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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第429号   2020.1.20.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
    1.【活動案内】乙女高原フォーラム    1月26日(日)
NEW! 2.【活動報告】乙女高原自然観察交流会  1月04日(日)
NEW! 3.【活動案内】乙女高原自然観察交流会  2月01日(土)
NEW! 4.【活動案内】2019年度総会     3月15日(日)
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0.【ニュースニュース】

●1.いよいよ今度の日曜日・26日が「乙女高原フォーラム」です。天気が少し心配ですが、野外でのイベントではありませんので、ぜひご参加ください。午後1からです。皆さんのお越しをお待ちしています→1

●2.お正月が明けたばかりの1月4日の「乙女高原観察交流会」の様子を、鈴木さんがレポートしてくださいました。冬芽の観察、楽しそうですね→2

●3.乙女高原ファンクラブ2019年度総会は3月15日(日) 午後2時より、牧丘総合会館(山梨市役所牧丘支所と同じ建物。ファンクラブの世話人会を開催している施設)で開催します。今から予定に入れておいてください。総会後の座談会では、「山梨むかしがたりの会 きしゃごグループ」の木曽川さんに「むかしがたり」をお願いしました。「焼山峠の子授け地蔵」「甲斐の湖」「笛吹権三郎」の豪華3本立てです。楽しみにしていてください→4

●4.特性のスタンプカードに、乙女高原ファンクラブの活動に参加していただくたびにスタンプを押してもらい、スタンプが10個集まったら「乙女高原フェロー」として認定し、乙女高原フォーラムの席上で認定証と記念品(乙女高原フェローのネーム入りマグボトル=野外仕様の魔法瓶)を贈呈する…という乙女高原フェロー制度を運営しています。2018年のフォーラムで6人、2019年に10人を認定しましたが、今回2020年には新たに5人が乙女高原フェローとして認定されます。皆さんもぜひ乙女高原フェローを目指してください。
※乙女高原フェロー→「乙女高原が大好きな仲間」という意味。

●5.(再掲)第10回日本山岳遺産サミットが2020年2月15日(土曜日)13:00~16:00(会場12:30)、一橋講堂中会議室(東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター内)にて行われます。内容は第1部 2019年度認定地、認定団体の紹介。認定団体からの発表。第2部 特別講演「日本の登山道の現状と課題(仮)」北海道大学大学院農学研究院・愛甲哲也氏。なお、乙女高原も日本山岳遺産に認定されています。
 出席を希望のされる方は基金事務局まで知らせてください。日本山岳遺産基金事務局(株式会社山と溪谷社 内)担当:永田さん メール: kikin_info@yamakei.co.jp
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1.【活動案内】●乙女高原フォーラム● 2020年 1月26日(日)

日 時 1月26日(日) 午後1時~3時30分

※スタッフ集合は11時半です。
スタッフにはお弁当を用意しますので,立候補される方は事前にご連絡ください。

場 所 夢わーく山梨(予定) ※駐車場は市役所跡地
主 催 山梨市,山梨県,乙女高原ファンクラブ
定 員 ありません。どなたでも参加できます。事前申込み不要。
参加費 無 料


■フォーラムのテーマ・・・「草原を守れば,つながり復活?!」
 日本の野山にはかつて、森林のほかに草原も広がっていました。その歴史は縄文時代・1万年前までさかのぼり、カヤぶき屋根をはじめ、田畑の肥料、家畜の飼料など人々が生活する上で欠かせないものでした。また、『万葉集』に詠われ、浮世絵に描かれ、盆行事や生け花などの文化を育んできました。まさに人々の暮らしと草原はつながり、草原があることで、さらにいろいろなつながりが生まれ、人々は持続可能で文化的な暮らしを営んでこられました。
 その後、暮らしの中での草の利用は減り、草原は全国で姿を消しつつあります。草原を介したつながりも風前の灯火です。しかし、近年、草原を守る活動を通じて、地方と都市との新しいつながりが生まれています。草原を守ることが、過去・現在・未来のつながり、自然と文化のつながりなど、幾重ものつながりを編みなおすきっかけになるのではないでしょうか。そのような視点をまじえて、草原を守る意義について、あらためて考えてみましょう。

■ゲスト・・・須賀 丈さん
すかたけしさん。1965年大阪府生まれ。京都大学博士(農学)。長野県環境保全研究所主任研究員。マルハナバチの希少種の調査から、草原の歴史に出会い、この世界にはまり込む。最近は、長野県の霧ヶ峰や開田高原で草原の調査や保全にかかわる活動を、また北アルプスでマルハナバチの調査をおこなっている。共著書『草地と日本人【増補版】縄文人からつづく草地利用と生態系』(築地書館)ほか。
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2.【活動報告】●乙女高原自然観察交流会●  1月04日(日)

