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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第481号 2022.6.28.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】「花と昆虫のリンク」調査 6月18日(土)
NEW! 2.【活動報告】マルハナバチ調べ隊① 6月26日(日)
3.【活動案内】谷地坊主の観察会 7月02日(土)
NEW! 4.【活動案内】花と昆虫のリンク調査 7月03日(日)
NEW! 5.【活動案内】遊歩道の草刈り 7月23日(土)
NEW! 6.【活動案内】乙女高原案内人・夏の案内活動
NEW! 7.【活動案内】マルハナバチ調べ隊 8月06日(土)
NEW! 8.【誌上討論】北杜市・美し森のツツジについて
■観察交流会年間計画
■「街の駅やまなし」乙女高原展
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0.【ニュースニュース】
●1.「未来に残したい 草原の里100選」という取り組みが全国草原の里市町村連絡協議会の主催でおこなわれました。後援は環境省・静岡県・日本自然保護協会・全国草原再生ネットワークです。乙女高原も「未来に残したい草原の里」の一つとして選ばれましたので、ご報告します。詳しくは以下を。
http://sato.sogen-net.jp/
●2.6月18日(土)、遊歩道を歩きながら、「花」に「昆虫」が花粉や蜜目当てに「来て」いたら、それを記録するという「花と昆虫のリンク調査」を行いました。今シーズン2回目です。参加者は5人。調査を主導くださっている高槻さん+芳賀さんチーム、奥平さん父子(小4)+ウエハラ・チームの2チームに分かれて、午前・午後と調査をし、遊歩道のほぼ全てを踏査しました。参加した小学校4年生がレポートを書いてくれました→1
次回・今シーズン3回目の調査は7月3(日)の予定です。参加を希望される方は、このメールに返信してください。楽しいですよ➝4
なお、調査の動画を角田さんがユーチューブにアップしてくださいました。
https://youtu.be/FWgfos0N1SE/
●3.6月26日(日)に、今シーズン1回目の「マルハナバチ調べ隊」を行いました。子どもたちの参加が多く、にぎやかな観察会になりました。参加者は16人でした。午前中の「ラインセンサス」調査で見られたマルハナバチは多くなかったのですが、目の前で、トラマルハナバチがアヤメの花に潜り込む様子が複数回見られ、とても充実した観察調査になりました。午後の天気が微妙だったので、「まちぶせ調査」はとりやめ、ブナじいさんまでの観察ハイクに切り替えました。たくさんの「落とし文」を拾うことができました→2
年3回、マルハナバチ調査をするのは今年で20年目。今年第2回目は8月6日(土)、3回目は 9月3日(土)。いずれも雨天中止で、午前10時から午後2時半くらいまでを予定しています→7
●4.今週末、7月2日(土)、午前10時から午後3時ころまでの予定で、谷地坊主の観察会を行います。小雨決行で、集合は乙女高原グリーンロッジ前です。山梨市の天然記念物に指定されている谷地坊主を観察し、マーキングしている谷地坊主の身体測定を行います。谷地坊主の身体測定は7年前から、年に一度、定期的に行ってきているのですが、大きくなっているのか、小さくなっているのか、それとも変わらないのか…正直、よくわかりません。でも、継続してデータを蓄積することが大切なので、今年も行います。湿地での活動になりますので、できるだけ長靴をご持参ください→3
去年の谷地坊主の身体測定の様子をブログで紹介しています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/e/b369f524e26fe6d048e7c2629024a802
●5.その翌7月 3(日)は、●1で紹介したように、「花と昆虫のリンク調査」ですし、1週間前の6月26日(日)は、●2で紹介したように「マルハナバチ調べ隊」でした。調査活動が立て続けで、事務局としては大変なのですが、このような調査を積み重ねることで、乙女高原に成り立っている「生態系」や「生物多様性」の状況を少しずつ知ることができます。それがあるからこそ、乙女高原の強みや課題を見つけたり、保全策を考えていくことができます。本当はもっとたくさんの調査活動を仕掛けたいんですよ。
とりあえず、来年度は新たに「スミレ生育調査」を仕掛けます。乞うご期待!! 今年度、試行してみたのですが、その結果を高槻さんがご自分のブログにアップしてくださいました。
https://blog.goo.ne.jp/takahome12/e/771cf9704c95a41708e5f9bd1880e4b7
