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  乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン第546号  2024.6.6.
  発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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  ▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】乙女高原案内人養成講座1日目 5月26日(日)
    2.【活動案内】訪花昆虫調査6月      6月15日(土)
     3.【活動案内】マルハナバチ調べ隊~初夏編 6月30日(日)
NEW! 4.【活動案内】谷地坊主の観察会      7月6日(土)
     ■乙女高原自然観察交流会
     ■街の駅やまなし「乙女高原展」/書籍/ユーチューブ動画
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【メールマガジンのバックナンバー】 https://fruits.jp/~otomefc/maga.html
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0.【ニュースニュース】

●1.いよいよ乙女高原案内人養成講座が始まりました。5/26(日)はその第一日目。開講式と「実習・インタープリテーション体験」「講義・インタープリテーション」「講義・自然の保護」「講義・乙女高原の歴史」という盛りだくさんの内容でした。「実習・インタープリテーション体験」のルポを中心に記事を書きました。お読みください。なお、二日目は6/9(日)・今度の日曜です→1

●2.6/1(土)、12人の参加を得て、「黄色いスミレ観察会」を行いました。キバナノコマノツメは、スミレとしては珍しく黄色い花を付け、しかも、名前に「スミレ」が付かず、しかも、2,000mを超える高標高地で見られます。半日歩いて、この花に出会い、お弁当を食べて、帰ってきました。もちろん、歩いている間にもたくさんの出会いがあり、その様子を角田さんがユーチューブ動画配信なさっています。
https://youtu.be/D5LUsSiWmXA
修了後、有志で乙女高原グリーンロッジに寄り、養成講座のために掃除しました。

●3. 6/15(土)、元麻布大学教授・高槻さん指導のもと、訪花昆虫調査を行います。花と昆虫のつながりを記録するこの調査は、乙女高原の生物多様性や生態系を知ることそのものです。多くの方に参加していただきたいと思います。特に、生きもの好きな中高生・自然の調査を体験してみたい中高生にお勧めです。前回の様子を角田さんがユーチューブに動画配信なさっています→2
https://www.youtube.com/watch?v=gCLLYqgu8pA

●4. 6/6(木)、本日、街の駅やまなし「乙女高原展」の展示替えをしました。シーズン43「乙女高原のマルハナバチ」です。6/30(日)に今年度第一回が行われる「マルハナバチ調べ隊」にちなんだ展示です。お近くに来た折りには、ぜひご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20240606

●5. 2024年度第2回の乙女高原連絡会議・乙女高原ファンクラブ世話人会は7/11(木)19:00から山梨市役所牧丘支所です。会員であれば、どなたでも参加できます。ぜひ、どうぞ。
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1.【活動報告】●乙女高原案内人養成講座1日目● 5月26日(日)

 「忙しくて目が回りそう」といいますが、この日、本当に目が回って倒れそうになりました。「忙しくて目が回る」は本当にあるんですね。それもそのはず。この日は資料の準備などの運営をしながら、実際の進行もし、司会をやりながら、実習講師も講義講師もこなす「運命の日」でした。おまけに講座の初日でしたし…。
 飲み会などで「『できるか・できないか』じゃなくて、『やるか・やらないか』だよね」と息巻いている以上、自ら範となり、やるしかありません。どうにか1日が終わり、ほっとしています。ニコニコしているように見えたかもしれませんが、心の中ではひきつっていたんですよ。・・・ということで、乙女高原ファンクラブの活動に参画していただけたらありがたいです。直近だと、以下のような活動があります。開始15分前に来て頂けたら、仕事の分担とやり方をご説明します。

・6月15日(土)訪花昆虫調査~6月 9:40~ 終了予定 15:00 →2
・6月30日(日)マルハナバチ調べ隊~初夏編 10:00~14:30 →3
・7月6日(土)谷地坊主の観察会 10:00~15:00 →4

 かなり脱線しました。乙女高原養成講座第1日目は、万力公園北の山梨市民会館が会場でした。スタッフに立候補くださった9人が早めに集まり、会場作りや受付の準備をしてくださいました。会館のエントランスは1階ではなく2階、会場は3階です。初めて来られた方が迷わないように、スタッフの駒田さんと鈴木さんが案内板を持って受講者を誘導してくださいました。
 受講者は23名。申し込みは30名ぴったりで、「これだったら誰かに受講お断りの連絡をしなくて済むな」と喜んだのも束の間。キャンセルが続出し、結局23名になりました。23名の皆様、これから三日間よろしくお願いします。

