」「スミレ観察会」とも、よい天気に恵まれ、無事、終了しました。「遊歩道」には71人、「スミレ」には35人の参加者がありました。遊歩道のレポートは、今、参加者のお一人にお願いしているところです。乞ご期待! スミレのレポートは依田さんが書いてくださいました。今号に掲載されています。お読みください→1

●2.4月30日が天候不順で中止となり、5月19日に行われた「高木山梨市長さんといっしょに乙女高原を歩く会」には6人が参加。楽しく乙女高原を歩きました。森のコースを登りながらたくさんのスミレを観察し、御料局三角点やブナじいさんを見て、てっぺんで草刈りのヒミツを解きあかし、谷地坊主を観察し、満開のマメザクラを愛でて、2時間の「自然をたっぷりゆっくり楽しむコース」でした。そうそう、途中でヒメギフチョウの歓迎を受けたんですよ!! その後、楽しくお弁当を食べて、解散しました。

●3.5月18日の山梨日々新聞で大々的に報道されましたが、甲武信エリアをエコパークを登録するようユネスコ諮問委員会が勧告したそうです。もうすぐ甲武信エコパークの誕生となるでしょう。乙女高原も含むこの地域の自然の「実力」が、ミシュランの三つ星レストランのように評価されたわけです。まずは素直に喜びたいと思います。ですが、エコパークに「登録申請した」ということは、「この地の自然を責任持って守っていきます」「自然を持続可能な形で活用し、自然と共生する地域づくりを進めます」と宣言し、それが認められたということでもあります。「自然を守りながら、持続可能な活用をする」のは、まさにこれからの課題。まずは登録に向けて音頭をとってきた県の対応を注視したいと思います。

●4.今年回目のスミレ観察会は次の土曜日、5月25日。10時に乙女高原グリーンロッジ前集合です(午後3時まで)。前回は10種類を越えるスミレに出会えましたが、今回はどんなスミレと出会うことができるでしょうか。

●5.「乙女高原の写真屋さん」古屋さんの写真展が開催されます。「古屋光雄写真展 乙女高原の森と花たち」ナチュラル・カフェ(甲州市塩山上萩原3127、電話0553-34-8334)にて、6月30日まで。水~金11:30-16:00,土・日12:30-18:00,月・火は定休日。ぜひご覧ください。

●6.6月1日(土)に、東京で行われる日本高山植物保護協会の年次総会での記念講演で、ウエハラが乙女高原ファンクラブの取り組みについてお話させていただくことになりました。演題は「「小さな高原の、大きな挑戦~乙女高原の生物多様性保全戦略~」。ちょっと緊張しています。

●7.次回乙女高原連絡会議・世話人会は6月20日(木)午後7時半から市役所牧丘支所の相談室にて行います。世話人でなくても参加できますので、ぜひおいでください。
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1.【活動報告】●第1回スミレ観察会報告● 05月12日(日)

※講師の依田 昇さんがレポートを書いてくださいました。

小田原を6:30出発、雲ひとつない富士山の裾野を通り乙女高原にはギリギリの9時30分に到着しました。
 まずは今日のイベント、参加者70数人の遊歩道作りです、最近は参加者皆さん腕を上げ私は森のコースでしたが、特に女性や子供さんの率先ぶり技術の高さには驚くばかりでした。
 遊歩道作りが早く終わり10時頃から雲が出始めた為、スミレ観察会を12:20より繰り上げて始めました。

 今年もスミレその他の山草も花の咲く時期を感じるのが非常に難しくなりました。高原も心なし乾燥しているようで、湿地帯も最近雪が降ったわりに水が少ないように感じました。35名の参加者の多さにうれしいような、スタッフが今日は少なかったので心配もしました。井上さん、依田、三枝子の3組に分け観察会に出掛けました。この2~3年は井上さんが下見もしてくれるので大助かりです。
 今年もヨモギ頭からと思いましたが、参加人数が多いこと、子供さんの参加があったこともあり、観察場所が狭い、急坂である事を考慮し観察を取りやめました。スタッフが事前に下見したところ、アケボノスミレ、アカネスミレ、エイザンスミレ、が少し、ヒゴスミレ2輪ぐらい咲いていたようです。咲き始めなのか、咲き終わりなのか、迷います。

 イベント前にロッジ前の林道を少し西に行って観察してくれた方からスミレが沢山咲いているとの情報があり、私もこの時季には行ったことがなかったのですが、ここから観察を始めることにしました、きれいなアケボノスミレ、素晴らしいエイザンスミレ、形の良いマルバスミレ、もっと良く観察すれば、かなりの群落が確認できると思いました。
 次に、井上さんが見つけてくれたエゾアオイスミレの観察に、3年ぐらい前に観察路入口近くでも見つかったのですがその後は消息不明です。小さなきれいなスミレでした。
 さて次はどこにと思い高原を見ましたがサクラスミレの姿は見当たらず、四季の森に移動することにしました。ここは春一番ヒナスミレの群落が見られその後ミヤマスミレの群落に移行する場所です、シロバナヒナスミレ、フイリヒナスミレも見られましたが最近はあまり見られなくなりました。幸運なことに今回ミヤマスミレの群落の中に小さいながらフギレミヤマスミレが見つかったことです、この付近はエイザンスミレも沢山咲くところですので交雑種が出ると想像したこともあります。ヒメイチゲも沢山咲いていました。
 四季の森入口路肩で数株のサクラスミレに出会えたのは幸せでした。ここは早春から日当たりが良くサクラスミレが一番先に咲くところです、5~6株でしたが色が濃く素晴らしい姿が見られました、これから次ぎ次ぎに高原に向かって咲いてくれることを願っています。
 今日は参加人数が多く、車も多い為この先焼山峠は混む事も考え、ここで中締めする事にしました。乙女高原は今日のように観察にはちょっとふむきな日もありますがそれでも15種類のスミレが見られました、それだけ乙女高原は素晴らしい高原ということです、又今日の観察会の参加者皆さん全員が最後までお付き合いくださいました。

