乙女高原ファンクラブトップ > メールマガジン > 第547号(2024.6.12)
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第547号 2024.6.12.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】黄色いスミレ観察会 6月1日(土)
2.【活動案内】訪花昆虫調査6月 6月15日(土)
3.【活動案内】マルハナバチ調べ隊~初夏編 6月30日(日)
4.【活動案内】谷地坊主の観察会 7月6日(土)
■乙女高原自然観察交流会
■街の駅やまなし「乙女高原展」/書籍/ユーチューブ動画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【メールマガジンのバックナンバー】 https://fruits.jp/~otomefc/maga.html
【乙女高原ファンクラブのサイト】
http://fruits.jp/~otomefc/
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
0.【ニュースニュース】
●1.(再掲)6/15(土)、元麻布大学教授・高槻さん指導のもと、
訪花昆虫調査を行います。花と昆虫のつながりを記録するこの調査は、まさに乙女高原の生物多様性や生態系を知ることに直結します。多くの方に参加していただきたいです。特に、生きもの好きな中高生・自然の調査を体験してみたい中高生にお勧めです。前回の様子を角田さんがユーチューブ動画配信なさっています→2
https://www.youtube.com/watch?v=gCLLYqgu8pA
●2.6/1(土)に行われた乙女高原自然観察交流会「
黄色いスミレ観察会」のレポートを井上敬子さんが書いてくださいました→2
なお、この様子は角田さんがユーチューブ動画配信なさっています。
https://youtu.be/D5LUsSiWmXA
●3.乙女高原案内人養成講座のテキスト(教科書)を大幅に加筆修正して改訂版を作りました。タイトルは『
伝えることで守る乙女高原の自然』。初版は188ページでしたが、改訂版は270ページになりました。ファンクラブで増刷しました。欲しい方に実費でお分けします。頒価は1,500円。送料は1・2冊なら370円。3冊以上はご相談ください。もう少し詳しい紹介は、以下のページをご覧ください。
https://fruits.jp/~otomefc/2024text.html
●4.草原に出て来た草の芽の中には、見てすぐに将来の姿がわかるのもありますが、中には「ん? あなたはいったい 誰?」というものもあります。そこで、生えて来た草の芽を21選んで、小さな立札を立て、その生長を見守ることにしました。立札を立てた=観察を始めたのは4/25。その後、5/5、5/11、5/18、5/24、6/8と、草高を測って写真を撮るという観察を続けています。その様子をブログで紹介しています(写真が1本につき6枚と、とても多いので、ブログは植物No.1~7、No.8~14、No.15~21の3コマに分かれています)。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20240617
●5.5/26(日)に引き続き、6/9(日)に乙女高原案内人養成講座が開催されました。今回はいよいよ会場が乙女高原です。「野外実習・乙女高原の地形地質」「自己紹介」「野外実習・乙女高原の動物」「乙女高原ファンクラブの活動紹介とワークショップ」と、今回も盛りだくさんの内容でした。いよいよ次回7/28(日)は最終回です。
●6.6/30(日)は、今年度初回の
マルハナバチ調べ隊です。この調査イベント、今年で22年目になります。決まった遊歩道を決まった時間(1時間)かけて歩きながら、出会ったマルハナバチを記録するというラインセンサス調査をメインに行っています。ぜひご参加を➝3
なお、
街の駅やまなし「乙女高原展」シーズン43の展示テーマは「乙女高原のマルハナバチ」。お近くに来た折りには、ぜひご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20240606
●7.7/6(土)は、年一回の
谷地坊主の観察会です。谷地坊主をじっくり観察した後、身長や肩幅などの身体測定をします。谷地坊主は生長しているのか?! →4
●8.2024年度第3回の
乙女高原連絡会議・乙女高原ファンクラブ世話人会は7/11(木)19:00から山梨市役所牧丘支所です。会員であれば、どなたでも参加できます。ぜひ、どうぞ。
●9.第14回
全国草原サミット・シンポジウムが10/4(金)~5(土)、長野県の小谷村で開催されます。草原保全をがんばっている全国の皆さんと交流するよい機会ですよ。詳しくは以下。
https://www.sougen-summit.com/
●10.乙女高原の話題ではありませんが、「
教えてうえちゃん」自然観察動画の新作がアップされました。テーマは「モグラ」です。
https://youtu.be/BlVrHGsJnhU
また、6/21(金)から1週間、山梨CATV「まるごと山梨市」で「
ナラ枯れ」編が放映されます。7:30、13:30、19:30です。放映後、ユーチューブに投稿される予定です。
------------------------------------------------------------------------
1.【活動報告】●黄色いスミレ観察会● 6月1日(土)
