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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第420号  2019.8.21.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】マルハナバチ調査をしてみたら・・・
    2.【活動案内】マルハナバチ調べ隊~初秋編  09月07日(土)
    ※ 乙女高原自然観察交流会の予定表
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0.【ニュースニュース】

●1.いつもの年だとお盆前なのですが、今年はお盆を過ぎてから、乙女高原の草本や昆虫の勢いが増している(たぶんピークを迎えている)感じがします。草原をひと廻りしてアサギマダラ35頭に出会ったり(ウエハラ)、マルハナバチのラインセンサス調査で100頭近くをカウントしたり(井上さん→1)。甲府盆地は35℃でも、乙女高原は30℃以下。先日は午前11時の気温が22℃でした。そんな涼しい乙女高原で虫や花をじっくり観察しませんか?

●2.乙女高原に一番近い小学校である笛川小学校の5年生31人が、今年も乙女高原で自然学習を行います(去年は台風接近のため泣く泣く中止しました)。9月6日(金)の午前中です。お手伝いできる方、ご連絡ください。規程により、会から支給されるのは旅費の500円(市外)または300円(市内)だけですが・・・。詳しくはご連絡くださった方にお伝えします。

●3.今年のヤマアカガエル産卵調査の結果をまとめ「モニタリング1000」事務局である日本自然保護協会に送付しておきました。卵の総数だけでも紹介しますと・・・2014年35腹、15年42腹、16年29腹、17年25腹、18年35腹、そして19年(今年)22腹と、この6年間で最低でした。今シーズンは雪が少なく、従って、雪解け水も少なかったのが原因だと思われます。その証拠に、干上がりそうな卵塊があったし、「止水」ではなく「流水」に産卵されているのも初めてみました。

●4.今年最後のマルハナバチ調べ隊は9月7日です。ぜひご参加ください。この調子だと、たくさんのマルハナバチに出会えそうな予感がします→4

●5(再掲).「街の駅やまなし」で乙女高原展シーズン18「乙女高原のチョウ」展を開催中です。近くに来られたら、ぜひご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20190609

●6.次回乙女高原連絡会議・世話人会は9月19日(木)午後7時半から市役所牧丘支所の相談室にて行います。世話人でなくても参加できますので、ぜひおいでください。
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1.【観察報告】●マルハナバチ調査をしてみたら・・・●

※井上敬子さんがレポートを書いてくださいました。

 8月18日、避暑と観察を兼ねて、乙女高原に行きました。
8月3日のマルハナバチ調べの時、トラマルハナバチがとても少なかった(2頭)ので、気になって翌週の案内人活動のときも、ラインセンサス調査をしてみました。そのときはトラの数は少しは増えていた(5頭)もののそれほど多くはありませんでした。でも林道のツリフネソウやオオウバユリにトラが来ているのを見て、草原にはあまりいなくても他の場所で気に入った花の所に行っていることがわかりました。そうは言っても草原のことも気にかかり、花が増えると思われるお盆過ぎに、また調べてみました。

 下界の予想最高気温は35℃、でも乙女高原の温度計は22℃ととても涼しいです。天気は薄曇り、到着が昼近くになってしまったので、早速、マルハナバチのラインセンサス調査を開始しました。1時間くらいかけていつものコースを回りました。ヒメトラノオ、オミナエシ、ノハラアザミ、ワレモコウ、タチフウロ、コオニユリ、ヨツバヒヨドリ、ヤマハギなど満開で、緑の草原の中、色とりどりの花々がきれいです。ススキは穂を出し始め、ツリガネニンジン、シラヤマギク、キオンなども咲き始めて、秋の気配も感じました。

