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 乙女高原メールマガジン 第202号 2008.3.22.
発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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  ▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】 3月22日
   2.【イベント案内】乙女高原案内人養成講座2008
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  0.【ニュースニュース】
●1.今年,今回で4回目となる「乙女高原案内人養成講座」を開催します。この講座は開催するのに非常にエネルギーを使うので「2003年から3年(3回)限り」で行いました。今年は3年ぶりの開催となります。また,今回はすでに案内人活動が軌道に乗った上での開催なので,先輩案内人の皆さんの参画によって,より充実した講座になるものと期待できます。講座が始まるのは5月ですが,申込〆切は4月です。まだの方はぜひ受講を前向きにお考えください。また,講座の情報をお知り合いの方にぜひ広めてください。よろしくお願いします →2
 講座についての様々な資料がサイト上に用意されています。
 →  http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/annainin.html

●2.じつは3月になってから,9,16,23日と3回乙女高原に行きました。年度末で仕事が忙しく,リポートを書くことができませんでしたが,毎回いろいろな発見がありました。今回は久しぶりの観察報告です。なんと雪の中をミツバチが飛んでいたんですよ →1

●3.次回世話人会は4月16日(水)午後7時半から9時まで牧丘総合会館で行います。世話人でなくても参加できます。おいでください。
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 1.【観察報告】
●雪の中をミツバチが飛んだ● 3月22日

 朝からいい天気。林道を上り,金桜神社奥社跡少し上の池では,ヤマアカガエルの卵の発生が進み,黒い部分が三日月型になっていました。ハンノキの垂れ下がった雄花のつぼみがいよいよ赤く,大きくめだっています。コリヤナギの冬芽は堅い殻を落として毛皮のコートを身にまとうようになりました。林道ぞいに少しずつ春が登っているのがわかります。

 山梨では春分の日に雨が降りました。ふと雨が止み,雲が切れる瞬間にウチから木楢山を見たら,山頂近くが白くなっていました。乙女高原の標高は木楢山山頂とほぼ同じです。「乙女も雪かも・・・」と思っていたら,案の定,雪解けが進んだ乙女の草原がまた白くなっていました。新たに積もった雪は7センチくらいです。

 草原でしばらくボケーッとしていたら,なんか変な感覚に陥りました。だって,聞こえてくるのは夏と同じようなホオジロのさえずり。よく通る声で,何度も何度も鳴いています。シジュウカラやコガラのさえずりも聞こえます。でも,目の前に広っているのは雪景色。どう見ても冬です。でもでも,太陽は暖かいのを通り越して,暑いくらい。だって,10時の気温が16℃ですよ。感じる季節が五感によってまちまちなので,変な感じでした。

 乙女の湿地でもヤマアカガエルが産卵してないかチェックしました。この季節の湿地は,雪の白と湿地の黒のコントラストがはっきりしています。黒の部分がだいぶ広くなりましたが,まだヤマアカガエルの卵はありませんでした。
 岸のヤナギの幹が二股に分かれているところに,きれいな円形の穴が開いていました。キツツキ(コゲラ?)が開けたものに違いありません。新しい穴に見えましたが,その穴をシジュウカラのお父さん(オス)が盛んに物色していました。冬の間,小鳥たちは混群といって,いろいろな種類の鳥が混じって群を作るのですが,シジュウカラのお父さんは一羽だけでいました。もう冬の群を解消したのでしょうか。こんなところにも春を感じます。

 草原内の大きなダケカンバの根元のうろにニホンミツバチが巣を作っていることは去年のメルマ193号(2007.9.24.)で報告しましたが・・・
 → http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/maga193.html
なんと,ミツバチたちがブンブンと活発に飛び回っていました。もうびっくりです。だって,まわりは雪景色ですよ。雪景色の中をミツバチが盛んに飛び立っていくのです。数えてみると,1分間に30頭のミツバチが出発していきました。
 そして,それと同じくらいのミツバチが巣に帰ってきていました。しかも,帰りのミツバチの多くは,決して大きくはありませんが黄色っぽい花粉だんごを足に付けていたのです。働き蜂が花粉だんごを付けていたということは,すでにこの近くで花が咲いているということです。乙女はまだ雪の中ですから,草の花というのは考えられません。あるとしたら,木の花です。以前,ゴールデンウィークのころにマルハナバチの女王たちがバッコヤナギの花に集まっているのを見たことはありますが,今はそれより1ヶ月以上も前です。いったいミツバチたちは,雪の乙女で,どんな木の花から花粉を集めてきているのでしょうか? また,乙女高原から宿題を出されてしまいました。
 ミツバチのストーカー調査を試みましたが,マルハナバチよりずっと小さくて,動きの速いミツバチです。5メートルも追跡すると見失ってしまい,とてもダメでした。

