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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン 第275号 2012.8.26.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】8月18〜19日 乙女高原キャンプ
NEW! 2.【観察報告】8月21日の乙女高原
3.【活動案内】9月 9日 マルハナバチ調べ隊V
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0.【ニュースニュース】
●1.久しぶりの乙女高原キャンプ(泊まったのは乙女高原ではなく,近くの柳平・金峰山荘でしたが・・・)楽しく終了しました。今回の特徴は,なんといっても「乙女高原星空観望会」の方たちとの合同キャンプだったことです。柳平がすごい「天体望遠鏡村」になっていて,びっくりしました。→1
キャンプの様子は以下のブログをご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20120818
http://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20120819
●2.乙女高原がラジオで紹介されます。山梨県でつくっている「やまなしINDEX」という番組です。YBSラジオ 8月31日(金)12:55?13:00。再放送は9月1日(土)8:20? 8:25です。なお,放送終了後はネットで聴けるそうです。
http://www.pref.yamanashi.jp/koucho/broadcast.html
どんな放送になるか,ご期待ください。
●3. (再掲)次回の乙女高原ファンクラブ世話人会は9月12日(水)午後7時半から9時まで牧丘総合会館で行います。ファンクラブ会員であれば世話人でなくても参加できます。おいでください。
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1.【活動報告】 8月18〜19日 乙女高原キャンプ
【杭づくり 8月18日】
午前9時に塩平バス停に集合した宮原さん,松林さん,三枝さん,杉田さん,植原の5人で,杭づくりの材料調達に出発。ヒノキの間伐現場です。宮原さんの指示で,いらなくなった丸太を杭の長さに切って,運び出しました。
まず松林さんが杭の長さに切った棒に合わせて切り目を入れます。その切り目にそって宮原さんがチェーンソーで切ります。それを杉田さんと植原が林道まで運び出し,三枝さんが軽トラに積み込みました。合計50本の杭の材料を準備しました。
さて,宮原さんと三枝さんの軽トラに積んだ杭の材料を乙女高原に運んでいったら,そこに待っていたのが,武井さんと雨宮さん。武井さんはロッジまわりの草刈りを自主的にしていました。雨宮さんは午後からの作業の準備をしていました。ここにも乙女高原ファンの姿がありました。
ところが・・・です。ところが,急にすごい雨が降ってきました。ずっと待っていましたが,一向に止む気配がありません。そのうち,だんだん寒くなってきました。仕方ないので,弁当を食べて待つことにしましたが,やっぱり雨はやみません。
午後からの作業は屋根の下でできるだろうとは思いましたが,この雨で,人が集まってくれるか心配になりました。
それでも,作業開始時刻には,雨は小降りになりました。
28人もの方が杭づくりに参加してくださいました。そのうち11人は,今夜いっしょに星空の観望してくださる「乙女高原星空観望会」の皆さんです。たくさんの方で作業をすると,進むのが早いし,なにしろ,いろいろ話をしながらするのが楽しいです。
雨宮さんが材料の先を尖らせてくれます。それをみんなで分担して皮を剥がしました。大勢で作業したので,予定より1時間くらい早く作業を終わらせることができました。
【星空観望会 8月18日】
宿泊場所である柳平の金峰山荘に移動。星空観望会とファンクラブのメンバー合わせて40人くらいの大所帯です。
食事前に,今夜の観望の準備です。観望会の小林さんや大沼さんの指導で,いただいた星図のコピーに,星座に沿った線を書き入れました。星空を見る邪魔にならないように,懐中電灯には赤セロファンをつけました。その赤い光でもよく見えるように,星座の線は緑色のボールペンや色鉛筆で書きました。