同じ記事を、もうすぐ送付されるニュースレター「乙女高原が好き」2202号にも載せました。着きましたらご一読ください。
●6. 7月23日(土)、午前9時から、遊歩道内の草刈り作業を行います。夏になり、草がどんどん成長しています。草にとっては遊歩道の外も内も関係ありません。遊歩道内の草が多すぎると、特に小さな子が歩きにくく、また、観察しにくくなってしまうので、子どもたちが夏休みを迎える前に一度、草刈りをやっておきます。草刈りは危険な作業でもあるので、保険に加入します。また、刈り払い機を持ってきてくださる方には、一律になりますが、ガソリン代を支給します。鎌や作業用手袋、飲み物は事務局で用意します。作業に参加いただける方は、このメールに返信をお願いします→5
なお、去年の草刈りの様子をブログで紹介しています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/e/bc156e842aa3f8c7076c1485d4259c27
●7.乙女高原案内人の皆さん、出番です!! 今年も7月23日(土)から、週末を中心に7日間の「夏の案内活動」の日を設定しました。午前10時から午後3時くらいまでの時間内に、ロッジ前のベンチに居ていただき、訪れた方に乙女高原の様子をお話ししたり、フィールドガイドをお渡ししたり、場合によっては、一緒に遊歩道を歩くといった「ボランティア・ガイド活動」です。配布用のフィールドガイドや地図・パンフレット、説明用の紙芝居、救急用具、虫よけスプレー、お茶などはロッジ内に置いておきます。1日でも、短時間でも結構ですから、「夏の案内活動」に参加していただけたら、ありがたいです。都合のつく方は、ぜひこのメールに返信を➝6
なお、昨年の活動の様子をブログで紹介しています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/e/5c5d4085747af433e197a890489264ae
●8.「乙女高原に最も近い小学校」である笛川小学校では、毎年、5年生が総合学習の一環として乙女高原での自然観察学習を行っています。昨年も一昨年も雨やコロナ禍のため実施できませんでした。ですから、3年ぶりの学習となります。笛川小学校の5年生は27人。実施日は9月2日(金)で、雨天の場合6日(火)になります。午前のみです。子どもたちはスクールバスで乙女高原まで来る予定です。この乙女高原自然学習のお手伝いをしていただける方を募集しています。希望の方は、このメールに返信をお願いします。
なお、3年前の学習の様子をブログで紹介しています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/e/58804a3068bf80904a7a68beb8273465
●9.メルマ前号で「北杜市・美し森のツツジ」を観察してきたことを報告しましたが、それについて、現地・北杜市の自然観察指導員・伏見 勝さんが現状やご意見を寄せてくださいました。皆さんも一緒に読んで、考えてみてください→8
●10.2022年度第3回の乙女高原連絡会議兼乙女高原ファンクラブ世話人会は9月15日(木)午後7時から、山梨市役所牧丘支所の1階相談室です。ご都合の付く方は覗いてみてください。
●11.街の駅やまなしでの乙女高原展シーズン31「乙女高原のマルハナバチ」開催中です。イベントちらしや入会パンフレットもあります。山梨市駅近くにおいでの際は、覗いてみてください。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20220609
●12.乙女高原ファンクラブの活動ではありませんが、ウエハラが山梨CATVに出演し、テレビ画面の中で視聴者に向けて自然観察会をしています。「まるごと山梨市」という番組内の「教えてうえちゃん、いつでもどこでも自然観察」というコーナーです。「まるごと・・・」の放映時間日時は7:30-,13:30-,19:30-。6月24日(金)~30日(木)に第2弾、7月1日(金)~7日(木)に第3弾、その後、順次第4弾、第5弾、・・・と放映されていく予定です。
※乙女高原ファンクラブ2022年度活動計画
➝
http://fruits.jp/~otomefc/2007schedule.html
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1.【活動報告】●「花と昆虫のリンク」調査● 6月18日(土)
※参加された小学校4年生が感想を寄せてくれました。
また、角田さんが当日の様子をユーチューブにアップくださっています。
→
https://youtu.be/FWgfos0N1SE/
6月18日に、おとめ高原で、花とこん虫のリンクちょうさをしました。
