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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第539号 2024.3.23.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】3月8日の乙女高原
NEW! 2.【観察報告】3月19日の乙女高原
3.【活動案内】第11期ヤマアカガエル産卵調査 4月6日(土)
4.【活動案内】第5期乙女高原案内人養成講座
5.【活動案内】第25回遊歩道づくり 5月12日(日)
■乙女高原自然観察交流会
■街の駅やまなし「乙女高原展」/書籍/ユーチューブ動画
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【メールマガジンのバックナンバー】 https://fruits.jp/~otomefc/maga.html
【乙女高原ファンクラブのサイト】 http://fruits.jp/~otomefc/
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0.【ニュースニュース】
●1.今シーズンは雪が多く、スノーシューが大活躍です。3月の雪の乙女高原レポートです→1、2
●2. (再掲)ヤマアカガエル産卵調査は4/6(土)、4/21(日)。両日とも9:00に道の駅まきおかに集合し、乙女高原を目指します。産卵調査は今年で11年目。3箇所の湿地でヤマアカガエルの卵塊を探します→3
●3. (再掲) 第5期乙女高原案内人養成講座は5/26、6/9、7/28(いずれも日曜)の三日間。定員は30人。締め切りは4月末ですが、できるだけ早めにお申し込みください。3/23現在、19名の申し込みがあります。申し込みはできるだけ専用のフォームからお願いします→4
https://fruits.jp/~otomefc/annainin2024.html
●4. (再掲) 第5期乙女高原案内人養成講座のスタッフを募集します。受付など受講者のサポートをする係です。交通費の一部を負担します。講座は5/26、6/9、7/28の三日間ですが、スタッフは、どれか一日でも結構です。1日目は万力公園北の山梨市民会館、2・3日目は乙女高原が会場です。スタッフは受講者に混じって、一流講師のお話が聞けたり、実習が体験できたりする特典付きです→4
●5. (再掲)市・県・ファンクラブ共催(協働)の今年最初のボランティア作業「乙女高原の遊歩道づくり」は5/12(日)です。春を迎えたばかりの乙女高原で、気持ちのいい汗をかきませんか。午後には観察会もありますよ➝5
●6. (再掲)1/21に、日本高山植物保護協会の会長、岩科 司さんをゲストに行われた第21回乙女高原フォーラムのユーチューブ動画が4月末日までの期間限定で配信中です。
https://www.youtube.com/watch?v=IXLN4vhE7zY
●7.2024年度第1回の乙女高原連絡会議・乙女高原ファンクラブ世話人会は4/11(木)の19:00から山梨市役所牧丘支所です。会員であれば、どなたでも参加できます。
●8. (再掲)街の駅やまなしの常設展示「乙女高原展」シーズン41「雪がつもった乙女高原」をぜひごらんください。雪が降ると見られる景観や動物たちの足跡がテーマです。今年は雪が多く、展示替えのタイミングが難しいです。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20240216
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1.【観察報告】●3月8日の乙女高原●
今日も雪、雪、雪の乙女高原でした。こんなにスノーシューが活躍するのは、近年稀れです。往復に歩く距離が延びるので大変と言えば大変ですが、その分、楽しみも増えます。林道の雪上に残された動物の足跡等の観察がじっくりできるからです。
3月になったので、ヤマアカガエル産卵の予備調査も開始しました。ヤマアカガエルは周囲が雪でも平気で卵を産みに湿地に集まります。4月6日から本格調査が始まりますが(→3)、その前に産卵が始まっていないかを確かめます。モニ1000の調査湿地3箇所も、他の湿地4 箇所も、カエル産卵は認められませんでした・・・というより、多くは雪に埋まっていました。
乙女湖はほぼ全面結氷でした。周辺の木々が白くなっています。霧氷でしょうか。
面白かったのは、林道の崖。コンクリートブロックが積まれ、ほぼ垂直に近い傾斜で、ここに貼りついていた雪が「雪崩」を起こしていました。ですから白い壁面に細長い二等辺三角形が並んだように黒くブロックが見え、下に雪が溜まっています。そこには「切ったロールケーキ」のような形の雪玉が見られることも。斜面をずり落ちてくる間に回転を始め、自動的に雪だるまになったのだと思います。雪が多い地方では、これを「雪まくり」と言うそうです。
新しい動物の足跡もいくつか見ました。ひづめが3つのシカの足跡も! シカのひづめは2つのはずです。ジブリ映画「もののけ姫」に出て来た「しし神様」に違いありません・・・ウソです。前脚をついたところに、ちょうど後ろ脚を付くと、こんな感じの足跡になることがあります。
ウサギ、リス、テン、シカ、キツネの足跡も見ました。
