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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第437号  2020.9.22.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】マルハナバチ調べ隊~初秋編 09月05日(土)
NEW! 2.【活動報告】高槻先生と植生調査     09月19日(土)
NEW! 3.【活動案内】第21回草刈りボランティア  11月23日(月・祝)
NEW! 4.【活動案内】乙女高原自然観察交流会   10月03日(土)
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0.【ニュースニュース】

●1.先日のメルマ号外でもお知らせしましたが、今年の草刈りは規模縮小して行う方向で準備を進めることになりました。「大勢に来てもらいたい(乙女の活動に参加してもらいたい、知ってもらいたい)」けれども、「大勢に来てもらうとコロナ感染のリスクが高まる」というジレンマの中での開催になります。「ちらしを作らない」など宣伝を極力少なくするので、メールマガジンを読んだりして開催を知った方にはぜひ参加をお願いしたいなあと思っています。開催日はいつも通り11月23日(月・祝)です。
 また、当日の作業量が少なくなることが予測されますので、事前にどこまで準備できるかがポイントになります。11月7日(土)に「下準備の会」を行い、ここでできるだけロープ回収をやってしまいたいと考えています。こちらへのご参加もぜひお願いします。

●2.マルハナバチ調べ隊9月では、ラインセンサス調査でカウントできたマルハナバチは8頭と、少なかったです。8月は100頭を超えていましたが、メルマ前号に書いたように、年寄りマルハナバチが多く、しかも、花粉団子を付けているマルハナバチが少なかったので心配していたのですが、それが的中した形になりました。
 マルハナバチ調べ隊も今年で18年目です。だんだん目が慣れてくると、いろいろな花の「常連客」が見えてくるようになりました。たとえば、ヤマハギにはミヤママルハナバチ、ツリフネソウには以前はナガマルハナバチでしたが、このところはトラマルハナバチなどです。で、ハバヤマボクチの常連さんといえばトラマルハナバチで、ハバヤマボクチの花に3頭も4頭もトラちゃんが来ているのを見たこともあります。ところが、9月19日に見慣れない光景を目にしました。ハバヤマボクチにニホンミツバチが入れ替わり立ち代わり訪れているのです。トラちゃんという常連さんがいなくなったハバヤマボクチに、ここぞとばかりにミツバチが訪れているように観えました。やはり今年はマルハナバチたちに異変が起きているのかもしれません。ちみなにトリカブトといえばトラマルハナバチが常連さんで、今年もこの関係に変わりはありませんでした。

●3.メルマ前号で「花と昆虫のリンク調査」の報告をしましたが、この調査、「自然」や「科学」に興味のある中高生にうってつけの「調査体験活動」になるなと強く思いました。体験することによって、それまでなんとなくしか見てなかった「花に虫がくる様子」を観察することになります。それは生態系のありようの一部を観察することでもあります。そして、自分の取ったデータから「こんなにも、花には虫が来ているのか」と「いきもののつながり」を実感することができます。取ったデータからどんなことが読み取れるのか…という「科学的な見方」を訓練する場にもなります。
 中学校や高校とコラボできれば、いい活動になると思うのですが・・・。

●4.8月29日、午後から乙女高原に行きました。何も音はしませんが、草原の上空がやけに賑やかでした。というのも、たくさんの虫が夕日に照らされて光りながら、ふわーっと飛んでいるのです。そんな虫の群の中をトンボが忙しく右に左に飛び回っています。ほんと、静かなんですが、賑やかでした。
 止まっているトンボを見ると、ムシャムシャと何かを食べていました。
 飛んでいる虫は大小2種類いるようで、ふわーっと昇っている感じです。見ているだけではよくわからないので、捕虫網を持ち出して,捕まえてみると「2種類」いるように見えた理由がよく分かりました。飛んでいたのは羽アリで、大きいのは女王の羽アリ、小さなのはオスの羽アリだったのです。
 羽アリたちの旅立ちの日にちょうど立ち会ってしまったのですね。そんな羽アリたちを狙って、トンボたちが飛び回っていたわけです。テレビで小魚の大群をめがけてサメがつっこむシーンを見たことがありますが、ちょうどそんな感じでした。

