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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン 【祝】 第300号 2014.1.13.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【計測報告】2010〜2013年 4年間の乙女高原の気温
NEW! 2.【観察報告】1月12日の乙女高原
3.【活動案内】1月26日(日) 乙女高原フォーラム
4.【出版案内】『乙女高原大百科』
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0.【ニュースニュース】
●1.今日は10時半から山梨会館ロビーにて,『ようこそ乙女高原へ』展\の展示作業を行いました。7人の世話人が参画してくださいました。ご苦労さま,ありがとうございました。今回のフォーラムのテーマはテンなので,テンの剥製も展示しました。また,参加型の展示もあります。シカ柵の検証についてのパネルの中に,「乙女高原の草原に大きなシカ柵を作るのに賛成? 反対?」というのがあります。それぞれの意見欄に緑の●シールを貼って,投票してください→3
http://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20140113
山梨市民会館の場所は・・・
http://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/gover/public/culture/hall.html
●2.『乙女高原大百科』について,ご迷惑をおかけしました。再度,確認します。1冊2,000円(実費)。手渡しできない場合は送料が必要で,1冊なら350円。ですから,1冊なら送料込みで2,350円ということになります(複数冊欲しい方は要相談です)→4
http://fruits.jp/~otomefc/daihyakka.html
●3.『乙女高原大百科』についてCATVから取材を受けました。放映日は以下の通りです。
1月24日(金)〜1月30日(木)。7時30分,13時30分,19時30分の1日3回。
山梨CATV『まるごと山梨市』11CH→4
●4.【再掲】『第13回乙女高原フォーラム』(1/26・日)の裏方仕事を行うスタッフに立候補をお願いします。会場でイスを並べたり,機材の調整をしたり,湯茶を用意したり…といった仕事があります。フォーラムは午後1時開会ですが,スタッフ集合は午前11時です。お弁当を用意しますので,事前にお申し込みください。できれば今週中に立候補してください。1月の世話人会資料に反映できます→3
●5.【再掲】フォーラムのゲストは遠く九州・大分県からいらっしゃる足立さんです。フォーラム当日は山梨市の岩下温泉にお泊まりいただきます。せっかくの機会ですので,夕飯を一緒に食べる,あるいは,どうせなら宿に泊まってしまう・・・というプランはいかがですか? 料金の概略は,夕飯のみ4,000円(飲み物別),1泊2食で1万2千円(同)です(参加される人数によって料金が違ってきます)。せっかくですので温泉も楽しみませんか? 足立さんとの懇親会に参加希望の方は「懇親会のみ」か「宿泊(1泊2食)」かを選び,返信してください→3 岩下温泉のホームページは次。
http://iwasitaonsen.com/
●6.【再掲】『第13回乙女高原フォーラム』のCATV放映日時です。
1月31日と2月1日 午後9時〜 山梨CATV『ほっと山梨-ワイド版-』10CH→3
●7.【再掲】次回の乙女高原ファンクラブ世話人会は1月21日(火)午後7時半から9時まで牧丘総合会館で行います。ファンクラブ会員であれば世話人でなくても参加できます。ぜひ,おいでください。今回はいつもの水曜日ではなく火曜日です。お間違いのないよう。
●8.乙女高原ファンクラブでは,環境省・日本自然保護協会の『モニタリング1000』というプロジェクトに参加しています。アカガエルの産卵について調査します。このプロジェクトの講習会が3月1日に鎌倉で行われます。参加希望の方は,事務局まで。講習会について詳しくは,以下。
http://www.nacsj.or.jp/project/moni1000/event_detail.php?eid=00023
●9.日本自然保護協会では全国で自然観察指導員を養成しています。自然観察会を開催することで,自然を伝え,自然を守っていこうという人材養成です。乙女高原案内人みたいなもんです。その研修会として,2月15日(土)に東京の日比谷公園で「自然観察会の中で絵本を使う」という研修会を行います。講師はウエハラです。よろしければ,ご参加ください。詳しくは,以下。
http://www.nacsj.or.jp/katsudo/kansatsu/2013/12/post-30.html
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1.【計測報告】●2010〜2013年 4年間の乙女高原の気温●
2009年,乙女高原案内人・原さんのご提案によって,乙女高原の気温を計り始めました(当時は地中の温度も)。使っているのは『データロガー』と呼ばれる,水銀電池ほどの小さな小さな機械です。これをパソコンにつないで測定間隔などを設定し、現地に置きます。温度データもパソコンにつないで、パソコンの中に取り込みます。それを表計算ソフトによって平均や最大値(最高気温)等を出していきます。2010年からは1時間おきに計測するように設定し、気温を計っています。1時間おきの設定でも80日間データ蓄積ができます。つまり、データロガーの交換は二か月半に1回でいいということです。2012年には、JAからいただいた中古の百葉箱を、これも案内人の雨宮さんが新品と変わらないように修理してくださり、この中で計測を続けています。ロッジの玄関脇にあるのが、その百葉箱です。
