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 乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第526号  2023.12.9.
  発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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  ▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1. 【活動報告】12月の観察交流会は「コケ」   12月2日(土)
NEW! 2.【活動案内】1月の自然観察交流会   2024年 1月6日(土)
    3.【活動案内】第21回乙女高原フォーラム2024年 1月21日(日)
    4.【活動案内】第5回乙女高原案内人養成講座2024
    ■乙女高原自然観察交流会
    ■街の駅やまなし「乙女高原展」 書籍 ユーチューブ動画
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0.【ニュースニュース】

●1.いやー、「寒く」て「楽しかった」です、12/2のコケの観察会(12月の自然観察交流会)。ほとんど歩いてないのに、「この世はコケばかり」という気持ちになりました。それくらい、たくさんの種類の、それこそ、多種多様なコケを観察することができました。水先案内人の塚田さん、大堀さん、ありがとうございました→1

●2. 「草刈りボランティア」のユーチューブ動画を角田さんが制作し、アップしてくださいました。今年の草刈りがどのように行われたのか、この動画を見てみてください。
https://youtu.be/dP0w48PO8eQ

●3. 山梨市駅の北口を出て、信号を渡ってすぐの「街の駅やまなし」で、乙女高原展をしています。パネル1枚分の常設展示で、時々、展示替えをしています。11/30にも展示替えを行いました。シーズン40です。今回のテーマは「草花たちのライフ・ステージ」。一つの草花について3~5枚の写真で、異なるライフ・ステージの姿を紹介しています。花の時期は知っていても、地面から出たばかりの芽や果実の様子を知らない…ということは多いのではないでしょうか? 「ポストカードタイプ乙女高原カレンダー2024」と連動した展示になっています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20231130

●4.杉田さん作成の『ポストカード乙女高原カレンダー2024』を欲しい方は、事務局までお知らせください。訂正した解説書とともにお送りします。なお、ウェブ版のカレンダーと解説書は訂正済みのものです。こちらもご活用ください。
 A4判カレンダー https://fruits.jp/~otomefc/2024calendar2.pdf
 カレンダー解説 https://fruits.jp/~otomefc/2024calendarkaisetsu3.pdf

●5.来年2024年の1/6(土)は乙女高原自然観察交流会です。9時に「道の駅はなかげの郷まきおか」集合。集まった皆さんで相談して車で乙女高原に向かいます。「ケガと弁当は自分持ち」です。自然観察交流会について、詳しくはこのメールの一番下の方をお読みください→2

●6. (再掲) 来年2024年の1/21(日)に夢わーく山梨で開催される乙女高原フォーラムですが、今回のスペシャルゲストは日本高山植物保護協会会長の岩科 司さんです。乙女高原には里では見かけない多くの植物が見られますが、それらの植物が、今までにどこからどうやって乙女高原まで来たのか、そして、これから温暖化の進む地球上でどんな運命を迎えるのかをお話していただきます。ちらしを作りました。欲しい方は事務局までお知らせください。PDF版はウェブ上でも公開しています→3
 ちらし・おもて面 https://fruits.jp/~otomefc/2024forumomote.pdf
 ちらし・うら面  https://fruits.jp/~otomefc/2024forumura.pdf

●7.来年2024年は16年間ぶりに乙女高原案内人養成講座を開講します。来年早々ちらしを配布しますが、興味のある方はご連絡ください。講座のための教科書も作っています。A4判で270ページという立派な本になりそうです。お楽しみに→4

●8.(再掲) 2023年度第6回の乙女高原連絡会議・乙女高原ファンクラブ世話人会は12/14(木)午後7:00から山梨市役所牧丘支所(旧牧丘町役場)です。ご都合がつく方は、ぜひのぞいてみてください。

●9. 「からむし堂」から『まる花札』のセットを送っていただきました。なんと、マルハナバチのトレーディングカードです。いろいろな種類のマルハナバチのカード、いろいろな種類のマルハナバチが訪れる花のカードなどが、カルタのようなケースに入っています。数人で楽しく遊べます。自然観察交流会などにお持ちしますので、ぜひ手にとってみてください。
 からむし堂 https://note.com/karamushido_23/

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1.【活動報告】●12月の観察交流会は「コケ」●  12月2日(土)

※写真入りのレポートはこちら
 https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20231202

