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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第543号 2024.4.27.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】ヤマアカガエル産卵調査(2) 4月21日(日)
NEW! 2.【観察報告】4月25日の乙女高原
3.【活動案内】第25回遊歩道づくり 5月12日(日)
NEW! 4.【活動案内】訪花昆虫調査5月 5月18日(土)
NEW! 5.【活動案内】黄色いスミレ・ハイキング 6月1日(土)
NEW! 6.【活動案内】マルハナバチ調べ隊~初夏編6月30日(日)
■乙女高原自然観察交流会
■街の駅やまなし「乙女高原展」/書籍/ユーチューブ動画
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【メールマガジンのバックナンバー】
https://fruits.jp/~otomefc/maga.html
【乙女高原ファンクラブのサイト】
http://fruits.jp/~otomefc/
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0.【ニュースニュース】
●1.いよいよ乙女高原に通じる林道の冬季通行止めが解除されました。車で乙女高原まで行けるようになりました。
●2.5/8(水)10:00から行う「5/12(日)の遊歩道づくりボランティアに向けた準備」が人手不足です。平日ですが、参加できる方はぜひお願いします。午前中で終わる予定ですが、よろしければ、お弁当を持ってきて、午後から自然観察を楽しみましょう。
●3.「乙女高原の遊歩道づくり」は今年最初の乙女高原保全のためのボランティア作業。5/12(日)で、市・県・ファンクラブの共催協働活動です。ぜひご参加ください。申し込みは以下フォームから。
https://docs.google.com/forms/d/1kC8CQdssX50xceuSZiowFnDUW1FZT5ZaKcHrPU7T4r4/
●4. 4/21(日)に、今年2回目のヤマアカガエル産卵調査を5人で楽しく行いました。新しい卵塊が見つかりましたよ➝1
●5.2013年に当時、麻布大学生だった加古さんが行った調査を引き継いで、2018、2020~2023年と、高槻さんの指導のもと、行ってきた毎月の訪花昆虫調査、今年もやります! 第1回は5/18(土)9:40乙女高原グリーンロッジ前集合です。弁当・時計(腕時計、スマホ、・・・)をご持参ください→4
●6. 街の駅やまなしの「乙女高原展」はシーズン42「乙女高原のスミレ」です。お近くに来た折りには、ぜひご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20240326
●7. 2024年度第2回の乙女高原連絡会議・乙女高原ファンクラブ世話人会は5/16(木)の19:00から山梨市役所牧丘支所です。会員であれば、どなたでも参加できます。
●8.乙女高原の話題ではありませんが、「うえちゃんの・・・自然観察」の新作が動画配信されました。
ミツマタ
https://youtu.be/XJbZIZHWnBM
ツバキ
https://youtu.be/6Iry8M-_Zcs
よろしければご覧ください。
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1.【活動報告】●ヤマアカガエル産卵調査(2) ● 4月21日
4/21午前9時、道の駅「花かげの郷まきおか」集合。もうさっそく自然観察です。電柱のてっぺんに、聞き慣れない声の鳥。見てみたら、イソヒヨドリのオスでした。その子が飛んで行った先に、2羽イソヒヨドリがいて、そこに突っ込んでいきました。瞬間的なことだったので、その2羽の性別はわかりませんでした。
集まったのは、角田さん、岡﨑さん、篠原さん夫妻、植原。さっそく乙女高原に向かいました。林道脇ではヤマブキがきれいでした。センダイムシクイ、オオルリ、キビタキと夏鳥たちの声が車窓から飛び込んできます。「今年も来てくれたか―」とうれしくなりました。
周囲にハシリドコロが咲いている通称「カエル池」は、卵は以前のままですが、だいぶ干上がってしまい、水は底にちょっぴりあるだけ。そんな中、おたまじゃくしがうねうねと動いていて、可哀そうです。
角田さんのリクエストがあり、帰ってからカエル池でのヤマアカガエル産卵記録を整理してみました。2010年からカエル類の産卵調査を始めたのですが、毎年、たくさんの卵が見られました。2010年から2020年までで、一番多かった年は2014年の26腹、一番少なかった年は2013年の8腹、平均で14腹です。ところが、2020年8月、カエル池のすぐ脇で山梨県がボーリング調査を行って以降、水が抜けてしまうようになりました。2021年は7腹、2022年も7腹、2023年は9腹と、少なくなった水にもカエルは産卵のために来ていましたが、いずれも卵またはオタマジャクシは干上がってしまいました。今年も4/15に3腹を初認しましたが、おそらく今年も干上がってしまうのではないかと思います。
みんなで「カツラ・ポイント」に寄りました。ここはきれいな沢が流れていて、そこにおっきなカツラの木があり、いろいろな野草に出会える、とても魅力的な場所です。
個人的には、ここで、しばらくヤマエンゴサクに夢中になってしまいました。メルマガ前号で「ヤマエンゴサクは、ヘビの口みたいに上下に大きく開く」ことを紹介しましたが、それをスケッチしたかったのです。まず、花に目を近づけてよく見ると、あれ、花のお尻に穴が開いています。しかも全部!! 前回4/15には見られなかったことで、おそらくその間に「誰か」がここから蜜を盗んだに違いありません。犯人は誰(たぶん虫)なのでしょうか。
