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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第578号 2025.4.13.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【トピックス】
NEW! 1.【観察報告】4月12日の乙女高原
2.【活動案内】ヤマアカガエル産卵調査 4月20日(日)
3.【活動案内】第Ⅵ期乙女高原案内人養成講座
4.【活動案内】遊歩道づくり 5月11日(日)
■乙女高原自然観察交流会
■街の駅やまなし「乙女高原展」/出版物紹介/ユーチューブ動画
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【メールマガジンのバックナンバー】 https://fruits.jp/~otomefc/maga.html
【乙女高原ファンクラブのサイト】 http://fruits.jp/~otomefc/
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0.【トピックス】
●1.4/11の号外でもお知らせしましたが、「遊歩道づくり」準備の日が決まりました。5/7(水) 10:00乙女高原集合。雨天決行。遊歩道を歩きながら交換が必要な杭の数を数えたり、ロッジやトイレを遊歩道づくり参加者が気持ちよく使えるよう掃除をしたりします。参加いただける方は返信を!
●2.「遊歩道づくり」は 5/11(日)。スタッフ集合は9:00です。参加者は3つの班に分かれて、手分けして杭にロープを巻いていきます。スタッフの仕事は、それらの班のお世話役や受付などです。スタッフに立候補していただける方は返信を! →4
●3.前号で募集したところ、会報の編集にお一人、会報の発送にお二人が立候補してくださいました。ありがたいことです。まだまだ立候補を受け付けておりますので、よろしくお願いします。
●4.多くの方から寄付金が届いています(ほとんどが郵便振替による送金)。ありがとうございます。皆さんからの少しずつの善意が会を活性化させます。できる範囲でご協力をお願いします。
●5.乙女高原案内人養成講座の受講申込者ですが、まだ十分「空き」があります。じつは申込者数が去年の同じ時期の約半分しかありません!! 事務局として、あせり始めています。ぜひ、まわりの方をお誘いください ➝3
https://fruits.jp/~otomefc/annainin2025.html
●6. 「街の駅やまなし」の乙女高原コーナー、今はシーズン48「乙女高原のスミレ」のパネル展示です。お近くに来た折りには、ぜひお寄りください。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20250407
コーナーにはチラシ等も置いてあります。これらは、自由におとりください。
●7. 2025年度第2回の乙女高原連絡会議・乙女高原ファンクラブ世話人会は5/15(木)19:00から山梨市役所牧丘支所です。世話人でなくても会員であればどなたでも参加できます。どんな話し合いをしているかのぞいてみてください。
●8.ヤマアカガエル産卵調査は4/20(日)9:00 道の駅「はなかげの郷牧丘」(国道140号沿い)集合です。弁当など持参。湿地を歩きますので、長靴があったほうがいいと思います。参加する方は、できるだけ事前にご連絡ください。乙女高原では、すでにヤマアカガエルの産卵が始まっていますよ!! →1,2
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1.【観察報告】●4月12日の乙女高原●
4/12、信玄さんのお祭りを知らせる恵林寺の花火の音を遠くに聞きながら、乙ケ妻のシダレザクラが満開なのを横目に見ながら、乙女に向かいました。この時期、いろいろなところに寄り道しながら行くのが楽しみです。車を止めるたびに、いろいろな鳥の声が聞こえます。ミソサザイ、コゲラ、ウグイス、ゴジュウカラ、ヒガラ、コガラ、シジュウカラ…。いつ頃から夏鳥の声が聞けるでしょうか。
今年は春が遅いのか、結局、帰りにまでにスミレ類の花を一つも見ることができませんでした。
さて、カツラの木ポイントです。ヤマエンゴサクもニリンソウもまだ咲いていません。ハナネコノメとツルネコノメが咲いていて、ハシリドコロはようやく開花したばかり。
図鑑だとハシリドコロの花は下向きに咲くということになっていますが、春一番最初にその株が付けた花だけは上向きなのを知っていますか? 春一番の頃はまだまだ訪花昆虫が多くないので、少ない虫たちにできるだけ来てもらえるよう、花の中に入る難易度が高い下向きではなく上向きに咲くのではないかと睨んでいます。昨日までの雨が花の中にたまっていて、きれいなティーカップに入れたミネラルウォーターのようでした。
ハシリドコロには小さな蜂がたくさん来て、盛んに飛び回っていました。10頭以上いたと思います。そっと見ていると、時々、花の中に入っていきますが、花を目当てに集まって、ワイワイやっているようには見えません。もしかしたら、婚活のために集まっているのではないかと思いました。家に帰ってから図鑑で調べましたが、似ているのがたくさんいすぎて、よくわかりません。一番それらしいのはカオジロヒメハナバチでした。顔に灰白色のヒゲがたくさん生えています。双眼実体顕微鏡で見ると、アゴも大きくて、カッコイイです。
