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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第452号   2021.5.1.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】4月25日の乙女高原  04月25日(日)
    2.【活動案内】第22回遊歩道づくり  05月16日(日)
    3.【活動案内】「スミレの観察会」シリーズ
    ■乙女高原観察交流会
    ■「街の駅やまなし」乙女高原展
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0.【ニュースニュース】

●1.5月16日(日)9時半集合で、「第22回遊歩道づくり」を行います。コロナ禍の中、十分な感染対策をしながら実施します。大人数の参加は困りますので、ちらしを大々的に配ったり、マスコミに告知依頼することはしません。その分、メールマガジンをお読みになった方にはできるだけご参加をお願いしたいです(とはいえ、コロナ感染拡大は心配です。参加するかどうかは各自でご判断ください)。参加していただける方は山梨市観光課(電話・代表0553-22-1111 メールkanko@city.yamanashi.lg.jp)に申し込んでください。荒天の場合、23日(日)に延期です。
 また、スタッフとしてご参加いただけるという方は、このメールマガジンに返信をお願いします。当日9時集合です。

●2.遊歩道づくりの準備作業を5月10日(月)10時から県・市・ファンクラブ協働で行います。実際に遊歩道を歩いて交換が必要な杭の数を数えたり、ロッジのホールを掃除したりします。参加していただける方は、このメールマガジンにご返信ください。荒天の場合は、翌11日(火)に延期です。

●3.5月16日(日)、遊歩道づくり終了後の午後、今年1回目のスミレ観察会を行います。今年は春の進行が早く、4月25日には焼山でサクラスミレの開花を確認しています。「スミレ」観察会ではありますが、いろいろな春を見つけて、みんなで分かち合いましょう。一応13時開始予定ですが、遊歩道づくりの進捗状況によっては、早くスタートするかもしれません。4月25日には10種類のスミレが見られました。乙女高原エリア全体では今のところ31種類のスミレが確認されています。観察会では何種類のスミレの花が見られるでしょうか。
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1.【観察報告】●4月25日の乙女高原●

 4月25日、地区の道路清掃が終わってから、乙女高原に向かいました。
 林道ではクロモジ、ツクバネウツギの花が咲き、アオゲラやイカル、そして夏鳥のツツドリやオオルリの声を聞きました。
 前号の「オピニオン」で述べた「カエル池」は完全に干上がっていました。産卵の気配はまったくありません。すぐ近くで上向きに咲いているスミレの花を見つけました。スミレの花はどれも横向きまたは下向きに咲きますが、上を向いているのです。タチツボスミレはタチツボスミレです。名前が付いていて、ソラムキタチツボスミレというそうです。マルバスミレやアカネスミレが咲いているのも見ました。
 林道を進むと、今度はミツバツツジの紫っぽいピンクやイタヤカエデの明るい黄緑色の花が迎えてくれました。ハウチワカエデの赤い花も咲いていました。カエデたちの花って個性があって、結構好きです。
https://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/467ec0e2ce2e5038828d60ce19aa8cdc

 焼山ではミヤマスミレの花が満開でした。群れて咲いているので、とってもきれいです(今、乙女高原ファンクラブのトップページの写真になっています)。ヒメイチゲも小さくて白い花がたくさん群れていて、じゅうたんのようです。
https://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/4a7407b015dd4d4fe2abc9b5e30b5341
おそらく、来週にはもう花は終わっていることでしょう。アケボノスミレやヒナスミレも咲いています。まさに「春は足元から」です。

 湿地ではクリンユキフデやサンリンソウが咲き始めていました。湿地の水たまりは鉄バクテリアの繁殖のためか、鏡のように太陽の光をギラギラと反射していました。新たなヤマアカガエルの産卵はありません。
 「梨高湿地」で前週に確認したカエル卵ですが、水温が低いせいか、あまり発生が進んでいませんでした。手を入れてみると、手を切るような冷たさです。

 いろいろ寄り道・道草していたら、簡単にお昼を過ぎてしまいました。ロッジのベンチでお昼を食べ、草原を歩きました。森のコースではエイザンスミレの蕾が膨らんでいました。「てっぺん」ではアカネスミレの花が咲いていました。タチツボスミレもです。草はらではキジムシロの黄色い花がかわいく咲いていました。フデリンドウの花はちょうどほころびかけたところです。外来種であるメマツヨイグサのロゼットが起き上がり始めていました。

 帰りに、なんとカモシカの姿を見ました。こちらの方をじっと観て、しばらく動きません。この間の長さがシカと違うところです。「ファイナル・アンサー??」と聞かれているようでした。
https://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/9960646a158c8e1e8ab80345de3737af

 いよいよ乙女高原周辺の林道は、冬の通行止めが解除されました。コロナ禍の中ですが、野外を身内と一緒に歩くのであればマスクは必要ないでしょう。たくさんのスミレが見られる乙女高原に、少人数でおいでください。
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2.(再掲)【活動案内】●第22回 遊歩道づくり● 05月16日(日)