 開講式は、代表世話人・三枝さんのあいさつに続き、スタッフ全員の自己紹介。式に続いてオリエンテーションです。今日の日程や留意事項等を植原が説明しました。

 トイレや準備の時間を取り、いよいよ今日の「1時間目」インタープリテーション野外実習が始まりました。植原は「スタッフ」と書かれた名札をひっくり返して「講師」の名札にしました。
 行ったアクティビティは2つ。一つ目を行うために2列に並んでもらい、そのまま、ちどり湖畔に移動しました。ここで暫く目の前の同じ風景を二人で「観察」します。前列の一人はとにかく一生懸命に風景を覚えます。後列の人は相方に出題するクイズを3つ考えながら見ます。クイズには2つ条件があって、一つは「はい・いいえで答えられる」こと、もう一つは「知識を問わないこと(たとえば「白い木はありましたか」はセーフですが、「シラカバはありましたか」はアウト)」です。3分ほど黙って風景を眺めた後、「クイズを出される側」前列が回れ右して、相方と向き合い、クイズを受けてたちました。どこからも和やかな声が聞こえてきました。
 この「風景描写ゲーム」は、自然観察というと視野が狭くなりがちな私たちの意識を広くすることと、知り合って間もない人たちに会話する機会を「強制的に」作って場を和ませる※という二つの目的で行った」ことを説明しました。
 さあ、攻守交替です。同じ「風景」をネタにしたのでは面白くないので、場所を移動して2ラウンド目を行いました。

※緊張を解くという意味で「アイスブレーキング(氷を解かす)」アクティビティと呼ばれることがあります。

 二つ目のアクティビティは、湖畔の生垣の中からいつの間にか自然に生えてきた木をネタにしました。「生垣から若い木がいくつか出ていますね。生垣のここからここまでの間に何種類の若い木があるかを数えてください。何本…ではなく、何種類ですよ」しばらく時間をとった後に聞いてみると、4種類から8種類ありました。同じ自然を見ているはずなのに、なんでこんなに違うんでしょうね?…それには触れず、次に進みます。
 受講者の皆さんにバインダーとワークシートを配り、トランプを引いてもらいました。この作業はスタッフに音頭をとっていただきました。その間に、私は、若木の幾つかに番号の書かれた荷札をくくりつけました。受講者には、自分が引いたトランプと同じ番号の若木のところに行ってもらい、ワークシートに沿って、まずは葉っぱ1枚をスケッチしてもらいました。
 次に、その若木と「想定問答」してもらいました。想定問答とは、公務員の仕事言葉で、たとえば県議会で議員さんからどんな質問が来るかを予測して、その返答を事前に用意しておくことです。自然は自らしゃべってくれません。ですから、自然観察では、相手の生き物などに聞きたいことを自分で考え、それに対して相手からどんな答えが返ってくるかを観て察しなくてはなりません。それってまさに想定問答だと思いませんか?想定問答の内容もワークシートに書いてもらいました。
 ある程度時間を取って、二つのワークに取り組んでいただいてから、今度は、同じ番号を引いた人、つまりは同じ若木を観察した人で、想定問答の中身を披露しあいました。一人ひとりでスケッチしたり想定問答したりしたのは「自然観察」ですが、それを分かち合えば「自然観察会」です。
 インタープリターとは、何かを教える人・講師…というより、このように、人々が自然に触れ合う機会を作ったり、自然観察したことを他の人と分かち合えるように促したりする人のことです。
 ところで、「若木が何種類あったのか」の答え合わせはしませんでした。受講者の皆さんには、もやもやが残ってしまったかもしれませんね。このように、最後に答えを言ってしまわないような終わり方をオープンエンドといいます。もやもやが次の観察につながります。
 万力公園には立派な森もあるのですが、そこには行かず、会館の玄関から10m以内でプログラムが終了しました。自然観察はどこでもできるんです。

 市民会館の会議室に戻り、2時間目、植原の「講義・インタープリテーション」があり、お昼になりました。午後からは3時間目、伏見 勝さんの「講義・自然の保護」と、4時間目、古明地登吉さんの「講義・乙女高原の歴史」がありました。「講義・インタープリテーション」で出てきたワードが再度「講義・自然の保護」でも出てきたことに気づかれましたか?