 中締めの後、焼山峠に来ると参加者皆さんも集まっていました、この林内も。毎年数種類のスミレが咲く場所です。そして乙女高原の30番目フギレミヤマスミレが見つかった場所です、昨年も素晴らしい株がいくつか見つかっているのですが今年は早いのか全てが小さく少なくフギレミヤマスミレにしては葉がやっと出たばかりで開花は確認できませんでした。
 観察会の終わりにあたり、ご報告を一件いたします。井上さんが31番目のオクタマスミレを見つけました。大きい株でしたが葉も花もきれいなもので無かった為、写真等でも確認しスタッフで協議した結果オクタマスミレと同定しました。見つかった場所が林内のフイリヒナスミレが全面に群生する所だったので、今回はお知らせに止めました。
 今日の観察会ではサクラスミレ、ニョイスミレ、ミヤマスミレ、アケボノスミレ、タチツボスミレ、アカネスミレ、アカフタチツボスミレ、エイザンスミレ、エゾアオイスミレ、ヒゴスミレ、ヒナスミレ、フイリヒナスミレ、フギレミヤマスミレ、マルバスミレに会うことができました。
 この後2回のスミレの観察会もあり次回はサクラスミレを中心にシロバナサクラスミレが見つかればと期待しています。又花やマルハナバチの観察会等がお待ちしています、楽しみな花や昆虫がいっぱいの乙女高原に皆さんお出掛けください。
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2.【活動案内】 ●「スミレの観察会」シリーズ●

 今年も「スミレの観察会」シリーズを開催します。スミレに特化した観察会を開催するのは9年目になります。乙女高原で見つかったスミレの種類は変種や交雑種を含めて、なんと30種類。とはいえ、一回の観察会で全部を観ることは不可能です。スミレの種類によって、開花の時期が違うし、好みの場所も違うからです。同じような姿かたちなのに、こんなにたくさん! まさに生物多様性そのものです。

※ちらしを作りました。Pdfはこちら
http://fruits.jp/~otomefc/2019sumire.pdf

済①5月12日(日)→楽しく終了。参加者35人。


②5月25日(土)集合10:00乙女高原グリーンロッジ ~15:00 講師は案内人の依田さん。無料。
 乙女高原とその周辺でスミレを観察します。

③6月1日(土)集合8:30牧丘の道の駅 ~15:30 乙女高原自然観察交流会③を兼ねて。
 1日かけて標高2000mほどのところに広がるキバナノコマノツメ群落を観察しに行きます。
キバナノコマノツメは黄色い花をつけるスミレです。

※乙女高原自然観察交流会については以下の記事を参照。
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  ■乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

※今年度の予定
済①04月06日(土)集合:09:00・道の駅  兼:ヤマアカガエル産卵調査
済②05月12日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:スミレ観察会
 ③06月01日(土)集合:08:30・道の駅  兼:黄色いスミレ観察会
 (スミレの開花状況によっては前倒し実施するかもしれません。メールに要注意)
 ④07月06日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会
 ⑤08月03日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
 ⑥09月07日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
 ⑦10月05日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑧11月02日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑨12月07日(土)集合:09:00・道の駅
【2020年】
 ⑩01月04日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑪02月01日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑫03月01日(土)集合:09:00・道の駅
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3.【活動案内】●第17期 マルハナバチ調べ隊~初夏編● 06月30日(日)

http://fruits.jp/~otomefc/2019maruhana.pdf
(ちらしです)

 今年も愛くるしく,乙女高原随一のインタープリターであるマルハナバチたちの働きぶりをじっくりと見せてもらいましょう。

■日 時 6月30日(日) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
■参加費 無料。
■内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)

※行事災害保険にはファンクラブで加入します。

  【今後のマルハナバチ調べ隊】
盛夏編 08月03日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
初秋編 09月07日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで

※時間やプログラムは6月の回と同じです。

※乙女高原ファンクラブでは年に3回ずつマルハナバチ調べ隊を行っています。
初夏編 女王バチが見られる…かも
 盛夏編 たくさんの働きバチ
 初秋編 超レアなオスバチが見られる…かも
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4.【活動案内】●谷地坊主の観察会● 07月06日(土)

http://fruits.jp/~otomefc/2019yachibouzu.pdf
(ちらしです)

・日  時 7月6日(土) 午前10時~午後3時ころ (小雨決行)
・集  合 乙女高原グリーンロッジ前
・定  員 どなたでも30名
・参 加 費 無 料(保険料はクラブで負担)
・持 ち 物 弁当・飲み物・雨具 その他、あれば観察用具
・内  容 谷地坊主をじっくり観察し、それから谷地坊主の身体測定を行います。
      (昨年からどれくらい成長したかを調べます)

 【谷地坊主】
乙女高原の湿地に行くと、草の株がこんもり盛り上がり、「露天風呂に多くの人が肩までつかっている」ように見える場所があります。しかも、ただの人ではなく、長い毛がふさふさと伸びたゲゲゲの鬼太郎のよう。これを谷地坊主といいます。口や目を描くと、ゆるキャラみたいです。
たくさんのゲゲゲの鬼太郎が湿地の中に並んでいる光景は乙女高原では珍しくありませんが、こんなに多くの谷地坊主が見られる場所はそうありません。いくつもの条件が奇跡的に重ならなければ、草の株はこんな形に茂らないのです。
 2018年2月、山梨市の天然記念物に指定されました。
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