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  乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン第604号  2025.12.23.
  発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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  ▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【トピックス】
NEW! 1.【オピニオン】みどり・あお・るりは、どんな色?
    2.【活動案内】乙女高原自然観察交流会1月 2026年1月10日(土)
    3.【活動案内】第23回乙女高原フォーラム 2025年1月25日(日)
    ■乙女高原自然観察交流会
    ■街の駅やまなし「乙女高原展」/出版物/SNS
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メールマガジンのバックナンバー】  https://fruits.jp/~otomefc/maga.html
【乙女高原ファンクラブのサイト】  https://fruits.jp/~otomefc/
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0.【トピックス】
●1.大勢の方が1/25乙女高原フォ-ラムのスタッフに立候補してくださいました(なんと19名!!)。以下にお名前を載せます。そそっかしい私のことですから、お名前が漏れている方がいるかもしれません。そういう方がいらっしゃいましたら、申し訳ありませんが、ご連絡ください。また、今からでもスタッフに立候補される方がいらっしゃいましたらご連絡ください。
【敬称略】角田敏、三枝、植原、井上、加藤、鈴木、芳賀、宇津、角田晴、春日、岡崎、伊佐治、荻原、臼田、小林秀、松澤、川島、廣瀬、雨宮

●2.メールマガジン前号(603号)で伊佐治さんが「みどり」「あお」「るり」色についての楽しい報告を書いてくださいました。それを読んだ高槻さんからメールをいただきました。それもとても興味ある内容で、思わず私も「みどり」や「るり」について調べ、メールを返しました。その内容を紹介します→1

●3.次回自然観察交流会は来年2026年1/10(土)。9:00に道の駅「花かげの郷まきおか」に集まり、集まったメンバーでスケジュールや観察場所を決めるというゆるやかな催しです。参加希望の方はメール返信をお願いします。今のところ、参加者は【敬称略】加藤、井上、鈴木、植原。他に参加希望者はいらっしゃいますか?→2

●4.山梨市駅前「街の駅やまなし」の乙女高原展。今回のテーマは、宇津貴史さんによる『乙女高原のチョウ」写真展です。宇津さんの写真は、チョウの飛んでいる優雅さや力強さ、そして、生命に満ち満ちている様子が伝わってくる写真です。チョウ単体を捉えるのでなく、周囲の環境を写し込んでいるのも、チョウが生きている実感を感じさせてくれるものです。
https://otomefcact.hatenadiary.com/entry/2025/12/22/000000

●5.乙女高原ファンクラブの活動動画をアップすることで乙女高原の活動を盛り上げてくださっている角田さんから最新作の情報です。
マルハナバチ調べ隊  https://youtu.be/J2kHUzc2VBI
有志による草刈り  https://youtu.be/J7SOfxccCWc
ご覧ください。

●6.12/14に山梨大学で行われた山岳科学公開シンポジウム。この中で植原が乙女高原の活動紹介をしたのですが、その動画を主催者が準備してくださいました。30分弱です。乙女高原を知る第一歩としてちょうどよい動画だと思います。
https://drive.google.com/file/d/1xpq_e29tPG0BTtQUU-osQLVkfvxdp8Nh/view?usp=sharing

●7.2025年度第8回乙女高原連絡会議・乙女高原ファンクラブ世話人会は2025年1/15(木)、19:00から山梨市役所牧丘支所です。世話人でなくても会員であればどなたでも参加できます。のぞいてみてください。

●8.日本山岳遺産サミットが2026年2/1(土)13:30から東京都千代田区神田神保町の神保町三井ビルディング23階インプレスグループ セミナールームで行われるそうです。今回の特別講演は「黒部源流山小屋暮らし」と題してイラストレーター/薬師沢小屋支配人のやまとけいこさんです。詳しい情報および申し込みは以下サイトから。
https://sangakuisan.yamakei.co.jp/2025/12/post-121.html
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1.【オピニオン】みどり・あお・るりは、どんな色?

※高槻さんからのメール

 伊佐治さんの報告を楽しく拝読しました。私は生き物が大好きですが、言葉にも関心があるので「あお」と「みどり」の話について思うところを書いてみます。
かつて緑のことを「あお」と言って、青を「瑠璃」と言ったのは違うと思います。というのは瑠璃は漢字ですから大和言葉ではありません。だから古代日本人が「空が瑠璃だ」「海も瑠璃だ」と言ったはずはありません。中国から来たあとに生き物などにルリなんとかがつけられたでしょうが、それ以前にも「あお」という言葉も、その色の認識もあったに違いありません。その時代には、日本人は青と緑は区別しなかったと思います。今でも青菜とか、青虫とか、話題に出たアオバトなどグリーンを青という言葉はたくさんあります。山は青いし、若葉は青々と茂ります。信号の色を大人が青だと言ったら子供が「違うよ、緑だよ」と言ったとのことです。私はグラフを描きますが、実際問題青い線と緑の線が交差すると区別が難しいです。日本人にはどちらも「あお」なのです。

