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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第504号 2023.3.9.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1. 【活動報告】乙女高原観察交流会 3月4日
2. 【活動案内】2022年度総会 3月12日
■乙女高原自然観察交流会
■街の駅やまなし・乙女高原展
●教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察
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0.【ニュースニュース】
●1.今度の日曜日、3月12日午後2時から山梨市役所牧丘支所(旧牧丘町役場)にて、2022年度総会を行います。普通会員の皆様には、できるだけご参加をお願いします。なお、今回は世話人の改選があります。「改選」とはいえ、立候補制です。ぜひ多くの方に立候補をお願いしたいと思います。「乙女高原の自然を守る」ことをお支えください。任期は2年間です→2
●2.3月4日は、今年度最後の乙女高原自然観察交流会でした。3人で春の訪れを感じられる乙女高原に行ってきました。井上さんがレポートを書いてくださいました→1
●3.鷲谷さんの「生態系スチュワードシップ」講演動画(ユーチューブ)は3月末日までの期間限定公開です。ぜひご覧になってください。
https://www.youtube.com/watch?v=gle56GZWQ1I
なお、「第20回乙女高原フォーラム」の様子は、メールマガジンと活動ブログで「読む」こともできます。
・メールマガジン
前編・・・乙女高原メールマガジン500号
http://fruits.jp/~otomefc/maga500.html
後編・・・乙女高原メールマガジン501号
http://fruits.jp/~otomefc/maga501.html
・乙女高原ファンクラブ活動ブログ
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20230129
●4. (再掲)街の駅やまなしでの乙女高原展はシーズン35「乙女高原のコケ」開催中です。山梨市駅近くに来た際には覗いてみてください。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20230130
●5. 乙女高原の話題ではありませんが、山梨CATVの「教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察」のスペシャル版「ちどり湖でバードウォッチング」の放映が終了し、ユーチューブでの動画配信が始まりました。これまでの番組も合わせて、山梨CATVのユーチューブチャンネルで「教えてうえちゃん」のフォルダを作ってくださいました。ここに今までの12本の番組が全部ありますので、お好きな番組をご覧になってください。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLl4SoTwWyU5bYf0xy_SQYDvkeK8zu0yuC
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1. 【活動報告】●乙女高原観察交流会● 3月4日
※井上敬子さんがレポートを書いてくださいました。
水色の空が春めいてきたことを感じさせる3月4日、いつものように牧丘道の駅に集合。今回の参加者は3名、植原さんの車に乗せてもらい、出発しました。
まず、乙女湖を見下ろす道路わきに車を止めて観察。乙女湖はまだほぼ全面結氷していて、白く見えます。そしてときどき、ゴォンというような音が聞こえてきます。氷の下で何かがぶつかっているのでしょうか。鳥もいくつか見られました。ホオジロ、シジュウカラ、カケス、ヒヨドリなど。金峰山山頂は雪で真白、五丈岩もくっきり見えました。
ここまでの林道には雪はありませんでしたが、柳平から先は、日陰には雪があり、凍っているところもありました。
乙女高原到着。高原は日陰の場所に雪が残っていますが、かなりの部分には雪はなく、枯れ野が広がっていました。2週間前は全面真っ白だったそうですが・・・。日差しは暖かいですが、風はまだ冷たかったので、上着をもう1枚着こんで、草原に入りました。枯野には所々に黒い土が盛り上がっています。モグラか何かの仕業でしょうか。マツムシソウの小さな緑色の葉もありました。地面にピッタリくっついて冬越ししたのでしょう。オケラのドライフラワーは魚の骨のような苞葉が繊細で、自然の造形の妙を感じずにはいられませんでした。また何かの植物の萼?の部分が固く丸くなっているのがありました。何だろうと植原さんがナイフで切ってみると、中には穴があいていて、繭のようなものが入っていました。なにかの虫こぶだったようです。おもしろかったです。
森のコース沿いの雪面を登っていくと、動物の足跡がいくつもありました。中には爪の跡までくっきり残っているものもありました。テンの足跡のようです。斜面を下っていくもの、横切っていくものなど見られました。そして雪面には、いろいろなドライフラワーが顔をのぞかせています。キリンソウ、クルマバナ、シオガマギク、セイタカトウヒレンなど。朝に比べて空が青くなり、シラカバの幹の白さがより美しく見えました。
展望台では富士山がきれいに見えていました。谷筋は雪で真白に、尾根は青く見えて、青と白の縦じまになっている富士山でした。ヨモギ頭に登ると南アルプスや八ヶ岳が木の間ごしに真っ白く見えていました。仙丈岳や間ノ岳のカールもよくわかります。遠く中央アルプスの山でしょうか。真っ白でした。それからブナ爺さんの所へ。いつ見ても不思議な枝ぶりです。どんな人生、いや樹生を過ごしてきたのでしょうか。
