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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第461号 2021.9.26.
 発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動案内】有志による草刈り 11月6日・23日
   ■乙女高原観察交流会
   ■「街の駅やまなし」乙女高原展
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0.【ニュースニュース】

●1.山梨県に出されていたまん延防止重点措置が解除されましたので、9月16日に牧丘総合会館で、予定通り、対面方式で「乙女高原連絡会議(市・県・ファンクラブによる話し合い)」と「乙女高原ファンクラブ世話人会」が開催できました。そこで、今年の草刈りボランティアについて話し合い、現時点での方向性を決めました→1

●2.乙女高原は、いよいよ秋の花ばかりです。ススキの穂が高くなり、アキノキリンソウやマツムシソウ、ヤマトリカブト、セイタカトウヒレン、ハバヤマボクチ、タムラソウ、ヤナギタンポポ、ノコンギク、ユウガギク、ヤマラッキョウなどが咲いています。夏に私たちの目を楽しませてくれた花々がどんな実やたねを付けているかも楽しみです。
 9月23日には、まだリンドウは咲いていませんでした。この日は晴れていましたが、午後2時を過ぎると、ヤナギタンポポの花が閉じ始めました。ヤナギタンポポもタンポポと同じく毎日開いたり閉じたりするんですね。
 ハバヤマボクチの花にコアオハナムグリがいて、花の中に潜り込もうとしていました。「花潜り」ですね。
 毎年、気になっているのですが…、コオニユリの実に、小さな「四角い」穴が開いていました。ぼくは鳥の仕業ではないかと疑っているのですが。
 林のコースでは、マイヅルソウが真っ赤な実を付けていました。この大きさと色は絶対に鳥たちを誘っていると思うのですが、こんな林の下に来て、実を食べる小鳥がいるのでしょうか。シロハラやツグミでしょうか。
 林道ぞいを歩いていたら、タチツボスミレ、ヒナスミレ、エイザンスミレの株に、たねを飛ばした後の「実のさや」を見つけました。春のスミレの花からできたたねではなく、閉鎖花からできたたねです。
 なんと、トネアザミに止まっているコガラの群を見ました。どうもアザミの綿毛のたねを食べているようで、アザミから木の枝に移って、頭を振って綿毛を飛ばしていました。たねの部分だけを食べているようでした。それにしても、アザミのトゲトゲが痛くないのでしょうか。
 こんなふうに、いろいろな発見を楽しんだり、発見した「こと」や「もの」からいろいろ考えると、本当に楽しいです。家に帰って、それを思い出すと、また、乙女高原に行きたくなります。
 乙女までの林道では、セキヤノアキチョウジやヤクシソウ、ナギナタコウジュの花が咲いていました。

●3.高槻先生が主導してくださって、取り組んでみた「花と昆虫のリンク調査」、とてもおもしろかったです。概要を書いておきます。きっかけは、2013年に、麻布大学高槻研究室で卒業研究をしていた加古さんの調査です。その後、2015年の秋に乙女高原6haをまるまる囲むシカ柵が設置されました。2020年夏に「加古さんのデータと比べて、シカ柵のビフォー・アフターを比べてみよう」と調査してみました。この年は歩数からm換算するというもので、距離が不正確だったと思います。それでも8月2日、9日、14日、22日と4日間行いました。2021年は、100mの巻き尺を購入し、それを活用して調査しました。調査日は8月8日、29日、9月12日の3日間です。
 調査方法は、すでにメルマ前号・前々号でもお知らせしましたが、「とにかく花に昆虫が来ていたら、それを記録する」という、単純だけど、数が多くて、集中力を要する大変な調査です。花は種まで識別しますが、虫はおおまかな分類群としました(詳しくわかるものは、その限りではない)。調査も大変ですが、その後の処理も大変です。エクセルに全部を打ち込んで、それをもとにいろいろ考察します。それは高槻先生が一手に引き受けてくださいました。
 今後、どのような報告になるのか、楽しみです。
 来年は、初夏くらいから、継続的に取り組む計画ですので、興味のある方はぜひご参加ください。

●4.乙女高原の土地は県有林です。県有林、またの名を「恩賜林」。明治40年の大水害を契機に、明治天皇が県内の御料地のほとんどを県に「御下賜」されて、今年で110年だそうです。それを記念して山梨県立博物館で「恩賜林110年の歴史展」を行っていたので、見に行ってきました。
 10年前の100周年展に比べて規模は小さかったですが、年表、恩賜林以前の歴史など、興味深いパネルもありました。また、FSCやカーボン・オフセットなど、新しい取り組みも紹介されていました。残念ながら、展示期間は9月27日までです。
 ところで、「乙女高原が御料地だった」ことがわかる場所があるのですが、ご存じですか? 乙女高原の森のコースを上り詰めた先に展望台がありますが、さらに、その先に「乙女高原で一番高い所」があります。ヨモギ頭(がしら)です。そこに、「御料局の三角点」があります。見て見てください。
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1.【活動案内】●有志による草刈り● 11月6日・23日

 9月16日の乙女高原連絡会議で、以下のように、今年度の草刈りボランティアの方針を決めました。

1 ちらしを配布したり、新聞やテレビ等でお知らせしたりといった不特定多数の方をお誘いし、イベントとして草刈りボランティアを実施するのは中止とします。

2 連綿と続いてきた草刈りは行います。乙女高原ファンクラブのページ、当メールマガジン、会報「乙女高原が好き」という限られた媒体のみで有志を募って行います。

3 例年行ってきた「豚汁の提供」「送迎バスの運行」「ゴミ収集車をお借りしての刈り草の運搬」「キッズ・ボランティア」などは行わず、必要最小限の作業(草刈りと遊歩道への刈草の敷き入れ等)を行います。

4 以下の通り、2日間で行います。
 ①11月6日(土)。雨天決行。9:00乙女高原グリーンロッジ集合。
  ロープ外し、ロッジのそうじ、草刈り、遊歩道への刈り草の敷き入れ等
 ②11月23日(火・祝)。集合時刻等、詳細は後日決めます。

 残念ながら「イベントとしての」草刈りボランティアは昨年に引き続いて中止です。ですが、乙女高原の保全のためには草刈りは行わなくてはなりませんので、市や県のご協力をいただきながら、「有志」での草刈りは行います。有志とはいえ、保険に加入します。そのため、参加人数の概略を事前に知りたいので、できるだけ事前にお申込みください。このメールマガジンに返信で結構です。

 ちなみに、去年も今年も中止なので、草刈りボランティアは「第20回」でストップしています。次回が「21回」になります。
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  ■乙女高原観察交流会■

●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

  ※今年度の予定
済①04月03日(土)集合:09:00・道の駅  兼:ヤマアカガエル産卵調査
済②05月16日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:スミレ観察会(中止)
済③06月05日(土)集合:08:30・道の駅  兼:黄色いスミレ観察会
済④07月03日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会 ※大雨のため中止
済⑤08月07日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
済⑥09月04日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
次⑦10月02日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑧11月06日(土)集合:09:00・道の駅  兼:草刈り
 ⑨12月04日(土)集合:09:00・道の駅
【2022年】
 ⑩01月08日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑪02月05日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑫03月05日(土)集合:09:00・道の駅
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  ■「街の駅やまなし」乙女高原展■

●中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html

●今はシーズン26「乙女高原の草花」の展示をしています。乙女高原で春から秋に見られる代表的な草花18種類のパネルを展示しています。
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