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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第501号  2023.2.8.
  発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】乙女高原観察交流会       2月4日
NEW! 2.【活動報告】第20回乙女高原フォーラム・後編  1月29日
    3.【活動案内】乙女高原観察交流会    3月4日
    4.【活動案内】2022年度総会     3月12日
   ■乙女高原自然観察交流会
   ■街の駅やまなし・乙女高原展
   ●教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察
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0.【ニュースニュース】

●1.2月4日の乙女高原は雪が降ったすぐ後で、樹氷ではなく樹霜が見られました。アオシギには会えませんでしたが、ベニマシコ、キバシリなどいろいろな鳥に出会えました→1

●2.乙女高原フォーラムの報告・後編です→2
なお、山梨CATVでは、2月24日~26日、午後9時からの10ch「ほっと山梨ーワイド版ー」でフォーラムの様子を放映してくださいます。また、3月1日~31日の期間限定で、山梨CATV公式YouTubeチャンネルでフォーラムの様子を配信してくださいます。
https://www.youtube.com/@catv914/videos

●3.乙女高原ファンクラブ普通会員の皆さん宅には、もうすぐ「ニュースレター2204号」が届きます。今号には、メールマガジン496号で紹介した杉田さんご寄贈のポストカードサイズの「乙女高原のチョウ」カレンダー2023も同封されています。ご期待ください。また、2022年度総会の出欠ハガキも同封されています。ご記入の上、3月8日までにご投函ください。

●4.今回のニュースレターは編集長を井上敬子さん、編集委員を鈴木辰三さんと植原、印刷を三枝かめよさんと芳賀月子さん、発送作業を岡﨑文子さん・・・という分担作業で作成・発送されています。このようなご協力があって、はじめてニュースレターが皆さんのお手元に届きます。どのお仕事かをしていただける方がいたら、喜んでお願いします。ちなみに、前号で発送係への立候補をお願いしたところ、お一人から立候補いただきました。ありがたいことです。

●5.ニュースレターの印刷には山梨市社会福祉協議会の印刷機をお借りしているのですが、作業中に三枝さんと芳賀さんのお二人が原稿の間違いを見つけてくださいました。ちょっとだけ手書きになっているのは、そのためです。お二人ともありがとうございました。

●6.メールマガジン前号に、読者の皆様からお便りをいただきました。Kさんからは「500号おめでとうございます。じっくり読みます。」、Wさんからは「今回は、特に鷲谷先生の講演内容をご紹介いただき、有難うございました。生物多様性が大事だということは、知っているつもりでしたが、どのように大事なのかということは、まるっきり分かっていませんでした。先生の講話の原稿を読ませていただき、少しは、理解できるようになりました。後編を期待しています。講話を書き下ろす作業、大変だったことでしょう。ほんとに有難うございます。」といただきました。お二人ともありがとうございました。

●7.Tさんからは大烏・小烏についての情報をいただきました。山行の情報がYAMAPというサイトに載っているというのです。YAMAPは「山と渓谷社」が運営している登山情報のサイトで、登山者が山行記録を投稿できるようになっています。確かにここに大烏・小烏の山行記録が載っていました。
https://yamap.com/search/activities?landmark=111973
ちなみに、私が一昨年、長野の入笠山を歩いた時、このサイトを活用して歩くルートを考えました。どんなルートでどこへ行けば、どれくらい時間がかかるか分かるので便利でしたよ。
 なお、乙女高原は「日本山岳遺産」に認定されていますが、認定元の「日本山岳遺産基金」を中心になって運営しているのも「山と渓谷社」です。
 Tさんからは、さらに、山村正光『車窓の山旅、中央線から見える山』実業之日本社という本にも大烏への山行記録が載っているとの情報をいただきました。山村さんは中央線特急の車掌さんをしながら、車窓から見える山をどんどん登って、本を出してしまったというスゴイ人です。私もこの本を持っているのですが、30年以上も前に山村さんから頂いたものだったので、この本に大烏が載っていることをすっかり忘れていました。
 Tさん、いろいろと情報ありがとうございました。