全員で5人だったので、3人と2人に分かれて、それぞれのコースを調べました。やり方は、まず100mメジャーをのばして、コースの最後で止めて、まず、右がわをちょうさして、もし、花に虫がきていれば、そこの目もりを読んで、記ろくします。最後まで行ったら、こんどは左がわをちょうさします。おわったら、10mおきに、おりたたみじょうぎで四角を作って、その中を写真にとります。その作業を午前に3回、午後に3回やりました。
そのと中にコマルハナバチのオスがいて、植原先生が「とてもめずらしい」と言っていました。
そして最後に、500円をもらいました。今回のちょうさは、とても勉強になりました。
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2.【活動報告】●マルハナバチ調べ隊①● 6月26日(日)
マルハナバチ調べ隊も早20年。毎年3回ずつ調べているので、毎年、同じようなパターンを繰り返すのかな、そういった「乙女高原の平均パターン」がわかってくると、それから外れたデータのときに「乙女高原の黄色信号かも」と疑えばいいのかな・・・そんな考えで始めましたが、毎年毎年パターンが違っていて、「何が何だかよくわからない」状態です。自然の調査とは、そんなものなのかもしれません。
今回の調べ隊には16人の参加者でした。半数が小学生。楽しい観察になりました。
はじめの会では、今日のスタッフである三枝さん、芳賀さん、植原の紹介をしました。奥平くん(小学校4年生)を新たに乙女高原フェローとして認定。記念のマグボトルをお渡ししました。ちなみに、乙女高原フェローとは「乙女高原ファンクラブの活動に参加してくれた人に渡すスタンプカードのスタンプが10個たまったら、記念品がもらえる」という制度です。
紙芝居によるマルハナバチの生態の紹介では、紙芝居をいぶきさん、よしのぶさん、いろはさんの小学生3人・いとこトリオが読んでくれました。3人ともマルハナバチ調べ隊の常連で、マルハナバチの見分け方もばっちり身についています。
調査用紙を持って、草原内の遊歩道を歩き始めました。ラインセンサス調査の始まりです。レンゲツツジはもう終わりで、替わって、アヤメがきれいでした。なかなかマルハナバチの姿を見ることはできませんでしたが、ようやくアヤメの花にもぐりこむトラマルハナバチの姿を見ることができました。しかも遊歩道のすぐ近くの花だったので、多くの方が間近に見ることができました。しかもしかも、アヤメの花は基本的に3つの花が合体してできている構造なので、今の花から2番目の花、3番目の花、そして、隣の1番目の花、2番目の花…と訪れるので、結構長い間、訪花の様子を見ることができました。後脚の花粉団子は白っぽいペパーミント色でした。アヤメの花粉です。
遊歩道から遠いアヤメの花を訪れる様子も観察できました。こんなときは、パピリオ双眼鏡が威力を発揮してくれます。
結局、午前中のリランセンサス調査では、7頭のマルハナバチが観察できました。いずれもトラマルハナバチで、6頭はアヤメで蜜を吸っている様子が、もう1頭は飛んでいる姿を見るだけでした。子どもたちが飛んでいる姿だけ見て「トラだ!」と見分けしている(正解!)のには感心しました。
早めのお昼を食べ、午後からは、マルハナバチ待ち伏せ調査を変更し、ブナじいさんまでの観察ハイクにしました。午前中の調査結果から、待ち伏せ調査をしたとしてもマルハナバチが来ないことが予想されたし(「来なかった」というデータも大切なんですけどね)、午後から雨が降り出しそうな空模様だったからです。
森の中にたくさんのギンリョウソウが咲いているのを見ました。ギンリョウソウもマルハナバチ媒花なんだそうです。私は今までに1度だけマルハナバチ(トラマルハナバチでした)がギンリョウソウを訪れているのを見たことがあります。マルハナバチがギンリョウソウを訪れている様子をぜひ写真に残したいと思っています。
ブナの森では、道にたくさんの落とし文が落ちていました。葉っぱを上手に巻いていて、ロールキャベツのようです。一人の子が、葉を巻き戻してみたら、中から細長いラグビーボールといった感じの、オレンジ色のきれいな卵が2つ出てきました。双子でした(こういうのを双子って言うのかなあ・・・)。
ロッジ前まで戻ってきて、終了しました。天気のこともあって、早めに終わったので、ロープの植物カードを新しいものに替えたり、アヤメの花数を数えたりしました。
アヤメの花数ですが、
・シカ柵内の全遊歩道を歩きながら、遊歩道から見える範囲全部について、アヤメの花数を数える。
・つぼみや咲き終わったものは含まない。
・遠くに咲いている花については、双眼鏡で確認する。
という方法でカウントしたところ、2,175でした。
じつは、草原のアヤメの花数については、シカ柵が作られる直前の2015年初夏に三枝さんが同じ方法で数えています。18だったそうです。2016年にはだいたいですが100、2017年には1000以上になっていました。そして、2018年には今回と同じ方法でしっかり数え、3,686でした。三枝さんが数えてくれていたから、アヤメの花の回復傾向をちゃんと数字で表すことができました。さて、4年前・2018年の3,686と今回の2,175を「どう読むか」??
