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   乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン 第204号 2008.5.10.
発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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  ▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【観察報告】 5月4日,コマドリをじっくり見たぞ
NEW! 2.【観察報告】 5月6日,クリスタルラインをドライブしたぞ
   3.【イベント案内】乙女高原案内人養成講座2008
NEW! 4.【イベント案内】シダ類分類生態研修会 6月22日
NEW! 5.【イベント案内】マルハナバチ調べ隊2008
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  0.【ニュースニュース】
●1. いよいよ明日(11日)は今年度初の活動「遊歩道づくり」です。天気が気になりますが,ザンザン降りでない限り,決行する予定です。寒さ対策・雨対策を十分にしてご参加ください。とはいえ,今日6時半のヤフー天気予報によると,明日は6時まで弱い雨,9時以降は曇りとなっていました。
 【遊歩道づくり参加者へのお願い・注意事項】
・ロッジはまだ水が使えません。大きなペットボトル(1リットル,2リットルなど)やポリタンクがある方は,水の用意をしてきていただけませんか?
・作業後,ちょっとした茶話会を予定していますが,上記の理由で,お湯の用意もままなりません。ポットにお湯を入れて持ってきていただけるとありがたいです。

●2.ホームページ以上に手軽に,乙女高原で観察したことを画像とちょっとしたコメントで紹介していこうとブログを始めました。ご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/otomefc

●3.3年ぶりに開催される「乙女高原版のインタープリター=乙女高原案内人」の養成講座。21人が申し込んでくださいました。定員は30名なので,まだ余裕はあります。申込みはしめきりましたが「どうしても・・・」という方はご相談ください。
  →  http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/annainin.html

●4.今年も(株)田丸グリーン基金様から活動協力費をいただけることになりました。多くの方に基金のご協力を知っていただくために,遊歩道づくり終了後に,授与のセレモニーをします。

●5.いよいよ乙女高原にも本格的な春がやってきました。たくさんのスミレ,たくさんのツツジ,そして,キジムシロやミツバツチグリ,フデリンドウなどが迎えてくれますよ。 →1,2

●6.乙女高原に通じる林道は冬季通行規制が解除されましたが,塩平→焼山峠を通って乙女高原に行こうとすると,途中が工事中で,ほとんどの時間帯が通行止めです。柳平塩山線を通って乙女高原に行くことをお勧めします。

●7.次回世話人会は5月14日(水)午後7時半から9時まで牧丘総合会館で行います。世話人でなくても参加できます。おいでください。

●8.今年も笛吹市春日居町の読み聞かせグループ「おはなしのへや もも」とウエハラの自然観察会のコラボ「あおぞらの下でのおはなし会」が年間通して(季節に1回ずつくらい)行われることになりました。「自然観察」と「絵本」はとても相性がよく,しかも,互いに刺激が多くて,とっても楽しいです。第1回は6月1日(日)。笛吹市春日居町の山梨岡神社で行います(通年,この神社の境内とまわりの農道で行う予定)。興味のある方は、おいでください。
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 1.【観察報告】
●コマドリをじっくり見たぞ● 5月4日

 4連休の初日,焼山峠に車を置いて,生態系モニタリング調査を行いました。今,簡単に「車を置いて」と書きましたが,連休初日で,しかも,いい天気だったので,車がいっぱいで,置き場所に困るほどでした。

 峠のトイレの裏にちょっとした広場があり,ベンチも置いてあります。雰囲気的には,ここにテントを張ったら快適だろうなあと思うのですが,やめた方がいいです。「なんかカラマツの枯れ枝がたまっているなあ。蹴っ飛ばしてみようか」・・・とんでもないです。そこはエゾアカヤマアリの巣。このアリはとても攻撃的で,近づいて写真を撮ろうとしただけで威嚇姿勢を取ります。知らずに巣に近づいただけで,ズボンの下をたくさんのアリがはい登ってくることもあります。こんな場所にテントを張ったら,それこそどんな結末が待っているか・・・。

 遊歩道を登っていきました。「タチツボスミレの畑」状態です。他の花はほとんどどころかまったく見あたりません。同じ種類の花が,これだけ群れて咲いていれば,しかも,他の種類の花がないのですから,やってきた花粉媒介者(ポリネーター)はタチツボスミレの花から,必ず次の(別の)タチツボスミレの花に行ってくれるので,確実に受粉できるでしょう。
 でも,今は春が始まったばかり。タチツボスミレの花を訪れるポリネーターの姿を見た記憶がぼくにはありません。そこで,今日はタチツボスミレの花に注目しながら(じつは,これだけいっぱい咲いていると,ありがたさが薄れてしまい,今までしっかり観察してこなかったなーと反省)ゆっくり歩いていくことにしました。