ロッジについたら、1時間おきに気温を測定しているデータロガーを回収し、新しいのと交換しました。カエル産卵調査とデータロガー交換が、今回の乙女高原行きの大きな目的です。玄関で、スノーシューを脱いで、お昼をゆっくり食べました。
草原の雪原を一回りし、乙女高原を後にしました。ツツジコースで積雪は40cmでした。
帰り道、吹雪いてきて、視界が真っ白になりました。
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2.【観察報告】●3月19日の乙女高原●
旧杣口林道入口ではもうツノハシバミの雄花が咲き始めていました。乙女高原でも確かめましたが、まだ固いままです。
乙女湖でおもしろい模様を観ました。氷上に、根っこが四方に広がったような、脳の神経細胞「ニューロン」のような模様です。差し渡し10mはありそうです。「放射状氷紋」というそうです。片平 孝『雪と氷』には「シャーベット状の氷の上に雪が降り積もり、氷の上に水がしみ出してこのような模様ができる」とありました。
今日もスノーシューを履いて、乙女に向かいました。この時期、降った雪は昼間解けて、夜間にまた凍る・・・を繰り返すので、雪が硬くなっていて、スノーシューが埋まらず、快適に歩けます。
どの湿地でもヤマアカガエルの産卵は確認できませんでしたが「B湿地」でおもしろいものを見ました。雪の中に、ところどころ雪解け水で水面が見えるのですが、そこに、銀色の小指の爪のようなものが落ちています。目を近づけると、短いですがフワフワの毛がびっしり付いた「ネイル」です。ネイルの上に小さな水玉があったので、防水効果も高そうです。この毛が銀色に見えていたのでした。おそらくバッコヤナギの冬芽カバーが取れて、落ちてきたんだと思います。春の兆しですね。バッコヤナギは、これから、春一番のまっ黄色の花粉を昆虫たちにふるまうのだと思います。
シカ柵の外を南から時計回りに廻りました。アカマツの大きな枝が折れて落ちているのを、何か所かで見ました。春の雪は湿っていて貼りやすく、しかも、重いので、冬も葉を付けているアカマツには大きな負担だったのだろうと思います。持ち上げてみると、「こんな重たい枝を24時間365日休まずに支えているなんて、なんてアカマツは怪力で持久力があるのだろう」と感心します。
今日は動物の足跡はあまり見つかりませんでしたが、かわりに面白いものを見ました。雪が窪んでいるので、「おっ、動物の足跡か??」と近づくと、決まって、そこには枯れ枝があって、その枯れ枝の形そのままに、雪が窪んでいるのです。きっと、枯れ枝が雪の上落ちる→雪は太陽光を反射して温度は上がらないが、枯れ枝の部分は温度が上がる→温められた枯れ枝が周囲の雪を解かす➝枯れ枝の形に雪が窪む・・・という現象が起きているのだと思います。
ちょっと遠回りしてブナ爺さんに挨拶し、だれも通っていない帯那山林道を歩いて、ロッジに戻りました。積雪は45cmでした。
途中、「コゲラのモールス信号」を聞きました。キツツキであるコゲラがコンコン、ココンコンコンとリズムよく木をつつく音なのですが、木の幹で共鳴して大きな音になるのか、目星をつけた場所よりもずっと遠くで姿が見つかることが多いです。このときも、木の幹の途中にいるかと思ったら、梢のすぐ下にいました。メスでした。近くにはオスもいたので、もう結婚したのでしょうか。お、ゴジュウカラもいましたよ。
帰り道、乙女高原エリアで、たった2本見つけているマンサクを見に行きました。もう黄色い紙テープのような花びらの花が咲いていました。雪の白をバックに黄色いマンサクの花というのは、それはそれはきれいでした。
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3.【活動案内】●ヤマアカガエル産卵調査● 4月6日(土)
・日 時 4月6日(土)集合9時。解散は午後3時ごろ。
・集 合 午前9時 道の駅 はなかげの郷牧丘(国道140号沿い)
・持ち物 湿地を歩きます。長靴をご持参ください。
弁当、水筒、観察用具。雨具、防寒着も用意してください。
・参加費 無料。
※次回は4月21日(日)
内容やスケジュールは4月6日(土)と同じ。
【参考】2023年のヤマアカガエル調査の様子 角田さんのユーチューブ動画
https://www.youtube.com/watch?v=tSRj-6m3BNY&list=PL_A2VwKP1eF2P1t1SIPqi7W2bMc5N7TMD&index=20
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4.【活動案内】●第5回乙女高原案内人養成講座●
乙女高原を案内することによって乙女高原の自然を守る輪を広げようと、2003年から3年間に渡って開催し、2008年に第4回を開催後,16年間行われていなかった乙女高原案内人養成講座を開講します。乙女高原を知り,守り,そして伝えるノウハウが満載の講座です。これを機会に,ぜひ,乙女高原のことを知り,ファンになり,そして,乙女のことを伝えるメッセンジャー「インタープリター」になってください。
※特設ページ (ここから申し込みフォームにも行けます)
https://fruits.jp/~otomefc/annainin2024.html
・募集定員 30名(申し込み多数の場合は抽選)
・養成講座 5/26、6/9、7/28(いずれも日曜) 計3日
・講義と実習を通して、自然観察の手法、案内の技術、自然保護の知識、乙女高原の地形地質・植物・動物・歴史などを学びます。