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3.【活動案内】●谷地坊主の観察会● 07月02日(土)
・日 時 7月2日(土) 午前10時~午後3時ころ (小雨決行)
・集 合 乙女高原グリーンロッジ前
・定 員 どなたでも30名
・参 加 費 無 料(保険料はクラブで負担)
・持 ち 物 弁当・飲み物・雨具 その他、あれば観察用具
・内 容 谷地坊主をじっくり観察し、それから谷地坊主の身体測定を行います。
(昨年からどれくらい成長したかを調べます)
【谷地坊主】
乙女高原の湿地に行くと、草の株がこんもり盛り上がり、「露天風呂に多くの人が肩までつかっている」ように見える場所があります。しかも、ただの人ではなく、長い毛がふさふさと伸びたゲゲゲの鬼太郎のよう。これを谷地坊主といいます。口や目を描くと、ゆるキャラみたいです。
たくさんのゲゲゲの鬼太郎が湿地の中に並んでいる光景は乙女高原では珍しくありませんが、こんなに多くの谷地坊主が見られる場所はそうありません。いくつもの条件が奇跡的に重ならなければ、草の株はこんな形に茂らないのです。
2018年2月、山梨市の天然記念物に指定されました。---------------------------------------------------------------------
4.【活動案内】 ●「花と昆虫のリンク」調査● 07月03(日)
遊歩道を歩きながら、「花」に「昆虫」が花粉や蜜目当てに「来て」いたら、それを記録するという調査です。指導と結果のまとめは元麻布大学教授の高槻さんです。花と昆虫がつながりあっていることが実感できる調査ですよ。
なお、雨が降ったり、気温が低かったりしたら、昆虫が活発でなくなり、調査ができません。中止になります。希望する方はできるだけ事前に申し込んでください。変更になる場合は連絡します。
【今年の調査予定】
済・第1回 5月28(土)
済・第2回 6月18(土)
次・第3回 7月 3(日)、予備日 9(土)
第4回 8月 未定、予備日 未定
調査時間 いずれも9:40ころから15:00ころまで。
持ち物 弁当・水筒・帽子・時計・できたらカメラ。
※高槻さんが第1回調査の様子をブログにアップ。
ブログ下部に出てくる「つづき」ボタンを押し忘れないでくださいね。
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https://blog.goo.ne.jp/naturetaka1212/e/65450c953a4c075dbd740c9b3e290426
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5.【活動案内】●遊歩道の草刈り● 07月23日(土)
遊歩道の草刈りを行います。9時集合ですが、暑い時期なので、もっと早くから始めてくださっても結構です。雨天の場合は翌日に順延します。刈り払い機でも手刈りの鎌でも結構です。手刈りの場合、鎌はファンクラブで用意します。保険に加入します。参加なさる方は事前にお知らせください。
■日 時 7月23日(土) 雨天順延 午前9時から。午前中で終わると思います。
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 水筒,帽子。弁当をぜひお持ちください。
■刈り払い機を持参した方には使用料をお支払いします。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
※保険にはファンクラブで加入しています。
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6.【活動案内】●乙女高原案内人・夏の案内活動●
①7月23日(土)
② 24日(日)
③ 30日(土)
④ 31日(日)
⑤8月 6日(土=マルハナバチ調べ隊と同日)
⑥ 7日(日)
⑦ 11日(木/祝)
以上の7日間です。午前10時ころから午後3時ころまでを想定していますが、1日全部でなくても、都合のつく時間で来ていただければと思います。乙女高原案内人に限らず、「乙女高原の自然を伝えることで守ることに貢献したい」という方は、ぜひ立候補してください。
フィールドガイド、パンフレットなど来た方に配れるものや、説明時に使える紙しばい等「案内グッズ」はロッジ内に保管させていただいています。
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7.【活動案内】●マルハナバチ調べ隊~盛夏編● 08月06日(土)
■日 時 08月06日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
■参加費 無料。
■内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
※行事災害保険にはファンクラブで加入しています。
【今年のマルハナバチ調べ隊】
済・盛夏編 06月26日(日) 女王バチが見られる…かも
次・盛夏編 08月06日(土) たくさんの働きバチ
初秋編 09月03日(土) 超レアなオスバチが見られる…かも
