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乙女高原ファンクラブ 公認
乙女高原メールマガジン第548号 2024.6.22.
発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【ニュースニュース】
NEW! 1.【活動報告】乙女高原案内人養成講座二日目 6月9日(日)
NEW! 2.【活動案内】訪花昆虫調査7月 7月13日(土)
3.【活動案内】マルハナバチ調べ隊~初夏編 6月30日(日)
4.【活動案内】谷地坊主の観察会 7月6日(土)
■乙女高原自然観察交流会
■街の駅やまなし「乙女高原展」/書籍/ユーチューブ動画
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【メールマガジンのバックナンバー】
https://fruits.jp/~otomefc/maga.html
【乙女高原ファンクラブのサイト】
http://fruits.jp/~otomefc/
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0.【ニュースニュース】
●1. 6/15(土)、元麻布大学教授・高槻さん指導のもと、訪花昆虫調査が楽しく行われました。花と昆虫のつながりを記録するこの調査は、まさに乙女高原の生物多様性や生態系を知ることです。次回は7/13(土)の予定。多くの方に参加していただきたいです。特に、生きもの好きな中高生・自然の調査を体験してみたい中高生にお勧めです。5月の調査の様子を角田さんがユーチューブ動画配信なさっています→2
https://www.youtube.com/watch?v=gCLLYqgu8pA
●2.5/26(日)の一日目に引き続き、6/9(日)に乙女高原案内人養成講座二日目が開催されました。「野外実習・乙女高原の地形地質」「自己紹介」「野外実習・乙女高原の動物」「乙女高原ファンクラブの活動紹介とワークショップ」と、盛りだくさんの内容でした。いよいよ次回7/28(日)は最終回です→1
●3.(再掲) 乙女高原案内人養成講座のテキスト(教科書)を大幅に加筆修正して改訂版を作りました。タイトルは『伝えることで守る乙女高原の自然』。初版は188ページでしたが、改訂版は270ページになりました。ファンクラブで増刷しました。欲しい方に実費でお分けします。頒価は1,500円。送料は1・2冊なら370円。3冊以上はご相談ください。もう少し詳しい紹介は、以下のページをご覧ください。
https://fruits.jp/~otomefc/2024text.html
●4.(再掲) 6/30(日)は、今年度初回のマルハナバチ調べ隊です。この調査イベント、今年で22年目になります。決まった遊歩道を決まった時間(1時間)かけて歩きながら、出会ったマルハナバチを記録するというラインセンサス調査をメインに行っています。ぜひご参加を➝3
なお、街の駅やまなし「乙女高原展」シーズン43の展示テーマは「乙女高原のマルハナバチ」。お近くに来た折りには、ぜひご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20240606
●5.(再掲) 7/6(土)は、年一回の谷地坊主の観察会です。谷地坊主をじっくり観察した後、身長や肩幅などの身体測定をします。谷地坊主は生長しているのか?! →4
●6.(再掲) 2024年度第3回の乙女高原連絡会議・乙女高原ファンクラブ世話人会は7/11(木)19:00から山梨市役所牧丘支所です。会員であれば、どなたでも参加できます。ぜひ、どうぞ。
●7. 乙女高原周辺の林道のまわりの景色が見たくてグーグルの「ストリートビュー」を見ていたら、乙女高原グリーンロッジの前に(こげ茶色の)自分の車が映っていました。「2023年4月」とのこと。「2014年9月」のストリートビューもあるというので、見てみると、以前、自分が乗っていた(黒銀色の)車が映っていました。笑うしかありません。
●8. 本メルマ502号に長崎山梨県知事の富士山登山鉄道構想について記事を書きました。
https://fruits.jp/~otomefc/maga502.html
5月16日、この件に関する公開質問状を持って県庁を訪れました。6月12日には知事からの回答書を受け取りにやはり県庁に行ってきました。質問状・回答書の内容が公開されています。お読みになり、ご意見等がありましたら、お寄せください。以下、質問状を出した「富士山の未来を考える市民の会」のサイト(ブログ)です。
https://note.com/respect_mtfuji
●9.6/21(金)から1週間、毎日7:30、13:30、19:30に、山梨CATV「まるごと山梨市」で「教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察・ナラ枯れ」編が放映されています。「ナラ枯れ」編では、「立派な老木ばかりで、次世代が育っていない限界集落のような林・・・それが今の万力公園の実情だ」という点にまで言及しています。放映後、ユーチューブに投稿される予定です。
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1.【活動報告】●乙女高原案内人養成講座二日目● 6月9日(日)
一日目(5/26)は会場が万力公園でしたが、6月9日、いよいよ乙女高原で養成講座の二日目が開催されました。受講生も予定されたスタッフも、全員参加です。今日は参加者を二グループに分け、交替で二つの野外実習を受け、一緒に「自己紹介」や「乙女高原の活動報告/ワークショップ」を行いました。
講師は、「乙女高原の地形地質」を時田 恵さん、「乙女高原の動物」を北垣憲仁さんにお願いしました。
