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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第417号 2019.7.13.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】マルハナバチ調べ隊~初夏編 06月30日(日)
NEW! 2.【活動報告】谷地坊主の観察会 07月06日(土)
3.【活動案内】マルハナバチ調べ隊~盛夏編 08月03日(土)
※乙女高原自然観察交流会の予定表
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0.【ニュースニュース】
●1.「街の駅やまなし」で乙女高原展シーズン18「乙女高原のチョウ」を始めたことは、本メールマガジン前号でお知らせしました。山梨日々新聞でも紹介されました。ところが、街の駅のイベントのため、今は中断しています。来週中には再開できると思います。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20190609
●2.6月30日、マルハナバチ調べ隊が無事修了。17年目の調査です。予報では雨でしたが、12人もの参加者がありました。アヤメの花に入り込むマルハナバチの姿を見ることができました。井上さんがレポートを書いてくださいました→1
●3.7月6日、谷地坊主の観察会が行われました。この日も午後から雨の予報だったので、ぎゅっと凝縮して午前中のみの開催としました。観察会の様子が山梨CATVで放映されることになりました。7月26日(金)~28日(日)の7時・13時・19時、1日3回、「ほっと山梨」10chだそうです。鈴木さんがレポートを書いてくださいました→2
●4.乙女高原案内人の皆さん、「夏のボランティアガイド」にぜひご参加をお願いします。
7月27日(土)
28日(日)
8月 3日(土=マルハナバチ調べ隊と同日)
4日(日)
10日(土)
11日(日)
12日(月・祝)
の計7日間です。午前10時ころから午後3時ころまでが基本ですが、1日全部でなくても結構です。都合のつく日の、都合のつく時間で結構です。グッズ(パンフレット、紙しばい等)はロッジ内にありますので、ご活用いただけます。よろしくお願いします。
●5.今年で草刈りボランティアは20周年を迎えます。20周年を記念して、何かできないか、世話人会や観察会など人が集まる機会に話し合っています。以下のようなアイデアが出されました。
・草刈りボランティアを展示で伝える・・・「街の駅」の乙女高原展が活用できる
・草刈りボランティア当日、乙女高原でもなにかやりたい
・草刈りボランティアとは別日に、記念イベントができないか?
たとえば「街の駅」のホールで、あるいは「夢わーく」で。
乙女高原フォーラムを、その記念イベントとして開催する手もある。
歴代の世話人、案内人養成講座の講師に案内状を出す。
「乙女高原のここがいい、ここが好き」リレートークをする。
・記念のリーフレットを作って、配布する。
・20周年の記念品を作り、参加者に配布する
(マグカップ、缶バッチ、ワッペン、ステッカー、・・・)
→ステッカーが適当か。
なにかアイデアがありましたら、ぜひ教えてください。
●6.次回乙女高原連絡会議・世話人会は9月19日(木)午後7時半から市役所牧丘支所の相談室にて行います。世話人でなくても参加できますので、ぜひおいでください。
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1.【活動報告】●マルハナバチ調べ隊~初夏編● 06月30日(日)
※井上敬子さんがレポートを書いてくださいました。
本年度、第1回目のマルハナバチ調べが6月30日に行われました。当日の天気予報は雨ときどき曇り。雨が降ればマルハナバチは飛ばないので、誰も来ないかもしれないけれど、何か見られるだろうと思い、出かけました。
草原に着くと、植原さんが草原の中を歩いて下見をしていました。雨はやんでいました。しばらくすると、子どもも含めてなんと11人が集合。草もぬれていて、マルハナバチも飛んでいないし、いつ雨が降り出すかわからないので、いつもの調査はやめて、カッパを着たり、傘をもって、とりあえず草原を歩いてみることになりました。
