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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第525号  2023.11.28.
  発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1. 【活動報告】第22回草刈りボランティア 11月23日(祝/木)
    2.【活動案内】12月の観察交流会は「コケ」 12月2日(土)
    3.【活動案内】第21回乙女高原フォーラム 2024年 1月21日(日)
    4.【活動案内】第5回乙女高原案内人養成講座2024
    ■乙女高原自然観察交流会
    ■街の駅やまなし・乙女高原展
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0.【ニュースニュース】
●1.24年目で第22回の「草刈りボランティア」が11/23に無事、開催されました。3年ぶりの「通常開催」でした。200人の乙女高原ファンが集まり、季節外れに暖かい乙女高原で楽しく汗をかき、おいしく温かい豚汁を食べました→1

●2. 「草刈りボランティア」の始めの会で、植原が「草刈りをしながら、カヤネズミの巣を見つけましょう。もし、乙女高原でカヤネズミの巣が見つかったら、日本最高標高です!!」とお話をしたら、たくさんの方がそれらしいものを見つけてくださいました。中には、取って来てくださる方もいました。集められた巣は植原が持ち帰り、計測したり、巣材や作り方を詳しく調べ、レポートにしました。今後、それを研究者に読んでいただいたり、巣の中で見つかった糞のDNA分析をしていただき、本当にカヤネズミのものかどうかを判断していきます。植原が巣を調べたレポートが欲しい方はご連絡ください。送ります。

●3. 「ポストカードタイプ乙女高原カレンダー2024」ですが、東京の岡﨑さんが写真の誤りに気づき、指摘してくださいました。誤っていたのは「ギンリョウソウ10月」の写真です。ギンリョウソウの実は「液果(えきか)」で「6月」の写真がそれです。その後、この白い実は茎が倒れるとつぶれて、種子をまき散らす(山と渓谷社『山に咲く花』)そうです。一方、10月の写真はギンリョウソウではなく、アキノギンリョウソウの実で、こちらは「蒴果(さくか)」です。ギン・・・は下向きのまま熟しますが、アキ・・・は上を向いて枯れ、このような姿になります。花の姿は瓜二つなのに、実はまったく違うんですね。驚きです。岡﨑さんに言われなかったら、ずっと間違いに気づくことができませんでした。岡﨑さん、ありがとうございました。
 すでに印刷してしまったカレンダーの訂正はできませんが、ホームページに載せたカレンダーとカレンダーの解説書は訂正しました。
A4判カレンダー
https://fruits.jp/~otomefc/2024calendar2.pdf
カレンダー解説
https://fruits.jp/~otomefc/2024calendarkaisetsu3.pdf

●4.今週の土曜12/2は乙女高原自然観察交流会です。今回はコケ観察の案内を塚田さんにお願いしながら行きます。資料を準備する都合で、参加希望の方は事前にメール連絡をください(このメールに返信)。塚田さんは乙女高原周辺で100種ものコケを観察してらっしゃいます。楽しみですね→2

●5. (再掲) 来年1/21(日)に夢わーく山梨で開催される乙女高原フォーラムですが、今回のスペシャルゲストは日本高山植物保護協会会長の岩科 司さんです。乙女高原には里では見かけない多くの植物が見られますが、それらの植物が、今までにどこからどうやって乙女高原まで来たのか、そして、これから温暖化の進む地球上でどんな運命を迎えるのかをお話していただきます。ちらしを作りました。欲しい方は事務局までお知らせください。PDF版はウェブ上でも公開しています→3
ちらし・おもて面
https://fruits.jp/~otomefc/2024forumomote.pdf
ちらし・うら面
https://fruits.jp/~otomefc/2024forumura.pdf

●6.来年は16年間ぶりに乙女高原案内人養成講座を開講します。来年早々ちらしを配布しますが、興味のある方はご連絡ください→4

●7. (再掲) 2023年度第6回の乙女高原連絡会議・乙女高原ファンクラブ世話人会は12/14(木)午後7:00から山梨市役所牧丘支所(旧牧丘町役場)です。ご都合がつく方は、ぜひのぞいてみてください。

●8.(再掲)ガイドブック『乙女高原の自然観察』はA5判32ページ、オールカラーで、1ページに1テーマずつ記事を載せています。実費300円でお分けます。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください。金額分の切手でも結構です。送料は1冊だと140円、2~8冊だと180円です。

●9. (再掲) 山梨CATV制作「教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察・乙女高原スペシャル」動画がユーチューブ・チャンネルで公開されています。約1時間、乙女高原三昧の番組です。
https://youtu.be/g_9EuQ3A3f4

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1.【活動報告】●第22回草刈りボランティア●   11月23日(祝/木)

 200人の参加者がありました。3年ぶりの「平常開催」、24年目・第22回の草刈りボランティア。朝からいい天気・・・というより、暑いくらいの陽気でした。
 3年ぶりとなると「ええと、あれ、どうだったけ?」の連続でした。不手際がいっぱいあったと思います。ご指摘いただけたら、ありがたいです。