●8. 2023年1月19日の山梨日々新聞に興味深い記事がありました。古代の「牧」の推定地には塩分を含む地下鉱泉「塩泉」が多い・・・とのことでした。牧とは馬を生産していた牧場のことです。以前から、「乙女高原も昔は牧だったのでは?」と妄想していたので、ハッとしました。乙女高原は昔から草刈りしていたし、スキー場としても活用されたのですが、だとしたら、草刈りするもっと前から草地が広がっていたのではないか、それは牧の存在を示唆していないかと考えていたのです。しかも、乙女高原の近くには、その名も「塩水沢」という沢があります。以下の国土地理院地図で+印が付いているあたりです。
https://maps.gsi.go.jp/#15/35.805006/138.647268/&base=std&ls=std%7Ctenkei_sonota&disp=11&lcd=tenkei_sonota&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0
この沢を上っていくと、乙女高原グリーンロッジの裏に出ます。学生時代に、この周辺で水生昆虫調査をしたのですが、塩水沢は、沢の石や岩が赤茶色をしていて、酸化鉄が多いのだろうなと思っていました。水生昆虫はまったくいませんでした。その沢ぞいにあったのが金峰泉(きんぽうせん)という鉱泉宿です。今は塩水沢の下流域も乙女湖(琴川ダム)になってしまったので、宿は場所を高台に移してリニューアルオープンし、今はオーナーが替わって「ホトリニテ」という宿になっています。
 ホトリニテのオーナー高村さんは乙女高原ファンクラブの会員でもあります。鉱泉のことをお聞きしたところ、諸事情で今は鉱泉は使ってないそうです。とはいえ、「鉱泉が宿のちょうど目の前から少しづつ湧き出ているというより漏れています。面白いことに、夜、動物たちがその水を舐めにきています」とのお話を伺いました。この水を古代の牧の馬たちも舐めていたのでしょうか。想像が膨らみます。

●9.(再掲)街の駅やまなしでの乙女高原展はシーズン35「乙女高原のコケ」開催中です。山梨市駅近くに来た際には覗いてみてください。
 https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20230130

●10.(再掲)3月の2022年度総会で、新しい世話人を決めます。任期は2年間です。乙女高原を次の世代にきちんと引き渡すためには、ファンクラブの持続可能性がなにより大切です。持続可能性のためには、バトンタッチが必然です。多くの人が世話人に立候補してくださったら、うれしいです➝4

●11. つい今しがた、乙女高原ファンクラブ2022年度の会計監査が無事終了しました。監査人の駒田勝彦さん、松林一彦さんは1時間以上かけてていねいに書類等を見てくださいました。また、代表世話人の角田敏幸さん、会計の小林 茂さんも同席してくださいました。皆様、ありがとうございました。

●12.乙女高原の話題ではありませんが、山梨CATVの「教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察」の冬の回の放送日は2/17(金)~2/19(日)の三日間。「ほっと山梨」という番組で毎日7:00、13:00、19:00の3回です。ちどり湖に来ている水鳥の観察です。放映後、ユーチューブに投稿してもらいます。投稿されたらお知らせします。

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1.【活動報告】●乙女高原自然観察交流会●  2月4日

 この日は自然観察交流会でしたが、欠席連絡が相次ぎ、結局、ウエハラ一人で乙女高原を目指すことになりました。
 杣口奥の「鳥の口」の橋を渡る前から、そこここに雪が見えました。小楢山山頂も雪でうっすら白くなっています。途中、「カエル池」に寄りましたが、やはり水が戻ってきていることはありませんでした。
 うばトチのちょっと手前で、今シーズン初のベニマシコ発見。車を止めてじっくり見ました。ベニマシコっておちょぼ口だなあと思いながら見ていたら、イタドリの実を食べ始めました。
 柳平から先は、路面は真っ白でした。昨夜から今朝にかけて積もったんだと思います。

 草原もうっすら雪。草原前の林道は、歩くと薄く積もった雪が解けて、下の黒いアスファルト色の足跡が付きました。データロガーのデータ回収。このデータロガーはエライもんで、自動で1時間おきに気温を計測し記録してくれます。最長82日間のデータが取れます。パソコンにデータを取り入れたところ、1月2日から今日までの最低気温は-18℃でした。

 積雪は深いところで10cm。動物たちの足跡の上にも積もって、足跡の形をぼやかしていました。
 おもしろかったのが、「樹霜」と呼ばれる現象。木々の枝に、細長くて針のような「氷の髭」がズラッと並んでいます。見上げると、カラマツも白い枝を広げていて、青い空とのコントラストがとてもきれいでした。

 今度はセンサーカメラのデータ回収です。いまや乙女高原の活動にもICTは欠かせなくて、今日も小さなパソコンを持ってきています。バッグから取り出して、撮れたてのデータを確認しました。テンの糞が多数見つかったところを狙って2週間ほど前にセットしたものです。テンがまた来て糞をするかなあ、テンの糞を狙って、またコガラが来るかなあと期待したのですが、雪が降って、糞が隠れてしまいました。いくつかテンの姿が映っている動画がありましたが、動画数は少なく、コガラが映った動画はありませんでした。そうそう、ノウサギがダッシュで走っていく動画があっておもしろかったです。その駅で止まらない新幹線が走っていくのをホームで眺めている感じです。

 湿地でアオシギを探しましたが、今回も会えずじまいでした。雪か降ったすぐ後なので、足跡にも注意したのですが。そうそう、シギってどんな足跡だか知っていますか? カモやカモメには「水かき」がありますが、シギには・・・ありません。だから、棒のような足跡が3本\|/と付いていることが多いです。

