乙女高原ファンクラブトップ > メールマガジン > 第473号(2022.4.6)


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第473号  2022.4.6.
  発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】4月1日の乙女高原~積雪15cm
NEW! 2.【活動案内】ヤマアカガエル産卵調査 4月17日(日)
NEW! 3.【活動案内】遊歩道づくり   5月15日(日)
    ■観察交流会年間計画
    ■「街の駅やまなし」乙女高原展
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

0.【ニュースニュース】

●1.エイプリルフールではありません。4月1日の前夜から早朝にかけて、里では雨が降りましたが、乙女高原や柳平など、杣口より先は雪だったようです。乙女高原の草原が一面銀世界。びっくりしました。今期の冬はコロナ対応だのなんだので2か月間、乙女高原に行けなかったので、乙女高原が特別に雪景色を見せてくれたのかもしれません➝1
https://blog.goo.ne.jp/otomefc/d/20220401
追記 4月4日にも雪が降ったようです。

●2.今年度第1回の乙女高原自然観察交流会は7名の参加者で楽しく乙女高原での自然観察を楽しみました。今回は環境省/日本自然保護協会のモニタリング1000里地里山調査の中のヤマアカガエル産卵調査と兼ねて行いました。また、帰りがけに、山梨市牧丘町窪平の古屋光雄さんのギャラリーで開催中の写真展「桜ものがたり」を見たり、立石神社境内でカタクリやシュンラン、シロバナエンレイソウなどの春植物を堪能したりと、本当にもりだくさんの1日でした。
https://blog.goo.ne.jp/otomefc/d/20220402

●3.次回のヤマアカガエル産卵調査は4月17日(日)です。この調査は2週間に1回というインターバルで行うことになっているからです。9:00に道の駅「花かげの郷まきおか」に集まって、乙女高原を目指します。もちろん、カエルの卵以外にも、いろいろな観察が楽しめます→
2

●4.草原内の遊歩道に沿った杭を打ち直して、ロープを張るというボランティア作業「遊歩道づくり」ですが、今のところ、今年はいつも通り参加者を募集して行う予定です。5月15日(日) 9:30~12:30です。もちろん、受付時に検温する、集合時はマスクをつける、密を避けて作業するなど、万全の感染対策をとって行います。また、感染状況によっては、急きょ中止とする可能性もあります。乙女高原ファンクラブのホームページでお知らせしますので、ご確認ください→3
 昨年の遊歩道づくりの様子は以下。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/e/21d35e5d282979439311b11d08ea4cf6

●5.遊歩道づくり5月15日(日)の午後は、乙女高原自然観察交流会も兼ねて、スミレの観察会を行います。お弁当をぜひご持参ください。昨年のスミレ観察会の様子は以下。昨年は雨のため、遊歩道づくり&スミレ観察会を1週間ずらしたので、今年出会えるスミレは違うかもしれません。念のため。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/e/264b2a32e1a4e2d81a691717e2f1d881

●6.「花と昆虫のリンク」調査ですが、今年度第1回を5月28日(土)または29日(日)に行う計画を高槻先生と立てています。万が一、天候が雨や曇りの寒い日だったら、そもそも昆虫は活発に活動できないので調査ができません。そこで、あらかじめ候補日を2日間とっておき、1日目がダメなら2日目に行おうと考えたからです。調査参加を希望される方は、このメールに返信ください。なお、昨年度の調査の様子は以下のブログを。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/e/4abdd623b9a0bb2ee93c8ba27df06d0c

●7.「フォーラムをオンラインで行うための知恵を貸してください」と呼びかけたところ、幾人かの方々からご意見をいただきました。「簡単な配信ならスマホで十分」「フォーラムは会議というより講演会なので、双方向のズームやグーグル・ミートなどでなく、ユーチューブのような動画配信でいいのではないか」
などです。ありがとうございました。

●8.(再掲)2022年度第1回の乙女高原連絡会議兼乙女高原ファンクラブ世話人会(長いので、いつも「世話人会」と呼んでいます)は4月14日(木)午後7時から、山梨市役所牧丘支所の1階相談室です。ご都合の付く方は覗いてみてください。

●9.(再掲) 街の駅やまなしでの乙女高原展シーズン29として「乙女高原のスミレ」を始めました。とはいえ、乙女高原には30を越えるスミレの花が咲くので、いっぺんに紹介するのは無理。今回はその前編です。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20220306

●10.4月5日、イオン石和店様より「黄色いレシートキャンペーン」による1,900円分のギフトカードをいただき、プリンターインクを購入させていただきました。ありがとうございました。「黄色いレシートキャンペーン」については、以下をお読みください(イオンのホームページより)。
  ※    ※    ※
@毎月11日の「イオン・デー」に、実施している「イオン 幸せの黄色いレシートキャンペーン」は、お客さまがレジ精算時に受け取った黄色いレシートを地域のボランティア団体名が書かれた店内備え付けのBOXに投函していただくことで、レシート合計の1%分の品物をイオンが各団体に寄贈する取り組みです。
  ※    ※    ※
 余談になりますが、イオンの駐車場で車を降りたら、なんか聞き慣れない鳥の声が。周囲を注意して鳥影を探したら、上空をアマツバメの群が次から次へと現れてはどこかに飛んでいくではありませんか。思わず車から双眼鏡を持ち出して、バードウォッチングを楽しみました。それにしても、アマツバメの鎌のような翼、カックイイ!!