ハシリドコロから離れようとしたら、ハシリドコロの葉に穴が開いているのに気が付きました。虫の仕業にちがいありません。え、スミレもまだ咲いていない、こんな春早くに出てくる虫(たぶんイモムシ)なんているの? しかも、ハシリドコロは猛毒だし。探しましたが、ハシリドコロの葉に穴を開けた犯人は見つかりませんでした。
ようやく腰を上げたら、近くに、落ち葉を突き破って出て来て、そのまま落ち葉を持ちあげてしまったハシリドコロの芽を発見。そのパワーを称えて写真を撮ってあげました。
ハシリドコロだけでこんなに時間をとってしまいました。とても幸福な自然観察タイムです。
今日は湿地でヤマアカガエルの卵を探しました。A湿地は0。B湿地は1腹ありましたが、なんだかすぐに干上がってしまいような水たまりに産んであります。C湿地は例年一番遅く産卵が見られるのですが、今年は今日、3腹が見られました。Bと並んで乙女エリアで最早です。それにしても、湿地の水が少なく感じました。これまで、深かった水たまりに泥や落ち葉が溜まって浅くなることはよくありました。でも、その分、今度は別の場所に深い水たまりができ、湿地全体としてはバランスが取れていたような気がします。ところが、今年は全体的に水が少なく、どの水たまりも少し時間が経てば干上がりそうです。全体的に水が少ないので、水が地面を削り、流れる沢の水面が低くなり、ますます水たまりの水が沢に抜けてしまっているように感じます。今年の冬は本当に雪が少なかったですが(春になってから少し降りましたが…)、その影響でしょうか。おたまじゃくしが大きくなるまで水たまりの水は大丈夫だろうかと心配になりました。
ロッジの庭でお昼を食べましたが、寒くてダウンジャケットを羽織りました。念のために持ってきてよかったです。草原でウグイスの声を初めて聞きました。
午後は草原の中を歩きましたが、キジムシロもミツバツチグリもフデリンドウもまだまだ出て来たばかりで、蕾も見えません。
メタリックな青色の、アリを巨大にしたようなヒメツチハンミョウが地面を歩いていました。この虫は、早春と晩秋にしか会えません。全部でメス3頭、オス1頭を見かけました。触角がすーっとしていたらメス、途中にコブがあったらオスです。ちなみに毒を持っているので、触らないほうがよさそうです。でも、じっとみるのは大丈夫です。
固かったツノハシバミの雄花の花穂がいよいよ伸びて、ブラブラしていました。よーし!と思って、はじから指でたたいてみました。いくつかからはポッと黄色い煙が出てきました。花粉です。そして、よーく探すと雄花の付いている枝の一番先の冬芽の中から真っ赤なモジャモジャが見つかることがあります。拡大して見ると、触手の数が少ないウメボシイソギンチャクのように見えなくもありません。これがツノハシバミの雌花(柱頭)です。おもしろいことに、同じ風媒花であるオニグルミも雄花は下に垂れて伸び、ブラブラします。雌花は柱頭だけで、あまり目立たず、でもしっかり真っ赤です。
びっくりするのはシカ柵の中と外の色の違い。シカ柵の外はササ(ミヤコザサ)が食い尽くされてしまい、全体的に「枯れた芝生」のような景観です。ところが、ササはもともと常緑の植物です。柵の中はササの葉が残っていますから、青々としています。シカの食圧が一目瞭然です。
帰りに焼山峠の湿地に寄りました。まだ雪が残っていましたが、雪が水面の上にアーチを作り、雪と水面の間に大きな空間ができていたのがおもしろかったです。ここでもヤマアカガエルの卵が全体で5腹見つかりました。そのうちの二つは産みたてほやほや。ゼラチン質の部分が十分に水を吸ってふくらんでいませんでした。手ですくってみると、水が十分な下のほうは膨らんでプニプニしていますが、上のほうはゼラチン質の部分が小さく、固いように感じました。
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2.【活動案内】●ヤマアカガエル産卵調査● 4月20日(日)
・日 時 4月20日(日)集合9時。解散は午後3時ごろ。
・集 合 午前9時 道の駅 はなかげの郷牧丘(国道140号沿い)
・持ち物 湿地を歩きます。長靴をご持参ください。
弁当、水筒、観察用具。雨具、防寒着も用意してください。
・参加費 無料。
【参考】2024年のヤマアカガエル調査の様子
角田さんのユーチューブ動画。調査の様子やこの時期に見られる草花がよく分かります。
https://www.youtube.com/watch?v=tSRj-6m3BNY&list=PL_A2VwKP1eF2P1t1SIPqi7W2bMc5N7TMD&index=20
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3.【活動案内】●第Ⅵ期乙女高原案内人養成講座●
乙女高原を知り,守り,そして伝えるノウハウが満載の講座です。これを機会に,ぜひ,乙女高原のことを知り,ファンになり,そして,乙女のことを伝える「インタープリター」になってください。
ちらしのQRコードもしくは特設ページから申し込みフォ-ムがリンクしていますので、そこから申し込みください。
※ちらし
https://fruits.jp/~otomefc/2025annainin.pdf
※特設ページ
https://fruits.jp/~otomefc/annainin2025.html
