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   乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン 第198号 2008.1.4.
発行者:植原 彰 (乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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  ▲▼ も く じ ▼▲
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【オピニオン】乙女な初夢
NEW! 2.【観察報告】1月1日の乙女高原
    3.【イベント案内】第7回乙女高原フォーラム 2008年1月27日
      「ようこそ乙女高原へ」展V 2008年1月18日〜2月14日
    4.【イベント案内】総会と座談会 2008年3月16日
   5.【イベント案内】乙女高原案内人養成講座2008
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  0.【ニュースニュース】
●1.あけましておめでとうございます。今年も「乙女高原」「乙女高原ファンクラブ」「乙女高原メールマガジン」ともども,よろしくお願いします。

●2.第7回乙女高原フォ−ラムは1月27日(日)午後1時から山梨市民会館です。JR中央線・山梨市駅から歩いて10分程度です。テーマは「海を渡るちょう・アサギマダラ」。乙女で印を付けられたアサギマダラが愛知県で再捕獲された事例があります。今年から乙女高原ファンクラブではアサギマダラのマーキング調査「アサギマダラ調べ隊」を行う予定です。その前哨戦ともいえるフォーラムにぜひ,おいでください。フォーラムのスタッフを募集しています。→3
 ※ウェブ→ http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/katudou.html

●3.フォ−ラムに合わせて山梨市民会館のロビーで「ようこそ乙女高原へ」展Vを開催します。1月18日から2月14日までです。なお,飾り付けの作業(1月18日午後3時半から),撤収作業(2月14日午後3時半から)への参加もぜひお願いします。

●4.元旦に乙女高原へ行きました。今のホームページのトップの写真は,このとき撮った富士山の写真です。元旦の富士山の写真ですから,なにかしら御利益があると思います。なお,そのときに撮ったいろいろな写真を以下のアドレスで公開しています。初詣に行った金峰山の里宮・金桜神社や杣口の木樵神社の写真もアップしています。→2
 ※その画像は→ http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/080101.html

●5.乙女高原案内人養成講座を3年ぶりに行います。乙女高原を知り,守り,伝えるための様々な講義・実習がてんこ盛り。講座の受講生を募集しています。詳しくはウェブサイトをご覧ください。募集要項・申込用紙をpdfファイルで用意しています。→5
 ※ウェブ→ http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/annainin.html

●6.次回世話人会は2008年1月17日(木)午後7時半から9時まで牧丘総合会館で行います。フォーラム直前の話し合いです。世話人でなくても参加できます。ぜひ,おいでください。
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 1.【オピニオン】
●乙女な初夢● 植原 彰

 お正月なので,乙女の保全活動についての夢を紹介しましょう。これはぼくの夢でもあるし,ファンクラブで思い描いている夢でもあります。夢は3段階です。今年じゅうに実現したい夢(短期目標といっていいと思います),ここ数年で実現したい夢(同様に,中期目標),何年先になるかわからないけど,実現したいと思っている夢(長期目標)の3つです。この3つは,いろいろな条件の変化,環境の変化によって入れ替わることはありますが,「乙女高原の自然を次の世代に譲り渡す」という目的はゆらぎません。すべての活動は,この1点に収斂します。

