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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第570号 2025.2.6.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【トピックス】
NEW! 1.【活動報告】自然観察交流会 2月1日(土)
NEW! 2.【活動報告】乙女高原フォーラム~高槻さんのお話①
NEW! 3.【活動案内】自然観察交流会 3月1日(土)
4.【活動案内】2024年度総会 3月16日(日)
5.【活動案内】第Ⅵ期乙女高原案内人養成講座
■乙女高原自然観察交流会
■街の駅やまなし「乙女高原展」/書籍/ユーチューブ動画NEW!
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【メールマガジンのバックナンバー】
https://fruits.jp/~otomefc/maga.html
【乙女高原ファンクラブのサイト】
http://fruits.jp/~otomefc/
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0.【トピックス】●1.2/1(土)の自然観察交流会は天気にも恵まれ、6人が参加しての会となりました。お二人がそのリポートを書いてくださいました!!→1 次回の自然観察交流会は3/1(土)です→3
●2.いよいよ今号から1/26 (日)「第22回乙女高原フォーラム」での高槻さんのお話を収録します。ほぼ高槻さんがしゃべった通りですが、ところどころ文意を変えずに直しているところがあります。「話す-聞く」コトバの判りやすさと「書く-読む」コトバの判りやすさが異なるためです。文責は植原にあります→2
●3.1/26 (日)「第22回乙女高原フォーラム」の山梨CATVでの放映予定日時は3/7(金)・8(土)・9(日)のそれぞれ午後9時から(配信エリアは山梨市内)。ユーチューブ動画配信予定は3/10(月)~4/10(木)だそうです。動画アドレスが判りましたらお知らせします。山梨CATVの皆様、フォーラムの様子をより多くの皆さんにお届けできるようにご配慮くださり、本当にありがとうございます。
●4.(再掲)乙女高原案内人養成講座のちらしは以下です。
https://fruits.jp/~otomefc/2025annainin.pdf
また、講座の特設ページは以下です。
https://fruits.jp/~otomefc/annainin2025.html
講座は全3日で、1日目5/25(日)山梨市民会館、2日目6/8(日)乙女高原、3日目7/27(日)乙女高原です。ちらしのQRコードと特設ページから申し込みフォームにリンクできます。受講を希望される方は、この機会にぜひ申し込んでください。また、まわりの方にもお勧めください。SNSへの情報拡散もありがたいです。
すでに案内人の方はスタッフとして養成講座運営にご参画いただけたらありがたいです→5
●5.(再掲)JR中央線・山梨市駅北口からすぐの「街の駅やまなし」に乙女高原の常設展示があります。今はシーズン47「乙女高原にカヤネズミはいるか?」。カヤネズミの巣の本物も展示していますよ。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20250128
●6. (再掲) 3/16(日)に予定されている2024年度総会で、世話人の改選が行われます。「改選」といっても、「立候補」された方が「総会で承認」されれば世話人です。世話人は、ご自分の都合の付く範囲内で、乙女高原の会議に出席したり、運営に携わったりします。乙女高原を次の世代に確実に譲り渡すために、ぜひ、世話人への立候補をご検討ください→4
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1.【活動報告】●自然観察交流会● 2月1日(土)
※まずは毛利崇行さんのリポートです。
1 乙女湖は結氷しており、厳しい寒さを実感するとともに湖面に動物の足跡が見られました。
2 クリスタルラインの道路は所々アイスバーンになっておりました。
3 夏に入れない湿地は、冬は凍っているため、入ることができました。湿地では、シカ、イノシシ、ウサギ、キツネなどの足跡が観察でき、動物達の動きを想像するのが楽しかったです。