一つだけ花を失敬し、フィールドノートの上に置いてスケッチしました。次に、「へびの口を開けた」状態でスケッチしようと、口を開けさせようとして、2度目のびっくり。なんと、開いた口の上の部分も、上下に開くのです!!ちょうどヘビの鼻あたりに、もう一つの口があるイメージです。しかも、この「第2の口」が開くと、口に連動して垂直だったカバー(?)も一緒に下がり、中から雄しべの葯らしきものが出てきたのです。もうびっくりです。
「これは、もう、ヤマエンゴサクに虫が訪れている現場を絶対に見てみたいな」と思いました。
ヤマエンゴサクの写真が見たかったら、こちらをどうぞ。4/15に撮った写真ですが、この写真を見ても、花のお尻には穴は開いていません。
https://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/21c3e3cbb4b85e0b7c0a72f34ab5dad5
さて、調査ポイントになっている乙女高原の3つの湿地を順番に訪ねました。
湿地Aでは、新しい卵塊を1腹見つけました。4/2に見つけた5腹は行方不明です。順調であればオタマジャクシになっているころです。4/7に見つけた1腹はオタマジャクシになって、元気に泳いでいました。
湿地Bでは、新しい卵はありませんでした。以前見つけた卵の中には藻に囲まれて(?)緑色になっているのもありました。もうすぐオタマジャクシになりそうくらいに育っていました。
湿地Cでは4/15にかたまって4腹見つかった地点から少し離れたところで、新たに1腹見つかりました。以前の卵はだいぶ発生が進んでいました。
お昼を食べて、さあ、草原の中を歩き回ろう・・・というタイミングで冷たい雨が降り出したので、やむなく観察を終了させ、たくさんの卵塊が見られる焼山峠の湿地に寄って、今日の調査を終了しました。
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2.【観察報告】●4月25日の乙女高原●
前回のヤマアカガエル産卵調査(4/21)で、新たな卵が見つかってしまいました。だから、まだ産卵調査を続ける必要があります。そうしないと、産卵がいつ終わったかが正確に分かりません。全ポイントで「0」にならないと、今シーズンの調査は終われないのです。
・・・という訳で、今日も乙女高原に行ってきました。
林道では、前回のヤマブキに加えて、モミジイチゴやクロモジ、イタヤカエデやチドリノキが花を咲かせていました。
カエル池に新たな卵塊はありませんでした。すぐ近くの木の梢近くでオオルリが囀り始めたので、しばらく鑑賞していました。・・・が、なんとなく一つ一つのフレーズが短く、声の張りもイマイチだった気がします。渡ってきた直後で疲れているのか、シーズン始めなので、歌い慣れていないのか。この日は乙女高原まで4回、オオルリの声を聞きましたが、カエル池のオオルリが一番元気がなかったです。
途中、アカハラが路上を歩いていて、落ち葉を蹴散らしているのを見ました。正確には「蹴散らした」ではなく「嘴散らした」です。そうやって落ち葉の下から何かをさがしているようでした。近くにはマヒワの群がいました。3羽だと思って近づいたら、5羽飛び立ちました。
湿地Aではミソサザイの大音量が迎えてくれました。足元ではヒナスミレがかわいい花を咲かせています。新卵はありません。
湿地Bでは新卵を見つけました。なんかデカイです。こんなに大きな卵塊を産むなんて、カエルのお母さん、大変だったと思います。ここで新卵が見つかってしまったので、もう一回は産卵調査をやらなければなりません。
湿地Cでは、2羽のエナガが細い枝に止まって、枝に付いているコケ(地衣類かなあ)を盛んについばんでいました。細くて短い枝なので、2羽が仲良く・・・ん? 仲良くないぞ。ケンカでもしているように見えるぞ・・・コケをはずしていました。そのコケを持って、飛び去っていきました。きっと巣の材料にするのだと思います。ここからはウエハラの妄想です。枝のコケがなかなか取れない不器用な夫を見かねて、「ちょっと、どきなさいよ、コケはこうやってはずすの!」とでも言いながら妻がコケを外して持って行った・・・というシーンではなかったかと。カエル新卵はありませんでした。
ロッジ周辺に、どういうわけかシカのしゃれこうべが5つもありました。誰か(キツネ?)が持ってきたのかなあ・・・と写真を撮ろうとしていたら、テンの子どもが走ってきて、ロッジの縁の下に入るのが見えました。
ここで大発見。「どうも聞き慣れない声だなあ」と思って、声の主をけっこう時間をかけて探しました。そしたら、なんとジョビタキでした。「冬鳥」のジョウビタキです。最近、春になっても北国に帰らず、日本で繁殖するジョウビタキがいることは広く知られています。私も2022年5月4日に小淵沢のアウトレットで「なんか聞いたことのないさえずりだなあ」と鳥の姿を探したらジョウビタキで、びっくりしたことがありました。乙女高原でも繁殖しちゃうのでしょうか。
午後、「丘」地形になっているところを選んで、山の中を歩き回りました。まだ木々が葉を落としたままなので、富士山や八ヶ岳がきれいに見えました。
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3.【活動案内】●第25回遊歩道づくり● 5月12日(日)
古くなった杭を交換し,ロープを張り巡らし,遊歩道をはっきりさせます。春の乙女高原で,いい汗をかきましょう。この日の午後は「春の観察会」を開催します。お弁当を持って参加し、午後はぜひ春の乙女高原を楽しんでください
※参加申し込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/1kC8CQdssX50xceuSZiowFnDUW1FZT5ZaKcHrPU7T4r4/
■主催 山梨市 山梨県 乙女高原ファンクラブ
■日時 5月12日(日) 午前9時半から12時半ごろまで
※スタッフは9時集合
※少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします。荒天の場合,19日(日)に延期。
■集合 乙女高原グリーンロッジ前。
■持ち物 雨具,軍手。希望者はべんとう
かけや(大きなトンカチ),なたなど道具がある方はご持参ください。
