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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第552号 2024.7.25.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】谷地坊主の観察会 7月6日(土)
NEW! 2.【活動報告】遊歩道の草刈り 7月20日(土)
3.【活動案内&報告】夏の案内活動
4.【活動案内】マルハナバチ調べ隊~盛夏編 8月3日(土)
5.【活動案内】訪花昆虫調査8月 8月17日(土)
■乙女高原自然観察交流会
■街の駅やまなし「乙女高原展」/書籍/ユーチューブ動画
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【メールマガジンのバックナンバー】
https://fruits.jp/~otomefc/maga.html
【乙女高原ファンクラブのサイト】
http://fruits.jp/~otomefc/
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0.【ニュースニュース】
●1.いよいよ 乙女高原の草原では、夏のお花たちが次々と咲き始めました。7/22、どんな花が咲いているのか遊歩道を歩いて確認しました。44種類の虫媒花(受粉のために昆虫を呼んでいる花)が咲いていました。歩いた時間はちょうど1時間でした。草原から帰ってきて、涼しい日陰のベンチで休みながら、見てきた花の確認をしました。暑い夏には、たくさんのお花と涼しい木陰の両方が楽しめる乙女高原にぜひどうぞ。
●2.7/6の谷地坊主観察会のレポートを、参加された加藤さんが書いてくださいました。加藤さん、ありがとうございました→1
●3.8/3は今年2回目の「マルハナバチ調べ隊」です。きっと1年で一番多くの種類と数のマルハナバチが皆さんを迎えてくれると思います。目の前で繰り広げられる「生き物たちが互いにかかわりあいながら、懸命に生きている姿」を見に来てください→4
●4.7月の訪花昆虫調査7/13も5月、6月に続いて楽しく行われました。今後の調査日程が決まりましたので、お伝えします。ふるってご参加ください。夏休み中のお子さんお孫さんの生物調査体験としても最高だと思います→5
●5.乙女高原案内人による夏のボランティアガイドが始まりました。特に乙女高原案内人の皆様は、ぜひご参画いただきたいと思います。活動の様子は以下ブログでご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20230806
活動の様子を鈴木さんがレポートしてくださいました。鈴木さん、ありがとうございました→3
●6.7/20に13人の参加を得て、遊歩道の草刈りを行いました。大勢の方が参加くださったので、草刈りはもっぱら刈り払い機をご持参いただいた皆さんにお願いし、手刈りの方には草原内の外来種駆除をお願いしました。おかげさまで遊歩道がとっても歩きやすくなりました。また、合計20.8kgのヒメジョオンとメマツヨイグサを駆除することができました→2
●7. (再掲) 乙女高原案内人養成講座のテキスト(教科書)を大幅に加筆修正して改訂版を作りました。欲しい方に実費でお分けします。頒価は1,500円。送料は1・2冊なら370円。3冊以上はご相談ください。もう少し詳しい紹介は、以下のページをご覧ください。
https://fruits.jp/~otomefc/2024text.html
●8.2024年度第4回の乙女高原連絡会議・乙女高原ファンクラブ世話人会は10/10(木)19:00から山梨市役所牧丘支所です。会員であれば、どなたでも参加できます。ぜひ、どうぞ。
●9.メルマガ前号で、郵送料値上げへの対応についてご意見を募集したところ、「会報の配布を紙(郵送)とPDFファイル(インターネット)に分けたら」というご意見がありました。このご意見を紹介しながら、乙女高原ファンクラブ世話人会で話し合ったところ、結局、「会報はこれまで通り、郵送しよう」ということになりました。会員を郵送・インターネットの二つに分ける作業が煩雑になり、混乱も生じる可能性があるというのが、大きな理由です。
●10.「アンナイニンコウザ ガイドブック カクイチブ オネガイシマス」と書かれた郵便振替が届きました。ところが、送金人のお名前もご住所も記載がありません。送金された方はご連絡ください。
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1.【活動報告】●谷地坊主の観察会● 7月6日(土)
※加藤由美さんが参加レポートを書いてくださいました。観察会後半、加藤さんと、メルマガ前号にレポートをお寄せいただいた伊佐治さんがペアで谷地坊主の身体検査をしてくださったのですが、それはそれは楽しそうでした(植原)
谷地坊主の観察に行きました。谷地坊主という響きに惹かれてちょっとだけ調べて、春先のたくさんの鬼太郎が露天風呂に浸かっている姿(写真)にますます惹かれて会いたくなり会いに行きました。
雲行きは怪しい曇り空。雨が降りそうな空模様。でも、体感温度は寒くもなく暑くもなく丁度いい感じです。
出発前に植原さんから「谷地坊主は英名がtussock『カブ』の意味です」と聞いて「カブ(蕪)?なぜカブ?」と思ったのは私と伊佐治さんだけでしょうか?