4 霜柱が幾重にも重なり、地面を相当な高さまで押し上げ、水が凍り膨張する際の圧力を思い知りました。冬に水道管が破損するのも納得です。
5 展望台からは富士山がうっすら望めました。笠雲がかかっており、天気の下り坂を感じました。
6 谷地坊主の群落は圧巻でした。生いたちの掲示板もあり、興味深く観察しました。天然記念物として、いつまでも残ってほしいものです。
7 午前中は青空が気持ちよかったですが、午後は急に雲が出始め、天気の下り坂を感じました。南岸低気圧はお手柔らかにしてほしいものです。
8 自然観察会終了後、角田さんのご自宅を訪ね、セツブンソウを愛でました。花が咲くまで最短4年もかかるそうで、種類もたくさんあり、角田さんの丹精込めた地道な栽培に感謝です。
9 このような貴重な観察会に参加でき、じっくり自然を観察することで気づかされることもあり、たいへん有意義でした。皆様、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
※続いて、伊佐治庸子さんのリポートです。お二人ともありがとうございました。おかげさまで行けなかった方々に冬の乙女高原を「おすそ分け」できます。
道の駅花かげの郷を出発して最初に立ち寄ったのは乙女湖です。湖は結氷していました。おかげで動物たちも嬉々としてこのショートカットコースを渡ったのでしょうか、氷の上に積もった雪に足跡が残っています。何本かある足跡には途中交わったX型のものもありました。
次に寄ったのは焼山峠です。普段は湿地帯で入れない場所で雪に残された足跡探索です。チーチーと樹上ではコガラが遊んでいます。枯れ木からはまるでとろろ昆布のようなサルオガセがたくさん垂れ下がっていました。
さて、動物の足跡でわかりやすいのはウサギ。後ろ脚は2つ平行に前脚は少し互い違いに残っています。シカの足跡もたくさんありました。こちらも分かりやすくまるで裁縫で使う和鋏です。ここで植原先生からクイズ。この足跡はどちらからどちらへ向かったのでしょう。単純に先割れスプーンのように分かれている方が前かなと思ったのですが、推進力で雪が溜まっている方が進行方向ではないかとのこと。渡辺さんが早速自分の指を使ってモデル実験。なるほど、奥が深い。さらにイノシシのものらしき足跡、3本指の鹿神様の足跡!(これにはトリックあり)、一直線のキツネの足跡と、お天道様の下、日向ぼっこしながらの観察です。
おっ、天然のアイスリンクがあります。この、アイスリンクはどうやってできたのかと皆であれやこれやと考察。グレーチングの下が雪で詰まって水が行き止まりになって溢れてできたのだろうと結論。長靴スケートはツルリンコでした。
いよいよ乙女高原へ。左手に谷地坊主が見えてきましたが、期待していた雪をかぶった姿ではなくボサボサ頭の枯れ草色の谷地坊主です。高原全体も日当たりの良い中央部分に雪はなく想像していた冬の高原ではありませんでした。空は真っ青、風もなくお日様がぽかぽかと暖かく、のんびり自然観察するには良い気候でした。
井上さんが双眼鏡で鳥を見ています。私もやっと使い方に慣れてきたパピリオ双眼鏡で観察。トンビが計四羽青空を気持ちよさそうに翅を広げて飛び回っています。誰かがゲイラカイトの話をしました。昭和40年代後半に流行った三角形の洋凧です。参加者皆さん同じような年代で話が通ります。植原先生がトビの英語名はブラックカイトだと続けます。それにしても上昇気流に乗って気持ちよく飛んでいます。良いなぁ。
展望台で富士山を拝みます。あら、雪が少ない。雪のあるところとないところとでスジ状になっています。すると渡辺さんが「私は山のスジが好きなんです。特に浅間山のスジ」と。なんとマニアックな見方でしょう。でもスジと聞いて私が想像したのは首すじです。年を取ると顔は化粧でごまかせますが、年齢が正直に出てしまうのが首すじだからです。間髪入れずに毛利さんが「私は牛スジ」ですって! そこからおでんの具の話に変わります。おでんほど地方によって中身の素材が変わるものはありません。それを聞いていた植原先生が西日本と東日本の違いについて話し始めます。いなり寿司の形状や座布団の真ん中の糸の留め方etc.では西と東はどこで分かれるのか?と話はとりとめもなく続いていきます (笑) 。
さあ、また観察に戻りましょう。乙女高原で一番大きい冬芽を持つホオノキです。この冬芽、これで赤ければタカノツメです。植原先生が枝の段数を数えれば樹齢がわかると教えてくれました。松と一緒ですね。1年に一節ずつ伸びるのです。