 てっぺんのベンチは,以前のように雪の中に埋もれてはいませんでした。そこから見える富士山は絶景でした。三角点のあるピークに登ると,木々の間から白根三山や甲斐駒ヶ岳から八ヶ岳まで見えました。この時期は遠くの山がよく見えます。

 下って,ブナじいさんまで行くと,ここでもシジュウカラのお父さん(オス)を見かけました。双眼鏡でしばらく眺めていたのですが,ほれぼれするくらいに毛並み(鳥だから羽並み?)が美しいです。「野生の生き物は美しい」としみじみ言っていた北垣さんのコトバを思い出しました。
 そのうちに,今度はコガラが近づいてきました。木の根もとから雪解けが進んでいて,そこの落ち葉を盛んにひっくり返して物色していました。
 どうも木の幹まで輝いて見えるなあと思っていたら,これには理由がありました。雪で日光が反射し,それが当たるので,木々の幹が明るく見えたのです。

 2時間半ほどゆっくり歩き回って,お昼にしました。じつは,今日は大窪山コースを歩いて糞のサンプリングをする予定だったのですが,雪が積もっていたのでそれを諦め,久しぶりにゆったりと自然観察を楽しむことができたというわけです。
 お昼は駐車場で食べたのですが,タバコの吸い殻がとても目立ちます。仕方がないので,食後に拾うことにしました。小学校の体育館ほどしかない駐車場なのに,なんと97個ものタバコの吸い殻を拾うことができました。

 帰りがけ,日当たりのいい林道脇にイノシシの掘り返し跡を見つけました。雪がまだ深い乙女までは行けないけれど,連中,ここまでは来ているんだなと思いました。

 乙女湖(琴川ダム)は,まだ全面結氷しています。数日前,毎朝,防災無線で,琴川ダムの水を放流するので川に近づかないようにという放送がありました。ダムとその周辺が結氷したまま放流したからでしょう。ダムの水位が急に下がり,岸の凍った雪のかたまりが斜面をすべり落ちました。斜面に生えている木々はたまったものではありません。雪に押されて,倒れたり,斜めになってしまった木を何本も見ました。ダムを管理している県は,放流の時期を考えるべきでしょう。
 ダム湖の上空にノスリが飛んでいるのを見ました。じーっと見ていましたが,1羽だけで,もう1羽が現れることはなかったし,まるで遊んでいるかのように急上昇したり急降下したりというディスプレイも見られなかったし,鳴き声も聞こえませんでした。「繁殖はないのか? 琴川ダムの影響か?」と,ふと思いました。もちろん,簡単に結論づけることはできませんが。
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 2.【イベント案内】

●乙女高原案内人養成講座2008●

 お待たせしました。2003年から3年間に渡って開催した後,休眠状態にあった乙女高原案内人養成講座を開講します。乙女高原を知り,守り,そして伝えるノウハウが満載の講座です。これを機会に,ぜひ,乙女高原のことを知り,ファンになり,そして,乙女のことを伝えるメッセンジャー「インタープリター」になってください。詳しくはホームページで。
    →  http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/annainin.html

第1回 5月25日(日)
 ■開講式
 ■実習「乙女高原の自然」
 ■講義「インタープリテーション」
 ■パネルディスカッション「乙女高原案内人になって」

第2回 6月15日(日)
 ■実習「乙女高原の地形地質」「乙女高原の動物」
 ■講義「自然の保護」「乙女高原の自然」

第3回 6月29日(日)
 ■演習 マルハナバチ調べ隊にインターン(実習生)として参加

第4回 7月13日(日)
 ■実習「乙女高原の植物T」「乙女高原の植物U」
 ■講義「乙女高原の歴史」
 ■講義と質疑応答「今後の活動について」
 ■閉講/修了式

会場 乙女高原 講義・休憩等は乙女高原グリーンロッジ(予定)
定員 30名(申し込み多数の場合は抽選。申し込みしめきりは4月30日)
講師(敬称略)
 北垣 憲仁,時田 恵,小松澤 靖,宮原 孝男,植原 彰,古屋 利雄,小林 茂,坂田英明,由井建蔵,小笠原恭子,内藤邦雄,高橋 徹,加藤信子,依田 昇ほか
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