 元山梨高校の寮があったところで、一つ「?」を見つけてしまいました。建物の前にちょっとした庭があったのですが、そこはもううっそうとした若い林になっています。シラカバやダケカンバ、ケヤマハンノキが大きくなっているのは分かるのですが、同じくらいの太さと高さのブナもあります。植物たちの遷移としては、ブナはカバたちよりもだいぶ遅れて出てくるはず。だとしたら、混在するとしたら、大きなカバたちと小さなブナの木が混在しているはずなのでは??・・・そう考えると、ブナは植林されたのかもしれないなあと思いました。

 見上げたら、雲の動きが速い。ときどき雲がピンクや緑に輝いて、しかも、みるみるうちに色が変わって、きれいです。彩雲です。
 林道沿いに歩いていたら、小鳥たちが次から次へとやってきました。立ち止まっていると、鳥たちがやってきてくれるのですがら、楽ちんです。おまけに、背中からお日様が照らしてくれるので、暖かいし、逆光にならないので、見やすいし。エナガがヤマハンノキにいるのですが、実をつついているようには見えません。何やっているんだろう。エナガは2羽だけです。そのうち、コゲラも2羽で来ました。あれ、ウラジロモミの枝の中に隠れているのは、緑っぽい色をしているのでキクイタダキではあるまいか。ヤマガラもいました。そして、キバシリも来ました。幹の下のほうから、いろいろなところを物色しながら上へ上へとらせんを巻くように歩いていき、次の木の下のほうに飛んで行き、また物色しながら上へ・・・を繰り返していました。お腹がすごく白くて、目立ちました。冬はいろいろな種類の鳥が群を作るし(混群というそうです)、木々が葉を落として見通しが利くので、鳥を見るのに最適だと思います。

 お弁当を食べ、午後は森のコースを登りました。ウラジロモミの枝に白く雪が積もって、きれいでした。シラカバの皮がめくれそうになっていたのですが、めくれた下にもちゃんとした皮がありました。え、シラカバって脱皮できるんですか? 
 ブナじいにあいさつし、帯那山林道を歩きました。途中、林道の支線を歩いてみました。林道の終点で、4個のヤドリギがミズナラに付いているのを観ました。伐採跡があったのですが、そこを歩いたら、ミヤマニガイチゴの枝が、これでもかというようにスパスパ剪定されていました。ノウサギのしわざにちがいありません。ウリハダカエデの若木もスパスパ剪定されていました。ミヤコザサが食べられているのは、ノウサギではなくシカのしわざみたいです。シカの糞もたくさん落ちていました。それにしても、なんでここだけ伐採したのでしょうか。

 ゴジュウカラ、シジュウカラ、コガラの姿も見ました。ハシブトガラス、カケス、ツグミもいました。カケスは何か口にくわえていました。どんぐりのように見えました。
 林道で見る動物の足跡ですが、印象の域を出ないのですが、シカの足跡は減って、テンの足跡が増えているように感じました。林道ではノウサギの足跡は見ることができませんでした。

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2.【活動報告】●第20回乙女高原フォーラム後編●  1月29日

○鷲谷いづみさん 「生態系スチュワードシップで草原を守る!」○
 1. 地球環境保全をめぐる科学的認識と政策の今
 2. 生態系スチュワードシップのルーツと草原
 3. 自然再生推進法にもとづく「自然再生」と市民科学


 今回は2と3の講演録とエピローグです。文責は植原にあります。


●2-1 生物多様性政策における非欧米文化の強化

・IPBESでも「生態系サービス」という言葉が使われているんですけど、IPBESは「生態系サービス」から脱却する雰囲気があります。科学をはじめ欧米の文化で成り立ってきた政策がとられてきたのですが、欧米ではない文化を取り入れて、そこで培われてきた文化や知識を重視しようという機運が大きくなってきました。

・自然と人間との(位置)関係ですが、今の科学を生み出して、生物多様性の政策への影響が強いキリスト教・イスラム教は、ヒトの自然に対する優位性が前提になっています。よくも悪くも、自然界を人間が支配しているという前提です。人が困らないように、生態系サービスを賢く利用あるいは保護しようという発想になります。

・一方、宗教でいうとヒンズー教・仏教ですが、それ以外に、⼈間と自然とは対等であるとする多くの先住民文化の見方が広まっています。たとえば、生物多様性の政策には北米の先住民の文化などが大きな影響を与えています。「サービス」というのは人間が上にいるような目線になっているので、「自然の恵み」という言い方に変えた方がいいといった考え方もあって、2019年のIPBES地球規模アセスメント報告書では、「生態系サービス」ではなくて「自然の恵み (Nature's Contribution to People)」という言葉を使い始めています。IPBESでは生態系サービスという言葉が使われてきて、これからも使われると思いますが、欧米文化的な表現から置き換えられた言葉が取り入れられつつあります。それから、自然との関係において人の幸福や利益を追求することに関しては、「自然との共生」という言葉を国際的にも使ってきましたが、「母なる地球との共生」という言葉で表し始めています。