井上さんが鹿柵の効果がよく分かるポイントを示してくれました。それはササです。柵の外のササと内側のササでは全く様子が異なります。ササなんてスジが多くて不味そうなのに冬場は貴重な食べ物なんでしょう。柵の外側の笹は、葉は食べられて茎だけ残っています。内側のササは葉っぱもついています。ところが柵に近いところは葉が食べられています。そこで再び植原先生クイズです。「柵から何センチ離れたところまで食べられているか?」これまでの最長は70センチ。確かにそのくらいまで食べられた跡があります。さあそうなると、金網フェンスの柵から一体どうやってササを食べたのかが不思議です。15センチ四方の金網からニューッと首を伸ばして食べたのでしょうか? 70センチも! 喧々諤々考察開始です。雪でササが柵側に倒れ込んでいた時に食べたとか、前脚でササを引き寄せたのだとか、脚の和鋏(ひづめ)でチョキチョキしたとか(笑)。こうなると実際の様子を見たくてたまりません。植原先生がセンサーカメラを設置しました。うまく行けばシカが四苦八苦して柵の外側から内側のササを食べる様子が見られるかもしれません。楽しみです!
さあ、もうお昼です。エネルギーを使ったのでお腹はペコペコです。暖かいとは言え雪も残る高原なのでトイレにも行きたい。ロッジへ戻ることにしました。あれ?空を見上げると飛行機雲とは別に白い線が弧を描いています。何だろう?鈴木さんも不思議に思ったそうです。渡辺さんが虹に気が付きました。どうやら白い弧が太陽の周りをぐるりと回っていてそこに彩雲が出ているようです。どこからともなくトンビが7,8羽やって来て上空を旋回しています。カラスも鳴いています。「これはなんとか現象ではないですか?」詳しい鈴木さんが、ハロやアークの説明をしてくれました。やはりこれから天気は下り坂なのだろうと納得。この現象はあっという間に消滅し鳥たちも姿を消しました。しかし案の定お昼を食べ終えた頃から、あんなに青かった空は真っ白になりお日様も雲に覆われ寒くなってきました。
午後は谷地坊主を見に行き、霜柱で盛り上がった地面やミルフィーユ状の氷を見て本日の高原での自然観察は終了です。午前中とは打って変わって寒くなり鼻水を垂らしながら帰途につきました。
林道でヒガラの行水シーンに遭遇したのはラッキーでした。早速コガラ、シジュウカラ、ヒガラの違いを勉強しました。少しずつ名前が覚えられれば良いなぁと思いました。
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2.【活動報告】●乙女高原フォーラム~高槻さんのお話①●
■プロローグ
「柵で囲って10周年~虫も戻ってきた乙女高原」というお話をします。私はもう現役を退いてから10年くらい経つのですが、現役の最後に乙女高原に来ることになって、それ以来、とても素晴らしい調査地として調査を続けて参りました。その成果を、5つに分けて順を追ってお話していきます。
■森林と草原
加古菜甫子さんと一緒に調べました。日本の植生は、高温多湿の夏のおかげですぐにやぶになり、林になります。これは世界的に見ると、そんなに普通のことではありません。この変化を「植生遷移」と言いますが、日本ではこれが速いスピードで起きます。加古さんが考えたのは、林を伐って草原にすることで乙女高原があるわけですが、そうなると、虫媒花(花粉が虫によって運ばれる草花)の咲き方や昆虫のつながりにどういう変化があるのだろうか・・・ということでした。
そこで、乙女高原の草原と周辺の林とを比較してみました。それぞれ面積をとって、花の密度を調べました。それから、ルートを決めて、草原を500m、林を600m歩いて、そこに咲いている花と、虫が来ていたらそれを記録するという調査をしました。
季節ごとに調べた結果、10㎡あたりの花の数が、常に草原の方が多い、特に秋には草原の花が多いということがわかりました。彼女は、植物がタネから芽生えて、生長し、花を付け、受粉して、またタネをつくるという生活史の中で、花が昆虫によって受粉してもらわなければタネができないので、それがどうなっているかを調べてみたいと思いました。ヨツバヒヨドリにアサギマダラが来るといった「つながり」の数を調べると、やはり林より草原のほうが「つながり」が多く、特に秋の草原は4倍も多かったです。この調査研究がスタートになって、加古さんは「林が草原になり、草原を維持している乙女高原では、林の下では生育できなかった植物が増えて、花を咲かせた。そして、種類も数も多い花に、昆虫が集まってくる」と結論付けました。つまり、このような草原の管理をすることで、生きもののつながりが生まれ、豊かになるということを明らかにしました。
■なぜススキ原になったのだろう?