「キュロロン、キュロロン、チー」という可愛いくも逞しい縄張り宣言(?)のアカハラの声や、里よりも鮮やかに咲くアヤメやアザミを眺めながら湿地帯に向かいました。
「これが谷地坊主です」と緑一面の湿地帯を指す植原さん。
「???どれ?」とよーく見ると緑の塊が見えます。そう!谷地坊主の頭に緑の髪の毛(スゲの葉っぱ)が生えてモジャモジャ頭になってた!!
谷を降りスゲ属の調査。茎を触ると「あれ?三角?まるじゃない!」とスゲ属の不思議を発見。
そして、谷地坊主の身体測定に。
1号から5号まで札の着いた谷地坊主を2人1組みで調査開始。
1号を調査中「この子、どこまで1号さん?」と緑の髪の毛をかき分けモゾモゾ手探り。
「あ、これ、別の株だよ」と私
「あ、ああああー!カブってそっち?」とバディを組んだ伊佐治さん
tussockが『蕪』ではなく『株』だと気づき大爆笑の2人。
隣にいた小さな谷地坊主さんありがとう、あなたのおかげで謎が溶けたよ。
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2.【活動案内】●遊歩道の草刈り● 7月20日(土)
信じられますか? 草刈り作業の準備のために8:20ころ乙女高原に着いたのですが、しばらく外にいると、寒いくらいでした。さすが乙女高原と思いました。草原からは草刈り機のエンジン音が聞こえます。「涼しいうちに作業を始めてもいい」ということになっていたので、早く来られた方が、すでに作業を始められていたのです。
今回の草刈りには13人が集まりました。刈払い機が十分集まりましたので、手刈りの方には草原内に侵入してきた外来種の駆除をしていただきました。
現在、乙女高原の草原で気になる外来種といえば、ヒメジョオンとメマツヨイグサ。いずれも草原環境が大好きです。長野の霧が峰ではヒメジョオンの駆除をしていると聞いたことがあります。ヒメジョオンは北アメリカ原産で、ヤナギバヒメギク(柳葉姫菊)などの名で観賞用に江戸時代末(1865年ごろ)に渡来し,明治初年には雑草化したそうです。外来生物法の要注意外来生物、日本の侵略的外来種ワースト100 指定種に指定されています。メマツヨイグサも北アメリカ原産で、観賞用として1920年代に導入されたそうです。外来生物法で要注意外来生物に指定されています。今回は、真夏の草原の中、この2種を駆除していただき、駆除の総重量は20.8kgになりました。
そのほかにも、気になる外来種として、いずれも外来の牧草であるチモシーとオーチャードグラス、背の低いオオバコ、シロツメクサ、セイヨウタンポポがあります。オオバコは最近になって多く見かけるようになりました。あっという間に増えている気がします。オオバコは人が歩くようなところに多く生えています。オオバコは背が低い反面、踏みつけに強いので、人が歩いてくれるような場所のほうがかえって都合がいいのです。遊歩道なんて、大大好きな環境だと思います(オオバコの生きざまについて語り始めたら、1時間でも終わらないと思います・・・笑)。
さて、刈り払い隊の作業が終わったようです。遊歩道地図で確認したところ、刈り残した遊歩道はないので、残りの時間は林道沿いの草刈りをお願いしました。
涼しい乙女高原とはいえ日差しは強いので11時半すぎには全作業を終え、お昼にしました。
午後は、バイオトイレのホーローの洗面台のひび割れをパテで直したり、来週末の案内人養成講座に備えて、トイレやロッジのそうじといった作業を行いました。
ロッジ内に風を通そうと、窓を開けたら、ものすごい数のアブが入ってきて、そのまま出られなくなってしまいました。角田さんが昨日7/24にロッジを開け、床に落ちたたくさんのアブの死体を掃除してくださいました。
山梨市で設置してくださったシカ柵のおかげでたくさんの花が戻ってきましたが、その結果、チョウやハチだけでなく、アブもものすごく増えたようです。中には不快昆虫の仲間であるアブもいますので、気になる方は虫よけスプレーなどの対策をしてください。ここ2、3年、ちょうちょが減っているような気がして心配していましたが、今年はたくさんのチョウを見かけます。これもシカ柵設置の「遅れた効果」なのでしょうか。
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3.【活動案内&報告】●夏の案内活動●