※参加された鈴木辰三さんがレポートを書いてくださいました。

 新年最初の自然観察交流会は3名と少ない参加者でしたが、穏やかな晴天に恵まれ観察会日和となりました。

 年末に降った雪が心配でしたが、乙女高原に到着してみると下の方は数センチ積雪が残っている程度でした。百葉箱の中の温度計は0度です。タヌキやテンと思われる動物の足跡もいくつかありましたが、かなり時間が経過しているためにはっきりとわかりません。また、先月の観察会で主役となった氷華もできていないようです。鳥の声も聞こえず、今日は何も見るものがないのではないかと不安になりながら森のコースを歩き始めました。

 暫く登ったところで1m位の幼木に赤くてツヤのあるかわいらしい冬芽を見つけました。全体の特徴からカエデの仲間であることはわかります。たまたま持っていた冬芽図鑑で調べてみると、*芽鱗の数や葉痕の形・*維管束痕の数などからウリハダカエデと同定できました。そこで急遽冬芽をテーマに観察しようということになりました。ルーペで観察しながら細かい部分を図鑑の特徴と照らし合わせます。急に進む速度が遅くなった感じです。ツノハシバミの雌花は水滴のような形の*鱗芽で雄花は尻尾のような*裸芽で作りが異なります。オオカメノキは裸芽でウサギの顔みたいにかわいらしい姿です。コシアブラは短枝が発達して三日月形の葉痕が特徴です。このようにシラカバ・レンゲツツジ・ミズナラ・ズミ・イタヤカエデなどの冬芽をひとつずつ観察していると、あっという間に時間が過ぎていきます。

 途中でキツツキのドラミングが聞こえてきたので探してみるとオオアカゲラでした。最初は普通にアカゲラかと思いましたが、写真で拡大して見ると特徴である胸の縦縞模様がはっきりわかり同定できたのです。乙女高原でオオアカゲラを見るのは初めてです。

 昼食を食べたあとは湿地の谷地坊主を観察しました。昨年ロータリークラブから寄贈された案内板が設置されていて、谷地坊主の成長の仕組みが良くわかります。看板付近から見下ろすと、周りは積雪があるのに谷地坊主のところだけ溶けているのが目立っています。谷地坊主の高さの分だけ日光を受けやすくて温まっているのだとか、水の流れの影響で雪が積もらないのだとかいろいろと推理してみました。本当のところはどうなのでしょうか。

 観察を終えて帰路では、カエル池付近でカラ類の混群に出逢いました。シジュウカラ・コガラ・ホオジロ・エナガに、ジョウビタキやマヒワも見ることができました。今頃の季節は高原よりもかなり低いところに移動して生活しているのでしょう。

 初めは見るものがないのではと思いましたが、終わってみればたくさんの出逢いがあり、またじっくり観察することで新たな発見もありました。2020年も多くの人たちに乙女高原の魅力を知ってもらえることを願っています。

※芽鱗…冬芽を保護するうろこ状のもの
 ・鱗芽…芽鱗をもつ冬芽
 ・裸芽…芽鱗をもたない冬芽
 ・維管束痕…葉痕の中に見える維管束(水分や養分が通る管)の断面----------------------------------------------------------------

3.【活動案内】 ●乙女高原自然観察交流会● 2020年02月01日(土)

・日  時 02月01日(土)午前9時~午後3時ころ (小雨決行)
・集  合 道の駅 花かげの郷まきおか 9時
・持 ち 物 弁当・飲み物・雨具 その他、あれば観察用具


  ■乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

※今年度の予定
済①04月06日(土)集合:09:00・道の駅  兼:ヤマアカガエル産卵調査
済②05月12日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:スミレ観察会
済③06月01日(土)集合:08:30・道の駅  兼:黄色いスミレ観察会
済④07月06日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会
済⑤08月03日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
済⑥09月07日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
済⑦10月05日(土)集合:09:00・道の駅
済⑧11月02日(土)集合:09:00・道の駅
済⑨12月07日(土)集合:09:00・道の駅  氷華がいっぱいみられました。
   【2020年】
済⑩01月04日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑪02月01日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑫03月01日(土)集合:09:00・道の駅
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4.【活動案内】●2019年度総会●    3月15日(日)

日 時 3月15日(日)午後2時~(準備は1時半から)
場 所 牧丘総合会館(山梨市役所牧丘支所)2階 
次 第
 1.開会のことば
 2.代表世話人あいさつ
 3.議 事
  ①2019年度活動報告
  ②2019年度収支決算報告
  ③会計監査報告
  ④2020年度活動計画案
  ⑤2020年度収支予算案
 4.その他
 5.閉会のことば

※座談会は、「山梨むかしがたりの会 きしゃごグループ」の木曽川さんに「むかしがたり」をお願いしました。「焼山峠の子授け地蔵」「甲斐の湖」「笛吹権三郎」の3つのお話の予定です。
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