【茎の切除実験】次に取り組んだのは、虫媒花が多かった草原が、なぜススキ原になってしまったかということです。以前の乙女高原ではクガイソウやキンバイソウなどがきれいに咲いていました。植原さんが2003年と2014年に、同じ時期に同じ場所の写真を撮っているのですが、それを見比べると、きれいなお花が咲いていた草原がススキ原になってしまったことがわかります。乙女高原では、秋に草刈りをして、林にならないような管理をしているから草原が維持されています。草原が林になろうとしている力を、草刈りが留めているわけですが、もしかしたら、シカが草を食べることがそれと同じ機能をしていて、それで、草原がススキ原になったのかもしれないと考えました。というも、乙女高原の小さい(15m四方と5m四方の2基。2010年5月に設置)の外側はススキが多くて、内側はタムラソウやハンゴンソウなどの虫媒花が多かったので、そのデータとして取ることにしました。花の種類ごとに記録して、それがどれくらいあったかを評価しました。すると、柵外だとイネ科が多く、全体の9割ほどを占めていました。そのほとんどはススキで、あとはヤマアワやヤマカモジグサなどでした。一方、柵の中では、きれいな花を咲かせる双子葉植物が多くなり、ススキが減っていました。
そこで、草が伸びてきた6月に、実験的に伸びてきた茎をチョキッとはさみで切って、残った茎に印を付けて、その後どうなるかを追跡しました。その結果、マルバダケブキ、キンバイソウ、シシウド、チダケサシ、ワレモコウ、タムラソウは死亡率100%で全滅でした。イタドリの死亡率は8割、ヨツバヒヨドリは半分でした。ただし、クガイソウ、ススキ、ヤマハギは全部が生き残りました。つまり植物によって、同じように刈られても、反応が違うということです。この結果は非常に印象的でした。
さきほどの植物について、春から秋まで定期的に草丈を調べました。たとえば、柵内のキンバイソウでは、茎を刈らなかったものは順調に草丈を伸ばしていきましたが、茎を切ったものは切った翌月の7月には少し残っていましたが、その後、枯れてしまいました。茎を切ったクガイソウは、切ってないものの半分くらいの背丈になりました。ヨツバヒヨドリは1割くらいの背丈になりました。ススキは途中で茎を切っても切らなくても変わらない草丈でした。ヤマハギはむしろ切ったほうが草丈が高くなる傾向を見せるという、他の草とはちょっと違う反応を見せました。つまり「多くの双子葉草本は刈り取りによって大きなダメージを受け、生き延びたものも草丈が低くなった」という結果です。
ちょっと横道にそれますが・・・。科学者が書く論文はだいたい無味乾燥なグラフを載せるのですが、私は絵を描くのが好きなものですから、学術論文にも植物のイラストを入れたりして、楽しんでいます。私は地元の玉川上水の野草のスケッチをしているのですが、木の葉っぱは、形は違うし、色は違うし、スケッチするのはとても楽しいです。今日は、それをハガキにしたものをおみやげに持参しました(足りなかったらごめんなさい)。
ここまでのまとめをします。各植物の生存率と回復率を見ると、生存率はススキとクガイソウ、ヤマハギは高かったですが、イタドリ、ヨツバヒヨドリは低く、他の6種は全滅でした。回復力を見ると、ススキとヤマハギは元通りでしたが、イタドリ、クガイソウ、ヨツバヒヨドリは低く、ほかの6種は全滅でした。ということは、生存率も回復力もあるススキとヤマハギが、シカの影響下の乙女高原で、生き延び、草丈の大きいススキが特に増えたということです。
ではなぜ植物によって生存率や回復率がこんなに違うのでしょうか。それは成長点の位置の違いによるのです。イネ科は生長点が根元付近にあります。タケノコは大きいのでよくわかりますが、細いイネ科も同じです。イネ科のような単子葉植物は、縦には伸びるけれど、横には太りません。成長点が低いので、上の方を除去されても成長し続けることができるわけです。一方、双子葉植物は生長点が先端にあって、高さも横幅も伸ばしていくわけですから、茎を途中で切ったり、草をシカが食べるたりすると、生長点がなくなってしまうので、枯れてしまいます。
【刈り取り実験】ススキというのが特別の植物であることがわかりましたから、ご協力をいただいて、草原内に10m四方の区画を作って、刈り取り実験をしました。手で刈るのが大変なので、草刈り機で刈ってもらいました。6月に刈る区(6月区)、9月に刈る区(9月区)、両方で刈る区(6/9月区)、対照区(刈らない区)と、4つの区画を設定しました。5年ほど続けました。
