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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第453号   2021.5.17.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼ もくじ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】雨で延期の遊歩道づくり 05月16日(日)
    2.【活動案内】第22回遊歩道づくり  05月23日(日)
    3.【活動案内】「スミレの観察会」シリーズ
    ■乙女高原観察交流会
    ■「街の駅やまなし」乙女高原展
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0.【ニュースニュース】

●1.5月16日(日)の「第22回遊歩道づくり」は雨のため、5月23日(日)に延期となりました。23日にはロープ張りを終了させたいと考えています。ご参加よろしくお願いします。9時30分集合ですが、はじめの会といったセレモニーは行わず、来た方から作業を開始してください。

●2.遊歩道づくり終了後にスミレ観察会を行います。「スミレを食べるイモムシ解説シート」なるものを作ってみました。スミレに付くイモムシが見つかったら、ぜひ活用してください。
 ちなみに、16日(日)にはサクラスミレとタチツボスミレがいっぱい見られました。湿地にはツボスミレが、森の中にはエイザンスミレやアケボノスミレが、「てっぺん」の草原にはマンジュリカやアカネスミレも咲いていました。

●3.5月19日(水)、UTYテレビ山梨の午後6時55分からの5分間番組(CMが入るので、実質3分)は乙女高原がテーマです。短い番組ですので、お見逃しなく。録画しておくとよいかもしれません。皆さんもよくご存じの、あの方も登場しますよ。
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1.【活動報告】●雨で延期、でも勝手に遊歩道づくり● 05月16日(報告:植原)

 天候が不安定だったので、予定通り5時起きで乙女高原に向かいました。途中、パラッと車のフロントガラスに小さな雨粒が付きました。まあ、大丈夫だろうと甘く見ていましたが、乙女高原に着くころには、普通の雨になっていました。共催団体である市の藤原さんと県の黒川さんに連絡し、協議。とりあえず30分待って、決断することにしました。コーヒーを入れて、パンを食べながら待ちました。30分待っても雨の状況は変わらないし、スマホで天気予報を見ても、芳しくありません。仕方なく3人で延期の判断をし、いろいろなところに延期連絡をしました。

 さて、延期を決めたとはいえ、参加者が来ないとは限りません。集合時刻である9時半まではここにいなければなりません。「ならば、少しでも作業を進めるか」と、腰を上げました。
 雨具を着て、長靴をはいて、作業用手袋をはめて、倉庫に行きました。中からかけや(ハンマー)を持ち出し、草原のコースの杭を一つずつ点検し、グラグラするものは打ち直しました。草原のコースを登って行き、森のコースを下ってきました。この間のすべての杭を点検しました。結構な数でしたよ。次に、ロッジの玄関から新しい杭を持ち出し、古くなってしまった杭と交換し、かけやで打ち込みました。
 今度は、倉庫から「草原のコース」用の長いロープを持ち出し、遊歩道に沿って、延ばしていきました。ロープはきれいに巻かれていたのですが、なにぶん長くて(=重くて)うまく延ばすことができす、途中でからまってしまいました。こういう状況を甲州弁で「クデ」といいます。「ヒボ(紐)がクデになった」わけです。仕方がないので、1か所だけ切らせてもらいました。長く延ばしたら、端からロープを杭にしばっていきました。「とっくりむすび」という結び方です。

 「やっぱり一人でやるのは大変だなあ・・・せめて、ファンクラブのスタッフのみんなには『雨でも作業に来ませんか??』と呼びかければよかったなあ」と後悔しました。雨も朝以上にはひどくならず、時々、止むようになっていました。それに、雨とはいえ、「雨に濡れて重くなったロープを回収する」わけではなく「乾いたロープを湿った杭に結び付けていく」という作業なので、雨でもあまり苦にならなかったのです。
 途中、1台の車がロッジの庭に駐車し、中から出てきた3人がこちらに向かって来るのが見えました。小学生のころ、乙女高原の「常連」だったななちゃんとそのお母さん、それとななちゃんの友達の3人でした。「久しぶりに乙女高原に行こうと思って・・・。降水確率60パーセントでしたが、ま、ウエハラさんならいると思って・・・」とのことでした。大当たりです。
 まだしばってないロープは半分以上あったので、さっそく頼もうと思いましたが、3人がちゃんととっくり結びできるか心配です。ななみちゃんが「ちゃんと覚えてますよう」というので、テストさせてもらうことにしました。そしたら、すんなり結んでしまうではありませんか。「すごいなあ」と心底感心し、仕事を預けることにしました。

 草原のコースは3人に任せることにして、ロッジに戻って杭やロープを車に積み込み、下の駐車場に向かいました。そして、谷地坊主方面の遊歩道の杭の点検や交換、そして、ロープを延ばし、ロープ張りの準備を始めました。草原のコースのロープ張りを終えた3人が来てくれたので、協力してもらいながら、ロープを張り終えました。
 結局、仕事が終わったのは10時半すぎ。中止だったのに4時間も働いてしまいました。

 作業後、お茶にしました。ちょうど雨が止んだので、ロッジ前のテーブルとベンチに座り、食べたり、飲んだり。ななちゃんが作ってくれた卵のサンドイッチ、とてもおいしかったです。お茶をしていたら、ちょうど井上さんが乙女高原に到着したので、一緒にお茶を飲みました。お茶のあとは、自然観察会。森のコースに大きな花のシロバナエンレイソウが咲いていて、とてもきれいでした。たくさんの種類のスミレの花にも出会えました。

