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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第427号 2019.12.14.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】乙女高原自然観察交流会 12月07日(土)
2.【活動案内】乙女高原フォーラム 2020年1月26日(日)
NEW! 3.【活動案内】乙女高原自然観察交流会 2020年1日04日(土)
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0.【ニュースニュース】
●1.来年1月26日(日)に予定されている「第19回乙女高原フォーラム」のスタッフを募集しています。資料づくりや会場づくり、受付や会場案内、アンケート回収などです。皆様の積極的な立候補をお待ちしています。スタッフの皆さんには、柳橋さんのおいしいお弁当をお出しします。注文の都合から、早めにお知らせくださいよろしくお願いします→2
●2.「第19回乙女高原フォーラム」のちらし、必要な方にお送りします。まわりに配っていただいたり、近くのお店や施設等に置かせていただけたら、なおありがたいです。このメールに返信してください。ちらしはホームページから観ることができます→2
http://fruits.jp/~otomefc/2020.1.26forum.pdf
●3.JR中央線・山梨市駅の駅前、「街の駅やまなし」で乙女高原展シーズン20「乙女高原の四季と乙女高原フォーラム」を始めました。近くに来た折には、お立ち寄りください。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20191208
●4.次回乙女高原連絡会議・世話人会は12月19日(木)午後7時半から市役所牧丘支所にて行います。世話人でなくても参加できますので、ぜひおいでください。ちなみに、その次の世話人会は2020年1月16日(木)です。
●5.乙女ではなく春日居での活動なのですが、12月15日(日)午前10時から12時まで、笛吹市春日居町の山梨岡神社境内で、自然観察と絵本の読み聞かせのコラボ企画「そこにある自然探索~おおぞらの下のおはなし会」を開催します。前半の自然観察はウエハラが、後半の絵本の読み聞かせは、ボランティア読み聞かせグループである「おはなしのへや もも」の皆さんが担当します。春夏秋冬の「おはなし会」をもう10年以上も続けているんですよ。フェイスブックで「おはなしのへや もも」を検索してみてください。
●6.第10回日本山岳遺産サミットが2020年2月15日(土曜日)13:00~16:00(会場12:30)、一橋講堂中会議室(東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター内)にて行われます。内容は第1部 2019年度認定地、認定団体の紹介。認定団体からの発表。第2部 特別講演「日本の登山道の現状と課題(仮)」北海道大学大学院農学研究院・愛甲哲也氏。なお、乙女高原も日本山岳遺産に認定されています。
出席を希望のされる方は12月末日までに事務局まで知らせてください。日本山岳遺産基金事務局(株式会社山と溪谷社 内)担当:永田さん メール: kikin_info@yamakei.co.jp
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1.【活動報告】●乙女高原自然観察交流会● 12月07日(土)
井上敬子さんがレポートを書いてくださいました。
また,ブログでは写真付きで、このレポートを読むことができます。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20191207
12月6日、観察交流会が行われました。雪の心配もありましたが、曇り空の天気。参加者は4名でした。今回の観察はシモバシラを見るのが主目的となりました。シソ科の植物のシモバシラは枯れた茎に霜柱(氷華)ができることで知られています。シモバシラの茎は冬になると枯れてしまうのですが、根はその後も活動を続けるため、枯れた茎の道管に水が吸い上げられ続けます。そして外気温が氷点下になると、道管内の水が凍って、茎が裂けて氷が噴き出し、氷の華のようになります。この氷華のできた痕跡を1年前の観察会で見つけたので、実際に見るのが1年越しの宿題になっていました。乙女高原にはシモバシラはないのですが、他の植物でも氷華ができるとのことで、いろいろな植物を観察しました。
まず、杣口林道のサワラ林の所で、カメバヒキオコシ、ヨモギにできているのを見つけました。セキヤノアキチョウジは氷は融けてしまっていましたが、茎の根元が裂けて、氷華ができた痕跡がありました。
次に焼山峠から乙女湖展望台へ行く小楢山林道の途中で、カメバヒキオコシの氷華の観察です。この氷華はまるで飴細工のような白い氷が茎の四方へ噴き出しています。渦巻のようなもの、花のようなものなどさまざまな形の氷華がありました。植原さんは飴細工みたいで、おいしそうと言って、ちょっと食べてみると、やっぱり氷の味。シロップをもってくればいいのではないかなど、盛り上がりました。また氷華にできる縦縞で何日ものの氷華かもわかるということを教えてもらいました。
近くの道端に実をつけたヤナギランがたくさんあるのを見つけました。以前、乙女高原で草刈りをした草を入れていた場所に行ってみると、そこにもヤナギランがかなりあります。アケボノソウ、カワラナデシコ、トモエソウ、オカトラノオなどの枯草もあります。乙女高原の花の種が芽生えたのでしょうか。来年の夏には見に来なくてはと、また1年越しの宿題です。ここではトモエソウ、オカトラノオ、ヤナギラン、キオン、トネアザミ、ジャコウソウなどに氷華を見ることができました。