●短期目標
   (1)毎年のルーティンワークをきちんとこなす
   (2)3年ぶりの乙女高原案内人養成講座の開催
   (3)初めてのアサギマダラ調べ隊
   (4)植物パンフレットの増刷
   (5)花暦の作成
   (6)シダ類を知る自然講座の開催
 (1)とりあえず,毎年やってきた活動を今年も続けることです。「なんだ,こんなのが夢」と思われるかもしれませんが,自然を守る活動にとって最も大切なことは,「続ける」ことです。「遊歩道づくりや草刈りが今年もつつがなく続けられたらいいな」というのが,じつは一番大きな夢です。ただし,マンネリに陥らないように,去年の反省をもとに今年の作戦を考えます。また,参加する人々の平均年齢が毎年1歳ずつ上がっていく傾向があるので,それをなんとかする手だては必要だと思います。
 今年は,それ以外に2つの大きな夢の実現に大きく動きます。(2)一つは3年ぶりに行う乙女高原案内人養成講座の開催です。「平均年齢が毎年1歳ずつ上がっていく」現実を食い止めるための戦略でもあります。
 (3)もう一つはアサギマダラ調べ隊への取り組みです。乙女に来るアサギマダラはいったいどこから来るのでしょうか。また,乙女にいるアサギマダラはどこへ行くのでしょうか。今からワクワクします。
 (4)また,乙女高原の植物パンフレットの増刷もなんとか夏までに行わなくてはなりません。ほんとうならじっくり見直して,写真も差し替えられるものは差し替えたいのですが,どこまでできる事やら…。
 (5)さらに,乙女高原に咲く花々の花暦の作成や,(6)乙女高原のシダ類を知る自然講座の開催も考えています。自然講座は,乙女高原の自然を知るために,その道の達人に現地で教えを請う活動です。いってみれば,乙女高原フォーラムの野外版。一昨年は林さんにお願いしてスゲ類の分類観察会を行いました。

●中期目標
   (7)キッズクラブの立ち上げ
   (8)メールマガジンを本に
   (9)乙女高原の歴史など人文科学的な調査
 (7)ファンクラブの活動目的は「乙女高原の自然を次の世代に譲り渡す」です。この目的を達成するためには,我々が乙女高原の自然を守っただけではダメで,次の世代に「乙女高原の自然を守っていこう」という心を育てなければなりません。「子どもたちへの環境教育」は最も大切な分野であり,だからこそ,去年の夏,市社会福祉協議会主催の子ども向け「チャレンジボランティア2007」も引き受けたのです。子どもたちのファンクラブへの入会をしやすくするためにもキッズクラブを立ち上げ,子どもたち向けのイベント(キャンプなんか楽しいと思うんですよね)やニュースレターを発行していきたいと思います。
 (8)メールマガジンの直接の読者は約500人です。ホームページでも公開していますが,こちらの読者数は分かりません。こんなに多くの方に読まれていますが,まだまだ少ないと思うし,パソコンをお持ちでない方は読めないという「IT格差」も生じています。そこで,メールマガジン配信200号を記念して,それまでの記事を再編集し,一冊の本にしたいと思っています。どなたか編集者をやっていただけませんか?
 (9)ところで,「乙女高原の自然を守る」ためには,乙女高原のことをよく知らなければなりません。自然の調査については,組織的・計画的ではありませんが,植物,動物,鳥,虫について行っています。マルハナバチについては組織的に行っており,今年からアサギマダラの調査も開始する予定です。
 でも,自然の調査だけでは不十分です。どこの自然もそうですが,今の自然がそこにある背景には歴史があります。特に乙女の場合は,人の関わりの歴史あってこその乙女高原です。ですから,地域の古老から乙女についての昔話を聞き書きするなどの調査にも取り組みたい,いいえ,取り組まなければと考えています。

●長期目標
   (10)ビジターセンターの開設
   (11)NPO法人化
   (12)乙女高原の自然を守る条例の制定
 (10)乙女高原を訪れた方が気軽に立ち寄って乙女高原の情報を得ることができるような施設がほしいなとつねづね思っています。資金的な課題,運営方法の課題,人材の課題など,たくさんの課題が立ちふさがっています。じつは,もっと卑近で個人的には切実な問題として,ファンクラブの備品や資料を置いておく場所の確保という問題があります。ぼくのうちに置いておくのももう限界です。
 (11)ビジターセンターの運営(たとえば指定管理者)にファンクラブが立候補するとしたら,法人化する必要があるでしょう。そうなったら,事務局の人間は専任にしないとたいへんなことになると思います。法人化の必要性と人材確保の大変さをてんびんにかけて,法人化するかしないかを判断していく必要があるでしょう。
 (12)最後に,乙女高原の自然を守っていく「しくみ」づくりの究極目標は,自治体(例えば市)と協働で条例案を作り,それを成立させることです。