 朝、早めにロッジに着き、準備を始めました。まずはパッカー車が駐車する場所にコーンを立てて、他の車が止めないようにします。ロッジの庭にもコーンを立てて、駐車場とはじめの会の場所を仕分けました。そのうち、スタッフの皆さんが続々と集まってきたので、裏の倉庫やロッシの玄関から物資を出してベンチまで運んでもらいました。
 8:30にはスタッフミーティングをし、今日一日の流れや緊急事態の対応など大事なことがらを共有しました。このころにはもう一般参加者も続々と集まり始めていました。
 9:30には市観光課の土屋課長さんの司会ではじめの会が始まり、山梨市長の高木さんや峡東林務環境事務所長の深水さんからご挨拶をいただきました。植原から流れの説明と諸注意をしたのですが、今回は、カヤネズミの巣を見せながら、「これを見つけましょう」と皆さんに呼びかけました。「カヤネズミは茅原に住んでいる、日本で一番小さなネズミで、重さは500円玉と同じくらいです」「もし、カヤネズミの巣が乙女高原で見つかったら、間違いなく日本最高標高です」
 そして、班ごとに作業が始まりました。草原の広いところは保護組合や財産区の方々に機械で刈ってもらいます。レンゲツツジが多く生えているエリアは、参加者の皆さんに手で刈ってもらいます。キッズ班はブナ爺さんの根元に落ち葉のふとんをかけてあげる作業を行います(キッズ班は参加者が少なかったです。求む!子どもの参加者!! とはいえ、秋の休日って子どもも忙しいんでしょうね)。草運び班と藁撒き班は、事前に県によって刈られたエリアから草を運び出し、㈱田丸さんのゴミ収集車に詰め込んでいきます。この運び出し作業には、途中から手刈り班の皆さんが合流します。ビニールシートに草を積んで草原を下ります。ごみ収集車だけでなく、遊歩道にも敷入れます。草原の遊歩道には事前に笛川小学校の子どもたちのボランティア体験で草が敷き入れてあったはずなのですが、雨で中止になってしまったのは残念でした。ロープ班はロープの整理。これに通常だとロープ回収班が加わり、遊歩道からロープを外して運んできますが、今年は、事前にすべてのロープを回収してしまいました。救護班は救護の準備です。そして、豚汁班。おいしい豚汁を作っていただきました。豚肉とごぼうは3年前と同じく藤巻さんに提供していただきました。
 かなり早く作業が終わりそうだったので、「そろそろ終わりましょう」と声を掛け、刈ったばかりの草原で記念写真。乙女高原の写真屋さん・古屋さんに撮っていただきました。その場でおわりの会を行い、ファンクラブ代表世話人の角田さんからお礼のあいさつ、そして、同じく三枝さんから諸連絡をし、中締めとしました。草原からロッジに引き上げる途中で、杉田さんのポストカードや乙女高原フォーラムのちらしの入ったお土産をお渡ししました。ロッジ前では、おいしい豚汁が待っていました。これをおかずに、皆さん楽しそうにおしゃべりしながら、お弁当を食べていました。
 お弁当を食べ、皆さん三々五々帰られましたが、実は、その後も残って仕事をしている方がいました。ロッジと棟が続いている旧炊事場の屋根に登って黙々と枯れ葉をはいてくださった雨宮さんです。「はいておかないと、屋根がすぐに傷んでしまうんだよね」とのこと。ありがたいなと思いました。

 今年、送迎車を用意しましたが、定員以上の希望者がありました。特に若い方が参加するためには、送迎車はとても有効な手段だと思います。来年はもっと大勢乗れるようバスで用意したほうがいいでしょうか。
 若い方(中高生や大学生)の参加が多かったと思います。喜ばしいことです。「去年に引き続いての参加です」という方もいらっしゃまいました。「ボランティア参加証明書」を希望する方がとても多かったです。ボランティア手帳(?) にサインを書くだけなら簡単なのですが、証明書となると後日に送付することになるので、大変です。今後、工夫が必要です。

 ところで、本日11/28、乙女高原に行ってきました。あらためて、歩き回ってみると、草が刈ってない場所があったり、草の敷き入れが十分でない遊歩道があったりしました。刈ってない場所については、角田さんが精力的に刈ってくださりました。私も刈りましたが、充電式の刈り払い機なので予備バッテリーも含めて1時間しか作業できませんでした。

 シカ柵への入口ですが、今までレバー式の金具で閉めていましたが、冬季は鎖をぐるりと巻いて、鎖を金具に止めてください。冬、地面の下が凍って入口の扉が持ち上げられてしまうので、鎖の方が融通が利くのです。くれぐれもよろしくお願いします。

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2.【活動案内】●12月の観察交流会は「コケ」● 12月2日(土)