午前中は、A班が時田さんの実習でした。時田さんは、最初に「北はどっち? 『せーの』で指差してください」「では、これで確認しますね」と方位磁針で北を確認しました。「地図は『北が上』になっていますからね」と山梨県の地図を取り出し、そして、テーブルの上に、北を上にして広げました。
「この辺の基盤になっている石はこれ・粘板岩です」「その上に乗っている主要な石は、この辺・秩父だったら花崗岩、八ヶ岳だったら安山岩、富士山だったら玄武岩です」と、次々と石を取り出しました。そして、受講者に石を回しながら、気づいたことを一言ずつしゃべってもらいました。
・花崗岩「ゴマ模様」「透明と白と黒」「割れやすそう」「きれい」「意外と軽い」「大きさの割には重い」「白っぽい」「ザラザラ」「ガラスっぽい」「いろんな石が混じっている」
・安山岩「重たい」「色は違うけど、似てる」「加工しやすそう」「ツルツル(磨いてあるからねとツッコミ)」「建築材として使われていそう」「ゴマ豆腐みたい」「つぶつぶもある」「墓石にありそう」「硬そう」「粒が細かい」「粒に4色ありそう」「(花崗岩と)同じような粒でできている」
といった意見が出ました。2種類の石を回したことで、「比べて観察できる」という効果があったようです。
「登場人物」の紹介(?) が終わったところで、「乙女高原の地質の成り立ち」紙芝居を始めてくれました。この紙芝居とそのセリフを時田さんから無償でいただきました。カラーコピーしてラミネートしておきましたので、案内活動で、ぜひ活用してくださいね。紙芝居の中味は省略します。
で、いよいよ(ようやく?)遊歩道を歩き始めました・・・と思ったら、すぐに立ち止まり、草原の隅をシャベルで堀り、下の方の土を掘り返して、小さなバットにほんの少量入れて、受講者に回してくれました。「見るだけじゃなく、触ったり、匂いを嗅いでくださいね」
見ると、団粒状になっています。団粒状になっているのは生き物がいる証拠だそうです。この土はもともと富士山の火山灰で、火山灰というのは風化しやすい、つまり、土になりやすいそうです。「だから、火山の近くには高原野菜のおいしいところが多いんですよ」
黒っぽい色ですが、「色見本」で、詳しい色の名まえを調べました。「こげ茶」か「憲法色」でした。「憲法」色とは変わった色名だなと思い、帰って調べてみたら、「剣術家の吉岡直綱(号は憲法)が広めたとされることからこの名が付いた」のだそうです。
においをかいでみると、確かににおいがあります「においがあるということは、生きものがいる証拠です」
この黒い土には「黒(くろ)ぼく土(ど)」という名前が付いています。
土を多角的に観察すると、おもしろいことが次々に出てくるんですね。
乙女高原にいっぱいあるシダ植物ヘビノネゴザですが「これは銅イオンを好む植物なので、山師たちはヘビノネゴザの生育から黄銅鉱の存在を予測したそうです」。地質と植物も関連があるんですね。
ヨモギ頭まで登りました。ここは周囲より高く、要するに「てっぺん」です。「こういう場所では、もともと地面の下にあったものが顔を出している可能性があります」と、表面がたまねぎのようにむけかかっている安山岩を紹介してくれました。たまねぎがむけるように風化していくのが安山岩の特徴だそうです。
ここでも土を掘って、採取しました。さっきと違って、茶色の土です。臭いがないことから、生物はいなそうです。これは八ヶ岳の噴火によってきたロームで、御岳のロームだったら、もっと黄色いそうです。
こんな感じで楽しく実習を進めました。
帰ってきたら、いったん中に入り、自己紹介タイムにしました。これから一緒に活動していく仲間です。お互いを知るきっかけとして、30秒ずつ自分のことをしゃべりました。
お昼休みを取り、午後からは実習講師の交代です。A班は今度は北垣さんから「乙女高原の動物」について実習を受けました。ビーバーの頭骨、クルミや松ぼっくりを動物が食べた跡(食痕)など、たくさんの実物に触らせてくれました。これらの「教材」は長く使えるように、そのまま保管しておくのでなく、表面をコーティーング(北垣さんはヤマトのりを使っているそうです)しておくとよいといった、案内活動で活かせるコツも教えていただきました。
午後の実習から帰り、今度は鈴木さんから乙女高原の活動について説明を受けました。鈴木さんは詳細な資料を作ってくれたので、帰宅してからも、再度、確認することができます。その後、「案内活動としてやりたいことは何か」をテーマに、ワークシートに各自、自分の現段階での思いを書いてもらいました。このワークシートを使って三日目のワークショップを行う予定です。
最後に質疑応答したり、次回予告したりして、二日目も楽しく終わりました。
今回も、「講義/実習の最初の一コマ」しか詳しくレポートすることができませんでした。受講生の皆さん、スタッフの皆さん、養成講座のレポートを書いていただけませんか。「書いて」「発信する」ことによって、「多くの人に伝える」ことができるし、また、「未来に残す」こともできます。やりっぱなしでは風化してしまいます。
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2.【活動案内】●訪花昆虫調査7月● 7月13日(土)
・9:40~ 終了予定 15:00
・雨の場合、14日(日)に実施予定
・集合 乙女高原グリーンロッジ
・高槻先生の指導で、花を訪れる昆虫を見つけては、それを記録していくという調査です。
・弁当、水分、帽子、筆記用具、時計(腕時計や携帯電話の時計で十分)、できればカメラ。
・問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
※5月の調査の様子は、角田さんの以下ユーチューブ動画で
https://www.youtube.com/watch?v=gCLLYqgu8pA
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3.【活動案内】●マルハナバチ調べ隊~初夏編● 6月30日(日)