 そう思って観ていくと・・・見つかるものですねー。さっそくタチツボスミレの花にミヤマセセリが来ているのを見ました・・・というより,花から飛び立ったのを見て,「ああ,ミヤマセセリが来ていたのか」と気づきました。ミヤマセセリはとっても地味で,しかも小さなちょうちょなので,飛び立つまで分からなかったのです。
 次には,ビロードツリアブが来ているのを見ました。ビロードツリアブは「マルハナバチをイエバエくらいに小さくして(そのくらい毛むくじゃらです),体の半分以上の長さのストローを持たせた」・・といった感じのアブです。タチツボスミレの花から花へと,「タチツボスミレのはしご」をしています。「おー,ポリネーターの役目を果たしているじゃん!」とは思いましたが,ホバリングしながら,長いストローを注意深く花に差し込んで蜜を吸っているので,「これで本当に体のどこかに花粉が付くの?」と疑問になりました。ビロードツリアブがタチツボスミレに来ている姿は3回,見ることができました。
http://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/5444813eb600155c023ef424374724bc

 歩いているうちに,ちょうど咲き始めた春の小さなお花たちに出会いました。
 葉の切れ込みが強いエイザンスミレ,小さな小さなミヤマスミレやヒメイチゲ,ワチガイソウ。それらに混じって,日当たりのいいところでは外来種のセイヨウタンポポも元気でした。

 道が沢に近づきました。苔むした大きな岩の上で小さな影がせわしなく動いています。「ミソサザイ?」と思い,双眼鏡で見てみると,スタイルといい,赤みがかった上半身や白っぽいおなかといい,あきらかにミソサザイではありません。コマドリです。
 でもね,尾を垂直に近いくらい持ち上げ,せわしなく動いている様はミソサザイにそっくり。同じような場所で生活していると,行動が似てくるのでしょうか?
 それにしても,こんなに間近にコマドリを見るのは初めてです。「見ている前で鳴いてくれないかなー」と期待しましたが,ダメでした。やがて,視界から遠ざかり,しばらくすると,遠くとも言えず,かといって近くとも言えないところからコマドリのすばらない歌声が聞こえてきました。
 バイケイソウの大きな葉っぱが目だっていました。

 湿地ではサンリンソウとクリンユキフデが咲き始めていました。
 今年はトリカブトの葉が多く,目だっているように見えます。
 タゴガエルの声が聞こえてきました。今年タゴガエルの声を初めて聞いたのは4月29日です。4月27日にも乙女に行っていますが,聞いていません。ブルドッグの遠吠え・・・といった感じの声が,水が流れている地面の下から聞こえるのですから,不思議です。

 焼山峠から遊歩道を母母峠まで歩いたら,林道を峠まで戻ります。道ばたにはハコベやヒメオドリコソウといった里の植物が咲いています。
 薬莢を拾いました。鉄砲(たぶんライフル)で撃った痕跡です。
 峠に近づくと,白いきれいな花を付けた木が目立っていました。コブシにしては花が大きく,モクレンほどもあります。これはキタコブシ。キタコブシはコブシの変種で日本海側にしか自然分布していません。1993年,生活環境保全林整備事業によって,植えられたものです。わざわざ行政の,つまり,税金による事業によって,もともとその場所にはない樹木を植えた結果がこれです。
 キタコブシに罪はないし,とてもきれいな花なのですが,だからこそ,割り切れない思いがしました。
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 2.【観察報告】
●クリスタルラインをドライブしたぞ● 5月6日

 サラリーマンとして忙しい毎日を送っているので,休日とはいえ,乙女高原に行っても,いつも忙しい。朝,早起きしてコンビニで朝食用のパンを買い,車の中で食べながら林道を運転し,乙女高原で調査したら,午前中に帰ってきて,午後からは家の用事やら,やり残した仕事をする・・・といったこともしょっちゅうです。だから,はずかしい話,乙女高原にはよく行っていて,それなりに知っているつもりですが,周辺の情報になると,ほとんど知りません。

 そんなこともあって,また,今日は二人の息子とも朝からそれぞれの用事があって家には1日いないので,妻と一緒に乙女高原経由でクリスタルラインをドライブすることにしました。

 琴川ダムがもう完成しています。ダム湖の名前は乙女湖。周辺に遊歩道も整備されています。オープニングイベントは6月1日ですが,ダムサイトや湖を見下ろせる鳥居峠の展望台はすでに利用できるようになっていました。
 ダムサイトにある管理棟にはきれいなトイレもありました。乙女高原周辺で最新のトイレです。さっそく使わせてもらいました。
 管理棟にはたくさんのイワツバメが来ていて,巣が2つ確認できました。

 母母峠の岩場に登って,でーんと見える富士山を眺めました。春は霞んで見えてしまうし,太陽との位置関係もあるので,もう少し早い時間帯に来ると,いい写真が撮れると思います。
 ヒカゲツツジがものすごくきれいに咲いていました。
http://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/ade9d62f9efc964253a470816b102c27

 草原を一回りし,キジムシロやアケボノスミレ,アカネスミレなど小さな花たちが咲いているのを確認し,さらにクリスタルラインを進むことにしました。
 途中,何カ所かとても眺めのいい場所がありました。金峰山から八ヶ岳までのパノラマ,なめらかな巨大岩がいくつも見える山肌(昇仙峡の写真に出てきそうな)。

