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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第506号 2023.4.3.
  発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】3月21日の乙女高原
NEW! 2.【観察報告】3月27日の乙女高原
NEW! 3.【活動案内】ヤマアカガエル産卵調査  4月16日(日)
    4.【活動案内】第24回遊歩道づくり      5月14日(日)
    5.【活動案内】春の自然観察会         5月14日(日)
    ■乙女高原自然観察交流会
    ■街の駅やまなし・乙女高原展
    ●教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察
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0.【ニュースニュース】

●1.4月1日、今年度初の「乙女高原自然観察交流会」を行いました。今回は「里地里山モニタリングサイト1000・ヤマアカガエル産卵調査」も兼ねて行いました。集まった7人で、たくさんの道草をしながら、そして調査もしっかりやりながら乙女高原を目指しました。次回の調査は4月16日(日)です→3

●2.山梨CATVさんのご厚意により期間限定で公開されていた鷲谷さんの「生態系スチュワードシップ」講演動画(ユーチューブ)が3月末日で配信終了となりました。動画視聴を希望した方は14人だったのですが、実際に視聴された方は90人でした。山梨CATVさんのおかげで、たくさんの方に鷲谷さんの講演を届けることができました。ありがとうございました。

●3. 会報『乙女高原が好き! 2301号』が出来上がりました。今回は井上さんが編集長、植原が編集委員として関わり、芳賀さんと三枝さんが山梨市社会福祉協議会の印刷機を借りて印刷・紙折りを行い、加藤さんが封筒詰めと投函をしてくださいました。今回は普通会員・サポーター会員ともにお送りしています。

●4.会報とともに郵便振替用紙も送らせていただきました。『乙女高原大百科』の購入、寄付金送付等にご活用ください。なお、ゆうちょ銀行への送金という形も可能です。
 ・店名 029店
 ・種目 当座預金
 ・口座番号 0071093
 ・加入者名 乙女高原ファンクラブ

●5.甲府盆地では4月の声を聞く前にモモの花が咲き始めてしまいました。乙女高原も急速に春めいています。なんとヤマアカガエルの産卵も確認できました。そんな自然観察記をお読みください→1、2

●6.2023年度第1回の乙女高原連絡会議・乙女高原ファンクラブ世話人会は4月13日(木)午後7:00から山梨市役所牧丘支所(旧牧丘町役場)です。ご都合がつく方は、ぜひのぞいてみてください。

●7. (再掲)街の駅やまなしでの乙女高原展はシーズン35「乙女高原のコケ」開催中です。山梨市駅近くに来た際には覗いてみてください。
 https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20230130

●8.乙女高原ファンクラブの「兄弟分」とも言える甘利山倶楽部が『甘利山 花だより』というステキな冊子を発行しました。大きさはちょうど乙女高原フィールドガイドと同じですが、冊子になっていて、全部で100ページほど。オールカラーです。基本1ページ2種類ずつ、甘利山で見られる植物を写真と短文で紹介しています。頒価1,000円だそうです。

●9.乙女高原フォーラムでも植物の楽しいお話をしてくださった多田多恵子さん。2021年にNHK-Eテレで放映され大ブレイクした「趣味どきっ!道草さんぽ」の続編放送が決定したそうです。4月5日からスタートで、毎週水曜日午後9時30分~9時55分(再放送もあり)。街中や低山(裏高尾・日影沢)、小石川植物園、里山(小野路)、江の島など、8回にわたってお笑い芸人の佐久間一行さんと一緒に植物さんぽをするそうです。テキストも発売になったそうです。今から楽しみです。

●10.山梨CATVの「教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察」のユーチューブ動画配信ですが、山梨CATVで専用のページを作ってくださいました。ここからお好きな番組をご覧になってください。
 https://www.youtube.com/playlist?list=PLl4SoTwWyU5bYf0xy_SQYDvkeK8zu0yuC
 なお、2023年度も続編を作っていくことが決まり、4月4日に今年度第1回のロケを行います。今回はドローンを活用し、空からも自然観察する予定です。乞うご期待!!

