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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第428号   2020.1.4.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】1月1日の乙女高原
    2.【活動案内】乙女高原フォーラム    1月26日(日)
NEW! 3.【活動案内】乙女高原自然観察交流会  2日01日(土)
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0.【ニュースニュース】

●1.皆さん、あけましておめでとうございます。今年も乙女高原と乙女高原ファンクラブをよろしくお願いします。まずは1月26日の「乙女高原フォーラム」に、ぜひご参加を。できれば、スタッフとして参画してください→2

●2.第19回乙女高原フォーラム(1月26日開催)のスタッフに多くの方が立候補してくださいました。ありがとうございます。
今のところ、古屋、三枝、芳賀、雨宮、鈴木、佐野、加藤さんご夫妻、井上、松林、山本、駒田、岡崎、植原の皆さんです(敬称略)。スタッフの皆さんには、柳橋さんのおいしいお弁当をお出ししますからね。楽しみにしていてください。
さて、まだまだスタッフ募集中です。スタッフは当日11:30集合で、資料づくりや会場づくり、受付や会場案内、アンケート回収などを行っていただきます。スタッフをやってくださる場合、事前にお知らせください。弁当を注文するの都合です。立候補よろしくお願いします。→2

●3.日本山岳遺産基金の会報に、乙女高原の記事が載りました! 基金のスタッフの方が草刈りボランティアに参加してのレポートです。載せてくださり、ありがとうございました。基金は10周年を迎え、2月15日に東京でサミットが開催されます→●7

●4.ヤマアカガエルの産卵調査を続けて今年度で6年目になりますが、このたび、この調査(里地里山の生態系を全国規模で長期観測する「モニタリングサイト1000」)の継続に対して、環境省・公益財団法人日本自然保護協会より感謝状をいただきました。

●5.(再掲)JR中央線・山梨市駅の駅前、「街の駅やまなし」で乙女高原展シーズン21「乙女高原の四季と乙女高原フォーラム」を始めました。近くに来た折には、お立ち寄りください。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20191208

●6.次回乙女高原連絡会議・世話人会は1月16日(木)午後7時半から市役所牧丘支所にて行います。世話人でなくても参加できますので、ぜひおいでください。

●7.(再掲)第10回日本山岳遺産サミットが2020年2月15日(土曜日)13:00~16:00(会場12:30)、一橋講堂中会議室(東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター内)にて行われます。内容は第1部 2019年度認定地、認定団体の紹介。認定団体からの発表。第2部 特別講演「日本の登山道の現状と課題(仮)」北海道大学大学院農学研究院・愛甲哲也氏。なお、乙女高原も日本山岳遺産に認定されています。
 出席を希望のされる方は12月末日までに事務局まで知らせてください。日本山岳遺産基金事務局(株式会社山と溪谷社 内)担当:永田さん メール: kikin_info@yamakei.co.jp
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1.【観察報告】●1月1日の乙女高原●

 元旦、乙女高原に、生態系モニタリング調査に出かけました。
 ヤマアカガエル産卵調査を行っている湿地を見回りながら行きました。
 林道入り口の湿地は、2014年を最後に,その後5年間、ヤマアカガエルの産卵は見られなくなってしまいました。今年はどうでしょう? 今日の湿地は、雪もなく、凍ってもいず、湿地では普通に水が流れていました。暖冬だからでしょうか。
 林道途中の通称「カエル池」も池の一部が薄く凍っているだけでした。近くにマヒワの群がいました。車を降りて、そっと近づいたら、ヒガラが水面近くにいました。きっと水浴びをしていたんでしょうね。

 そして、草原。9割がた雪に被われていました。空を見上げると、太陽の前を通過した雲が虹色に輝いていました。彩雲です。
 歩いていると、ところどころ、傘の先でつついたようなポツポツとした穴がたくさん開いているところがありました。雨が降ったのかなと思いましたが、穴がたくさん開いているところは、必ず木の下でした。となると、木の枝から滴が落ちたに違いありません。いずれにせよ、例年より気温が高いので、こんなことが起こるのでしょう。

 雪の上にはいろいろな動物の足跡も見られました。2つの足跡が並んでいて、時々、それが乱れて「ギャロップ」になっているのはテンでしょう。わざとZ状に曲がって歩いたあともありました。
 シカは群で歩いているからでしょう。一部、「道」のようになっているところもありました。
 鳥の巣が2個、見つかりました。しかも、遊歩道のすぐ脇です。木々が葉を落としているので、見つかりやすくなったんでしょうね。いずれもレンゲツツジでした。いつもこの近くで鳴いているホオジロのものでしょうか。
 ススキの株の中には野ねずみのドーム状の巣がありました。2016年以降、カヤネズミの巣ではないか?と、盛り上がった、あの巣です。

