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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第529号 2024.1.10.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町)
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▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1. 【活動報告】1月の自然観察交流会 1月6日(土)
2.【活動案内】第21回乙女高原フォーラム 1月21日(日)
NEW! 3. 【活動報告】2月の自然観察交流会 2月3日(土)
4.【活動案内】第5期乙女高原案内人養成講座2024
■乙女高原自然観察交流会
■街の駅やまなし「乙女高原展」 書籍 ユーチューブ動画
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0.【ニュースニュース】
●1.1/6 の「乙女高原自然観察交流会」にはなんと8人が参加。真冬だというのに暖かい一日(とはいえ、乙女高原の日陰には3cmの積雪)、乙女高原で自然観察を楽しみました。その様子を鈴木辰三さんがレポートにしてくださいました→1
●2. 1/21(日)13:00~の乙女高原フォーラムは夢わーく山梨が会場です。フォーラムでは、乙女高原の植物たちは、いったいどこから、どんな経緯でやってきたのか、そして、温暖化が進む地球上で、どうなっていくのか、ゲストの岩科さんとともに探ります。
・フォーラムちらし表面
https://fruits.jp/~otomefc/2024forumomote.pdf
・フォーラムちらし裏面
https://fruits.jp/~otomefc/2024forumura.pdf
まわりの方をお誘いの上、ぜひ、おいでください→2
●3.いよいよ「第5期乙女高原案内人養成講座2024」の告知と受講者募集を始めました。講座は5/26、6/9、7/28(いずれれせ日曜)の3日間です。講義と実習によって、乙女高原案内人の基礎知識・基本技能を学んでいただきます。定員30人。詳しくは次の特設ページをご覧ください→4
https://fruits.jp/~otomefc/annainin2024.html
●4. 2/3(土)は乙女高原自然観察交流会です。9:00に「道の駅はなかげの郷まきおか」集合。集まった皆さんで相談して観察場所等を決め、乙女高原に向かいます。「ケガと弁当は自分持ち」です。自然観察交流会について、詳しくはこのメールマガジンの一番下の方をお読みください→3
●5.3/10(日)14:00から山梨市役所牧丘支所の会議室で2023年度総会を開催します。今年度の活動を振り返り、来年度の活動計画や予算を決めます。会員の皆さんのご出席をよろしくお願いします。
●6. (再掲)山梨市駅の北口を出て、信号を渡ってすぐの「街の駅やまなし」で、乙女高原展をしています。シーズン40のテーマは「草花たちのライフ・ステージ」。一つの草花について3~5枚の写真で、異なるライフ・ステージの姿を紹介しています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20231130
●7. (再掲) 2023年度第7回の乙女高原連絡会議・乙女高原ファンクラブ世話人会は1/18(木)午後7:00から山梨市役所牧丘支所(旧牧丘町役場)です。ご都合がつく方は、ぜひのぞいてみてください。
●8.乙女高原の活動ではありませんが、笛吹市春日居町鎮目の山梨岡神社の境内で行っている、小中学生対象の「自然観察と本のよみきかせ」イベント案内です。2/18(日)9:30-12:00。そこにある自然探索~おおぞらの下のおはなし会「節分すぎたら、虫たちは?」。自然観察の講師は植原です。問い合わせ等は「おはなしのへや もも」馬場さん080-5046-9436まで。
●9.乙女高原も認定地域の一つになっている日本山岳遺産基金では2/3(土)に「日本山岳遺産サミット」を開催し、2023年度の日本山岳遺産認定地および認定団体を発表するそうです(会場は東京の神田神保町)。また、『ある日、森の中でクマさんのウンコに出会ったら』(辰巳出版刊)の著者である東京農工大学大学院教授・小池伸介先生をお招きし、「山の環境とクマの活動の変化」と題した特別講演を行うそうです。
https://sangakuisan.yamakei.co.jp/2023/12/post-0108.html