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1. 【観察報告】 ●3月21日の乙女高原●

 この日は3年ぶりに檀家みんなでお寺の周りをきれいにする作業を行いました。その後、乙女高原に向かいました。
 林道の入口付近ではキブシやダンコウバイが咲き始め、ヤマハンノキが咲いていました。林道入口湿地では、2014年を最後にヤマアカガエルの産卵は見られていません。今年も産まないかなあ…。
 毎年ヒナスミレが群れて咲くポイントではイチヤクソウの元気そうな葉はありましたか、ヒナスミレ葉は地上に出ていませんでした。
 林道脇のカエル池ですが、少し水がたまったところに2腹、産んだばかりのヤマアカガエルの卵塊がありました。この池は林道のすぐ脇にあって、入る川も、出る川もないのに、いつでも水が溜まっていて本当に不思議だったのに、2020年夏に池のすぐ脇でボーリング調査が行われてから干上がってしまいました。せっかく産まれた卵ですが、晴が続けば池は干上がってしまうでしょう。残念です。
 カツラの大木があるポイントではハナネコノメやフデリンドウの蕾が観察できました。冬を成虫で越したテングチョウが日に当たっていました。ハシリドコロの芽が地面から元気に出てきていました。中には落ち葉を突き破って、出てきているのもいました。

 今日はホトリニテにお邪魔して、鉱泉が湧きだしているという箇所にセンサーカメラを設置させていただきました。ここからしみ出ている水は少し温かくて、なんか臭いがしました。水が流れている所の石や砂が茶色くなっていました。近くにシカの糞や抜け毛が落ちていました。どんな動物が塩泉を舐めにきているのか楽しみです。
 せっかくですから、乙女湖の遊歩道も歩いてみました。ツグミ、エナガ、アオゲラ、アカゲラの声がしました。見慣れない、大きな松ぼっくりがたくさん落ちていました。大きいけれど、ドイツトウヒとは明らかに違います。家に帰って本で調べたら、「ヒマラヤゴヨウ」の松ぼっくりに一番似ているようでした。

 ロッジ前のベンチでお昼を食べ、草原の中を歩いたのですが、シカ柵のドアが2箇所も外れていました。ドアの動くところは上下2箇所にあるのですが、その一つが外れています。このままでは残ったもう一か所に力が集中してしまい、最悪、壊れてしまいそうです。なんとか一人で直そうとからかいましたが、上のパイプがうまく収まったと思ったら下がダメで、下をちゃっと入れたら上がうまく入りません。何度もチャレンジしましたが、結局、 「1人では無理!」という結論です。
 仕方がないので、家に帰って家族に応援を頼もうと下り始めたら、焼山峠に2人連れのハイカーがいらっしゃました。訳を話して協力を乞うと、快諾してくださいました。お二人に手伝ってもらいながら、2箇所のドアを直しました。すごくスムーズにドアが開け閉めできるようになりました。お名前も聞きませんでしたが、お二人に大感謝です。本当にありがとうございました。

 帰りがけ、満開になったマンサクを見ることができました。

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2.【観察報告】 ●3月27日の乙女高原●

 ようやく長雨が上ったので、乙女高原を目指すことにしました。中牧神社の近くで大きなレンズのカメラを持った人が歩いていました。もしかして…と視線を左にずらしたら、やっぱり乙ケ妻のシダレザクラがきれいに咲いていました。例年より2週間は早いと思います。
 林道入口湿地にカエル卵なし。雨上がりでコケの緑がまぶしいくらいです。ダンコウバイ、キブシは満開。フサザクラ咲き始めです。
 ヒナのポイントではヒナスミレが咲き始めていました。花びらの、ピンクから白へのグラデーションがとても上品。ミソサザイやウグイスの声がします。
 長雨のせいか、林道脇のカエル池は水が結構溜まっていました。ですが、カエルの卵はありませんでした。よーく調べましたが、先週見つけた2腹の卵塊もないのです。動物に食われてしまったのでしょうか。そういえば、以前、ヤマアカガエルの産卵ポイントにセンサーカメラを仕掛けたら、タヌキがカエル卵を食べている映像が撮れて、びっくりしました。
 カツラのポイントでは、フデリンドウとヒメニラ、コガネネコノメは蕾でしたが、ハナネコノメ、ハシリドコロは咲き始めていました。いくつかのハシリドコロの花の中にハチが入っていました。きっとこのハチたちはハシリドコロの花と契約を結んでいるのでしょう。