午前10時ころから午後3時ころまでを想定していますが、1日全部でなくても、都合のつく時間で来ていただければと思います。乙女高原案内人に限らず、「乙女高原の自然を伝えることで守ることに貢献したい」という方は、ぜひ立候補してください。
実際の案内活動となると、案内する方も来訪する方もハードルが高いので、「パンフレットを渡して、それをきっかけに少しお話をする」程度がちょうどいいと思います。
【終了】①7月20日(土=遊歩道草刈り)
【終了】② 21日(日)
【終了】③ 27日(土)
【終了】④ 28日(日=乙女高原案内人養成講座三日目)
⑤8月 3日(土=マルハナバチ調べ隊と同日)
⑥ 4日(日)
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乙女高原案内人による夏のボランティアガイドが始まりました。活動で使うもの一式をロッジ玄関に用意しておきました。活動を知らせる看板、案内ブースならびに休憩場所となるキャンプ用のテーブルと椅子、配布用のパンフレットなどです。ご活用ください。追加で、虫よけスプレーや救急医療品も用意しておきました。活動内容を簡単に記録する用紙も準備しましたので、短時間でも活動された方は、ぜひ足跡を残していってください。なお、案内する皆さんの熱中症も心配なので、ペットボトル茶と塩タブレットも準備しました。これらはロッジ・ホールのカウンター前とテーブル上です。
活動のイメージが湧きにくいなあと思われた方は、去年の活動の様子を以下ブログでご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20230806
本来であれば、案内人の皆様にマニュアルとともに案内活動のご依頼をするべきなのですが、別件で立て込んでいるため、雑駁な連絡になり、かつ、遅れてしまい、申し訳ございません。
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7/21に案内活動をしてくださった鈴木辰三さんからレポートをいただきました。鈴木さん、ありがとうございました。
■実施日:7月21日(日)10:00~13:00
■ボランティア参加者:1名(鈴木のみ)前日が草刈だったためか、寂しくひとりだけ・・・
■活動内容
10時前に到着すると10人ほどの団体がベンチに腰掛けておしゃべりをしていました。準備をしながら様子を見ていましたが30分近く動く気配がなかったので、声をかけてみると“野鳥の会 甲府支部”の方々でした。探鳥会に来たけど鳥がほとんどいないので涼んでいたとのこと。何名かの方は植原さんのことをよくご存知でしたよ。見ごろの花や鳥のことなど10分ほどお話ししながら、フィールドガイドをお渡ししました。また時々来られるそうです。
その後しばらくロッジ前で待機していましたが人影なし。乙女高原も久しぶりだったので、作戦を変えて散策しながら訪問者を探すことにしました。花を見に来ている様子のカップルに出逢ったので、フィールドガイドで見ごろの花をご案内。せっかくなのでマルハナバチの話もしながら無理やりフィールドガイドを渡したら、意外に関心を示していました。
その後他に訪問者はなく、午後予定があったため13時ごろには切り上げました。あまり活動らしい活動はできませんでしたが、久々に花盛りの乙女高原を満喫できて良かったです! 以上ほんとに簡単ですが、ご報告まで。
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4.【活動案内】●マルハナバチ調べ隊~初夏編● 8月3日(土)
・日 時 8月3日(土) 雨天中止 10:00~ 終了予定14:30
・集 合 乙女高原グリーンロッジ
・定 員 20名 小学4年生以上 それより小さいお子さんも大人と一緒なら可。
・参 加 費 無 料(保険料はクラブで負担)
・持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
・内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
・問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
【今後のマルハナバチ調べ隊】
初秋編 9月7日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
※時間やプログラムは3回とも同じです。