 いずれにせよ,多くの人の協力を得ないと,とてもできないことばかりです。また,個人の努力でできる項目があったとしても,一人でやってはなりません。自然は一人では決して守れないし,また,一人で守ってはいけないものです。なぜなら,自然は一人のものではないからです。
 今後とも,皆さんの「その人なりの」ご協力を,ぜひお願いします。
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 2.【観察報告】
●1月1日の乙女高原●
  ※画像は→ http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/080101.html

 お正月なので,まずは金桜神社に初詣をしてから乙女へ向かうことにしました。金桜神社は山岳信仰が盛んだった金峰山の里宮の一つで,杣口区の一番奥にあります。杣口林道経由で乙女高原に行くとき,皆さんも必ずその前を通るはずですが,車を止めて参拝するなんてことはなかなかないのではないですか? 画像をアップしましたので,見てみてください。ちなみに,神社の奥の院は林道の1.1キロポストの近くにあります。たくさんの僧侶がここで修行していたそうです。教育委員会の案内板か立っていますよ。

 姥栃のあたりから路面に雪が見られるようになりました。とはいえ,年末に登った時ほどではありません。冬期通行止めの柳平から先になると,路面はほとんど真っ白で,降りてみると,白い雪の下に堅く,ツルツルの氷がありました(注:ぼくは生態系モニタリング調査をするため,冬期間の通行許可証をもらっています)。

 午前中は草原の中を歩き回りました。
 まず,森のコースを登りました。森の向こうで何かが動いています。双眼鏡で見ると,カケスが音もなく枝から枝に渡ったり,次の木に飛んで行ったりしていました。トントンと本当に大工さんのトンカチのような音が聞こえてきます。キツツキ(アカゲラ?)がリズミカルに枯れ木の幹をたたいているのでしょう。
 雪原には思いのほか沢山の動物たちの暮らしの跡が刻まれていました。足跡です。ひづめがある足跡はシカでしょう。ポツポツと円い足跡がほぼ一直線に並んでいるのはキツネ。昨年・一昨年に比べ,今年はウサギの足跡がたくさん見られました。それも,小さめの足跡です。今年生まれの若いウサギでしょうか。無事に冬が越せるといいのですが。

 途中,風花が舞ってきたなと思ったら,あっという間に吹雪になりました。頬に当たる風が冷たいどころか痛いほどです。それもそのはず。草原に着いた時はマイナス4度だった気温が,お昼にはマイナス5度に下がっていました。雪を踏むたびにキュッキュッと,とてもいい音がします。低温で雪が締まっているんでしょうね。

 寒くて仕方ないので,車の中でお昼を食べました。足の指先が凍りそうです。温かい紅茶に生き返ったようにほっとしました。

 昼食後,天候も持ち直したようだったので,大窪山に登りながらテンの糞を採集しました。雪で見つけられないだろうと思っていたのですが,糞を2つ,見つけることができました。冬の間,彼らが何を食べているかを教えてくれる貴重なサンプルです。
 大窪山の山頂付近で,面白い光景を目にしました。アズマシャクナゲは冬でもその細長い葉を落とさないのですが,枝から放射状に付いている葉が全部垂れ下がっているのです。シャクナゲ全部がそうなので,夏とまったく風景が違っています。こうやって雪をさらりと受け流し,寒い冬を越していくのでしょうね。
 雪の遊歩道の所々が盛り上がっています。その部分を踏むと,落とし穴にハマッタように踏み抜いてしまいます。よくよく見てみると,そういう所は,特に霜柱が発達して地面を持ち上げ,空洞を作っていました。落とし穴の正体は,そんな空洞だったのです。