 いい天気でした。9時に牧丘の道の駅に集合したのは8人。簡単に自己紹介と予定の確認をし、さっそく車に乗って出発です。冬の始めなので、まずは氷華を見ようと、サワラ林と焼山峠に寄り道。さすがに今年は暖かい日が続いたせいか、あまり氷華が見られないなあと思っていたら、「ここにありますよ」と井上さん。落ち葉をかきわけると、その下に透明感のある白い氷華が次々に見つかりました。見つからなかった原因は「暖かい日が続いたから」ですが、そこにワンクッション入っていて、「暖かい日が続いた」→「先に落ち葉が積もってしまい、後から氷華ができたので、氷華が落ち葉に隠れてしまった」という事情があったようです。いつもの年だったら、落ち葉が積もる前に氷華ができるので、目立っていたのでしょうね。

 乙女高原に到着です。今日の案内人は塚田さんと大堀さん。さっそくお二人に案内していただきました。草原とは反対の沢の方に降りた・・・と思ったら、すぐに足を止めて、ミズナラの幹を観察しています。もう観察ポイントです。確かに幹の表面にコケが付いていますが・・・よく見ると、アイスキャンディーのスティックが差してあります。スティックには「イトハイゴケ」「アラハヒツジゴケ」など、コケの名まえが書いてあります。聞くと、お二人で下見に来て、たくさんの、こんな「苔名板」をついておいてくださったといいます。それにしても、一本の木に3種類も4種類もコケが生えていて、それらについてお二人のコケ愛たっぷりの説明を聞いていたら、確かにここだけで半日過ごせそうだと思いました。ルーペでじっくり観察して、それをスケッチしていたら、もう日が暮れてしまいそうです。

 茎から葉が出ているのがはっきりわかるナミガタタチゴケのスケッチでは、茎から葉が出ている様子と、茎の上から糸のようなものが出て、その最後(てっぺん)に、細長い風船みたいのようなものが付いている様子をスケッチしました。蒴(さく)というのだそうです。蒴はコケの「実」みたいなもので、中に胞子が入っているのそうです。蒴が成熟するまでは帽をかぶっています。まさに「帽子」という感じで、成熟すると、この帽が取れるのだそうです。この帽に特徴のあるコケもあるそうです。じっくり見て、スケッチしました。
 ナミガタタチゴケの帽は帽子というよりヘルメットみたいに見えます。先がとがっているところは、鳥のくちばしのように見えなくもないです。また、帽が蒴の頭の上に乗っかっているだけでなく、一部、蒴の横に垂れています。まるで蒴が短めのマントをまとっているようです。「ヘルメット・・・鳥のくちばし・・・マント・・・となると、これはガッチャマンではないか!!」これがぼくの結論です。ナミガタタチゴケのスケッチの隣に、ぼくが付けたあだな「ガッチャマン」と書いておきました。

 おそらく午前中で100mも移動しなかったと思います。それくらい「密度の濃い」観察会でした。いい天気ではありますが、とても寒い日でした。新品のエンピツくらい長い霜柱ができていましたし、沢は日陰が多く、そこに長時間座り込み、ルーペでながめたり、スケッチをしたりしていたので、体がすっかり冷えてしまいました。ロッジに戻ってお昼を食べることにしました。お日様のポカポカがとてもありがたかったです。 午後からもこの調子でコケ観察を続けました。スケッチする手を休めて、ふと時計を見ると、もう3時でした。あわててロッジ庭に帰り、解散しました。

 フィールドノートにぼくがスケッチしたコケは22種でした。家に帰ってから、手元のコケ図鑑で確認すると、このうち図鑑に載っていたのは8種類だけ。約1/3です。つまり、今日観察したコケの2/3が、塚田さんや大堀さんがいなかったら、まったくわからなかったということです。いえ、図鑑を持って行ったとしても、図鑑に載っている種だとしても、とても同定できなかったと思います。お二人がこれまでのコケ観察によって蓄積されてきた知識に、改めて敬意を払います。

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2.【活動案内】●1月の自然観察交流会● 2024年1月6日(土)

・9:00道の駅「花かげの郷まきおか」集合。乗り合わせで乙女高原へ
・弁当、観察用具等持参。

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3.【活動案内】●第21回乙女高原フォーラム●  1月21日(日)