●2-2 科学で自然を守る:生態系スチュワードシップ

・西欧で発達した自然科学を基礎としながら、北米先住民の価値観と知識の影響のもとに生物多様性保全の科学(保全生態学など)が発展してきたと言えます。で、自然とヒトとの関係を表す言葉ですが、自然を人が支配するということではなく、対等のものとして守っていくという意味の言葉が使われるようになってきました。それが「生態系スチュワードシップ」です。

・1920年代、初期の生態学の実践はすでに倫理的には「生態系スチュワードシップ」に則っていました。2010年にカナダの研究者であるチェイピンらが書いた『生態系スチュワードシップの原理』という教科書があります。カナダは米国よりももっと先住民を重視した政策を持っています。先住民のことをファーストネイションと呼んで、訴訟などが大変ではあるんですが、テリトリーの土地の管理権を認めたりしています。ですから、こういう本がカナダから出てくるというのは、しごく納得のいくことです。

・「スチュワード」というのは執事・世話役ということです。ある程度いろんなことを理解していて、お世話ができる者のことですから、これは動物など他の生き物では無理で、なれるのは人だけです。自然のスチュワードになるというのは、そんなにエラそうなことではありません。自然と人とは対等だけれど、お世話ができるのは人・・・ということです。それまでの科学、あるいはヨーロッパの人たちが世界中に出かけてやってきたことというのは、「科学と技術で自然を支配する」ということだったのですが、「科学ベースで自然を守る」という倫理的な姿勢のことを、ここでは「生態系スチュワードシップ」と呼んでいます。この言葉を使っていく必要はないんですけど、そういう発想に戻りつつあるというか、なりつつあるということは押さえておいたほうがいいと思います。


●2-3 科学が支える草原・湿原の自然再生のはじまりと生態学

・環境倫理に取り組んでいる人は、アルド・レオポルドの著作をバイブルのように扱っています。「土地倫理」という言葉が重視されています。そのレオポルドですが、もともとは米国の森林官で、国有林の管理の仕事をしていましたが、その後、ウィスコンシン大学の教授になりました。大学に生態学の学部はなかったため、農業経済学部の教授として生態学の研究や教育に従事していました。ナチュラルヒストリーの視点、つまり、進化的・生態的視点から、科学にもとづく生態系の保全・再生の実践に取り組んだ最初の科学者です。自然界を「互いに関連しあう要素の複雑なシステム」として見ていました。これは生態学としては当たり前のことですが、このころは新しい考え方でした。

・レオポルドは自然のシステムが壊れていくのを目の当たりにしました。広範囲な農地開発をすると、そこがダスト・ボウル(砂嵐)地帯になってしまいます。レオポルドは著作『砂の郡の暦』で、砂嵐に苦しむ地域とともに、まだ残っているプレーリーの自然を美しく描写し、プレーリー固有の植物の消失など、不健全化した生態系についても言及しています。野生の要素が失われていくことを危惧して、自然のシステムのダイナミズムを保全・再生することを提案しました。ある動物など、ただ自然の要素の何かを守るのでなく、システムを観て、システム全体を保全するという自然の守り方です。

・「自然の征服者としての人間」という見方はそれまで当たり前でした。米国がまさにそうで、未開の原生的な自然のあるところにヨーロッパから入っていって、広大な農地を築いて、自然を征服して富を築くということをやってきました。そういう見方に対して、「生物社会の一部として人間社会がある」という見方を提示しました。一時期、生態学ではこういうことはあまり言わなかったのですが、保全や自然再生の中では、こういう考え方が当たり前になりつつあります。生態学と社会を統合する視点です。それが、土地倫理です。

・新島義昭さんが訳した『野生のうたが聞こえる』の中でも取り上げられています。共同体の中で倫理が成り立つのは、それぞれの個人が共同体の一員であるということによっていますが、土地倫理は、共同体という概念の枠を人間社会の個人だけでなく、土壌、水、植物、動物、つまりはこれらを総称した「土地」にまで拡大した倫理をさします。これを見ると、これはまさに生態系のことを言っているんですね。そのころはまだ生態系という言葉は一般的ではありませんから、レオポルドは「土地」という言葉で「生態系」を表現したのです。

・「土地倫理は、ヒトという種の役割を、土地という共同体の征服者から、平凡な一員、一構成員へと帰すのである。これは、仲間の構成員に対する尊敬の念の表れであると同時に、自分の所属している共同体への尊敬の念の表れでもある。」西欧的な科学だけでなく、北アメリカの先住民の考え方が色濃く反映して、レオポルドの「土地倫理」に至ったわけです。もう一度強調しますが、まだ「生態系」という言葉はなかったので、ここで「土地」と言っているのは、並べてあるものからして「生態系」そのもののことです。ですから、今でいえば、これは「生態系倫理」と言えて、生態系スチュワードシップはその倫理に支えられた実践といえます。