 林道を走っていると、バッコヤナギの黄色いムクムクした芽が目立ちます。車を止めて見に行くと、大きくふくらんだ綿毛の芽から黄色い葯のおしべが出始めています。咲き始めです。綿毛には水滴がきれいに丸まって付いています。この芽、防水機能がすごそうです。
 焼山で、ツノハシバミの雄花が垂れて、揺れているのが目につきました。冬芽からちょこんと赤い雌花が顔を出していました。ところが、乙女高原のツツジコースでは、まだツノハシバミの雄花が垂れ始めたばかりでした。だから、長くてフワフワ垂れているのと、短くて硬くなっているのとが混在していました。

 木道を歩きました。なんと木道の上にシカの毛。こんなところをシカが歩いたのでしょうか。木道湿地にカエル卵なし。そこの斜面はシカ糞だらけでした。ヒガラがよくないています。シジュウカラがおいかけっこをしています。一羽がオスなのはわかりましたが、オスメスのおいかけっこ? それともオスオスのおいかけっこ?

 谷地坊主の湿地を「木橋湿地」と名付けています。なんとここでヤマアカガエルの卵塊発見。7腹もありました。産んだばかりのようでした。乙女エリアでは初認です。
 梨校湿地にはカエル卵はありませんでした。ここで会ったシジュウカラのなき声が「あっちに行け」と聞こえます。警戒されたかな?

草原には雪がありませんでした。ベンチのいすが倒れていた。誰かが倒したのではなく、土の中が凍ったので持ち上がっていたのが、氷がとけて元に戻ったのですが、一様に元に戻ったわけではないので、傾いてしまい、倒れたのだと思います。
 草原で、ヒメツチハンミョウのまるまる太ったメスが地面を歩いているのを見かけました。ノスリの声がよく聞こえます。カケスもジャーと鳴きました。カラスはウラジロモミのてっぺんでおじぎしながら鳴いてます。
 草原を歩いていて、足の裏が地面の硬さを感じるところがありました。きっとまだ地面の下が凍っているのでしょう。草原に着いたときにベニマシコの声がするなあと思っていたら、雄2羽を見ることができました。フデリンドウの芽が2つありました。

 帰りに焼山の湿地に寄ったら、案の定、カエル合戦の声がしました。静かに近づいたつもりですが、20m前で鳴き止んでしまいました。歩くと地面から振動が伝わるのでしょうか。 林道脇の湿地と奥の湿地の二か所で鳴いているようです。道脇湿地に2腹ヤマアカガエル卵塊がありました。奥の湿地にはありませんでした。

 気になったので、カエル池にも寄りました。近づいたら、水底が動きました。たぶんヤマアカガエルが来ていたのだと思います。

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3.【活動案内】●ヤマアカガエル産卵調査● 4月16日(日)

・日 時 4月16日(日)集合9時。解散は午後3時ごろ。
・集 合 午前9時 道の駅 はなかげの郷牧丘(国道140号沿い)
     いつもだと乗り合わせて乙女高原に向かいますが、
     コロナ対策のため、各自の車で向かうかもしれません。
・持ち物 長靴!!、弁当、水筒、観察用具。雨具、防寒着も用意してください。
・参加費 無料。

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4.【活動案内】●第24回遊歩道づくり● 5月14日(日)

◆受付をしたり、参加者を誘導したりするボランティアの「スタッフ」を募集しています。応募してくださる方は、このメールに返信してください。


◆古くなった杭を交換し,ロープを張り巡らし,遊歩道をはっきりさせます。春の乙女高原で,いい汗をかきましょう。この日の午後は「春の観察会」を開催します。春の乙女高原をゆっくり楽しみましょう。