・9:00道の駅「花かげの郷まきおか」集合。乗り合わせで乙女高原へ
・弁当、観察用具等持参。

12月の交流会には、乙女高原でコケの観察をなさっている塚田さんとそのコケ仲間の方も参加してくださる予定で、当日の案内をお願いする予定です。楽しく交流会兼コケの勉強会をしましょう。
コケの観察を楽しくするために、ルーペ、長靴(ジメジメしたところも快適に歩けるように)のご持参をお勧めします。また、霧吹きスプレー、コケ図鑑などがあれば、より楽しめると思います。

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3.【活動案内】●第21回乙女高原フォーラム●  1月21日(日)

日 時 2024年1月21日(日) 午後1時~3時30分

※スタッフ集合は11時半です。
 スタッフにはお弁当を用意しますので,立候補される方は事前にご連絡ください。

場 所 夢わーく山梨(予定) ※駐車場は市役所跡地
主 催 山梨市,山梨県,乙女高原ファンクラブ
参加費 無料 要事前申込み。 ※後日ユーチューブ配信あり

■テーマ・・・乙女高原の植物たちはどこからきたのか
       ―その起源と温暖化の影響―
 山梨県北部にある乙女高原は“高茎草原”と呼ばれている植生です。高茎とは、比較的背が高くなる草本のことで、乙女高原では、ヤナギラン、タムラソウ、ワレモコウ、シシウドなどがこれに相当します。しかし、このような草原は放っておくと、やがて森林になってしまいます。乙女高原付近では、ブナに代表される落葉広葉樹林になります。そのために、草原という植生を維持するためには、人間による管理が必要になります。今回は、このような草原に生育するさまざまな植物を紹介し、それらがどのようにして乙女高原に到達したかをお話しします。さらに、現在問題となっている地球温暖化、最近では地球沸騰化ともいわれていますが、それによってこれらの植物や草原にどのような影響があるかをわかりやすく解説します。

■ゲスト・・・岩科 司さん
 山梨県一宮町生まれ。東京農業大学農学研究科・修了。農学博士。1984年、国立科学博物館筑波実験植物園に着任。2011年に同園長。現在、同名誉研究員。2013年から日本植物園協会会長、2020年から日本高山植物保護協会会長を歴任。ライフワークは、花に含まれるアントシアニンなどの色素成分の特定と花色発現の機構の研究。2018年から毎月第3月曜日のNHKラジオ深夜便・深夜便かがく部「ふしぎな植物園」に出演中。著書『花はふしぎ』講談社ブルーバックス2008など。

■ユーチューブでの動画配信について
・フォーラムの様子は地元のケーブルテレビ局・山梨CATVにより収録され、後日、放映されます。
・放映後、期間限定でユーチューブにより無料配信される予定です。
・㈱山梨CATV様のご配慮によるものです。同時配信ではありません。
・ユーチューブのアドレスは、追って乙女高原メールマガジン等でお知らせします。

※これまでの乙女高原フォーラムについてはこちらを
https://fruits.jp/~otomefc/otomeforum.html

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4.【活動案内】●第5回乙女高原案内人養成講座2024●

 乙女高原を案内することによって乙女高原の自然を守る輪を広げようと、2003年から3年間に渡って開催し、2008年に第4回を開催後,16年間行われていなかった乙女高原案内人養成講座を開講します。乙女高原を知り,守り,そして伝えるノウハウが満載の講座です。これを機会に,ぜひ,乙女高原のことを知り,ファンになり,そして,乙女のことを伝えるメッセンジャー「インタープリター」になってください。
 詳しい情報は1月以降に。

・募集定員 30名(申し込み多数の場合は抽選)
・募集開始 2024年1月の予定
・養成講座 2024年5月・6月・7月にそれぞれ1日ずつ計3日行う予定です。
      全講座を受講された方は乙女高原案内人として登録できます。

・講義と実習を通して、自然観察の手法、案内の技術、自然保護の知識、乙女高原の地形地質・植物・動物・歴史などを学びます。
・詳しくは2024年初頭以降に、ちらしやホームページでご確認ください。

第1回 5月26日(日)  会場:山梨市民会館と万力公園
 開講式 野外実習「インタープリテーション体験」
 講義「インタープリテーション」「自然の保護」「乙女高原の歴史」

第2回 6月9日(日)  会場:乙女高原
 実習「乙女高原の地形地質」「乙女高原の動物」

第3回 7月28日(日)  会場:乙女高原
 実習「乙女高原の植物Ⅰ」「乙女高原の植物Ⅱ」
 ワークショップ「今後の活動について 閉講/修了式

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 ■2023年度 第8期 乙女高原観察交流会■

●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。


※今後の予定
 ⑨12月02日(土)集合:09:00・道の駅  コケの観察もします!
【2024年】
 ⑩01月06日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑪02月03日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑫03月02日(土)集合:09:00・道の駅

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  ■街の駅やまなし・乙女高原展■

中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html

現在、シーズン39「乙女高原の草刈り」の展示をしています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20230926

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