植原さんを先頭に3人の子どもたち、そしておとなが続いて、観察しながら歩きました。草原にはアヤメがたくさん咲いていて、きれいです。キンポウゲやオオヤマフスマも遊歩道沿いに咲いていました。レンゲツツジはほぼ終盤でしたが、きれいに咲いているものもあります。そして思いがけず、いろいろな虫が見られました。子どもたちがいろいろ発見して、にぎやかに歩いています。
そして、マルハナバチも見ることができたようです。コマルハナバチ、トラマルハナバチ、ミヤママルハナバチの3種類です。私は後ろからくっついて行ったので、残念ながらコマルハナバチを見ることはできませんでしたが、駐車場近くのアヤメがたくさん咲いている所でマルハナバチが飛んでいて、トラとミヤマの2頭を見ることができました。この観察会では、合わせて9頭見ることができたようです。マルハナバチを見ることはできないだろうと思っていたので、少しでも出て来てくれてよかったです。
また、クジャクチョウもいました。葉の上に止まってじっとしています。まだ新鮮な美しい姿です。温度が低いので動けなかったのかもしれませんが、私たちはじっくり観察したり、写真を撮ったりできました。
草原を一周して、ロッジ前に戻ってきたら、雨が強く降り出しました。観察中はなんとか天気がもってくれてよかったです。ロッジに入って昼食にしました。今年初の桃やスモモをいただきました。おいしかったです。
私は近くに座った人たちと、今日見た虫を、図鑑を見ながら確認しました。上記の虫以外に、ヒメシロコブゾウムシ、ウバタマコメツキ、ヤマキマダラヒカゲ、ジョウカイボン、エゾアオカメムシ、ブチヒカゲカメムシ、ヤマトシリアゲ、クビナガムシ、ヒメツチハンミョウが確認できました。この他にも名前のわからない虫がたくさんいました。この時期はほんとうに虫が多いと思います。今年は通称ゾンビバッタと呼んでいる草に止まった状態で死んでいるバッタも何匹か見つけました。何かの菌の影響という話も聞きますが、不思議です。
キビタキ、ウグイス、カッコウ、ホトトギスなどの鳴き声もします。鳥たちも虫がたくさんいるこの時期に子育てをしています。改めて乙女高原は多様な生き物を育んでいるのだと感じました。
昼食後、この日の観察会は終了解散となりました。ここで帰る人たちもいましたが、数名は午後も観察をしました。雨はやんで、森のコース入口のニシキウツギにマルハナバチが来ていました。この木の花は受粉が終わると白い色からピンク色になるそうです。マルハナバチに活躍してもらっている花のようです。登っていくうちに晴れ間も見えてきました。森のコースには ギンリョウソウがたくさん咲いています。草原のコースとの出会い近くには群生している所もあり、思わず「すごい。」と声がでるほどでした。またエゾノタチツボスミレの花にハエの仲間が止まって花粉をなめているのを見かけました。スミレの受粉に一役かっているのでしょうか。展望台近くには立派なササバギンランも咲いていました。ツツジのコースに出会う手前の森の中には、イチヤクソウがたくさん花芽を付けています。咲くのが楽しみです。
歩いているうちに雨がまた降って来たので、早めにきりあげて帰途につきました。いつものマルハナバチ調べはできませんでしたが、たくさんのアヤメやいろいろな虫を見ることができて、楽しい観察会でした。
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2.【活動報告】●谷地坊主の観察会● 07月06日(土)
※鈴木辰三さんがレポートを書いてくださいました。
7月6日に行われた谷地坊主観察会は、10人(内、子供4人)の参加者にCATV記者2名が加わり行われました。昼から雨の予報だったため、当初の予定を早め午前中で切り上げることにしました。
まずはツツジのコースを観察しながら駐車場下の湿地へ向かいます。今の季節高原はアヤメが主役です。キンポウゲやニガナの黄色い花も目立ちますが、まだ花の盛りには少し早いようです。ヤマオダマキやヨツバヒヨドリが少しずつ咲き始めています。
アヤメの花には数匹のトラマルハナバチが訪れていました。よく見ると足には青っぽい色の花粉団子がついています。アヤメの花を転々としていたのでしょう。また、なんとコマルハナバチのオスに出逢うことができました。レアものです! 花粉を集める働きバチはすべてメスですが、その年の仕事が終わるころにオスバチが現れ始めます。翌年の女王バチの結婚相手です。次の世代向けた準備が始まるのですね。
その他にも子供たちは葉っぱの上に、カメムシ・ハムシ・ゾウムシ・チョッキリの仲間や、ベニボタル・ジョウカイボン・テントウムシなど小さな虫たちを次々に発見していました。