●5.次回世話人会は10月開催予定です。感染拡大防止のため、世話人と案内人のみに日時をお伝えします。コロナ感染拡大の1日も早い収束を願っています。
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1.【活動報告】●マルハナバチ調べ隊●  09月05日

※鈴木辰三さんがレポートを書いてくださいました。

 芳賀さんのお孫さん3人を含めた常連8名と初参加の渋谷さんご家族(4名)の合計12名の参加がありました。コロナ禍にあること・午後から雨が予想されることなどから、午前中のラインセンサス調査のみ行うことにしました。
 最初にオリエンテーションで、自己紹介・全体の流れの説明・紙芝居(角田さん)・マルハナバチの特徴などの説明(三枝さん・鈴木)・注意事項を行った後、ラインセンサス調査の開始です。
調査結果は以下の通りです。

調査時刻:10:30~11:30(1時間) 
天候:晴れ
気温(10:30):27℃

・トラマルハナバチ・・・1頭 ハバヤマボクチ1
・オオマルハナバチ・・・2頭 ゴマナ 1 アキノキリンソウ 1
・ミヤママルハナバチ・・・5頭 ヤマハギ 1 アキノキリンソウ 1
 ノハラアザミ 2 タムラソウ 1
     合計8頭(花粉団子を付けていた個体は5頭)

 マルハナバチの数が少なく残念でしたが、大きな花粉団子を付けたトラがハバヤマボクチに長時間滞在していたのでじっくり観察することができました。その他、花のレストランでハナカミキリやハナアブ・ヒラタアブ・小さな甲虫の仲間を見たり、チョウやトンボも多くそれなりに虫と植物の関係など楽しむことができたと思います。観察が終わってロッジ前のベンチで昼食を取りましたが、間もなく急な雷雨になり解散しました。
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2.【活動報告】●高槻先生と植生調査●  09月19日

9月19日に高槻先生を団長とする植生調査を行いました。井上さん、岡崎さん、甘利山倶楽部から小林さん3人(同姓)、ウエハラと、高槻先生を含め参加者は7人でした。
 この調査はシカ柵を設置する直前の2015年9月に始まり、以降毎年9月に行っています。草原内に10箇所のポイントを設定し、ポイントを中心に2m×2mの範囲で植物を調べています。シカ柵の設置によって本当に植生が回復しているのかモニタリングを行っているわけです。
 ポイントには杭とポールが立っていますから、それを目印に見つけます。ポイントを隅にして、折り尺を使って1m四方の方形枠を作ります。折り尺のめもりを見ながら、まず10cm×10cmの枠の中にどんな植物が出現するかを見ます。ヘビノネゴザとミツバツチグリがありました。記録します。そしたら、枠を広げ、10cm×25cmの枠を想定し、この中にどんな植物が出現するかを見ます。ホソバヒカゲスゲとオオヤマフスマがありました。この繰り返しで、25cm×25cm、25cm×50cm、50cm×50cm、50cm×1m、1m×1mと枠を広げ、そのたびに出現する植物を記録します。1m×1mを終えたら、それぞれの植物の被度と高さを記録します。たとえば、ヘビノネゴザはとても多くて、累積すれば1m×1mの半分の面積を占めているように見えたので被度50(%)、高さ30(cm)と記録しました。さらに、方形枠を1m×2m、2m×2mまで広げ、出てきた植物を記録しました。
 これで1ポイントの調査は終わり、次のポイントに向かいます。
 午前5ポイント、午後も5ポイントの調査を行い、今日のノルマを終えました。
 じつは、帰宅してからポイント6の位置が違っていることが分かり、仕方がないので、21日に一人で再調査を行いました。ポイントでの調査の様子が詳しく書いてあるのは、じつは、その時のものです。
 簡単そうに見えますが、小さな植物・茎と葉しかない株を見て、植物名を当てるのは、難度がとても高いです。わからないときは、ビニール袋にその株を入れて、似たような植物を探し、比べて観ます。この時、見た目ばかりでなく、においや触った感じが、とても重要になることがわかりました。たとえば、ヒヨドリバナの葉の裏側を触ると、葉脈がかなり太いです。リンドウの茎は針金くらい固いです。似た植物と区別するときに、この触った感じが決め手になりました。いつも目にばかり頼って観察している自分に気づきました。
 どうしてもわからないものについては、高槻先生に郵送して確かめていただくことにしました。