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5.【活動案内】●訪花昆虫調査8月● 8月17日(土)
・9:40~ 終了予定 15:00
・雨の場合、18日(日)に実施予定
・集合 乙女高原グリーンロッジ
・高槻先生の指導で、花を訪れる昆虫を見つけては、それを記録していくという調査です。
※高槻先生はモンゴルで野生動物の調査中です。今回はいらっしゃいません。
・弁当、水分、帽子、筆記用具、時計(腕時計や携帯電話の時計で十分)、できればカメラ。
・問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
※9月の調査 9/14(土)に植生調査 、9/15(日)に訪花昆虫調査を予定していますが、天候によっては反対にするかもしれません。9月の調査は2日連続です。宿泊希望の方はご相談ください。
※10月の調査 10/12(土) 予備日10/13(日) 調査の流れは8月と同じ。
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■2024年度 (第9期) 乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険※などすべて自己責任となります。
●基本的には9:00、道の駅まきおか集合です。そうでない場合は、予定表の( )内をご覧ください。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※2024年度から傷害保険に加入しています。
【2024年度の予定】
【終了】4月 6日(土) ヤマアカガエル産卵調査と兼ねる
【終了】5月12日(日) 遊歩道づくりの午後(13:00ごろから、乙女高原)
【終了】6月 1日(土) 黄色いスミレ観察会と兼ねる (集合時刻は8:30)
【終了】7月 6日(土) 谷地坊主の観察会と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
8月 3日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
9月 7日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
10月 5日(土)
11月16日(土) 草刈りボランティアの準備 (集合は9:00、乙女高原)
12月 7日(土)
2025年
1月11日(土)
2月 1日(土)
3月 1日(土)
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■街の駅やまなし・乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html
現在、シーズン43「乙女高原のマルハナバチ」の展示をしています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20240606
■案内人養成講座テキスト『伝えることで守る乙女高原の自然』■
A4判270ページ、モノクロ。頒価1,500円。送料は1~2冊なら370円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください。
■ガイドブック『乙女高原の自然観察』■
A5判32ページ、オールカラーで、1ページに1テーマずつ記事を載せています。頒価300円。送料は1冊だと140円、2~8冊だと180円。送付を希望される方は、送料込みの金額をご送金ください。
■『乙女高原大百科』■
厚さ3cmという分厚い本。A5判602ページ(カラー194ページ)。頒価2000円。送料は1~2冊なら370円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください。
■ユーチューブ動画「教えてうえちゃん・・・自然観察・乙女高原スペシャル」■
山梨CATVが制作した動画がユーチューブ・チャンネルで公開されています。約1時間、植原が乙女高原の案内をします。乙女高原三昧の番組です。
https://youtu.be/g_9EuQ3A3f4
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