 道は舗装されてはいますが,かなり狭め。山道なので仕方ありません・・・というか,「こんな場所に道を造っていいものか?」と思えるような場所もありました。
 車を走らせていると分からないのですが,例えば,車窓からヒカゲツツジ群落を発見して,車を降りて眺めているうちに,周囲の様子も見てみると・・・すごく無理して道が造られているのがわかります。この狭い道を造るためにどれくらい広い範囲に影響が及んでいるのか? 考えると,果たして,この道を造ることは良かったのか? と考えこまずにはいられません。
 まして,「道が狭くて不便だ。すれ違いが危ない。もっと広くしろ」なんて,とても言えません。

 途中からクリスタルラインをはずれて南下し,甲府市の黒平(これで「くろべら」と読みます)地区に向かいました。そば屋さんが2軒(?)ありました。コテージが10棟ある「マウントピア黒平」という施設のレストランでおそばを食べました。手前の沢で子どもたちがパンツまで濡らして水遊びをしていました。初夏の陽気だったので,とても気持ちよさそうです。木の上からはオオルリの声が降りそそいでいました。

 金桜神社に寄りました。この周辺,甲府市北部から山梨市・甲州市北部にかけて水晶の産地が続いています。近代以降の山梨の水晶の加工技術は御岳の神官たちに水晶研磨の技術が伝えられたことから始まったとされています。山梨の水晶細工のルーツは金桜神社ということでしょうか。神社の神宝は,この地で発掘され,磨き出された水晶の「火の玉,水の玉」だそうです。
 境内には,クリーム色がかった大きな花を咲かせるウコンザクラがきれいに咲いていました。

 荒川ダムにも寄りました。ダム湖を能泉湖というそうです。びっくりしたのは,この湖に本来冬鳥であるカモがいたこと。ヒドリガモ(オス2,メス2)とキンクロハジロ(オス4,メス1)がいました。
 ここでの一番の収穫は,ダムまでの道ばたにとても大きなウワミズザクラの木があって,まさに満開だったこと。

 昇仙峡は混んでいそうなので素通りし,暑い暑い甲府盆地へと下っていきました。
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 3.【イベント案内】
●乙女高原案内人養成講座2008●
 http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/annainin.html

第1回 5月25日(日)
 ■開講式
 ■野外実習「乙女高原の自然」
 ■講義「インタープリテーション」
 ■パネルディスカッション「乙女高原案内人になって」

第2回 6月15日(日)
 ■野外実習「乙女高原の地形地質」「乙女高原の動物」
 ■講義「自然の保護」「乙女高原の自然」

第3回 6月29日(日)
 ■演習 マルハナバチ調べ隊にインターン(実習生)として参加

第4回 7月13日(日)
 ■野外実習「乙女高原の植物T」「乙女高原の植物U」
 ■講義「乙女高原の歴史」
 ■講義と質疑応答「今後の活動について」
 ■閉講/修了式

会場 乙女高原 講義・休憩等は乙女高原グリーンロッジ(予定)
講師(敬称略)
 北垣 憲仁,時田 恵,小松澤 靖,宮原 孝男,植原 彰,古屋 利雄,小林 茂,
 坂田英明,由井建蔵,小笠原恭子,内藤邦雄,高橋 徹,加藤信子,依田 昇ほか
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 4.【イベント案内】
●シダ類分類・生態 研修会●

 森林文化の森「乙女高原の森」の仕掛け人・岡部恒彦さんを講師に迎え,乙女高原のシダ類に注目した研修会を開催します。花の咲かないシダ類は,今まであまり注目されてきませんでしたが,乙女高原の自然の大事なメンバーの一員です。

■日時 6月22日(日) (雨天決行)

■集合 乙女高原グリーンロッジ前

■持ち物 (べんとう),雨具,筆記用具。
     ルーペ,図鑑など観察用具がある方はご持参ください。

■問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局
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 5.【イベント案内】
 今年もやります!
●2008年度(第6期)マルハナバチ調べ隊●

 ずんぐりむっくりしていて毛むくじゃら。働き者で,いつもちょこまかと働いているマルハナバチ。いくら見ていてもあきません。しかも,めったなことで人を刺しません。マルハナバチをじっと観ていたら,彼女たちが乙女高原の自然にとってなくてはならない存在であることが見えてきました。

  http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/maru.html

 第1回 6月29日(日) 冬眠からさめた女王に会えるかな?
 第2回 8月10日(日) 働き蜂がいっぱい見られる!
 第3回 9月14日(日) 超レアなオス蜂に会えるかも??
         ※もちろん,どれか1回だけの参加も可。

■時 間 いずれも午前10時から午後2時30分まで。雨天中止。
■集 合 乙女高原グリーンロッジ前集合
■対 象 小学校4年生以上ですが,それより小さい子も保護者と一緒の参加なら可。
■定 員 20名。参加費無料(行事保険にはファンクラブの予算で加入します)。
■持ち物 筆記用具,弁当,飲物,雨具,帽子。
     ルーペ,双眼鏡など観察用具があると便利です。
■申込み 乙女高原ファンクラブ事務局まで
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