 草原は花盛りで、嬉しいことにマルハナバチもたくさんいました。記録するのが追い付かないほどです。結果はトラマルハナバチ23頭、オオマルハナバチ47頭、ミヤママルハナバチ25頭、なんと合計95頭という、私の数年の調査史上の最高記録でした。見逃したものもあるので、100頭は越えていたかもしれません。ほとんどのハチが花粉団子を付けて、懸命に働いていました。中には薄紫色の花粉団子を付けていたハチもいて、何の花粉をつけてきたのだろうと思うものもいました。
 たくさん来ていた花は、ヤマハギ(トラ4、オオ6、ミヤマ15)、ノハラアザミ(トラ17、オオ2、ミヤマ1)、アキカラマツ(オオ13)、ヒメトラノオ(オオ10、ミヤマ1)、タチフウロ(オオ7、ミヤマ2)などでした。それぞれのハチの傾向がなんとなくわかります。アキカラマツに何頭ものオオマルハナバチが来ていて、普通の羽音より高い音を立てていました。以前、植原さんから聞いてはいたのですが、実際に聞いたのは初めてでした。これはバズ・ポリネーションと言うそうです。なぜなのか不思議です。

 アゲハは羽をコオニユリの花粉でしょうか、赤く染めて何頭も飛んでいました。ヒョウモンチョウやセセリチョウの仲間もたくさんいました。
 調査してロッジ前に戻ってくると、偶然にも植原さんがいました。昼食を食べながら、報告などをして、午後は森のコースを歩いてみました。木陰のヨツバヒヨドリにはたくさんアサギマダラがとまっていました。午前中に見たものも合わせて30頭くらいはいました。前週はあまり見かけなかったのですが、こちらも花の時期に合わせて出てきたのでしょうか。林の中でフシグロセンノウが鮮やかなオレンジ色に咲いていました。
展望台まで行くと雷が鳴り、雨もポツポツし始めたので、急いで草原を下りました。ロッジまで戻って、車に避難しましたが、雨は強くなって、あたりも薄暗くなってきたので、帰ることにしました。

 たくさんのマルハナバチがいて、毎週調べたご褒美をもらったような気持ちです。やはり、草原にたくさんの花が咲いているから、ハチもたくさんいてくれるのでしょう。鹿柵や草刈りなど、人の手助けも役立ってことも改めて感じました。

  【解説】ウエハラ
 マルハナバチ調べ隊を始めて、もう17年になりますが、ようやくちょっぴりですが、調べ隊の目的が果たせた感じです。調べ隊の目的は「年に3回マルハナバチの調査をすること」(だけ)ではなかったのです。「マルハナバチ調べ隊に参加することで調査方法をマスターしてもらい、参加者個人が自分の都合に合わせてマルハナバチ調査を行う。そうすることにより、年3回だけでなく、もっとずっときめ細かいマルハナバチのデータを得る」ということです。
 今回、井上さんが個人的に調査してくださったことで、例年よりもきめ細かいデータを得ることができました。井上さん、ありがとうございました。
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2.【活動案内】●第17期 マルハナバチ調べ隊~初秋編● 09月07日(土)

http://fruits.jp/~otomefc/2019maruhana.pdf
(ちらしです)

 今年も愛くるしく,乙女高原随一のインタープリターであるマルハナバチたちの働きぶりをじっくりと見せてもらいましょう。

■日 時 09月07日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
■参加費 無料。
■内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)

※行事災害保険にはファンクラブで加入します。

※乙女高原ファンクラブでは年に3回ずつマルハナバチ調べ隊を行っています。
初夏編 女王バチが見られる…かも → 今年は6月30日。ラインセンサスは9頭
 盛夏編 たくさんの働きバチ →今年は8月3日。ラインセンサスは45頭
 初秋編 超レアなオスバチが見られる…かも → 今年は9月7日。
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  ■乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

※今年度の予定
済①04月06日(土)集合:09:00・道の駅  兼:ヤマアカガエル産卵調査
済②05月12日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:スミレ観察会
済③06月01日(土)集合:08:30・道の駅  兼:黄色いスミレ観察会
済④07月06日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会
済⑤08月03日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
 ⑥09月07日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
 ⑦10月05日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑧11月02日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑨12月07日(土)集合:09:00・道の駅
   【2020年】
 ⑩01月04日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑪02月01日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑫03月01日(土)集合:09:00・道の駅
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