●11.「乙女高原の写真屋さん」古屋光雄さんがご自分のギャラリーで写真展を開催中です。「桜ものがたり」4月27日まで。写真工房「hikari」(山梨市牧丘町窪平935。「若月歯科」の向かいの道奥です)ギャラリー。入場無料。月~水は定休。美しい桜の写真と和歌やJポップの歌詞とのコラボです。

※2022年度活動計画➝ http://fruits.jp/~otomefc/2007schedule.html
---------------------------------------------------------------------

1.【観察報告】●4月1日の乙女高原~積雪15cm●

 4月1日は平日なのですが、この日から平日でも堂々と乙女高原に行ける身分になったので(!)、その権利を行使すべく乙女高原に向かいました。
 ところが、途中から木々の梢に白いものが見え始め、なんと雪! 乙女高原がどうなっているかワクワクする反面、不安にもなりました。
 旧杣口林道入口脇の湿地は2015年以降、ヤマアカガエルの産卵は見られません。ジクジクしている湿地に水脈(みお)ができ、水が流れやすくなってしまったからだと考えているのですが、その状況は変わっていません。でも、一部、たまり水になっているところがあるので、今後に期待しましょう。ウグイスやミソサザイの春の訪れを告げるさえずり、ダンコウバイやキブシの花を見ることができました。
 「山の神」のカタクリはつぼみでした。ヒナスミレは葉も見つけることができませんでした。今年の春の訪れは遅いようです。
 林道脇の「カエル池」では、2週間前の3月21日に7腹の卵塊を初認しています。それ以降の新卵はありませんでした。2020年夏のボーリング調査以来、水が涸れて心配していましたが、昨夜の雨で、どうに盛り返しているようです。でも、今後、水が涸れない保証はありません。卵たちは「だるま型」から「刀型」に成長する途中でした。ハシリドコロの咲いたばかりの花に雪が積もっていました。もしかして、ハシリドコロの花が下向きに咲くのは、マルハナバチ対応ではなく、雪対策だったのかもしれません。
 「地域生態系における『キーストーン事物』の保全について」の流れで県建設課から教えてもらった今年度の落石防止工事予定地も歩いてみました。驚いたのは、地面にショウガの根のようなものが広くむき出しになっていて、その上側に齧られているような痕が付いていたものです。近づいて観察すると、その「ショウガの根」のようなものの一部からハシリドコロの芽が出ていました。これはハシリドコロの根茎だと思われます。そして、その根茎にかじられた痕が付いていて、その上にシカの糞が載っていました。一番安直に考えると、「シカがハシリドコロの根茎をかじった」ということになりますが、ご存じのようにハシリドコロって食べると毒です。「トコロ」というのは「根」という意味で、「この草の根を食べたら、走り出すくらい毒が強いよ」というのが名前の由来です。そんなのをシカが食べるでしょうか? 以前、乙女高原の湿地で、これも毒草であるクリンソウの芽がきれいに食べられているのを見たこともあるし・・・。謎です。
https://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/d924fc808ade24860caf0ecfde7198ee

 草原に着いたら、あたり一面銀世界でした。この冬はコロナ騒ぎでほとんど乙女高原に来れなかったので(あれだけ雪が降ったのに、スノーシューで歩いたのは一度だけ!)、乙女高原がサービスして雪景色を見せてくれたのかもしれません。
 冬枯れの木々の枝々に雪が付いていて、まるで花が咲いたようです。花咲か雪です。ウラジロモミはまるで雪の布団をかぶせられたみたいです。雪の重みで、枝が全部斜め下を向いていました。
 来る直前に降った雪だからでしょう、動物たちの足跡を見ることはありませんでした。春一番に、控えめな花を付けるツノハシバミはまだ蕾でした。
 おもしろかったのは、アスファルトの林道に付いた雪の線。校庭で使うラインカーで白い石灰の線を書いたみたいです。ここでドッチボールでもできそうです。どうして線状に雪が残っていたと思います? 雪をどかしてみたら、その謎がわかりました。