 2時頃,ロッジまで帰ってきました。ロッジの屋根からたくさんのつららが垂れていました。でも,その先からしずくがポタポタ落ちるということはありません。それだけ気温が低いんでしょうね。
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 3.【イベント案内】
●第7回乙女高原フォーラム●

 年に一度,自然とつきあう達人を招いて,お話を聞きながら,乙女高原の自然を守り,育てていくことについてみんなで考えようというインドアの集会です。 今年は,海を渡る旅をすることで一躍有名になったアサギマダラというちょうちょがテーマ。乙女でもお目にかかれるんですよ。詳しくはホームページをご覧ください。
 → http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/katudou.html

■主 催 山梨市・山梨県・乙女高原ファンクラブ
■日 時 2008年1月27日(日)
     午後1時〜3時30分
■会 場 山梨市民会館大ホール
     JR中央線 山梨市駅から徒歩10分
■対 象 どなたでも。
■定 員 ありません。
■参加費 無料
■テーマ 乙女高原にも来るよ,海を渡るちょう・アサギマダラ
■ゲスト 近藤記巳子さん(名古屋在住,アサギマダラプロジェクト)

※なお,フォーラム開催に合わせて山梨市民会館ロビーをお借りして「ようこそ乙女高原へ」展Vを開催します。1月18日(金)から2月14日(木)までの間です。こちらもご覧ください。
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 4.【イベント案内】
●ファンクラブ総会ならびに座談会● 3月16日(日)

 総会後の座談会のゲストは櫛形山県民の森・森林科学館の石原 誠さんです。石原さんは櫛形山の自然をじっと見つめ,守ろうと活動されてきた方です。櫛形山も乙女高原と同じくシカによる食害が目だってきたので,シカの調査を始められました。そんなお話をお聞きします。なお,石原さんが作っている県民の森のブログがとってもいいので,ぜひ,見てみてください。
  http://blog.goo.ne.jp/kushigatamori

■日 時 2008年3月16日(日)
     午後2時〜4時30分(片付けと茶話会終了は5時)
■会 場 山梨市牧丘町総合会館大ホール
■対 象 乙女高原ファンクラフ会員(座談会には会員でなくても参加できます)
■参加費 無料
■ゲストのお話のテーマ 「シカのウンチから植生を考える?」
■ゲスト 石原 誠さん(櫛形山森林科学館)--------------------------------------------------

 5.【イベント案内】
●乙女高原案内人養成講座2008●

 お待たせしました。2003年から3年間に渡って開催した後,休眠状態にあった乙女高原案内人養成講座を開講します。乙女高原を知り,守り,そして伝えるノウハウが満載の講座です。これを機会に,ぜひ,乙女高原のことを知り,ファンになり,そして,乙女のことを伝えるメッセンジャー「インタープリター」になってください。詳しくはホームページで。
 http://www.kcnet.ne.jp/~otomefc/annainin.html

第1回 5月25日(日)
 ■開講式
 ■実習「乙女高原の自然」
 ■講義「インタープリテーション」
 ■パネルディスカッション「乙女高原案内人になって」

第2回 6月15日(日)
 ■実習「乙女高原の地形地質」「乙女高原の動物」
 ■講義「自然の保護」「乙女高原の自然」

第3回 6月29日(日)
 ■演習 マルハナバチ調べ隊にインターン(実習生)として参加

第4回 7月13日(日)
 ■実習「乙女高原の植物T」「乙女高原の植物U」
 ■講義「乙女高原の歴史」
 ■講義と質疑応答「今後の活動について」
 ■閉講/修了式

会場 乙女高原 講義・休憩等は乙女高原グリーンロッジ(予定)

定員 30名(申し込み多数の場合は抽選。申し込みしめきりは4月30日)

講師(敬称略)
 北垣 憲仁,時田 恵,小松澤 靖,宮原 孝男,植原 彰,古屋 利雄,小林 茂,
 坂田英明,由井建蔵,小笠原恭子,内藤邦雄,高橋 徹,加藤信子,依田 昇ほか
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