その後、乙女湖展望台に行ってみました。杣口林道を上がってくるとき、山が雪で白く見えていたのですが、前夜から朝にかけて雪が積もったようです。乙女湖の上に見える稜線の木々は霧氷のように白く見えてとてもきれい。曇り空ですが、金峰山の五丈岩もよく見えました。
あちこちに寄り道しながらゆっくり観察したので、乙女高原に着いたのは、もう正午過ぎ。気温は1℃、寒さにふるえながら昼食をとりました。寒くてじっとしていられないので、短時間で昼食を終え、草原の観察です。歩きながらネズミの地上巣をいくつか見つけました。そして、刈り残してあった場所では、ハンゴンソウの、林のふちの日陰の場所では、ゴマナ、ヨモギ、アキノキリンソウ、ヤマハハコ、ウスユキソウ、ヤナギタンポポなどの氷華を見つけました。これらの氷華は、カメバヒキオコシのように目立たないので、みんなで枯れた草の根元を覗き込みながら探すのですが、知らない人が見たら変に思うかもという感じでした。痕跡だけのものも含めると20種類近い植物に氷華ができることがわかりました。ウスユキソウの氷華は透明で根元から三角に伸びてきれいでした。
展望台では雪をかぶった富士山が見えました。曇り空に雪の白さと山腹の青さが美しかったです。ヨモギ頭では木の間越しに南アルプスや八ヶ岳も見えていました。ロッジに下ってくると気温は0℃。寒いはずです。観察は終了。草原を後にしました。
帰る途中、木道の湿地の所に、何か猛禽類がいます。カラスも。車から降りてみると、シカが笹の斜面で死んでいました。角が短い若いシカです。センサーカメラがあれば、どんな動物が来るかわかるのにと残念がっていた植原さんは、翌日、センサーカメラを設置しに行ったとのことです。
寒い一日でしたが、寒くなくては見られない、いろいろな植物の氷華を楽しむことができました。楽しかったです。
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2.【活動案内】●乙女高原フォーラム● 2020年 1月26日(日)
日 時 1月26日(日) 午後1時~3時30分
※スタッフ集合は11時半です。
スタッフにはお弁当を用意しますので,立候補される方は事前にご連絡ください。
場 所 夢わーく山梨(予定) ※駐車場は市役所跡地
主 催 山梨市,山梨県,乙女高原ファンクラブ
定 員 ありません。どなたでも参加できます。事前申込み不要。
参加費 無 料
■フォーラムのテーマ・・・「草原を守れば,つながり復活?!」
日本の野山にはかつて、森林のほかに草原も広がっていました。その歴史は縄文時代・1万年前までさかのぼり、カヤぶき屋根をはじめ、田畑の肥料、家畜の飼料など人々が生活する上で欠かせないものでした。また、『万葉集』に詠われ、浮世絵に描かれ、盆行事や生け花などの文化を育んできました。まさに人々の暮らしと草原はつながり、草原があることで、さらにいろいろなつながりが生まれ、人々は持続可能で文化的な暮らしを営んでこられました。
その後、暮らしの中での草の利用は減り、草原は全国で姿を消しつつあります。草原を介したつながりも風前の灯火です。しかし、近年、草原を守る活動を通じて、地方と都市との新しいつながりが生まれています。草原を守ることが、過去・現在・未来のつながり、自然と文化のつながりなど、幾重ものつながりを編みなおすきっかけになるのではないでしょうか。そのような視点をまじえて、草原を守る意義について、あらためて考えてみましょう。
■ゲスト・・・須賀 丈さん
すかたけしさん。1965年大阪府生まれ。京都大学博士(農学)。長野県環境保全研究所主任研究員。マルハナバチの希少種の調査から、草原の歴史に出会い、この世界にはまり込む。最近は、長野県の霧ヶ峰や開田高原で草原の調査や保全にかかわる活動を、また北アルプスでマルハナバチの調査をおこなっている。共著書『草地と日本人【増補版】縄文人からつづく草地利用と生態系』(築地書館)ほか。
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3.【活動案内】 ●乙女高原自然観察交流会● 2020年01月04日(土)
・日 時 12月07日(土)午前9時~午後3時ころ (小雨決行)
・集 合 道の駅 花かげの郷まきおか 9時
・持 ち 物 弁当・飲み物・雨具 その他、あれば観察用具
■乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※今年度の予定
済①04月06日(土)集合:09:00・道の駅 兼:ヤマアカガエル産卵調査
済②05月12日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:スミレ観察会
済③06月01日(土)集合:08:30・道の駅 兼:黄色いスミレ観察会
済④07月06日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会
済⑤08月03日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
済⑥09月07日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
済⑦10月05日(土)集合:09:00・道の駅
済⑧11月02日(土)集合:09:00・道の駅
済⑨12月07日(土)集合:09:00・道の駅 氷華がいっぱいみられました。
【2020年】
⑩01月04日(土)集合:09:00・道の駅
⑪02月01日(土)集合:09:00・道の駅
⑫03月01日(土)集合:09:00・道の駅
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