・募集定員 30名(申し込み多数の場合は抽選)
・募集締め切り 4月末日
・養成講座 5/25、6/8、7/27(いずれも日曜) 計3日
・講義と実習を通して、自然観察の手法、案内の技術、自然保護の知識、乙女高原の地形地質・植物・動物・歴史などを学びます。
●第1回 5月25日(日) 会場:山梨市民会館と万力公園
開講式 野外実習「インタープリテーション体験」
講義「インタープリテーション」「自然の保護」「乙女高原の歴史」
●第2回 6月8日(日) 会場:乙女高原
実習「乙女高原の地形地質」「乙女高原の動物」
●第3回 7月27日(日) 会場:乙女高原
実習「乙女高原の植物Ⅰ」「乙女高原の植物Ⅱ」
ワークショップ「今後の活動について 閉講/修了式
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4.【活動案内】●第26回遊歩道づくり● 5月11日(日)
古くなった杭を交換し,ロープを張り巡らし,遊歩道をはっきりさせます。春の乙女高原で,いい汗をかきましょう。
※参加申し込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/1kC8CQdssX50xceuSZiowFnDUW1FZT5ZaKcHrPU7T4r4/
■主催 山梨市 山梨県 乙女高原ファンクラブ
■日時 5月11日(日) 午前9時半から12時半ごろまで
※スタッフは9時集合
※少雨決行。雨天の判断は各自でお願いします。荒天の場合,18日(日)に延期。
■集合 乙女高原グリーンロッジ前。
■持ち物 雨具,軍手。希望者はべんとう
かけや(大きなトンカチ),なたなど道具がある方はご持参ください。
■服装 作業のできる服装(まだ寒いので,防寒の準備も)
受付をしたり、参加者を誘導したりするボランティアの「スタッフ」を募集しています。応募してくださる方は、このメールに返信してください。
【参考】2024年の遊歩道づくりの様子 角田さんのユーチューブ動画
https://www.youtube.com/watch?v=vEAHx_tFVeM&list=PL_A2VwKP1eF2P1t1SIPqi7W2bMc5N7TMD&index=29&t=4s
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■2025年度 (第10期) 乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険※などすべて自己責任となります。
●基本的には9:00、道の駅まきおか集合です。そうでない場合は、予定表の( )内をご覧ください。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※2024年度から傷害保険に加入しています。
【2025年度 自然観察交流会 予定】
【終了】4月 5日(土) ヤマアカガエル産卵調査と兼ねる
5月 7日(水) 遊歩道づくりの準備と兼ねる
※6・7月は養成講座開催のため休止
8月 2日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
9月 6日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
10月 4日(土)
11月15日(土) 草刈りボランティアの準備 (集合は9:00、乙女高原)
12月 6日(土)
2026年
1月10日(土)
2月 7日(土)
3月 7日(土)
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■街の駅やまなし・乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html
現在、シーズン48「乙女高原のスミレ」の展示をしています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20250407
■案内人養成講座テキスト『伝えることで守る乙女高原の自然』■
A4判270ページ、モノクロ。頒価1,500円。送料は1~2冊なら430円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください(郵便振替口座等は下に)。
■ガイドブック『乙女高原の自然観察』■
A5判32ページ、オールカラーで、1ページに1テーマずつ記事を載せています。頒価300円。送料は1冊だと180円、2~8冊だと210円。送付を希望される方は、送料込みの金額をご送金ください(郵便振替口座等は下に)。
■『乙女高原大百科』■
厚さ3cmという分厚い本。A5判602ページ(カラー194ページ)。頒価2,000円。送料は1~2冊なら430円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください(郵便振替口座等は下に)。
■ユーチューブ動画「教えてうえちゃん・・・自然観察・乙女高原スペシャル」■
山梨CATVが制作した動画がユーチューブ・チャンネルで公開されています。約1時間、植原が乙女高原の案内をします。乙女高原三昧の番組です。
https://youtu.be/g_9EuQ3A3f4
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