 古くなった杭を交換し,ロープを張り巡らし,遊歩道をはっきりさせます。春の乙女高原で,いい汗をかきましょう。ただし,天気が悪いと寒いです。防寒具もお忘れなく。また、コロナ対策として、マスクを持参してください。体調が悪いようでしたら、ご遠慮ください。
 なお、午後はスミレ観察会をします。よろしければこちらも予定に入れておいてください。

※ちらし(PDFファイル)はこちら
http://fruits.jp/~otomefc/2021yuuhodou.pdf

■主催 山梨市 山梨県 乙女高原ファンクラブ
■日時 5月16日(日) 午前9時半から12時半ごろまで 
※スタッフは9時集合
 (少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします)
 (荒天の場合,23日(日)に延期予定)
■集合 乙女高原グリーンロッジ前
■持ち物 雨具,軍手。希望者はべんとう
 かけや(大きなトンカチ),なたなど道具がある方はご持参ください。
■服装 作業のできる服装(まだ寒いので,防寒の準備も)
■問い合わせ・申し込み先 山梨市役所観光課 電話0553-22-1111(代表)
※保険には主催者で加入します。

■準備会
 5月10日(月) 午前10時   荒天の場合、11日(火)
 遊歩道の杭の確認  ロッジやトイレの掃除など
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3.(再掲)【活動案内】 ●「スミレの観察会」シリーズ●

 今年も「スミレの観察会」シリーズを開催します。スミレに特化した観察会を開催するのは11年目になります。乙女高原で見つかったスミレの種類は変種や交雑種を含めて、なんと31種類。とはいえ、一回の観察会で全部を観ることは不可能です。スミレの種類によって、開花の時期が違うし、好みの場所も違うからです。同じような姿かたちなのに、こんなにたくさん! まさに生物多様性そのものです。
 ぜひ、複数回参加して、多様なスミレの世界を楽しんでください。

①5月16日(日)集合13:00乙女高原グリーンロッジ ~16:00 参加無料。
 乙女高原自然観察交流会②を兼ねて。
 この日の午前中は「遊歩道作り」というボランティア作業。
 こちらにもぜひご参加ください。

②5月23日(日)集合9:30乙女高原グリーンロッジ ~15:30 参加無料。
 乙女高原とその周辺でスミレを観察します。

③6月5日(土)集合8:30牧丘の道の駅 ~15:30 参加無料。
 乙女高原自然観察交流会③を兼ねて。
 1日かけて標高2000mほどのところに広がるキバナノコマノツメ群落を
 観察しに行きます。キバナノコマノツメは黄色い花をつけるスミレです。
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  ■乙女高原観察交流会■

●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

※今年度の予定

済①04月03日(土)集合:09:00・道の駅  兼:ヤマアカガエル産卵調査
 ②05月16日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:スミレ観察会
 ③06月05日(土)集合:08:30・道の駅  兼:黄色いスミレ観察会
 (スミレの開花状況によっては前倒し実施するかもしれません。メールに要注意)
 ④07月03日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会
 ⑤08月07日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
 ⑥09月04日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
 ⑦10月02日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑧11月06日(土)集合:09:00・道の駅  兼:草刈り準備
 ⑨12月04日(土)集合:09:00・道の駅
【2022年】
 ⑩01月08日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑪02月05日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑫03月05日(土)集合:09:00・道の駅
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  ■「街の駅やまなし」乙女高原展■

●中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html

●今はシーズン25「乙女高原のスミレ30」の展示をしています。乙女高原で見られる30種類のスミレのパネルを展示しています。

●それにしても、スミレを見ていると、「スミレは生物多様性そのものだなあ」とつくづく思います。「花は筒状で、全面に大きく花びらを開く。背が低くて、春先に咲く」という似たような体つき、似たような暮らしぶりであるにも関わらず、乙女高原エリアだけで30種類もの「多様な」スミレが「共存」しています。多様なスミレが共存できているのには理由があります。
 一つは場所によってすみ分けていることです。草原が好きなスミレ、落葉樹の森の中に咲くスミレ、針葉樹の中でよく見られるスミレ、湿地に見られるスミレ、道端に多いスミレ…などです。
 もう一つは時期によるすみ分け(…というより咲き分け)です。咲き始める順番はヒナスミレ、タチツボスミレ、アカネスミレ、マルバスミレ、フモトスミレ、ミヤマスミレ、エイザンスミレ…といった感じでしょうか。もちろん花期の長さも違います。短い期間に咲き終わってしまう代表はヒナスミレ、長く咲いている代表はタチツボスミレとサクラスミレでしょうか。咲くのが一番遅いのはエゾノタチツボスミレで、梅雨の頃にも咲いています。さすがにこの時期はまわりの草も背を伸ばしているので、エゾノタチツボスミレはとてものっぽで、そういった意味ではスミレっぽくありません。ツボスミレも花期の初めの頃は背丈が低いですが、だんだん背丈が高くなります。花期の多様さがあるからこそ、長い期間、スミレ観察が楽しめます。
 そして、標高によるすみ分けもあります。低いところから高いところまで見られるもの、「里山」でないとみられないもの、乙女高原の標高にならないとみられないもの、もっと高くならないと見られないものもあります。たとえば、黄色いスミレ・キバナノコマノツメです。
 そんなスミレたちに思いを寄せながら、この展示を見てください。
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