井上敬子さんがレポートを書いてくださいました。
6月1日、大弛峠への林道の柳平ゲートが開いた日、鶏冠山西林道の黄色いスミレ、キバナノコマノツメを見るために、牧丘道の駅に12名が集まりました。今回は乙女高原を離れての観察交流会です。数台の車に分乗して、鶏冠山西林道のゲート前に到着。車を降りると、ひんやりしていて、上着を1枚はおって出発しました。標高が2,000m近いこの辺りはまだ新緑の季節ですが、例年に比べると、季節の進みが早いようで、ミヤマザクラなどの花は終わっていました。が、道端にはシロバナヘビイチゴの花や茎が30cmくらい長く伸びたタンポポが見られました。
歩き始めはカラマツの植林地です。カラマツにはナガサルオガセがぶら下がっていて、昨日の雨のためか、水滴がたくさんついていて、美しかったです。ミヤマハンショウヅル、チョウセンゴミシの花がたくさん咲いていました。しばらく歩くと白っぽいクリンソウも咲いていました。カラマツ林にはミヤコザサが茂っていましたが、鹿の食害にあっているところもありました。キビタキ、オオルリなどのきれいな鳴き声が聞こえてきて、初夏になったことを感じさせます。途中でオオルリが枝の上のほうで囀っているのを観察することもできました。さらに進んでいくと、ウラジロモミやコメツガなどの針葉樹林帯もあります。この辺りにはミヤマハコベやベニバナツクバネウツギなどの花がみられました。マイヅルソウが咲き始めていましたが、ツバメオモトは咲き終わってしまったようで、小さな実がついたものもありました。ミズナラやカンバ類、カエデ類などの森は新緑が美しかったです。ミネカエデの花が咲いていましたが、亜高山帯にあるカエデの仲間、オガラバナの花は見られませんでした。もう咲き終わってしまったのでしょうか。
歩き始めて1時間半くらいで剣が峰西側の平坦地に到着。ここで一休みです。ここではヨツメガの仲間(帰宅後、調べたらエゾヨツメというガでした)を発見。名前の如く、薄茶色の羽根に黒い目のような模様がありました。メスのようで、お腹が膨らんでいたので、産卵前かもしれません。気温が低いので、植原さんの手の上に長いこと止まっていました。しばらくこのガを観察後、出発しました。
剣が峰の北斜面になる辺りは林道の上斜面は亜高山帯の針葉樹の森で、林道わきにズダヤクジュ、咲き残りのミヤマスミレ、イワセントウソウなどの花、バイカオウレンやウスギオウレンの実が見られました。コケの中にオサバグサも咲き始めていました。メボソムシクイのさえずりが亜高山帯に来たことを感じさせてくれます。
剣が峰をまわりこんで、またカラマツ林の中を進むと、巨大な岩場に出ます。前日の雨で、岩の上から水滴が落ちてきていました。火山の痕跡でしょうか。板状節理のようになっている所もあります。この岩場を過ぎたあたりからキバナノコマノツメが見られるようになってきました。斜面から小さな沢が流れ出ているようなところに何か所かキバナノコマノツメがまとまって咲いています。苔むした岩と、水の流れとでとてもいい雰囲気です。キバナノコマノツメは湿った場所が好きなようです。この辺りの南側は深い谷になっていて、琴川の源流部です。晴れていれば富士山も見えますが、この日は曇り空で、残念ながら見えませんでした。
昼過ぎにキバナノコマノツメの群生地に到着。黄色いスミレを見ながら、昼食をとりました。そしてそれぞれ写真を撮ったり、観察したりして帰路に着きました。
来た道を引き返すので、どんどん下っていきますが、途中でコヨウラクツツジに来ているマルハナバチを見たり、行きに見た花をまた確認したりしながら、出発したゲート前に到着しました。ここで、終わりの会をして解散。キバナノコマノツメをたくさん見られ、その他いろいろな花や樹木を見たり、鳥のさえずりを聞きながら、気持ちのよい林道歩きができた一日でした。
帰りに乙女高原に寄って、次週に行われる乙女高原案内人講座のために、数名でロッジのそうじをしました。高原ではレンゲツツジが咲き始めていて、これからいよいよ花や昆虫の季節がやってきます。楽しみです。
------------------------------------------------------------------------
2.【活動案内】●訪花昆虫調査6月● 6月15日(土)
・9:40~ 終了予定 15:00
・雨の場合、22日(土)に実施予定
・集合 乙女高原グリーンロッジ
・高槻先生の指導で、花を訪れる昆虫を見つけては、それを記録していくという調査です。
・弁当、水分、帽子、筆記用具、時計(腕時計や携帯電話の時計で十分)、できればカメラ。
・問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
※前回の調査の様子は、角田さんの以下ユーチューブ動画で
https://www.youtube.com/watch?v=gCLLYqgu8pA
---------------------------------------------------------------------
3.【活動案内】●マルハナバチ調べ隊~初夏編● 6月30日(日)
今年も愛くるしく,乙女高原随一のインタープリターであるマルハナバチたちの働きぶりをじっくりと見せてもらいましょう。
・日 時 6月30日(日) 雨天中止 10:00~ 終了予定14:30
・集 合 乙女高原グリーンロッジ
・定 員 20名 小学4年生以上 それより小さいお子さんも大人と一緒なら可。
・参 加 費 無 料(保険料はクラブで負担)
・持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