さて、お正月休みを活用して、4年分の温度データを整理してみました。1時間おきに気温測定していますので,1日24回分の測定値から平均値・最高気温・最低気温を出します。その3つの値から今度は1カ月分の平均値・最高気温・最低気温を出します。そして,今度はそれらをもとに同様にして1年分の平均値・最高気温・最低気温を出しました。
以下、Iとあるのは2010年、Jは2011年、Kは2012年、Lは2013年を表します。
まず4年間の平均気温は6.2℃。
I6.7℃,J6.1℃,K6.0℃,L6.5℃と,年による変化はあまりありませんでした。平均気温が一番低いのは1月,高いのはだいたい8月でした。
Iは,平均気温の最低は1月の−5.5℃,最高は8月の19.1℃。
Jは,平均気温の最低は1月の−8.4℃,最高は7月の18.1℃。
Kは,平均気温の最低は1月の−6.6℃,最高は8月の18.2℃。
Lは,平均気温の最低は1月の−5.7℃,最高は8月の18.4℃。
4年間の最高気温は27.5℃L (26.5℃I,25.5℃J,27.0K,27.5℃L)。とにかく一番暑い時も30℃以下。夏でも快適なはずです。今後,気候変動に伴って気温が高くなっていくかどうか気になるところです。
4年間の最低気温は−16.0℃L (−13.0℃I,−15.5℃J,−15.5℃K,−16.0℃L)。一度も−20℃を下回らなかったです。意外と寒くないんだなというのが正直な感想です。2011年1月は1カ月間全部が真冬日(最高気温が0℃を上回らない日)でした(最高気温−1.5℃)。
一覧表,グラフも作りましたが,テキスト形式のこのメールマガジンでは紹介できませんね。
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2.【観察報告】●1月12日の乙女高原●
朝8時から地区のどんど焼きの準備をし(寒かった〜),それから,乙女高原へ登りました。琴川ダムは90パーセント結氷,金峰山も上の方は真っ白でした。
途中,車を置いて,スノーシューです。サングラスとリップクリームが欠かせません。
林道の脇に,丸太でできた欄干状のガードレールがあるのですが,丸太の切り株の上に乗っかった雪がいろいろな形をしていて,おもしろかったです。途中,2カ所で「動物園の臭いの道」と交錯しました。歩いていると,急に動物園の臭いがし,すぐに消えてしまうのです。確かめるために,少しバックすると,やっぱり動物園臭がします。キツネの通り道と道路が交差しているのでしょう。
途中から湿地を経由するコース取りをしたのですが,そこで見つけてしまいました,雪の上を元気に歩く虫。止まったら写真に撮ってやろうと構えているのですが,いっこうに止まる気配がありません。ちょうど「オイッチニイ,オイッチニイ」のペースで歩いています。小さなガガンボの羽を取ったような感じの体型です。細長い体から,が細い脚が出ています。長くて細い脚は,体に雪の冷たさを伝えにくくしているのではないかと思いますが,それにしても,なんで雪の上を元気に歩けるのか不思議です。しかも,日陰で見つけたのですが,日向に向かう様子はまったくなく,かえって,木の枝でできた雪の穴に入り,そこで休む始末。よろしければ,写真を見てやってください。
http://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/e6d8f97fee21c3670889d62d1d3f89f6
そうこう言ううちに,草原に到着。ロッジの玄関でお昼を食べていたら,ここにも昆虫がいました。しかも,今度は交尾までしています! しかもしかも,今度のは羽がけっこう大きい。つまりは,体温も奪われやすいと思われるのですが,2匹とも元気に雪の上を歩いたり,ときどき,飛んだりしています。体調5oくらいと,極小サイズの昆虫で,ハエの仲間のように見えました。
食休み後,森のコースを進みました。途中,森の中に不自然に雪がないところがあります。そこだけ穴があいていて,落ち葉が見えている,そんな感じです。4カ所ほど見つけました。その共通点は・・・いずれもウラジロモミの木の下(正確に言うと,斜め下)ということでした。一番大きいのは,モミの木から北方向に長い楕円形をしていて,16畳ほどの広さがありました。モミの木は常緑なので,雪が降ったときに「傘」の役目をしてくれたのでしょう。納得しました。近づいてみました。そこだけ雪がなく,落ち葉がすごく暖かそうです。ここで寝たらあったかいに違いない・・・と感じたのは,ぼくだけではないようです。よくよく観てみると,シカの新しい糞が落ちているし,・・・おっ,見つけちゃいました。そこだけ落ち葉がカラカラしてなくて,「おにぎりに貼りついている海苔」のように地面にべっとり付いている感じのところが。きっとシカが座っていたところだと思いました。
http://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/5075c7fd4344bbbb0328125fcb7344f4
ブナじいさんまで行きました。途中,ヨモギ頭からは,木々の梢越しに,八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳,鳳凰三山や白根三山が見えました。木々が葉を落としている冬限定の景色です。富士山の東側に雲はありません。きっと富士山も今日は風がなく,穏やかなんだと思います。てっぺんでは,乾徳山が妙に近くに見えました。