対照区のススキの草丈は5年間で変わりませんでした。6月区は少し低くなるだけでした。9月区は6月区より少なくなりますが、そんなに変わりませんでした。ただ、さすがに年に2回刈ると(6/9月区)、ドーンと草丈が低くなることがわかりました。ススキは強いけれど、強烈な刈り取りを繰り返すと、さすがにダメージが大きいということです。そうでない限りは、多少刈り取られても持ちこたえることができます。シカが食べるのは100本のうち数本ですから、ほとんど回復していたということになります。
それぞれの区画で5年間刈り取った後に調査し、4つの区画の群落を比べてみると、対照区と6月区はあまり違いがありませんが、9月区だと双子葉草本へのダメージが大きく、ススキの独り勝ちになっていきます。6/9月区はススキを含むイネ科にも双子葉植物にもダメージが大きいことがわかりました。
草原にシカがやってきて植物を食べると、双子葉植物は枯れて減ってしまい、ススキが残っていきます。そんな時期に、私が乙女高原に携わるようになったので、「乙女高原にはあんまりお花がないなあ」という印象になってしまったのです。
加古さんの次に高橋和弘くんが乙女高原で調査研究をしてくれることになりました。一つはシカの食べ物を調べてもらいました。シカの糞を拾ってきて、顕微鏡で分析すると、中身がわかります。その結果、夏はおもにササを食べて、春と秋には他のイネ科も食べて、食べ物の乏しい冬には葉ではない繊維などが多くなりました。
・・・つづく・・・
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3.●乙女高原自然観察交流会● 2025年3月1日(土)
日 時 2025年3月1日(土) 午前9時~ 午後3時ころまで
集 合 道の駅 花かげの郷 牧丘
持ち物 弁当、飲み物、防寒具、雨具、観察用具
集まった人で相談して、場合によっては車の乗り合わせで、乙女高原に向かいます。
途中で寄る場所も、相談して決めます。
すでに林道は冬季閉鎖になっていますので、「現地集合」はできません。
積雪の可能性が高いです。長ぐつ等をご用意ください。
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4.【活動案内】 ●2024年度総会● 3月16日(日)
「普通会員」向けにお送りするニュースレター2404号に同封された「出欠ハガキ」にご記入の上、投函をお願いします。
日 時 3月16日(日)午後2時~(準備は1時半から)
場 所 山梨市役所牧丘支所
次 第
1.開会のことば
2.代表世話人あいさつ
3.来賓あいさつ
4.議 事
① 2024年度活動報告
② 2024年度収支決算報告
③ 会計監査報告
④ 新規世話人への立候補と承認
⑤ 新旧世話人のあいさつ
⑥ 2025年度活動計画提案
⑦ 2025年度収支予算提案
5.その他
6.閉会のことば
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5.【活動案内】●第Ⅵ期乙女高原案内人養成講座●
乙女高原を案内することによって乙女高原の自然を守る輪を広げようと、2003年から3年間に渡って開催し、2008年に第Ⅳ期、2023年に16年ぶりに第Ⅴ期を開催し、今期の養成講座です。
乙女高原を知り,守り,そして伝えるノウハウが満載の講座です。これを機会に,ぜひ,乙女高原のことを知り,ファンになり,そして,乙女のことを伝えるメッセンジャー「インタープリター」になってください。
ちらしのQRコードもしくは特設ページから申し込みフォ-ムがリンクしていますので、そこから申し込みください。
※ちらし
https://fruits.jp/~otomefc/2025annainin.pdf
※特設ページ
https://fruits.jp/~otomefc/annainin2025.html
・募集定員 30名(申し込み多数の場合は抽選)
・養成講座 5/25、6/8、7/27(いずれも日曜) 計3日
・講義と実習を通して、自然観察の手法、案内の技術、自然保護の知識、乙女高原の地形地質・植物・動物・歴史などを学びます。