 森の中の遊歩道を歩いていて、違和感がありました。落ち葉がふかふかに積もっているはずなのに、落ち葉がのっぺりしていて、まるで、おにぎりにはりついている、しっとりした「のり」みたいです。そうか、雪が降って、その重みでのっぺりしているんだなと思いました。
 だとすると・・・谷地坊主の頭もしっとりしているはずです。行ってみました。前回、行ったときは、谷地坊主の毛がビンビンに立っていて、まるでパンクロックンローラーみたいでしたが、今回は、髪の毛がなでられ、整髪剤をつけてもらい、げげげの鬼太郎のようでした。雪の湿地の中、げげげの鬼太郎が並んでいるのは壮観でした。

 ロッジ前のベンチでお昼を食べました。
 草原に立つシラカバやダケカンバの黒い影が、白い雪の上にくっきり。見事でした。

 帰りがけに湿地の遊歩道を歩いてみました。青白いミズゴケの観察が目的だったのですが、ほとんどが雪の下に隠れてしまい、見えませんでした。代わりに目立って見えたのが、木の幹に沿って、流れ落ちているようなサルオガセたち。まさに天女の羽衣です。中には3メートルを越えるものもあり、こんなに長く成長するのに、どれくらいの年月がかかったんだろうと思いました。
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2.【活動案内】●乙女高原フォーラム● 2020年 1月26日(日)

日 時 1月26日(日) 午後1時~3時30分

※スタッフ集合は11時半です。
スタッフにはお弁当を用意しますので,立候補される方は事前にご連絡ください。

場 所 夢わーく山梨(予定) ※駐車場は市役所跡地
主 催 山梨市,山梨県,乙女高原ファンクラブ
定 員 ありません。どなたでも参加できます。事前申込み不要。
参加費 無 料


■フォーラムのテーマ・・・「草原を守れば,つながり復活?!」
 日本の野山にはかつて、森林のほかに草原も広がっていました。その歴史は縄文時代・1万年前までさかのぼり、カヤぶき屋根をはじめ、田畑の肥料、家畜の飼料など人々が生活する上で欠かせないものでした。また、『万葉集』に詠われ、浮世絵に描かれ、盆行事や生け花などの文化を育んできました。まさに人々の暮らしと草原はつながり、草原があることで、さらにいろいろなつながりが生まれ、人々は持続可能で文化的な暮らしを営んでこられました。
 その後、暮らしの中での草の利用は減り、草原は全国で姿を消しつつあります。草原を介したつながりも風前の灯火です。しかし、近年、草原を守る活動を通じて、地方と都市との新しいつながりが生まれています。草原を守ることが、過去・現在・未来のつながり、自然と文化のつながりなど、幾重ものつながりを編みなおすきっかけになるのではないでしょうか。そのような視点をまじえて、草原を守る意義について、あらためて考えてみましょう。

■ゲスト・・・須賀 丈さん
すかたけしさん。1965年大阪府生まれ。京都大学博士(農学)。長野県環境保全研究所主任研究員。マルハナバチの希少種の調査から、草原の歴史に出会い、この世界にはまり込む。最近は、長野県の霧ヶ峰や開田高原で草原の調査や保全にかかわる活動を、また北アルプスでマルハナバチの調査をおこなっている。共著書『草地と日本人【増補版】縄文人からつづく草地利用と生態系』(築地書館)ほか。
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3.【活動案内】 ●乙女高原自然観察交流会● 2020年02月01日(土)

・日  時 02月01日(土)午前9時~午後3時ころ (小雨決行)
・集  合 道の駅 花かげの郷まきおか 9時
・持 ち 物 弁当・飲み物・雨具 その他、あれば観察用具


  ■乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

※今年度の予定
済①04月06日(土)集合:09:00・道の駅  兼:ヤマアカガエル産卵調査
済②05月12日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:スミレ観察会
済③06月01日(土)集合:08:30・道の駅  兼:黄色いスミレ観察会
済④07月06日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会
済⑤08月03日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
済⑥09月07日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
済⑦10月05日(土)集合:09:00・道の駅
済⑧11月02日(土)集合:09:00・道の駅
済⑨12月07日(土)集合:09:00・道の駅  氷華がいっぱいみられました。
済⑩01月04日(土)集合:09:00・道の駅
   【2020年】
 ⑪02月01日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑫03月01日(土)集合:09:00・道の駅
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