 寒かったので、急いでお昼を食べて、湿地に向かいました。
 旧山梨高校学校寮裏の湿地にも、谷地坊主が天然記念物に指定された湿地にも、ヤマアカガエルの卵はありませんでしたが、木道のある湿地で、4腹の新しい卵を見つけました。記録写真を持ち帰って、家のパソコンのモニターで確認したら、卵に幾筋も入っていました。最初は1つだった細胞が2つになり、4つになり、8つになり・・・という卵割です。きれいに映っていました。
 冬は水が溜まって凍ってプールのようになるので、勝手に「プール湿地」と名付けている湿地に近づいてみると、甲高いケケケッという声が聞こえてきました。ヤマアカガエルのカエル合戦に違いありません。少しずつ近づきながら、双眼鏡で見ると、カエルがピョンピョン飛び跳ねています。そして、飛び跳ねたカエルを別のカエルが後ろから捕まえています。困ったカエルがケケケッと鳴くと、捕まえたカエルが手を放します。きっと両方ともオスだったのでしょうね。そうなると・・・少なくとも、ここにはオスのカエルが3匹いて、メスのカエルを待ち構えているようでした。もっと近くで見たくて、近づいたら、とたんに水底の落ち葉の下にもぐってしまいました。翌日の自然観察交流会でもこの場所を訪ねました。皆さんにカエルの声を聞いてもらいたいと思ったからです。でも、カエルの声は聞こえませんでした。その代わり、新鮮な卵塊が1腹ありました。この卵、産んで24時間以内です。
 帰りがけに焼山の湿地にも寄ってみました。「水路湿地」からヤマアカガエルの声が聞こえてきましたが、やはり卵はありませんでした。同じように翌日、訪ねてみると、カエルの声はしません。かわりに新しい卵塊が18腹ありました。
 今回、2日連続で乙女高原を訪ねる・・・という体験をしましたが、偶然にも、1日目にカエル合戦が観察できて、その代わり卵塊は確認できず、2日目はカエル合戦が観察できない代わりに新鮮な卵塊が確認できました。
 雪だし、北風が強いしで、とにかく寒くて、家に帰ってから日帰り温泉に行って、体を温めました。温泉に行くのも2年以上ぶりでした。
---------------------------------------------------------------------

2.【活動案内】●ヤマアカガエル産卵調査● 4月17日(日)

・日 時 4月17日(日)集合9時。解散は午後2~3時ごろ。
・集 合 午前9時 道の駅 はなかげの郷牧丘(国道140号沿い)
     いつもだと乗り合わせて乙女高原に向かいますが、
     コロナ対策のため、各自の車で向かうかもしれません。
・持ち物 長靴!!、弁当、水筒、観察用具。雨具、防寒着も用意してください。
・参加費 無料。
---------------------------------------------------------------------

3.【活動案内】●遊歩道づくり● 5月15日(日)

古くなった杭を交換し,ロープを張り巡らし,遊歩道をはっきりさせます。春の乙女高原で,いい汗をかきましょう。ただし,天気が悪いと寒いです。防寒具もお忘れなく。また、コロナ対策として、マスクを持参してください。体調が悪いようでしたら、ご遠慮ください。
なお、午後はスミレ観察会をします。よろしければこちらも予定に入れておいてください。

■主催 山梨市 山梨県 乙女高原ファンクラブ
■日時 5月15日(日) 午前9時半から12時半ごろまで 
※スタッフは9時集合
 (少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします)
 (荒天の場合,23日(日)に延期予定)
■集合 乙女高原グリーンロッジ前
■持ち物 雨具,軍手。希望者はべんとう
 かけや(大きなトンカチ),なたなど道具がある方はご持参ください。
■服装 作業のできる服装(まだ寒いので,防寒の準備も)
■問い合わせ・申し込み先 山梨市役所観光課 電話0553-22-1111(代表)
※保険には主催者で加入します。
---------------------------------------------------------------------

 ■乙女高原観察交流会■

●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

※今年度の予定
済①04月02日(土)集合:09:00・道の駅  兼:ヤマアカガエル産卵調査
②05月15日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:スミレ観察会
 ③06月04日(土)集合:08:30・道の駅  兼:黄色いスミレ観察会
 ④07月02日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会
 ⑤08月06日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
 ⑥09月03日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
 ⑦10月01日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑧11月12日(土)集合:09:00・道の駅  兼:草刈り準備
 ⑨12月03日(土)集合:09:00・道の駅
【2023年】
 ⑩01月07日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑪02月04日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑫03月04日(土)集合:09:00・道の駅
---------------------------------------------------------------------

  ■「街の駅やまなし」乙女高原展■

●中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html

●現在、シーズン29「乙女高原のスミレ・前編」の展示をしています。乙女高原で見られる約30種類のスミレの半数を展示しています。
 https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20220306
--------------------------------------------------------------------





乙女高原ファンクラブトップ > メールマガジン > 第473号(2022.4.6) →ページトップ