今夜,こんな星座が見えるといいなあと思いながら書きましたが,星がいっぱいありすぎて,どの星とどの星を結んだらいいか迷いました。白鳥座,琴座,鷲座のそれぞれの一等星をつなぐと「夏の大三角」です。さそり座,射手座,ペガスス座も書きました。
そして,夕飯。すごい量のバーベキューです。肉や野菜も食べきれないくらいです。アルコールも入り,楽しく歓談しました。差し入れを持ってきてくださった方,ありがとうございました。
まだまだ盛り上がるのはこれから!・・・なのに,どんどん人が減っていきます。それもそのはず。皆さん,星空観測の準備をしています。雨はすでに上がり,少しずつですが,雲も流れています。
その後も,飲んだり食べたりして,おなかもいっぱいになったので,星空観望会に出かけました。
分校北の広場が「天体観測広場」になっていました。いろいろな天体望遠鏡とテントがたくさんです。まるで大砲のような望遠鏡もありました。自作のすっごい望遠鏡を持ってきている方もいました。それらの望遠鏡でいろいろな星を見せていただきました。太陽系の一番外側をまわる惑星・海王星まで見せていただきました。青く輝く星でした。
雲が晴れてきました。天の川がよく見えます。夏の大三角もはっきり見えています。雲が流れると,南の空にさそり座もはっきり見えてきました。
そのころ,どこからともなく,甘く,いい匂いがしてきました。匂いの元をたどると,なんと,そこに赤提灯!! 観望会のメンバーの中には,甘酒をつくって,皆さんに出してくださる方もいたのです。なんとも癒されました。
雲が出てきたので,ひと眠りしてまた星を見に来ようと思ったのですが,部屋でそのまま寝入ってしまいました。
【乙女高原をあるろう 8月19日】
翌朝にも雨がザーッと降ったので,ちょっと不安でしたが,天気は安定してきました。今日は1日,いい天気だと思います。
朝飯のボリュームもすごかったです。食べきれるか不安でした。金峰山荘さんには,ほんとうに大サービスしていただきました。
さて,朝食後は,まず太陽観測専門の望遠鏡を覗かせていただきました。赤い太陽からたくさんの細かい針のようなものが出ているように見えます。
次に,有志で千貫岩を見に行きました。柳平のすぐ先にある高さ40メートルもある巨大な岩です。道脇に立っています。火山の噴火口に向かって下から上がってきたマグマが途中で冷えて,固まってしまったものです。本来なら地面の下にあるはずですが,ここの地面が琴川によって削られてしまったため,このように地上に姿を表したというわけです。
まわりの植物も含め,みんなでゆっくり観察しました。
乙女高原へ移動し,「乙女高原を歩こう」を実施しました。
観察会の参加者は22人。
さっそく,おもに植物を観察しながら森のコースを歩きました。こんなとき,フィールドガイドはとっても便利なアイテムです。子どもたちに「ハイ,この花は,フィールドガイドの何番の花でしょうか?」とクイズを出しました。
子どもたちはキノコやシャクトリムシなどをどんどん見つけてくれるので,「じゃあ,触ってみようか」。
展望台を経て,ブナじいさんに会いに行きました。ブナじいさんのところって,いつ行ってもすごく涼しいですよね。
草原のコースを下って,終了しました。
金峰山荘の皆さん,乙女高原星空観望会の皆さん,ステキな時間をありがとうございました。
乙女高原キャンプの様子は活動ブログで写真を見ることができます。
http://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20120818
http://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20120819
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2.【観察報告】 ●8月21日の乙女高原●
http://blog.goo.ne.jp/otomefc/d/20120821
暑い熱い盆地から乙女高原に向かいました。
林道を走っていると,ヌルデやヌスビトハギ,コマツナギやフシグロセンノウ,ソバナやナンバンハコベの花を見ることができました。その都度,車を止めて写真を撮るので,時間のかかること,かかること。
乙女高原に着いたら,まずは草原の中を歩き回りました。