■服装 作業のできる服装(まだ寒いので,防寒の準備も)
受付をしたり、参加者を誘導したりするボランティアの「スタッフ」を募集しています。応募してくださる方は、このメールに返信してください。
【参考】2023年の遊歩道づくりの様子 角田さんのユーチューブ動画
https://www.youtube.com/watch?v=7wTLILHp_4c&list=PL_A2VwKP1eF2P1t1SIPqi7W2bMc5N7TMD&index=21
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4.【活動案内】●訪花昆虫調査5月● 5月18日(土)
・9:40~ 雨の場合、翌19日(日)に実施予定だが、この日は遊歩道づくりの予備日でもあるので、遊歩道づくりが予定日の5/12に実施できなかったら、5/19は遊歩道づくりを行う。
・集合 乙女高原グリーンロッジ
・高槻先生の指導で、花を訪れる昆虫を見つけては、それを記録していくという調査です。
・弁当、水分、帽子、筆記用具、時計(腕時計や携帯電話の時計で十分)、できればカメラ。
・おそらく終わるのは15:00くらいになると思います。
・調査の様子を知りたかったら、以下の角田さんの動画を参考に。
https://youtu.be/FWgfos0N1SE/
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5.【活動案内】 ●黄色いスミレ・ハイキング● 6月1日(土)
・8:30牧丘の道の駅集合 ~15:30ころまで 参加無料。少雨決行。
・乙女高原自然観察交流会を兼ねます。
・1日かけて標高2000mほどのところに広がるキバナノコマノツメ群落を観察しに行きます。
・キバナノコマノツメは黄色い花をつけるスミレです。
・帰りに乙女高原グリーンロッジに寄って、お掃除をします。6/9に行われる案内人養成講座(2日目)のためです。ご協力よろしくお願いします。
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6.【活動案内】●マルハナバチ調べ隊~初夏編● 6月30日(日)
今年も愛くるしく,乙女高原随一のインタープリターであるマルハナバチたちの働きぶりをじっくりと見せてもらいましょう。
■日 時 6月30日(日) 雨天中止 10:00から14:30くらいまで
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
■参加費 無料。
■内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
【今後のマルハナバチ調べ隊】
盛夏編 8月3日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
初秋編 9月7日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
※時間やプログラムは6月の回と同じです。
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■2024年度 (第9期) 乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険※などすべて自己責任となります。
●基本的には9:00、道の駅まきおか集合です。そうでない場合は、予定表の( )内をご覧ください。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※2024年度から傷害保険に加入しています。
【2024年度の予定】
【終了】4月 6日(土) ヤマアカガエル産卵調査と兼ねる
5月12日(日) 遊歩道づくりの午後(13:00ごろから、乙女高原)
6月 1日(土) 黄色いスミレ観察会と兼ねる (集合時刻は8:30)
7月 6日(土) 谷地坊主の観察会と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
8月 3日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
9月 7日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
10月 5日(土)
11月16日(土) 草刈りボランティアの準備 (集合は9:00、乙女高原)
12月 7日(土)
2025年
1月11日(土)
2月 1日(土)
3月 1日(土)
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■街の駅やまなし・乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html
現在、シーズン42「乙女高原のスミレ」の展示をしています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20240326
■『乙女高原の自然観察』■
A5判32ページ、オールカラーで、1ページに1テーマずつ記事を載せています。頒価300円。送料は1冊だと140円、2~8冊だと180円。送付を希望される方は、送料込みの金額をご送金ください。
■『乙女高原大百科』■
厚さ3cmという分厚い本。A5判602ページ(カラー194ページ)。頒価2000円。送料は1~2冊なら370円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください。
■「教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察・乙女高原スペシャル」■
山梨CATVが制作した動画がユーチューブ・チャンネルで公開されています。約1時間、植原が乙女高原の案内をします。乙女高原三昧の番組です。
https://youtu.be/g_9EuQ3A3f4
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