そこから水が森林道へ。林道は雪で真白。車の轍は凍っていて、歩くのに少し気を使います。ここにも動物の足跡が。シカ、テンなどでしょう。鳥の鳴き声がしたので、声のする方を見ていると、ヒガラが数羽、飛んできました。コガラも混じっていたようです。陽があたっているコンクリートの法面では、ハサミムシが歩いていました。虫も暖かさに誘われて出てきたのでしょう。林道からも南アルプスがきれいに見えました。
乙女高原の頭があると聞いて、行ってみることにしました。木を伐採するための道を登っていくと、確かに「乙女頭」という標識がありました。標高1730m、ヨモギ頭より5m髙いので、確かに乙女高原の最高地点かもしれません。ここからは金峰山がよく見え、五丈岩がいつも見る感じと違って、何かの碑のようでした。八ヶ岳も赤岳から天狗岳まで見え、硫黄岳の爆裂火口もちょっと見えました。展望を楽しんから、ロッジに戻って昼食。風もなくなり、陽ざしが暖かでした。
昼食を食べたロッジ前のベンチ、ずいぶん斜めになっています。霜の力で北側のほうが持ち上がって、斜めになってしまったようです。恐るべし、霜です。
午後はツツジのコースから、谷地坊主の湿地へ行ってみることにしました。草原に入って、枯草の上を歩いているとロゼット状の赤い小さな葉があります。何かと思ったら、メマツヨイグサです。これは特定外来植物なので、除去しなければならないなあと3人で話し合いました。
ツツジのコースの林のふちはまだ雪が10cm以上残っています。1月に見たテンの糞の場所も積雪で糞は見あたりません。ウサギの糞がたくさんあった所にも糞はありません。ウサギはどこに行ったのかと思っていたら。少し離れたところに糞がいくつかありました。ウサギはいるということなので、ほっとしました。
フデリンドウの冬芽がいくつかありました。フデリンドウは秋に芽を出し、冬芽の状態で冬を越すのだそう。マツムシソウやウツボグサは葉を地面にピタッとくっつけるロゼットの形で冬越し。マイナス10℃以下にもなる冬の乙女高原で、健気に生きているのですね。
最後に湿地へ。谷地坊主はボサボサ頭で、まだ少し雪の残る中にいました。頭の上はなでつけられたようになったものも。バッコヤナギの芽が銀色に光って、春を感じさせます。ロッジにもどって、観察会も終了となりました。冬と春のせめぎ合いの時期ですが、春の気配はいろいろなところから感じられ、楽しい観察会でした。
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2.【活動案内】 ●2022年度総会● 3月12日(日)
日 時 3月12日(日)午後2時~(準備は1時半から)
場 所 山梨市役所牧丘支所
次 第
1.開会のことば
2.代表世話人あいさつ
3.来賓あいさつ
4.議 事
①2022年度活動報告
②2022年度収支決算報告
③会計監査報告
④新規世話人への立候補→承認→代表世話人の互選
⑤新旧世話人あいさつ
⑥2023年度活動計画提案
⑦2023年度収支予算提案
5.その他
6.閉会のことば
※コロナ感染拡大防止のため、できるだけ短時間で行います。
※世話人への立候補をぜひお願いします。
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■乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※今後の予定
2023年度の計画は、総会終了後、お知らせします。
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■街の駅やまなし・乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html
現在、シーズン35「乙女高原のコケ」の展示をしています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20230130
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●教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察●
ウエハラと地域のケーブルテレビ局「山梨CATV」とがコラボして標記の番組を作っています。放映後、局がユーチューブに投稿しています。山梨CATVさんがユーチューブ・チャンネル内に「教えてうえちゃん」のフォルダを作ってくださいました。ここに今までの12本の番組が全部ありますので、お好きな番組をご覧になってください。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLl4SoTwWyU5bYf0xy_SQYDvkeK8zu0yuC
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【乙女高原ファンクラブ事務局】
植原 彰(方) 〒404-0013 山梨市牧丘町窪平1110-3
電話とファックス 0553(35)3682
◎郵便振替口座
口座番号 00220-8-71093
加入者名 乙女高原ファンクラブ
◎ゆうちょ銀行への送金
店名 029店
種目 当座預金
口座番号 0071093
加入者名 乙女高原ファンクラブ
※乙女高原ファンクラブのホームページです。
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http://fruits.jp/~otomefc/
※「乙女高原メールマガジン」は希望する方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら,アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。
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以上。
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