・生態系スチュワードシップとはこのようなものですから、当然、自然再生も範疇に入ります。プレーリーの自然が劣化しているんなら、それを回復させるのが重要だということになりますよね、共同体の一員として。そこで、レオポルドは科学研究として世界初の自然再生に取り組みました。自分1人ではなく、ウィスコンシン大学に、そういうことができそうな人を招いて始めました。荒廃した放棄農地に、プレーリー生態系(草原)を再生させるという実験です。他にも自然再生の試みはいっぱいあったかもしれませんが、「初めての科学的な自然再生」とはっきり言えるのは、このレオポルドの実践です。

・自然再生の初期の写真を見ると、興味深いんですけど、火を入れています。プレーリーの種子をそのまままいても芽は出ません。レオポルドの実験では、かなり火を使っています。大学として実験を始めたのは1935年からです。現在まで継続しています。ウィスコンシン大学ではもっといろいろなところで自然再生を試みています。レオポルドの財団があって、そこにレオポルドが始めた再生地をミュージアム的に展示しているところがあって、見ることができます。再生には長い時間が必要なんですね。科学的に検討しながら、少しずつ行いました。一時期、生態学がそうではないことを重視したので、少し違う面が強調されたことはありました。

・「生態系」という言葉を提案した人はタンズレー(一般的にはタンスレー)という英国の生態学者です。この人はすごくおもしろい人なので、詳しく話したいのですが、時間が迫っているので、短く話します。タンズレーは植物学者で、生態学や植物学の学会を初めて作って、いろんな雑誌を発行したりしました。そればかりか心理学にも興味を持ち、フロイドのところに行って一緒に研究したりしました。ケンブリッジ大学とオックスフォード大学で教鞭を執っていたんですが、最後のころはネイチャー・コンサーバンシーという保全地の管理などをする協会のトップに立った人でもあります。

・1920年代からケンブリッジ大学が関わっている湿地の再生地があります。フェンと呼ばれる東イングランド特有の泥炭湿地なんですが、日本の里山みたいな感じのところです。ヨシ原・スゲ原を資源として活用してヨシで屋根をふいています。2000年代になって「グレート・フェン・プロジェクト」という国家プロジェクトが始まりました。東イングランドには長く続いた再生プログラムがいくつもあるので、それをネットワーク化するような国家プロジェクトです。泥炭地を農地として開発すると、水が失われて、溜まっていた有機物が分解されて二酸化炭素の大放出源となります。また、地盤が沈下してしまいます。そうなると、災害に弱い土地になってしまいます。災害対策としても、湿地の再生は重要なのです。


●2-4 草原の生態系スチュワードシップにむけて

・生態系スチュワードシップを実践するとすると、対象とする生態系だけでなく、人の社会との関連にも注目するというのが、自然再生を考える際の基本です。ですから、地史やヒトの営みの歴史を振りかえります。それから、なにもかも調査はできないので、その地のシンボルや指標となるものを見出し、モニタリングしていきます。モニタリングについては、世界的にも市民科学がとても重要だということが認識されています。米国・英国では、国が市民科学を促すことを重視しています。乙女高原ファンクラブは模範的な市民科学団体ですので、これからもぜひ活躍してください。できれば、泥炭が溜まっている湿地があるかどうか、火入れ草原があるのであれば、火入れが炭素を隔離する効果がどれくらいあるかを調べるとよいと思います。

・火入れしている草原って人類にとってすごく重要です。考古学が発展してきて、微粒炭という細かい炭を含む黒い土が世界中に分布していることが分かってきました(黒ぼく土)。アマゾンというと密林というイメージですが、アマゾンの森林地帯にもそういう場所があることが分かってきました。日本では縄文時代以前から植生管理の手段として火が使われてきました。日本のような気候帯だと、自然には草原は発達しません。人が火を入れることによって、草原を発達させたり維持したりして、樹林化を防いできました。草原を維持することで、狩猟がしやすくなり、明るい草原の縁が好きなキイチゴ類やサルナシが採れます。これらはビタミンCが多く含まれています。また、屋根をふくためのカヤが取れました。草原がないと暮らせなかったんです。時代によって草原の何が資源として重要かは替わってきましたが、草原が維持されてきた地域が、日本にはたくさんあります。

・草原はここ数十年間に急激に喪失されています。森林は増えているくらいなのに、草原・湿原・湿地は減っています。サクラソウも草原に咲く花です。世界遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つ、函館市南茅部遺跡群では、海岸段丘があって、段丘上に集落跡が発掘されています。その中の一つ、大船遺跡には深さ2m、幅11mを越える巨大な縦穴式住居跡がありますし、著保内野遺跡からは国宝になった高さ40cmほどの土偶が見つかったりしています。集落の背後に、細かい炭が混ざった土である黒ボク土がずっと続いています。黒ボク土には植物由来のケイ酸体(プラント・オパール)が含まれているのが普通です。これは、イネ科植物が焼かれた証拠です。こういう草原で、縄文の暮らしが成り立っていたことが分かります。