 日本語はそういう言葉で、概念はゆるくとろうとする傾向があります。「かく」も「書く」と「描く」は違うと言えば違いますが、日本人にとっては「かく」です。「おもう」も「思う」「想う」「憶う」など漢字は区別します。「ひく」に至っては、「引く」「弾く」「轢く」「挽く」といくらでも見つかります。
 色に戻ると、「あか」は赤ですが、「あかるい」と重なります。太陽の明るい色と、夕日のレッドは概念として重なります。「くろ」と「くらい」もそうです。くらい色の代表が黒です。わたしたちは細かく分けるのを嫌うのかも知れません。
 これは中国と大きく違う点です。青、碧、紺、蒼と少し違えば違う漢字をつけます。発音は違うわけだから、中国人は日本人が「あお」と感じる色の違いを区別して言葉にするはずです。大人が濃い青をさして「紺」というのを聞く中国の子供は「あの色は空色ではなく紺色なんだ」と幼い心に刻むはずです。
 というわけで古い日本人が青を瑠璃と言ったというのは正しくなくて、言葉を語るにはまだケツが青いですな(これは私としたことが品のない)。

※植原からの返信

 「アオ・ミドリ・ルリ」についての考察、楽しく読ませていただきました。伊佐治さんに「昔の青は瑠璃色」と入れ知恵したのは私で、それは誰かからの受け売りです。とはいえ、オオルリ、コルリ、ルリビタキと「青」をルリと表現する生物名は複数あるし、アオバト、アオゲラ、アオジなど「緑」なのにアオと表記する生物名もあるので、特に疑問を持つこともなく、受け売りの知識をそのまま他人にも「転売?!」していました。
 高槻先生から指摘されて、とても興味を持ったので、調べてみました。自分の戸棚には色に関する本がありますが、そのうち、長崎盛輝『日本の伝統色』青幻社によると

・「緑」の項に、わざわざカッコ書きで「古代一般名・青」と書かれていました。
・「緑」…成長した樹葉の深い緑色をいう。わが上古では寒色系統の色を総括的に「あお」と呼んだが、特に深い緑を指す場合には、鴗鳥(そにどり=翡翠=かわせみ)の羽根の色に因んで「そにどりのあお」と呼んでいる。和名「みどり」は「そにどり」の略転かといわれているが・・・
・「瑠璃色」…七宝の一つに数えられている宝玉の瑠璃の色のような、紫みの冴えた青色をいう。
・で、いちばんびっくりしたのは、この本には「青」もしくは「青色」の項がないのです。例えば、「空色」の項に「晴れた空の色のような、明るい青色をいう」などと説明の文中には出てくるのですが、項目としての「青」はありませんでした。

 「日本人にとって青と緑は区別しなかったのです」という高槻先生のご指摘は当たっていたということです。
 一方、先生の「瑠璃は漢字ですから大和言葉ではありません」というところは気になりました。少なくとも『源氏物語』や『枕草子』には「瑠璃」は出てくるそうです。
 そういえば、浄瑠璃という日本の伝統芸能にも「瑠璃」という言葉が入っているなあと思い、調べたら、「薬師如来が納める極楽浄土『東方浄瑠璃浄土』にちなむ言葉」とありました。瑠璃は元々は仏教用語だったということがわかりました。外来語ですが、古い時代に入って来た言葉なので、私たちにとって「生きものの名前に入れてしまうほど」馴染みのある言葉になっていることは確かだと思います。話は脱線しますが、宝石の瑠璃は西洋ではラピスラズリと呼ばれ、フェルメールの有名な絵画「青いターバンの少女」のターバンは、ラピスラズリから作られた絵の具が使われているそうです。

 「わたしたちは細かく分けるのを嫌うのかも知れません。」というのは当たってもいるとも言えるし、当たってないとも言えると思いました。自分たちが生活していく上で「細かくわけることが必要」な事柄であれば細かく分けるし、「細かく分けなくても大丈夫」な事柄であれば、細かく分けなかったのだと思います。
 例えば、日本語で「足跡」は英訳するとfoot printかtrackです。猟師が動物の情報を得るときにfoot printとtrackを分けて考えなければ話になりませんが、日本語では足跡だけで事足りてしまいます。一方、雨を表現する言葉だけで一冊の本ができてしまうほど日本語では雨を細かく分けています(例えば、倉嶋 厚監修『雨のことば辞典』講談社)。農耕が生活の中心なので、雨の降り方を細かく観察し、情報共有することはとても大切なことだったと思います。また、アラスカの先住民には雪の積もり方について独特の多様な表現があるというのはウィリアム・プルーイット『極北の動物誌』で知りました。
https://fruits.jp/~otomefc/maga496.html
 「みる」も見る・視る・看る・観る・診ると、いろいろあっておもしろいです。これは「みる」をゆるくとらえているとも見えるし、同じ「みる」でもいろいろな「みる」がある(=細かく分けている・・・じつは、同音異義語?)とも捉えられると思います。とても興味深いです。
 たとえば、私が「よく看てね」というつもりで言っているのに、相手には「よく見ていればいいんだな」と伝わってしまうことがありそうです。
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2.【活動案内】乙女高原自然観察交流会1月 2026年1月10日(土)