日 時 2024年1月21日(日) 午後1時~3時30分

※スタッフ集合は11時半です。
 スタッフにはお弁当を用意しますので,立候補される方は事前にご連絡ください。

場 所 夢わーく山梨(予定) ※駐車場は市役所跡地
主 催 山梨市,山梨県,乙女高原ファンクラブ
参加費 無料    
※後日ユーチューブ配信あり

■テーマ・・・乙女高原の植物たちはどこからきたのか
       ―その起源と温暖化の影響―

 山梨県北部にある乙女高原は“高茎草原”と呼ばれている植生です。高茎とは、比較的背が高くなる草本のことで、乙女高原では、ヤナギラン、タムラソウ、ワレモコウ、シシウドなどがこれに相当します。しかし、このような草原は放っておくと、やがて森林になってしまいます。乙女高原付近では、ブナに代表される落葉広葉樹林になります。そのために、草原という植生を維持するためには、人間による管理が必要になります。今回は、このような草原に生育するさまざまな植物を紹介し、それらがどのようにして乙女高原に到達したかをお話しします。さらに、現在問題となっている地球温暖化、最近では地球沸騰化ともいわれていますが、それによってこれらの植物や草原にどのような影響があるかをわかりやすく解説します。

■ゲスト・・・岩科 司さん
 山梨県一宮町生まれ。東京農業大学農学研究科・修了。農学博士。1984年、国立科学博物館筑波実験植物園に着任。2011年に同園長。現在、同名誉研究員。2013年から日本植物園協会会長、2020年から日本高山植物保護協会会長を歴任。ライフワークは、花に含まれるアントシアニンなどの色素成分の特定と花色発現の機構の研究。2018年から毎月第3月曜日のNHKラジオ深夜便・深夜便かがく部「ふしぎな植物園」に出演中。著書『花はふしぎ』講談社ブルーバックス2008など。

■ユーチューブでの動画配信について
・フォーラムの様子は地元のケーブルテレビ局・山梨CATVにより収録され、後日、放映されます。
・放映後、期間限定でユーチューブにより無料配信される予定です。
・㈱山梨CATV様のご配慮によるものです。同時配信ではありません。
・ユーチューブのアドレスは、追って乙女高原メールマガジン等でお知らせします。

※これまでの乙女高原フォーラムについてはこちらを
https://fruits.jp/~otomefc/otomeforum.html

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4.【活動案内】●第5回乙女高原案内人養成講座2024●

 乙女高原を案内することによって乙女高原の自然を守る輪を広げようと、2003年から3年間に渡って開催し、2008年に第4回を開催後,16年間行われていなかった乙女高原案内人養成講座を開講します。乙女高原を知り,守り,そして伝えるノウハウが満載の講座です。これを機会に,ぜひ,乙女高原のことを知り,ファンになり,そして,乙女のことを伝えるメッセンジャー「インタープリター」になってください。
 詳しい情報は1月以降に。

・募集定員 30名(申し込み多数の場合は抽選)
・募集開始 2024年1月の予定
・養成講座 2024年5月・6月・7月にそれぞれ1日ずつ計3日行う予定です。
      全講座を受講された方は乙女高原案内人として登録できます。

・講義と実習を通して、自然観察の手法、案内の技術、自然保護の知識、乙女高原の地形地質・植物・動物・歴史などを学びます。
・詳しくは2024年初頭以降に、ちらしやホームページでご確認ください。

第1回 5月26日(日)  会場:山梨市民会館と万力公園
 開講式 野外実習「インタープリテーション体験」
 講義「インタープリテーション」「自然の保護」「乙女高原の歴史」

第2回 6月9日(日)  会場:乙女高原
 実習「乙女高原の地形地質」「乙女高原の動物」

第3回 7月28日(日)  会場:乙女高原
 実習「乙女高原の植物Ⅰ」「乙女高原の植物Ⅱ」
 ワークショップ「今後の活動について 閉講/修了式

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  ■2023年度 第8期 乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。

※今後の予定 【2024年】
 ⑩01月06日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑪02月03日(土)集合:09:00・道の駅
 ⑫03月02日(土)集合:09:00・道の駅

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  ■街の駅やまなし・乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html
現在、シーズン40「草花たちのライフステージ」の展示をしています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20231130

  ■『乙女高原の自然観察』■
A5判32ページ、オールカラーで、1ページに1テーマずつ記事を載せています。頒価300円。送料は1冊だと140円、2~8冊だと180円。送付を希望される方は、送料込みの金額をご送金ください。

  ■『乙女高原大百科』■
厚さ3cmという分厚い本。A5判602ページ(カラー194ページ)。頒価2000円。送料は1~2冊なら370円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください。

  ■「教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察・乙女高原スペシャル」■
山梨CATVが制作した動画がユーチューブ・チャンネルで公開されています。約1時間、植原が乙女高原の案内をします。乙女高原三昧の番組です。
https://youtu.be/g_9EuQ3A3f4

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