●第1回 5月25日(日) 会場:山梨市民会館と万力公園
開講式 野外実習「インタープリテーション体験」
講義「インタープリテーション」「自然の保護」「乙女高原の歴史」
●第2回 6月8日(日) 会場:乙女高原
実習「乙女高原の地形地質」「乙女高原の動物」
●第3回 7月27日(日) 会場:乙女高原
実習「乙女高原の植物Ⅰ」「乙女高原の植物Ⅱ」
ワークショップ「今後の活動について 閉講/修了式
※養成講座を支えていいただくスタッフを募集します。スタッフになれば、受講者と一緒に講義や実習を見聞きすることができます。講座は3日間行われますが、1日だけの参加も可です。
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■2024年度 (第9期) 乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険※などすべて自己責任となります。
●基本的には9:00、道の駅まきおか集合です。そうでない場合は、予定表の( )内をご覧ください。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※2024年度から傷害保険に加入しています。
【2024年度の予定】
【終了】 4月 6日(土) ヤマアカガエル産卵調査と兼ねる
【終了】 5月12日(日) 遊歩道づくりの午後(13:00ごろから、乙女高原)
【終了】 6月 1日(土) 黄色いスミレ観察会と兼ねる (集合時刻は8:30)
【終了】 7月 6日(土) 谷地坊主の観察会と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
【終了】 8月 3日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
【終了】 9月 7日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
【終了】10月 5日(土)・・・6日に延期 訪花昆虫調査と兼ねて(集合は9:40、乙女高原)
【終了】11月16日(土) 草刈りボランティアの準備 (集合は9:00、乙女高原)
【終了】12月 7日(土)
【終了】 1月11日(土)
【終了】 2月 1日(土)
3月 1日(土)
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■街の駅やまなし・乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html
現在、シーズン47「乙女高原にカヤネズミはいるか?」の展示をしています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20250128
■案内人養成講座テキスト『伝えることで守る乙女高原の自然』■
A4判270ページ、モノクロ。頒価1,500円。送料は1~2冊なら430円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください(郵便振替口座等は下に)。
■ガイドブック『乙女高原の自然観察』■
A5判32ページ、オールカラーで、1ページに1テーマずつ記事を載せています。頒価300円。送料は1冊だと180円、2~8冊だと210円。送付を希望される方は、送料込みの金額をご送金ください(郵便振替口座等は下に)。
■『乙女高原大百科』■
厚さ3cmという分厚い本。A5判602ページ(カラー194ページ)。頒価2,000円。送料は1~2冊なら430円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください(郵便振替口座等は下に)。
■ユーチューブ動画「教えてうえちゃん・・・自然観察・乙女高原スペシャル」■
山梨CATVが制作した動画がユーチューブ・チャンネルで公開されています。約1時間、植原が乙女高原の案内をします。乙女高原三昧の番組です。
https://youtu.be/g_9EuQ3A3f4
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