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1.【活動報告】●1月の自然観察交流会● 1月6日(土)
※鈴木辰三さんがレポートを書いてくださいました。
1月6日、新年最初の自然観察交流会は雲一つ無い穏やかな晴天に恵まれました。参加者は8名。いつものように道の駅に集合後、乗り合わせて乙女高原へと向かいます。
冬の楽しみの一つである氷華を見るため、最初にサワラ林に立ち寄りました。暖かい日が続いたせいか5mm程のカメバヒキオコシの氷華が数株のみ。今冬の見納めになりそうです。
乙女高原に到着すると積雪は一部に数cm残っている程度です。いつもは遊歩道に沿って観察するところですが、草刈後のこの季節は堂々と真ん中を登って行くことができます。
高原を彩っていた花たちは枯れて天然ドライフラワーと化しています。ヒメトラノオ・オケラ・タムラソウ・リンドウ・コオニユリ・チダケサシ・ハバヤマボクチ等々、拾い集めているといつの間にかショップで売っているような花束のできあがりです。参加者のひとりから「オヤマボクチの萼の棘は、ハバヤマボクチに比べて大きくて尖っているよ」と教えてもらいましたが、その場で見比べることはできません。
枯れ葉に混じってフユノハナワラビの緑色が華やかです。またよく見ると1cmほどの小さな黒い生き物がすばやく動き回っています。ハエトリグモの一種のようです。雪の上には2~3mmの小さな種と種を包む殻(果鱗というようです)がたくさん落ちていました。カバノキの仲間の種であることは想像がつくのですが、一体何の木かはわかりません(高原にはシラカバ・ダケカンバ・ヤエガワカンバの3種があります)
疑問を残したまま散策を続け、ブナじいさんまで足を延ばします。ブナじいさんの南斜面にオヤマボクチが咲いていたのを覚えていたので、先ほど確認できなかったハバヤマボクチとの比較をしたかったからです。比べてみると違いは一目瞭然、オヤマボクチの萼は大きく尖っていました。実際に見て触って比べることで記憶に残ります。
そんなことをしながらロッジへ戻るともうお昼過ぎ。ここでもうひとつの謎解きです。途中でカンバ3兄弟の実を拾ってきたので、高原内に落ちていた種が何であったのか種を取り出して確認作業。それぞれ形は特徴的で「シラカバは透明感・ダケカンバはクリオネ・ヤエガワカンバは飛行機みたい」と声があがりました。雪の上に散らばっていたのはダケカンバだったとわかりました。
昼食後は湿地へと向かいました。雪の上にはテンやイタチの足跡が残っています。急に方向を変えたりしているのを見ると「獲物を追っていたのかな?」などと想像してしまいます。ササの葉はほとんどシカに食べられています。姿は見えなくても、フィールドサインが厳しい冬の中で必死に生きている動物たちの存在を教えてくれます。
一見何もないような季節に思えますが、多くの新しい発見ができた楽しい1日となりました。
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2.【活動案内】●第21回乙女高原フォーラム● 1月21日(日)
日 時 1月21日(日) 午後1時~3時30分
※スタッフ集合は11時半です。
スタッフにはお弁当を用意しますので,立候補される方は事前にご連絡ください。
・フォーラムちらし表面
https://fruits.jp/~otomefc/2024forumomote.pdf
・フォーラムちらし裏面
https://fruits.jp/~otomefc/2024forumura.pdf
場 所 夢わーく山梨(予定) ※駐車場は市役所跡地
主 催 山梨市,山梨県,乙女高原ファンクラブ
参加費 無料
■テーマ・・・乙女高原の植物たちはどこからきたのか
―その起源と温暖化の影響―
山梨県北部にある乙女高原は“高茎草原”と呼ばれている植生です。高茎とは、比較的背が高くなる草本のことで、乙女高原では、ヤナギラン、タムラソウ、ワレモコウ、シシウドなどがこれに相当します。しかし、このような草原は放っておくと、やがて森林になってしまいます。乙女高原付近では、ブナに代表される落葉広葉樹林になります。そのために、草原という植生を維持するためには、人間による管理が必要になります。今回は、このような草原に生育するさまざまな植物を紹介し、それらがどのようにして乙女高原に到達したかをお話しします。さらに、現在問題となっている地球温暖化、最近では地球沸騰化ともいわれていますが、それによってこれらの植物や草原にどのような影響があるかをわかりやすく解説します。
■ゲスト・・・岩科 司さん