●2-5 古来恵み豊かな身近な自然だった「持続可能な」草原

・昔にさかのぼっても草原は重要だったことがわかるのは、一つは万葉集ですね。奈良時代の後半に、それ以前の130年くらいの間の歌が載せられています。万葉集4,500首のうち植物を詠んだ歌は1,500首なんですが、その中で一番多いのはハギです。ウメやマツが多そうですが、そうではなく、ハギ。ウメ118首、マツ79首、タチバナ68首、サクラ50首、ヨシ50首ですが、ハギは141首、ススキも47首あります。ハギとススキの両方が登場する歌もあります。「人皆は 萩を秋と言う よし吾は 尾花が末を 秋と言はむ(万葉集 作者不詳)」秋を特徴づけるのはハギかススキだったことが分かります。ハギってどんな植物かというと、生態学的には火の好きな植物といえます。発芽のためにも火が必要ですし、火入れされたところでがんばる植物ですね。こういうことから、古代においては、火入れ草原が最も身近な草原だったことが分かります。

・万葉集を編纂したかもしれない山上憶良の秋の七草の歌、「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花 萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 をみなへし また 藤袴 朝顔の花  山上 憶良」。少し前までは私たちにとって七草はピンとくるものでしたが、今の子どもたちはなかなか分からないかもしれません。いずれも草原や林縁の植物です。これらが古代の人々にとって、一番身近な植物だったということがわかります。

・私の好きなサクラソウを見てみると、生育地がだいたい火山の山麓なんですが、古代に大きな牧があったところです。昔は戦のためにも、交通手段としても、農耕にも馬がとても重要で、馬を育てる場所を「牧」といいます。国設の牧もあったし、地方ごとに私設の牧もあったようです。火入れ草原の自然再生を、日本ではがんばっています。


●3 自然再生推進法にもとづく「自然再生」と市民科学

・自然再生の取り組みには、劣化させている原因を取り除くとか、今、各地でまん延していて影響が大きいのですが、外来種を取り除くなどがあります。また、自然を再生して、地域のにぎわいを回復させるようなこともテーマになっています。生態系と生態系につながっている社会全体に目を向ける取り組みが世界的には広まっています。日本でもそのような事業が増えています。ポイントになるのが「科学」と「参加」です。科学的にやらないとうまくいきません。市民科学が条件です。そして、多様な主体が参加することです。

・日本では自然再生のための法律が2002年に作られました。自然再生推進法です。この法律による自然再生の定義は「過去に損なわれた生態系その他の自然環境を取り戻すことを目的として、関係行政機関、関係地方公共団体、地域住民、特定非営利活動法人、自然環境に関し専門的知識を有する者等の地域の多様な主体が参加して、河川、湿原、干潟、藻場、里山、里地、森林その他の自然環境を保全し、再生し、若しくは創出し、又はその状態を維持管理すること」です。こういう目的で行われる事業を自然再生事業というのですが、必須なのが、自然再生協議会という、自然再生の計画を作ったり、事業の評価をしたりする組織体です。この法律に則って実施されている自然再生事業は全国で27あります。草原で言えば、熊本県の阿蘇、兵庫県の上山高原などがあって、一番最近協議会が設立されたのが岡山県真庭市の蒜山(ひるぜん)高原です。NPOが中心となってできました。

・「自然再生のために協議会を作って、国に認められなくても、いろいろな方法があるじゃないか」と思われるかもしれません。実際、いろいろなところでこの法律の枠外で自然再生が取り組まれています。一方で、法律に基づく協議会を作るメリットもあります。実施計画を作ったら、それを国に上げて審査されます。審査が通れば、国として認めたフォーマルな事業になります。NPOが手を挙げた地域でも、だいたいは地方公共団体が入ったりだとか、例えば外来種のことだったら環境省が関わるだとか、森林のことだったら農水省が関わるだとか、インフラ整備に関わることだったら国交省だとか、行政機関が関わってきます。この法律は環境省・農水省・国交省の3省が共同管理しています。

・環境省のホームページやパンフレットで自然再生事業の活動内容が紹介され、英語での発信もなされています。フォーマルな形での発信です。毎年、協議会が集まる会議が行われていて、今年は石垣島で開催されました。各協議会から2名分の旅費が用意されます。自然再生に関わる人が集まって、交流ができます。それから、自然再生専門家会議との情報交換もできます。私もこの会議に関わっていますが、何か課題が出てきたら、そこに行って、現地を見せてもらったり議論したりします。全国会議にも参加して、自然再生に関わっている人たちと交流しています。自然再生に関わる専門家の間でも情報交換がなされています。いろいろな主体が事業に関わるので、その相乗効果が期待できます。地方自治体の政策とNPOの実践が相乗効果を生むわけです。