 全3日間の養成講座の1日目がこうして終わりました。
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2.【活動案内】●訪花昆虫調査6月● 6月15日(土)

・9:40~ 終了予定 15:00
・雨の場合、22日(土)に実施予定
・集合 乙女高原グリーンロッジ
・高槻先生の指導で、花を訪れる昆虫を見つけては、それを記録していくという調査です。
・弁当、水分、帽子、筆記用具、時計(腕時計や携帯電話の時計で十分)、できればカメラ。
・問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)

※前回の調査の様子は、角田さんの以下ユーチューブ動画で
https://www.youtube.com/watch?v=gCLLYqgu8pA
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3.【活動案内】●マルハナバチ調べ隊~初夏編● 6月30日(日)

 今年も愛くるしく,乙女高原随一のインタープリターであるマルハナバチたちの働きぶりをじっくりと見せてもらいましょう。

・日 時 6月30日(日) 雨天中止 10:00~ 終了予定14:30
・集 合 乙女高原グリーンロッジ
・定  員 20名 小学4年生以上 それより小さいお子さんも大人と一緒なら可。
・参 加 費 無 料(保険料はクラブで負担)
・持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
・内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
・問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)

  【今後のマルハナバチ調べ隊】
盛夏編 8月3日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
初秋編 9月7日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで

※時間やプログラムは6月の回と同じです。
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4.【活動案内】●谷地坊主の観察会● 7月6日(土)

・日  時 7月6日(土) 小雨決行  10:00~ 終了予定15:00 
・集  合 乙女高原グリーンロッジ前
・定  員 どなたでも30名
・参 加 費 無 料(保険料はクラブで負担)
・持 ち 物 弁当・飲み物・雨具 その他、あれば観察用具
・内  容 谷地坊主をじっくり観察し、それから谷地坊主の身体測定を行います。
      (昨年からどれくらい成長したかを調べます)
・問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)

 【谷地坊主】
乙女高原の湿地に行くと、草の株がこんもり盛り上がり、「露天風呂に多くの人が肩までつかっている」ように見える場所があります。しかも、ただの人ではなく、長い毛がふさふさと伸びたゲゲゲの鬼太郎のよう。これを谷地坊主といいます。口や目を描くと、ゆるキャラみたいです。
たくさんのゲゲゲの鬼太郎が湿地の中に並んでいる光景は乙女高原では珍しくありませんが、こんなに多くの谷地坊主が見られる場所はそうありません。いくつもの条件が奇跡的に重ならなければ、草の株はこんな形に茂らないのです。
 2018年2月、山梨市の天然記念物に指定されました。
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  ■2024年度 (第9期) 乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険※などすべて自己責任となります。
●基本的には9:00、道の駅まきおか集合です。そうでない場合は、予定表の( )内をご覧ください。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※2024年度から傷害保険に加入しています。

   【2024年度の予定】
【終了】4月 6日(土) ヤマアカガエル産卵調査と兼ねる
【終了】5月12日(日) 遊歩道づくりの午後(13:00ごろから、乙女高原)
【終了】6月 1日(土) 黄色いスミレ観察会と兼ねる (集合時刻は8:30)
  7月 6日(土) 谷地坊主の観察会と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
  8月 3日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
  9月 7日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
 10月 5日(土)
 11月16日(土) 草刈りボランティアの準備 (集合は9:00、乙女高原)
 12月 7日(土)
    2025年
  1月11日(土)
  2月 1日(土)
  3月 1日(土)

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  ■街の駅やまなし・乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html
現在、シーズン43「乙女高原のマルハナバチ」の展示をしています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20240606

  ■『乙女高原の自然観察』■
A5判32ページ、オールカラーで、1ページに1テーマずつ記事を載せています。頒価300円。送料は1冊だと140円、2~8冊だと180円。送付を希望される方は、送料込みの金額をご送金ください。

  ■『乙女高原大百科』■
厚さ3cmという分厚い本。A5判602ページ(カラー194ページ)。頒価2000円。送料は1~2冊なら370円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください。

  ■「教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察・乙女高原スペシャル」■
山梨CATVが制作した動画がユーチューブ・チャンネルで公開されています。約1時間、植原が乙女高原の案内をします。乙女高原三昧の番組です。
https://youtu.be/g_9EuQ3A3f4
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