・日 時 2026/1/10(土) 午前9時 集合 ~午後3時ころまで
・集 合 道の駅 花かげの郷 牧丘
・持ち物 弁当、飲み物、防寒具、雨具、観察用具

・集まった人で相談して、場合によっては車の乗り合わせで、乙女高原に向かいます。
・途中で寄る場所も、相談して決めます。
・参加ご希望の方は、このメールに返信をお願いします。

※2026年1月10日(土)の次は、2月7日(土)、3月7日(土)の予定です。
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3.【活動案内】第23回乙女高原フォーラム  2025年1月25日(日)

日 時 1月25日(日) 午後1時~3時30分
場 所 山梨市民会館4階
主 催 山梨市,山梨県,乙女高原ファンクラブ
参加費 無料
申込み 不要

■テーマ・・・乙女高原のチョウと生物多様性
 春から秋、乙女高原では、たくさんの花がバトンタッチするように交代で咲きます。花々をチョウたちが訪れ、蜜を吸い、花粉を他の花に届けます。一口に花といっても、大きさも形も色も咲く時期も多種多様。そんな花を訪れるチョウもまた多種多様で、様々な大きさ、形、色、生活があります。
 今回の乙女高原フォーラムでは、チョウにスポットを当てます。乙女高原にはどんなチョウがいるのか、季節によって見られるチョウは違うのか、花以外を求めるチョウはいるのか、幼虫はどこにいて、どんな姿なのかなどを知り、自然観察の楽しみを増やしてください。
 なお、チョウの中には人知れず絶滅の危機にあるものもいます。私たちが今、保全の手を差しのべないと、私たちの子孫は魅力あふれるチョウの姿を見られなくなるかもしれません。フォーラムではそんなチョウたちの現状にも心を寄せていただきたいです。

■ゲスト・・・北原 正彦(きたはら まさひこ)さん
山梨県笛吹市出身。小さい頃から昆虫(特に蝶)が大好きで、その後、蝶の研究に深化し、筑波大学で学位(理学博士)を取得。定年前は、山梨県富士山科学研究所で希少蝶類の生息環境や保全対策について研究し、退職後は衰亡著しい里地里山の蝶の保全を目指して奮闘中。現在、甲武信ユネスコエコパーク保全活用委員会、南アルプスユネスコエコパーク科学委員会、山梨県環境影響評価等技術審議会の各委員、環境省自然共生サイト有識者マッチング制度認定有識者等。
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  ■2025年度 (第10期) 乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険※などすべて自己責任となります。
●基本的には9:00、道の駅まきおか集合です。そうでない場合は、予定表の( )内をご覧ください。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※2024年度から傷害保険に加入しています。

   【2025年度 自然観察交流会 今後の予定】
    2026年
  1月10日(土)
  2月 7日(土)
  3月 7日(土)
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  ■街の駅やまなし・乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/soshiki/8/2283.html
現在、シーズン52「宇津さんの乙女高原のチョウ」を展示しています。
https://otomefcact.hatenadiary.com/entry/2025/12/22/000000

  ■乙女高原ファンクラブ発行の書籍■
(1) 案内人養成講座テキスト『伝えることで守る乙女高原の自然』
 A4判270ページ、モノクロ。頒価1,500円。送料は1~2冊なら430円。
(2) ガイドブック『乙女高原の自然観察』
 A5判32ページ、オールカラー。頒価300円。送料は1冊だと180円、2~8冊だと210円。
(3) 『乙女高原大百科』
 厚さ3cm!! A5判602ページ(カラー194ページ)。頒価2,000円。送料は1~2冊なら430円。
※いずれも、送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください(郵便振替口座等は下に)。

  ■乙女高原ファンクラブ on SNS■
(1)インスタグラム(Instagram)
https://www.instagram.com/otomekogen.fc/

(2)フェイスブック(Facebook)
https://www.facebook.com/groups/516231555081566

(3)ブログ「乙女高原フィールドノート」(Hatena Blog)
https://otomefc.hatenadiary.com/
 「植原が乙女高原に行ったら、3枚の写真を選んで載せる」という原則で運営。

(4)ブログ「乙女高原アーカイブ」(Hatena Blog)
https://otomefcact.hatenadiary.com/

(5)「教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察」乙女高原スペシャル (YouTube)
https://youtu.be/g_9EuQ3A3f4
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