・科学に基づいた計画や実践が必要ですが、乙女高原ファンクラブにはしっかりした市民科学があるので、クリアしていると思います。ですから、山梨市や山梨県と連携したら、すぐにでも協議会が立ちあげられるんじゃないかと思います。

・市民科学という言葉をずいぶん使いましたが、国際的にも、環境保全では市民科学がトレンドになっています。市民科学とは「市民がデータの収集・分析・評価で主導的な役割を果たす科学の営み」ですが、専門家が一緒に考えたりということがあります。情報技術が発展していますので、情報技術をもつ人あるいは研究者と協働すれば、データを蓄積したり、発信したりすることもやりやすくなると思います。生物多様性市民科学は「生物多様性保全の取り組みと連携した市民科学」であり、今では、市民科学を専門で扱う国際的なNGOがあったり、国際誌が発行されたりしています。

・乙女高原でのみなさまの実践のますますのご発展をお祈りいたします。

   (終わり)


 鷲谷さんのお話が終了後、Q and Aの時間を取りました。

【質問】韮崎市の甘利山倶楽部で活動しています。乙女高原と同じく草原の保全活動をしています。SDGsが始まって7年経ちました。残り7年で目標に到達しなけれはならないという状況です。期間の半分が過ぎて、SDGsが効果を表しているのかどうかをお聞きしたい。

【答え】全世界の全地域で取り組まなければならないことなので、まだ評価はなされていないようです。ですが、先ほどお話しましたが、オランダのアムステルダム市のように、政策にしっかり取り入れる努力をしているところも、世界を探せばいくつかあるのではないかと思います。きっと山梨市も韮崎市も、草原再生とか市民の活動があるんだったら、それらを核にしながら、他の取り組みもそこに入れていって、SDGsへの取り組みを統合的に進めることができると思います。自然環境に関心のある人がほかの分野にも目を向けて一緒にできないかどうかを考えていくことが重要ではないでしょうか。


【質問】火を入れると植物が燃えるので、二酸化炭素が増えるんじゃないかと思うのですが、温暖化対策に有効であるというのが先生のお話でした。そこをもう少し詳しくご説明いただけますか。

【答え】火入れも、地域・気候帯・これまでどれくらい燃やしてきたかで、全然効果が違います。日本で、毎年火入れしているようなところですと、火は地表を走って、枯れ草などを燃やして、炭にして、土壌に入れてくれています。ちょっと脱線しますが、活性炭って健康にいいじゃないですか。植物にとってもそうなので、サクラソウなど絶滅危惧種にとって、いい効果があります。
 何もしなかったら、時間はかかりますが全部分解されて二酸化炭素として放出されてしまいますが、火を入れれば、燃えて二酸化炭素として出てしまう部分もありますが、炭として固定される部分もあり、トータルでみると、そのままにするより火入れをした方が有効です。
 昔は森林も二酸化炭素を吸収して炭素を固定すると言われていましたが、土壌などを考慮すると、そうでもないことが分かってきました。今、早生樹としてキリを植えるところが多くなってきました。キリだったら、伐って家具を作れば、炭素を固定しながら何世代も使えます。樹木だったら、土壌に多くの葉や枝が供給されて分解されないうちに伐って、長い期間使うとか、炭を焼いて、バイオチャー(炭)として農地に入れて土壌改良剤として使うといった取り組みがなされています。
 炭は安定した物質なので、メリットがあります。炭焼きは温度管理とか大変ですが、火入れはサーッと草原を火が走っておしまいです。そういう観点で火入れのことを考える人は少ないんじゃないかと思います。今こそ、やるべきではないかと思います。草原の再生に取り組んでいるのなら、そういう研究にも取り組むようアドバイスしています。蒜山でも、そのようなお話をしました。県の研究所でもそういう研究がなされるといいなと思います。世界でもやられていますが、論文としてはまだ出てきてないです。一回の火入れで炭がどれくらい増えるかは、そんなに難しい測定ではないと思うので、火入れは草原再生に必要なだけでなく、地球環境問題にも貢献していることを、草原のメリットとしてアピールできると思います。この場に、市長さんも所長さんも来られているし、市民の皆さんも話を聞いてくださっているし、乙女高原もぜひ自然再生事業に名乗りを挙げて欲しいと思います。今までやってきたことを簡単な文書にまとめれば、それで十分だと思います。