●第1回 5月26日(日) 会場:山梨市民会館と万力公園
開講式 野外実習「インタープリテーション体験」
講義「インタープリテーション」「自然の保護」「乙女高原の歴史」
●第2回 6月9日(日) 会場:乙女高原
実習「乙女高原の地形地質」「乙女高原の動物」
●第3回 7月28日(日) 会場:乙女高原
実習「乙女高原の植物Ⅰ」「乙女高原の植物Ⅱ」
ワークショップ「今後の活動について 閉講/修了式
※スタッフになれば、受講者と一緒に講義や実習を見聞きすることができますよ。
ぜひスタッフとして申し込んでください。
講座は3日間行われますが、1日だけの参加も可です。
すでに案内人になっている方には、スタッフ参加がお勧めです。
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5.【活動案内】●第25回遊歩道づくり● 5月12日(日)
古くなった杭を交換し,ロープを張り巡らし,遊歩道をはっきりさせます。春の乙女高原で,いい汗をかきましょう。この日の午後は「春の観察会」を開催します。お弁当を持って参加し、午後はぜひ春の乙女高原を楽しんでください
参加申し込みは、以下のフォームからお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/1kC8CQdssX50xceuSZiowFnDUW1FZT5ZaKcHrPU7T4r4/
■主催 山梨市 山梨県 乙女高原ファンクラブ
■日時 5月12日(日) 午前9時半から12時半ごろまで
※スタッフは9時集合
※少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします。荒天の場合,19日(日)に延期。
■集合 乙女高原グリーンロッジ前。
■持ち物 雨具,軍手。希望者はべんとう
かけや(大きなトンカチ),なたなど道具がある方はご持参ください。
■服装 作業のできる服装(まだ寒いので,防寒の準備も)
受付をしたり、参加者を誘導したりするボランティアの「スタッフ」を募集しています。応募してくださる方は、このメールに返信してください。
【参考】2023年の遊歩道づくりの様子 角田さんのユーチューブ動画
https://www.youtube.com/watch?v=7wTLILHp_4c&list=PL_A2VwKP1eF2P1t1SIPqi7W2bMc5N7TMD&index=21
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■2024年度 (第9期) 乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●基本的には9:00、道の駅まきおか集合です。そうでない場合は、予定表の( )内をご覧ください。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
【2024年度の予定】
4月 6日(土) ヤマアカガエル産卵調査と兼ねる
5月12日(日) 遊歩道づくりの午後(13:00ごろから、乙女高原)
6月 1日(土) 黄色いスミレ観察会と兼ねる (集合時刻は8:30)
7月 6日(土) 谷地坊主の観察会と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
8月 3日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
9月 7日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
10月 5日(土)
11月16日(土) 草刈りボランティアの準備 (集合は9:00、乙女高原)
12月 7日(土)
2025年
1月11日(土)
2月 1日(土)
3月 1日(土)
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■街の駅やまなし・乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html
現在、シーズン41「雪の積もった乙女高原」の展示をしています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20240216
■『乙女高原の自然観察』■
A5判32ページ、オールカラーで、1ページに1テーマずつ記事を載せています。頒価300円。送料は1冊だと140円、2~8冊だと180円。送付を希望される方は、送料込みの金額をご送金ください。
■『乙女高原大百科』■
厚さ3cmという分厚い本。A5判602ページ(カラー194ページ)。頒価2000円。送料は1~2冊なら370円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください。
■「教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察・乙女高原スペシャル」■
山梨CATVが制作した動画がユーチューブ・チャンネルで公開されています。約1時間、植原が乙女高原の案内をします。乙女高原三昧の番組です。
https://youtu.be/g_9EuQ3A3f4
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