 ・・・ということで、今日の遊歩道づくりは中止。来てくださった方と「勝手に遊歩道づくり」を敢行しましたが、全体の半分もできませんでした。雨の中、かけつけてくださった皆さん、ありがとうございました。
 遊歩道づくりは来週23日(日)に延期です。この日は、多少の雨が降ってもやってしまいたいなと個人的には思っています。ご参加よろしくお願いします。
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2.(再掲)【活動案内】●第22回 遊歩道づくり● 05月16日→23日(日)

 古くなった杭を交換し,ロープを張り巡らし,遊歩道をはっきりさせます。春の乙女高原で,いい汗をかきましょう。ただし,天気が悪いと寒いです。防寒具もお忘れなく。また、コロナ対策として、マスクを持参してください。体調が悪いようでしたら、ご遠慮ください。

■主催 山梨市 山梨県 乙女高原ファンクラブ
■日時 5月23日(日) 午前9時半から12時半ごろまで 
 (少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします)
■集合 乙女高原グリーンロッジ前
■持ち物 雨具,軍手。希望者はべんとう
 かけや(大きなトンカチ),なたなど道具がある方はご持参ください。
■服装 作業のできる服装(まだ寒いので,防寒の準備も)
■問い合わせ・申し込み先 山梨市役所観光課 電話0553-22-1111(代表)
※保険には主催者で加入します。
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3.(再掲)【活動案内】 ●「スミレの観察会」シリーズ●

 今年も「スミレの観察会」シリーズを開催します。スミレに特化した観察会を開催するのは11年目になります。乙女高原で見つかったスミレの種類は変種や交雑種を含めて、なんと31種類。とはいえ、一回の観察会で全部を観ることは不可能です。スミレの種類によって、開花の時期が違うし、好みの場所も違うからです。同じような姿かたちなのに、こんなにたくさん! まさに生物多様性そのものです。
 ぜひ、複数回参加して、多様なスミレの世界を楽しんでください。

済①5月16日(日)→中止

 ②5月23日(日)遊歩道づくり終了後に行います。

 ③6月5日(土)集合8:30牧丘の道の駅 ~15:30 参加無料。
  乙女高原自然観察交流会③を兼ねて。
  1日かけて標高2000mほどのところに広がるキバナノコマノツメ群落を
  観察しに行きます。キバナノコマノツメは黄色い花をつけるスミレです。
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  ■乙女高原観察交流会■

●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

※今年度の予定

済①04月03日(土)集合:09:00・道の駅  兼:ヤマアカガエル産卵調査
済②05月16日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:スミレ観察会(中止)
 ③06月05日(土)集合:08:30・道の駅  兼:黄色いスミレ観察会
 (スミレの開花状況によっては前倒し実施するかもしれません。メールに要注意)
 ④07月03日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会
 ⑤08月07日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
 ⑥09月04日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
 ⑦10月02日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑧11月06日(土)集合:09:00・道の駅  兼:草刈り準備
 ⑨12月04日(土)集合:09:00・道の駅
【2022年】
 ⑩01月08日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑪02月05日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑫03月05日(土)集合:09:00・道の駅
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  ■「街の駅やまなし」乙女高原展■

●中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html

●今はシーズン25「乙女高原のスミレ30」の展示をしています。乙女高原で見られる30種類のスミレのパネルを展示しています。

●それにしても、スミレを見ていると、「スミレは生物多様性そのものだなあ」とつくづく思います。「花は筒状で、全面に大きく花びらを開く。背が低くて、春先に咲く」という似たような体つき、似たような暮らしぶりであるにも関わらず、乙女高原エリアだけで30種類もの「多様な」スミレが「共存」しています。多様なスミレが共存できているのには理由があります。
 一つは場所によってすみ分けていることです。草原が好きなスミレ、落葉樹の森の中に咲くスミレ、針葉樹の中でよく見られるスミレ、湿地に見られるスミレ、道端に多いスミレ…などです。
 もう一つは時期によるすみ分け(…というより咲き分け)です。咲き始める順番はヒナスミレ、タチツボスミレ、アカネスミレ、マルバスミレ、フモトスミレ、ミヤマスミレ、エイザンスミレ…といった感じでしょうか。もちろん花期の長さも違います。短い期間に咲き終わってしまう代表はヒナスミレ、長く咲いている代表はタチツボスミレとサクラスミレでしょうか。咲くのが一番遅いのはエゾノタチツボスミレで、梅雨の頃にも咲いています。さすがにこの時期はまわりの草も背を伸ばしているので、エゾノタチツボスミレはとてものっぽで、そういった意味ではスミレっぽくありません。ツボスミレも花期の初めの頃は背丈が低いですが、だんだん背丈が高くなります。花期の多様さがあるからこそ、長い期間、スミレ観察が楽しめます。
 そして、標高によるすみ分けもあります。低いところから高いところまで見られるもの、「里山」でないとみられないもの、乙女高原の標高にならないとみられないもの、もっと高くならないと見られないものもあります。たとえば、黄色いスミレ・キバナノコマノツメです。
 そんなスミレたちに思いを寄せながら、この展示を見てください。
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