 閉会行事では、乙女高原ファンクラブ代表世話人の角田さんからお礼のあいさつがあり、同じく代表世話人の三枝さんから諸連絡があり、記念すべき第20回乙女高原フォーラムが無事終了しました。
 スタッフみんなで後片付けをしたあと、反省会という名の交流会をしました。いつものフォーラムだと「希望者はだれでも可」で行うのですが、コロナ対策として「スタッフの希望者のみ」でゲストの鷲谷さんを囲みました。1人ひとことずつ発言していただき、最後に鷲谷さんからメッセージをいただき、すべてのプロクラムを終了しました。鷲谷さん、スタッフの皆さん、参加者の皆さん、本当にご苦労様でした。

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3.【活動案内】●乙女高原観察交流会● 3月4日

・日 時 3月4日(土) 集合9時。解散は午後2~3時ごろ。
・集 合 午前9時 道の駅 はなかげの郷牧丘(国道140号沿い)
・持ち物 弁当、水筒、観察用具。雨具、防寒着も用意してください。
雪が予想される場合は、それへの備えもお願いします。
     (積雪に応じて長靴、スパッツ、スノーシュー・・・)
・参加費 無料。

※いつもだと乗り合わせて乙女高原に向かいますが、コロナ対策のため、各自の車で向かうかもしれません。車道はところどころ凍っています。

【参考】2022年3月の観察の様子(交流会はコロナのため中止としました)
 https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/e/485f168536cd12aadf13247deef5d3db

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4.【活動案内】 ●2022年度総会●  3月12日(日)

日 時 3月12日(日)午後2時~(準備は1時半から)
場 所 山梨市役所牧丘支所

次 第
 1.開会のことば
 2.代表世話人あいさつ
 3.来賓あいさつ
 4.議 事
  ①2022年度活動報告
  ②2022年度収支決算報告
  ③会計監査報告
  ④新規世話人への立候補→承認→代表世話人の互選
  ⑤新旧世話人あいさつ
  ⑥2023年度活動計画提案
  ⑦2023年度収支予算提案
 5.その他
 6.閉会のことば

※コロナ感染拡大防止のため、できるだけ短時間で行います。

※世話人への立候補をぜひお願いします。

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 ■乙女高原観察交流会■

●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。


※今後の予定
 ⑫03月04日(土)集合:09:00・道の駅

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  ■街の駅やまなし・乙女高原展■

中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
 https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html

現在、シーズン35「乙女高原のコケ」の展示をしています。
 https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20230130

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  ●教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察●

 ウエハラと地域のケーブルテレビ局「山梨CATV」とがコラボして標記の番組を作っています。放映後、局がユーチューブに投稿しています。1/6に4回目(=4th season)のロケを行いました。万力公園北のちどり湖に来ているカモたちが主役です。「ほっと山梨」で2/17(金)~2/19(日)の三日間、毎日7:00、13:00、19:00の3回、放映します。放映後、今まで同様ユーチューブ投稿する予定です。

◆3rd season「秋の自然観察」2022年10月4日、万力公園にて収録
・第11話 シロツメクサとカタバミの手品
 https://youtu.be/yHSGLwSCR74
・第10話 ドングリⅡ
 https://youtu.be/9mm-OqCLUMo
・第9話 ジョロウグモⅡ、ドングリⅠ
  https://youtu.be/6ThmCLwZQDo
・第8話 ジョロウグモはゴールデン・シルク。網に2匹のクモ?!
 https://youtu.be/r1KxjyLTKfE

◆2nd season「夏の自然観察」2022年7月20日、万力公園にて収録
・第7話  蜜を盗むハチ!? 透明な虫?!~イチモンジカメノコハムシ
 https://youtu.be/f0jUvRVf2Ig
・第6話  木の蒸散作用の実験、つる草実験~スズメウリ
 https://youtu.be/tNHEHiINFK0
・第5話 スズメバチに出会ったら、樹液レストラン~カナブン
 https://youtu.be/p9pMHZ_wXO4

◆1st season「春の自然観察」2022年5月13日、万力公園にて収録
・第4話 オニグルミ~頼りになる樹名板~まとめの話
 https://youtu.be/8ua4r62y8zg
・第3話 葉っぱ一枚をじっくりスケッチ~ユリノキ・エノキ
 https://youtu.be/k3-kDrFC9Ic
・第2話 アカマツに赤い実!?~マツグミ
 https://youtu.be/m_o1j1kxQU8
・第1話 プロローグ~万力代表アカマツ
 https://youtu.be/HVMMHTg6Sxw

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【乙女高原ファンクラブ事務局】
植原 彰(方) 〒404-0013 山梨市牧丘町窪平1110-3
       電話とファックス 0553(35)3682

◎郵便振替口座
   口座番号 00220-8-71093
   加入者名 乙女高原ファンクラブ

◎ゆうちょ銀行への送金
   店名 029店
   種目 当座預金
   口座番号 0071093
   加入者名 乙女高原ファンクラブ

※乙女高原ファンクラブのホームページです。
→  http://fruits.jp/~otomefc/



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