今年も愛くるしく,乙女高原随一のインタープリターであるマルハナバチたちの働きぶりをじっくりと見せてもらいましょう。
・日 時 6月30日(日) 雨天中止 10:00~ 終了予定14:30
・集 合 乙女高原グリーンロッジ
・定 員 20名 小学4年生以上 それより小さいお子さんも大人と一緒なら可。
・参 加 費 無 料(保険料はクラブで負担)
・持ち物 弁当,水筒,筆記用具,時計(腕時計や携帯電話の時計で十分です)
・内 容 午前中は調査の説明とラインセンサス調査。午後はまちぶせ調査。
・問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
【今後のマルハナバチ調べ隊】
盛夏編 8月3日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
初秋編 9月7日(土) 雨天中止 午前10時から午後2時半くらいまで
※時間やプログラムは6月の回と同じです。
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4.【活動案内】●谷地坊主の観察会● 7月6日(土)
・日 時 7月6日(土) 小雨決行 10:00~ 終了予定15:00
・集 合 乙女高原グリーンロッジ前
・定 員 どなたでも30名
・参 加 費 無 料(保険料はクラブで負担)
・持 ち 物 弁当・飲み物・雨具 その他、あれば観察用具
【湿地に入るので、長靴持参を推奨します】
・内 容 谷地坊主をじっくり観察し、それから谷地坊主の身体測定を行います。
(昨年からどれくらい成長したかを調べます)
・問い合わせ・申し込み先 乙女高原ファンクラブ事務局(このメールに返信を)
【谷地坊主】
乙女高原の湿地に行くと、草の株がこんもり盛り上がり、「露天風呂に多くの人が肩までつかっている」ように見える場所があります。しかも、ただの人ではなく、長い毛がふさふさと伸びたゲゲゲの鬼太郎のよう。これを谷地坊主といいます。口や目を描くと、ゆるキャラみたいです。
たくさんのゲゲゲの鬼太郎が湿地の中に並んでいる光景は乙女高原では珍しくありませんが、こんなに多くの谷地坊主が見られる場所はそうありません。いくつもの条件が奇跡的に重ならなければ、草の株はこんな形に茂らないのです。
2018年2月、山梨市の天然記念物に指定されました。
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■2024年度 (第9期) 乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険※などすべて自己責任となります。
●基本的には9:00、道の駅まきおか集合です。そうでない場合は、予定表の( )内をご覧ください。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にしたり、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※2024年度から傷害保険に加入しています。
【2024年度の予定】
【終了】4月 6日(土) ヤマアカガエル産卵調査と兼ねる
【終了】5月12日(日) 遊歩道づくりの午後(13:00ごろから、乙女高原)
【終了】6月 1日(土) 黄色いスミレ観察会と兼ねる (集合時刻は8:30)
7月 6日(土) 谷地坊主の観察会と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
8月 3日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
9月 7日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
10月 5日(土)
11月16日(土) 草刈りボランティアの準備 (集合は9:00、乙女高原)
12月 7日(土)
2025年
1月11日(土)
2月 1日(土)
3月 1日(土)
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■街の駅やまなし・乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html
現在、シーズン43「乙女高原のマルハナバチ」の展示をしています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20240606
■案内人養成講座テキスト『伝えることで守る乙女高原の自然』■
A4判270ページ、モノクロ。頒価1,500円。送料は1~2冊なら370円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください。
■ガイドブック『乙女高原の自然観察』■
A5判32ページ、オールカラーで、1ページに1テーマずつ記事を載せています。頒価300円。送料は1冊だと140円、2~8冊だと180円。送付を希望される方は、送料込みの金額をご送金ください。
■『乙女高原大百科』■
厚さ3cmという分厚い本。A5判602ページ(カラー194ページ)。頒価2000円。送料は1~2冊なら370円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください。
■ユーチューブ動画「教えてうえちゃん・・・自然観察・乙女高原スペシャル」■
山梨CATVが制作した動画がユーチューブ・チャンネルで公開されています。約1時間、植原が乙女高原の案内をします。乙女高原三昧の番組です。
https://youtu.be/g_9EuQ3A3f4
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