湿地に着くと,まずは,谷地坊主の全体像を眺めました。谷地坊主はどんなところにできるのだろう? どのように大きくなっていくのだろう? こんな疑問に紙芝居を使ったわかりやすい説明で応えます。乙女高原の谷地坊主を作っているのは、カヤツリグサ科のスゲの仲間で、タニガワスゲと言います。このスゲが春から秋にしっかりと成長して、冬の寒さで霜柱のように地面と共に株ごと持ち上げられます。そして春に雪解けで周りの土が侵食され株全体が少し高くなります。これを毎年繰り返すことで、立派な坊主頭ができあがるそうです。
次に、橋のかかった湿地で谷地坊主を間近に観察してみます。地上部だけでなく、以前に採取した根(もちろん許可を得ています)の部分も見させてもらいました。密度が高く石のように固くなっていました。このスゲの根はとても強く、寒さで持ち上げられても切れません。乙女高原ではタニガワスゲ以外のスゲも生息しています。この辺りでも、カワラスゲ・オオカワズスゲ・オタルスゲ・ゴウソなどがありました。でも、いずれも谷地坊主は形成しません。谷地坊主はスゲの種類・水の流れ・気温や気候条件など様々な要素が絶妙のバランスを保って形成されていることがわかります。
その後、さらに奥の湿地に移動していよいよ谷地坊主の身体検査です。大人と子供がペアになり、決められた5つの株の高さや幅をそれぞれ測ります。子供たちとの共同作業は賑やかで楽しいひと時でした。去年とあまり変わらない株もありましたが、全体的には少しずつ大きくなっているようです。地道なデータ収集は自然を保護する上で大切な材料です。
昨年乙女高原の谷地坊主は山梨市の天然記念物に指定されました。私たちはすなおに喜ぶと同時に、その価値を次の世代に伝えていく責任も負ったのではないでしょうか。子供たちと楽しく調査を続けながら、いつまでもこのままの姿を残していきたいものです。----------------------------------------------------------------
3.【活動案内】●第17期 マルハナバチ調べ隊~盛夏編● 08月03日(土)
http://fruits.jp/~otomefc/2019maruhana.pdf
(ちらしです)
今年も愛くるしく,乙女高原随一のインタープリターであるマルハナバチたちの働きぶりをじっくりと見せてもらいましょう。
■日 時 08月03日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
■参加費 無料。
■内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
※行事災害保険にはファンクラブで加入します。
【今後のマルハナバチ調べ隊】
初秋編 09月07日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
※時間やプログラムは今回と同じです。
※乙女高原ファンクラブでは年に3回ずつマルハナバチ調べ隊を行っています。
初夏編 女王バチが見られる…かも
盛夏編 たくさんの働きバチ
初秋編 超レアなオスバチが見られる…かも
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■乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※今年度の予定
済①04月06日(土)集合:09:00・道の駅 兼:ヤマアカガエル産卵調査
済②05月12日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:スミレ観察会
済③06月01日(土)集合:08:30・道の駅 兼:黄色いスミレ観察会
済④07月06日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会
⑤08月03日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
⑥09月07日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
⑦10月05日(土)集合:09:00・道の駅
⑧11月02日(土)集合:09:00・道の駅
⑨12月07日(土)集合:09:00・道の駅
【2020年】
⑩01月04日(土)集合:09:00・道の駅
⑪02月01日(土)集合:09:00・道の駅
⑫03月01日(土)集合:09:00・道の駅
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