・内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
・問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
【今後のマルハナバチ調べ隊】
盛夏編 8月3日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
初秋編 9月7日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
※時間やプログラムは6月の回と同じです。
-------------------------------------------------------------------------
4.【活動案内】●谷地坊主の観察会● 7月6日(土)
・日 時 7月6日(土) 小雨決行 10:00~ 終了予定15:00
・集 合 乙女高原グリーンロッジ前
・定 員 どなたでも30名
・参 加 費 無 料(保険料はクラブで負担)
・持 ち 物 弁当・飲み物・雨具 その他、あれば観察用具
・内 容 谷地坊主をじっくり観察し、それから谷地坊主の身体測定を行います。
(昨年からどれくらい成長したかを調べます)
・問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
【谷地坊主】
乙女高原の湿地に行くと、草の株がこんもり盛り上がり、「露天風呂に多くの人が肩までつかっている」ように見える場所があります。しかも、ただの人ではなく、長い毛がふさふさと伸びたゲゲゲの鬼太郎のよう。これを谷地坊主といいます。口や目を描くと、ゆるキャラみたいです。
たくさんのゲゲゲの鬼太郎が湿地の中に並んでいる光景は乙女高原では珍しくありませんが、こんなに多くの谷地坊主が見られる場所はそうありません。いくつもの条件が奇跡的に重ならなければ、草の株はこんな形に茂らないのです。
2018年2月、山梨市の天然記念物に指定されました。
-------------------------------------------------------------------------
■2024年度 (第9期) 乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険※などすべて自己責任となります。
●基本的には9:00、道の駅まきおか集合です。そうでない場合は、予定表の( )内をご覧ください。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※2024年度から傷害保険に加入しています。
【2024年度の予定】
【終了】4月 6日(土) ヤマアカガエル産卵調査と兼ねる
【終了】5月12日(日) 遊歩道づくりの午後(13:00ごろから、乙女高原)
【終了】6月 1日(土) 黄色いスミレ観察会と兼ねる (集合時刻は8:30)
7月 6日(土) 谷地坊主の観察会と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
8月 3日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
9月 7日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
10月 5日(土)
11月16日(土) 草刈りボランティアの準備 (集合は9:00、乙女高原)
12月 7日(土)
2025年
1月11日(土)
2月 1日(土)
3月 1日(土)
---------------------------------------------------------------------
■街の駅やまなし・乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html
現在、シーズン43「乙女高原のマルハナバチ」の展示をしています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20240606
■案内人養成講座テキスト『伝えることで守る乙女高原の自然』■
A4判270ページ、モノクロ。頒価1,500円。送料は1~2冊なら370円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください。
■ガイドブック『乙女高原の自然観察』■
A5判32ページ、オールカラーで、1ページに1テーマずつ記事を載せています。頒価300円。送料は1冊だと140円、2~8冊だと180円。送付を希望される方は、送料込みの金額をご送金ください。
■『乙女高原大百科』■
厚さ3cmという分厚い本。A5判602ページ(カラー194ページ)。頒価2000円。送料は1~2冊なら370円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください。
■ユーチューブ動画「教えてうえちゃん・・・自然観察・乙女高原スペシャル」■
山梨CATVが制作した動画がユーチューブ・チャンネルで公開されています。約1時間、植原が乙女高原の案内をします。乙女高原三昧の番組です。
https://youtu.be/g_9EuQ3A3f4
--------------------------------------------------------------------
乙女高原ファンクラブトップ > メールマガジン > 第547号(2024.6.12) →ページトップ