http://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/676286fad8f772943c4b5aab289bfeda
てっぺんから急斜面の『ゲレンデ』を歩いて降りました。スノーシューで下ると,若干滑り,とても快適に歩くことができます。ちょっぴりテレマークスキーの感じに似ています。とはいえ,新雪のパウダースノーが40pです。足元のスパッツは完全に雪の中だし,歩くときに,足を前に出そうとすると,ひざっ小僧に雪が付いてしまいます。平坦なところや登りはとても歩きにくかったんですよ。
今回も鳥はあんまり観られませんでした。コゲラとツグミとハシブトガラスとアトリの声を聞きました。アトリはそんなに大きくない群れで飛んでいました。湿地のところで注意深く,時間を掛けて歩いたのですが,今回もアオシギにはお目にかかることができませんでした。
帰ってきて,荷物の整理を終えたら,花かげの湯に行き,ゆったりと温泉に浸かりました。
朝,一仕事してから,乙女高原に行って,ゆっくり自然観察をし,帰ってきて,温泉にこれまたゆっくり入り,自宅に帰って,ビールを飲みながら翌日の『乙女高原展』のパネルを作れる・・・なんて恵まれた生活環境なんだろう,なんて贅沢な時間の使い方なんだろうと思います。皆さん,住むなら山梨市牧丘町ですよ。
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3.【活動案内】(再掲)●第13回乙女高原フォーラム● 2014年1月26日(日)
日 時 1月26日(日)午後1時〜3時30分
場 所 山梨市民会館 3階「千鳥の間」
主 催 山梨市,山梨県,乙女高原ファンクラブ
定 員 ありません。どなたでも参加できます。事前申込み不要。
参加費 無 料
●テーマ テンの目に写る乙女高原の自然
乙女高原にはたくさんの野生動物が暮らしています。ファンクラブは,テンという動物の糞を7年間に渡って採集してきました。のべ調査日数は143日。採集したテンの糞は,今回のゲスト・足立さんのもとに送り,糞の中身を分析してもらいました。糞の中身からテンの食べ物が分かります。テンがいつ・なにを食べているかを知ることは,テンが暮らす乙女高原の自然を知ることでもあります。『テンの目に写る乙女高原の自然』を足立さんからたっぷりお聞きしましょう!
●ゲスト 足立高行さん
大分県九重町の秘湯「壁湯」に生まれる。大学は工学部で電気機械工学専攻。広告業界に就職するが,35歳で自然環境調査会社に転職。自然を調べること,自然を守ることを続けてきた。坊ガツルの自然環境の現況評価とオーバーユース対策,県内のベッコウトンボの現況調査及び保全活動などに取り組んできた。
2004年,応用生態技術研究所を設立。所長。2005年,NPO法人おおいた生物多様性保全センターを設立。理事長。AKAYAプロジェクト哺乳類ワーキング会議委員。同ホンドテン・モニタリング担当。
17年間にわたる糞探しでサンプリングしたテンの糞50,000個超。自然を理解する鍵探しに奮闘中!
※乙女高原フォーラムにちなんで,『ようこそ乙女高原へ』展\を行っています。ぜひご高覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20140113
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4.【出版案内】(再掲)●『乙女高原大百科』●
「乙女高原ファンクラブ結成10周年記念として今までのメールマガジンを編集して本にしよう」というのがそもそもの始まりでした。それからだいぶ経過してしまいましたが,いよいよ本ができました。
編集対象としたメールマガジンは2000年11月の創刊準備号(0号)から,2012年3月の268号まで。この136カ月間に配信した記事のうち主要なもの424本を選び,それを分類し,写真も付けて編集しました。本文が完成したところで,さくいんともくじを作りました。A5判で602ページ。そのうち194ページはカラーページです。本の厚みが3p近くある分厚い本です。
この本は一般財団法人セブンイレブン記念財団の助成を受けて作ったもので,地域の小中高等学校や図書館等に寄贈しています。欲しい方には実費でお分けできます。
・『乙女高原大百科』1冊2,000円(実費)
・手渡しできない場合は送料が必要。1冊なら350円。複数冊欲しい方は要相談。
・送付希望の方は,郵便振替にて送金してください(1冊分なら送料込みで2,350円)。
送金が確認されたら,本をお送りします。
【郵便振替口座】
口座番号 00220-8-71093 加入者名 乙女高原ファンクラブ
■『乙女高原大百科』もくじ
(ページ)
第 1章 春の自然観察
1〜
60
第 2章 夏の自然観察 61〜 90
第 3章 秋の自然観察
91〜136
第 4章 冬の自然観察
137〜194
第 5章 草刈りボランティアとイタドリ刈り 195〜246
第 6章 遊歩道づくり
247〜268
第 7章 乙女高原フォーラム・座談会 269〜356
第 8章 乙女高原案内人
357〜396
第 9章 マルハナバチ・アサギマダラ調べ隊 397〜438
第10章 乙女高原を知る
439〜500
第11章 乙女高原を守る
501〜576
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