■主催 山梨市 山梨県 乙女高原ファンクラブ
■日時 5月14日(日) 午前9時半から12時半ごろまで 
※スタッフは9時集合
※少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします。
※荒天の場合,21(日)に延期予定。
■集合 乙女高原グリーンロッジ前。
■持ち物 雨具,軍手。希望者はべんとう
 かけや(大きなトンカチ),なたなど道具がある方はご持参ください。
■服装 作業のできる服装(まだ寒いので,防寒の準備も)

【参考】昨年(2022年5月)の遊歩道づくりの様子
 https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20220515

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5.【活動案内】 ●春の自然観察会● 5月14日(日)

※乙女高原自然観察交流会と兼ねる

 昨年度まで12年間、年に2~4回の「スミレの観察会」シリーズを開催していました。あまりにもスミレばかりがフォーカスされてしまうので(ま、それくらいスミレは魅力がありますけどね・・・)、今年からもっと視野を広げようということになりました。よって、スミレに特化した観察会は6月3日の「黄色いスミレ・ハイキング」だけです。お楽しみに!!
 今回は、乙女高原で春探しをします。ちょうど、多くの夏鳥たちが渡ってくる季節でもあるので、そんな鳥たちのラブ・ソングもいっぱい聴けると思います。

・5月15日(日)13:00乙女高原グリーンロッジ集合 ~16:00 参加無料。
・「乙女高原自然観察交流会②」を兼ねて行います。
・この日の午前中は「遊歩道作り」です。遊歩道作り→お昼ごはん→観察会というスケジュール。

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 ■2023年度 第8期 乙女高原観察交流会■

●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。


※今年度の予定
済①04月01日(土)集合:09:00・道の駅  兼:ヤマアカガエル産卵調査
次②05月14日(日)集合:13:00・乙女高原 兼:春の観察会
 ③06月03日(土)集合:08:30・道の駅  兼:黄色いスミレ観察会
 ④07月01日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:谷地坊主観察会
 ⑤08月05日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
 ⑥09月02日(土)集合:10:00・乙女高原 兼:マルハナバチ調べ隊
 ⑦10月07日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑧11月11日(土)集合:09:00・乙女高原 兼:草刈り準備
 ⑨12月02日(土)集合:09:00・道の駅
【2024年】
 ⑩01月06日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑪02月03日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑫03月02日(土)集合:09:00・道の駅

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  ■街の駅やまなし・乙女高原展■

中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
 https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html

現在、シーズン35「乙女高原のコケ」の展示をしています。
 https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20230130

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  ●教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察●

 ウエハラと地域のケーブルテレビ局「山梨CATV」とがコラボして標記の番組を作っています。放映後、局がユーチューブに投稿しています。山梨CATVさんがユーチューブ・チャンネル内に「教えてうえちゃん」のフォルダを作ってくださいました。ここに今までの12本の番組が全部ありますので、お好きな番組をご覧になってください。
 https://www.youtube.com/playlist?list=PLl4SoTwWyU5bYf0xy_SQYDvkeK8zu0yuC

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【乙女高原ファンクラブ事務局】
植原 彰(方) 〒404-0013 山梨市牧丘町窪平1110-3
       電話とファックス 0553(35)3682

◎郵便振替口座
   口座番号 00220-8-71093
   加入者名 乙女高原ファンクラブ

◎ゆうちょ銀行への送金
   店名 029店
   種目 当座預金
   口座番号 0071093
   加入者名 乙女高原ファンクラブ

※乙女高原ファンクラブのホームページです。
→ http://fruits.jp/~otomefc/



※「乙女高原メールマガジン」は希望する方に無料で配信しています。まわりにご希望の方がいらっしゃいましたら,アドレスとお名前を「返信」してくだされば,メール配信のリストに加えます。
 ウイルスソフトはいつも最新のものにしています。



以上。






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