※時間やプログラムは6月の回と同じです。
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8.【誌上討論】●北杜市・美し森のツツジ●
※前号の「観察記」に、地元の自然観察指導員・伏見 勝さんがご意見を寄せてくださいました。できれば、前号の記事と合わせてお読みください。
ツツジ祭りは75年前に始まりました。ポール・ラッシュが中心になって始まったと言われています。
昭和30年代の白黒写真を見ると、現在のスキー場の手前まで草原状態で、低木はレンゲツツジと思われます。このころからツツジ群落で有名になっていきます。ここが草原状態になっていたのは、カラマツの伐採が行われたり、八ヶ岳南麓の山火事が原因です。山火事は昭和55年にも発生しており、5月の山日新聞には、美し森山頂周辺4.5㏊が焼失したと記されていました(新聞を見て翌週の日曜日に現場に行ったのを覚えています)。そして翌年のツツジ祭りに向けて、モミやカラマツ、ツツジの植え直しを高い密度でしたようです。ここは石堂山恩賜県有財産保護区なので、急いだのでしょう。
私が小学生の頃、パンテスコープというスケート場があり、陸トレで美し森を走りました。また、現在のポール・ラッシュ祭は、カンテフェアーという行事で行われており、クロスカントリーレースもあり、中学生の時は本番前から練習で駆け回っていました。美し森の斜面側にはダケカンバ、シラカンバ、ヤエガワカンバ、ハンノキなど(当時はシラカバ以外名前は知らなかった)の高木がいて、その下にヤマツツジも咲いていました。レンゲツツジには毒があるけど、ヤマツツジの花はよく食べたので覚えています。
幼少の頃には、白や黄色などのレンゲツツジはなかったので、それまでは、同じ種のレンゲツツジやヤマツツジを植樹してきたのだと思われます。
15年くらい前から明らかに違うと分かるレンゲの仲間の植樹が目立ってきたことから、園芸種はやめてほしいと実行委員会には要望してきました。そして、近年は、生物多様性という言葉を強く使い、テング巣病の防除のためにも植樹をやめて実生のツツジを育てる、鎌一本の活動に変えてくれないかと要望しています。昨年の山日のツツジ祭りの記事で、実行委員長は、ツツジを植えて美し森の自然を守っていきたいというような話をしていました。今年も500本程を植樹したようです。
美し森は国定公園第一種特別地域ですが、自然公園法上、指定種でなければ植栽の許可はいらないと言うことです。相談があれば、できればやめてほしいとお願いする程度が、山梨県の態度です。
最近は、自然保護活動の相手として、開発者に加えて、生物多様性の物差しでみれば明らかに違う自然保誤活動が見られるようになりました。当事者たちに悪気がないので、理解してもらうのに結構エネルギーが必要です。マウンテンバイクやジビエ目的の狩猟などもその中に入ってきているような気がいたします。
環境省は、陸域の30%を保護地域にするために、国立公園や国定公園の拡大を行っていますが、指定しても必ずしも保護が担保されるものではないことを、美し森の状況が教えてくれていると思っています。
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■乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※今年度の予定
済①04月02日(土)集合:09:00・道の駅 兼:ヤマアカガエル産卵調査
済②05月15日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:スミレ観察会
済③06月04日(土)集合:08:30・道の駅 兼:黄色いスミレ観察会
次④07月02日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会
⑤08月06日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
⑥09月03日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
⑦10月01日(土)集合:09:00・道の駅
⑧11月12日(土)集合:09:00・道の駅 兼:草刈り準備
⑨12月03日(土)集合:09:00・道の駅
【2023年】
⑩01月07日(土)集合:09:00・道の駅
⑪02月04日(土)集合:09:00・道の駅
⑫03月04日(土)集合:09:00・道の駅
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■「街の駅やまなし」乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
→
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html
現在、シーズン31「乙女高原のマルハナバチ」の展示をしています。
→
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20220609
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