暑いせいでしょうか。セミ(コエゾゼミ)は鳴いていないし,チョウやトンボたちは日陰に集まっています。そういえば,8月5日のマルハナバチ調べ隊のとき,「今年はオオマルハナバチのオスばかりが目立つなあ」と思いました。「これも暑さのせいで,季節が前倒しになっているのかも・・・そうなると,次回のマルハナバチ調べ隊は大丈夫かなあ・・・」と思いました。
草原の中にはたくさんの花が咲いていました。
ススキも穂を出し始めていました。穂をみると,おしべの葯がはっきり見えます。そして,オオマルハナバチたちが忙しく花粉を集めていました。
シカ柵の中では,外では見られないオミナエシやノダケ,マツムシソウやアキノキリンソウが咲き始めていました。今後,外でもこれらの花は見られるでしょうが,柵の中では,安心していち早く草花が花を付けていたようでした。
平日だからでしょうか。昆虫採集をしている男性がいました。「ここは県有林です。何かを採集するには県への届け出が必要ですが,していますか?」とていねいに説明しましたが,その男性が網の中に入ったチョウを逃がすことはありませんでした。
今年のフォーラムのときに槐さんがおっしゃっていた「法的な規制が必要」というのは,その通りかもしれません。そういえば,8月9日にはあんなにいたクジャクチョウが今日は1頭も見えません。じつは,25日にも会えませんでした。昆虫採集の男性は「クジャクチョウをねらってきたのですが・・・」とおっしゃっていました。
テンの糞をサンプリングしに,大窪山コースを歩きました。
遊歩道はきれいに草刈りされていました。
途中でキツツキの姿を見ました。頭頂が真っ赤だったので「オオアカゲラ!」と思いましたが,そうではなく,アカゲラの子どもでした。
ここ数年,ツリフネソウが極端に少なくなったなあと感じていました。ツリフネソウといえば,林道脇の沢沿いに,それこそ群れて無数に咲いている(いた)というイメージがあります。そして,そこにはナガマルハナバチが来ていました。それが,どんどん少なくなり,ここ数年,ナガマルハナバチの姿も見ていません。
ところが,今年の夏はツリフネソウが復活している兆しが見えます。「あ,ツリフネソウがここにもある」「ここにも」と,いろんな場所で特徴的な濃いピンクの花が見られるので,うれしいなあと思っていました。
ところが(?),今日,あることに気づきました。ツリフネソウが復活しているところの多くは,笹原の中なのです。となると,一つのストーリーが浮かびました。
シカが増えた→ツリフネソウをたくさん食べた→ツリフネソウが少なくなった
→増えたシカは笹も食べた→笹の背丈が低くなった
→そして,今まで笹の下に埋もれていたツリフネソウが元気になった
シカのせいでツリフネソウは減ったのですが,今度はシカのせいで(笹が食われたため)ツリフネソウ復活の兆しとは・・・。なんとも複雑なストーリーです。このストーリー,合っているでしょうか。
そうそう。湿地にシラシナショウマの蕾を見ました。これもシカが増えてからというもの,乙女高原で見られなくなっていた植物です。試験管ブラシを大きくしたような花をつける草です。
反面,柄の先の葉がほとんどない(食われている!?)マムシグサを発見。えっ,あの毒草のマムシグサを食べるの? これもシカ? ちょっとびっくりしました。
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3.【活動案内】
●マルハナバチ調べ隊V● 9月 9日(日)
調べ隊ちらし→
http://fruits.jp/~otomefc/maruhana2012.pdf
今年も愛くるしく,乙女高原随一のインタープリターであるマルハナバチたちの働きぶりをじっくりと見せてもらいましょう。
■日 時 9月9日(日) 雨天中止 午前10時半から午後2時くらいまで
■集 合 乙女高原グリーンロッジ
■持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
■参加費 無料。
■内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
※行事災害保険にはファンクラブで加入します。
※年に3回調査をするマルハナバチ調べ隊は,今年で10年目。
第1回は6月24日(日) ・・・18人の参加者を得て,無事終了。
第2回は8月 5日(日) ・・・10人の参加者を得て,無事終了。
第3回は9月 9日(日)
時間やプログラムはすべて同じです。
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