 じつはこの日、朝早く到着して、ドローンで空中からの撮影に挑戦していました。スマホにドローンからの動画を送信・録画することに成功しました。慣れない操縦だったので、何度目かの飛行のさい、ドローンが遠くに行きすぎてしまい、操縦不能となり、飛んで行ってしまいました。回収不能です。残念。
 しかも、スマホで録画したまではいいのですが、この動画をパソコンに移すことができません。どなたか操作方法をご存じの方は教えてください。ちなみに、自分のはアンドロイド・スマホで、USBケーブルでつないでデータ移行しようとしても、充電してしまいます。
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3.【活動案内】●第21回 草刈りボランティア● 11月23日(月・祝)

 コロナ感染拡大防止のため、規模を縮小して行います。以下のようなことが乙女高原連絡会議(山梨県・山梨市の乙女高原担当課、乙女高原ファンクラブの会議) で決まりました。

◎コロナ対策で規模等を縮小して、できる範囲で草刈りを行う。期日前に中止判断をする可能性もある。
◎準備は参加者・スタッフが少ない想定で行う。
◎半日開催(昼食をとるのは自由。密を避けて)

・実施日は11月23日(月・祝)。
  荒天の場合、29日(日)に延期。(林道の通行は天候等による)
・ちらし→作成配布しない。
 告知は共催3者のホームページ、乙女高原メールマガジン
・諸団体(特に恩賜林保護組合等)への声かけを行う。
 (声かけは行うが、自己判断で参加してもらう)
・林務の事業で事前刈り取り
 →規模拡大して実施してもらう。
・軍手より機能の高い手袋を用意する。お茶は準備する。
・往復バスの運行→中止 (バス内での密。バス会社の現状)
・豚汁づくり→中止 (昼食なしでの開催。食事での感染リスク)
・キッズボランティア→中止
・ごみ収集車での刈草運搬→行わない
・記念写真は人との間隔を取って撮る。(少ない参加者)

・・・ということで、
●作業の重点は、①とにかく草を刈る ②遊歩道へ敷き入れる
 ③旧谷地坊主遊歩道の急坂への敷き入れをしっかり行う。

●当日の参加人数が少なくなる(=作業量が少なくなる)ことから、
 11月7日(土)の下準備の折に、草原のコースを中心にできるだけロープを回収してしまうことになりました。こちらへの多くの方の参加を望みます。
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4.【活動案内】●乙女高原自然観察交流会● 10月03日(土)

・集 合 「原則」午前9時 道の駅 はなかげの郷牧丘(国道140号沿い)
     乗り合わせて乙女高原に向かいます。
・持ち物 弁当,水筒,あとは観察用具。標高が高いので防寒着も用意してください。
・参加費 無料。

 【乙女高原観察交流会 覚書】scince2015.12
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

※今後の予定
⑦10月03日(土)09:00~ 牧丘の道の駅集合
⑧11月07日(土)09:00~ 牧丘の道の駅集合
 ※草刈りボランティアの準備を兼ねる
⑨12月05日(土)09:00~ 牧丘の道の駅集合
⑩01月09日(土)09:00~ 牧丘の道の駅集合
⑪02月06日(土)09:00~ 牧丘の道の駅集合
⑫03月06日(土)09:00~ 牧丘の道の駅集合
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