山梨県一宮町生まれ。東京農業大学農学研究科・修了。農学博士。1984年、国立科学博物館筑波実験植物園に着任。2011年に同園長。現在、同名誉研究員。2013年から日本植物園協会会長、2020年から日本高山植物保護協会会長を歴任。ライフワークは、花に含まれるアントシアニンなどの色素成分の特定と花色発現の機構の研究。2018年から毎月第3月曜日のNHKラジオ深夜便・深夜便かがく部「ふしぎな植物園」に出演中。著書『花はふしぎ』講談社ブルーバックス2008など。
■ユーチューブでの動画配信について
・フォーラムの様子は地元のケーブルテレビ局・山梨CATVにより収録され、後日、放映されます。
・放映後、期間限定でユーチューブにより無料配信される予定です。
・㈱山梨CATV様のご配慮によるものです。同時配信ではありません。
・ユーチューブのアドレスは、追って乙女高原メールマガジン等でお知らせします。
※これまでの乙女高原フォーラムについてはこちらを
https://fruits.jp/~otomefc/otomeforum.html
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3.【活動案内】●2月の自然観察交流会● 2月3日(土)
・9:00道の駅「花かげの郷まきおか」集合。乗り合わせで乙女高原へ
・弁当、観察用具等持参。
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4.【活動案内】●第5回乙女高原案内人養成講座2024●
乙女高原を案内することによって乙女高原の自然を守る輪を広げようと、2003年から3年間に渡って開催し、2008年に第4回を開催後,16年間行われていなかった乙女高原案内人養成講座を開講します。乙女高原を知り,守り,そして伝えるノウハウが満載の講座です。これを機会に,ぜひ,乙女高原のことを知り,ファンになり,そして,乙女のことを伝えるメッセンジャー「インタープリター」になってください。
※特設ページ (申し込みフォームも、この中に)
https://fruits.jp/~otomefc/annainin2024.html
・募集定員 30名(申し込み多数の場合は抽選)
・養成講座 5/26、6/9、7/28(いずれも日曜) 計3日
・講義と実習を通して、自然観察の手法、案内の技術、自然保護の知識、乙女高原の地形地質・植物・動物・歴史などを学びます。
●第1回 5月26日(日) 会場:山梨市民会館と万力公園
開講式 野外実習「インタープリテーション体験」
講義「インタープリテーション」「自然の保護」「乙女高原の歴史」
●第2回 6月9日(日) 会場:乙女高原
実習「乙女高原の地形地質」「乙女高原の動物」
●第3回 7月28日(日) 会場:乙女高原
実習「乙女高原の植物Ⅰ」「乙女高原の植物Ⅱ」
ワークショップ「今後の活動について 閉講/修了式
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■2023年度 第8期 乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険などすべて自己責任となります。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※今後の予定
⑪02月03日(土)集合:09:00・道の駅
⑫03月02日(土)集合:09:00・道の駅
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■街の駅やまなし・乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html
現在、シーズン40「草花たちのライフステージ」の展示をしています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20230926
■『乙女高原の自然観察』■
A5判32ページ、オールカラーで、1ページに1テーマずつ記事を載せています。頒価300円。送料は1冊だと140円、2~8冊だと180円。送付を希望される方は、送料込みの金額をご送金ください。
■『乙女高原大百科』■
厚さ3cmという分厚い本。A5判602ページ(カラー194ページ)。頒価2000円。送料は1~2冊なら370円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください。
■「教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察・乙女高原スペシャル」■
山梨CATVが制作した動画がユーチューブ・チャンネルで公開されています。約1時間、植原が乙女高原の案内をします。乙女高原三昧の番組です。
https://youtu.be/g_9EuQ3A3f4
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