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  乙女高原ファンクラブ 公認
 乙女高原メールマガジン第572号  2025.2.27.
  発行者:植原 彰(乙女高原のある山梨市牧丘町在住)
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  ▲▼▲ もくじ ▼▲▼
NEW! 0.【トピックス】
NEW! 1.【観察報告】2月18日の乙女高原
     2.【活動案内】自然観察交流会    3月1日(土)
     3.【活動案内】2024年度総会     3月16日(日)
     4.【活動案内】第Ⅵ期乙女高原案内人養成講座
     ■乙女高原自然観察交流会
     ■街の駅やまなし「乙女高原展」/書籍/ユーチューブ動画
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【メールマガジンのバックナンバー】 https://fruits.jp/~otomefc/maga.html
【乙女高原ファンクラブのサイト】 http://fruits.jp/~otomefc/
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0.【トピックス】
●1.メールマガジン570号で、シカ柵内70cmにまでシカのはみ跡があったことが紹介されました。
https://fruits.jp/~otomefc/maga570.html
そこにセンサーカメラを仕掛けた結果、バッチリ映っていました!! →1
https://www.facebook.com/akira.uehara2/posts/pfbid0dc1uiMzhEP7skrMH8R1GwTriRfdLQkq28g5pRwebzJs4qgAFDRzj4cVCiDRzUYDEl

●2.2/18、笑っちゃう光景を目の当たりにしました。高さ1mの霜柱です!! →1
https://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/d508a86fd398a4eebca9d55017ad45f7

●3.3/16に予定されている2024年度総会の出欠ハガキが続々と届いて100通を超えました。まだの方はぜひ書いて、投函してください。近況や乙女高原への想いを書いていただけたら、総会の参加者と共有できます。お願いします→3

●4.3/1「今度の土曜日」は今年度最後の乙女高原自然観察交流会です。暖かい日になりそうですね。とはいえ標高1,700mの乙女高原をあなどらないように。雪が積もっている想定で、長ぐつ等をご準備ください。ご参加される方は、事前にご一報いただけると助かります→2

●5.山梨市在住でCATV契約をしている方に限られますが、いよいよ乙女高原フォーラム(1/26実施)の放映が始まります。3/7,8,9の三日間。夜9:00からです。お見逃しないように。放映後、ユーチューブで見逃し配信されますので、山梨市以外の方は、それまでお待ちください。

●6.乙女高原案内人養成講座2025の受講申し込みが順調に伸びています。でも、まだまだ空席はあります。申し込んでない方は受講をお考え下さい。また、まわりの方にぜひお勧めください→4
https://fruits.jp/~otomefc/annainin2025.html

●7. (再掲)JR中央線・山梨市駅北口からすぐの「街の駅やまなし」に乙女高原の常設展示があります。今はシーズン47「乙女高原にカヤネズミはいるか?」。カヤネズミの巣の本物も展示していますよ。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20250128

●8. 乙女高原の話題ではありませんが、植原の自然観察ユーチューブ動画「教えてうえちゃん いつでもどこでも自然観察」が40本になりました。いろいろなジャンルの、いろいろな切り口での自然観察にチャレンジしています。ご笑覧の上、ご意見やご感想をいただけたら、とてもうれしいです。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLl4SoTwWyU5bYf0xy_SQYDvkeK8zu0yuC
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1.【観察報告】●2月18日の乙女高原●

 柳平でヒヨドリが鳴いています。ヒヨドリといえば「里の鳥」というイメージがあります。焼山ではツグミを見ました。今シーズン、ウチのまわりではいつもの年よりツグミはずっと少なく、ほとんど見ることがありません。乙女高原には1週間に1回程度行っていて、どう考えてもウチのまわりとは観察頻度が違います。ところが、毎年、ツグミの初認は毎日見ているウチのまわりより、1週間に一度の乙女高原が先です。ツグミはウチのまわりより乙女高原の方を冬越しの場所として優先しているような気がします。こんなに寒い所なのに・・・。

 さて、本日の最大の目的はシカ柵内に仕掛けたセンサーカメラのデータ回収です。パソコンを持参して、現地で動画を確認したところ、バッチリ映っていました。シカ柵の内側70cmのササまで食べている謎が解けました!!
https://www.facebook.com/akira.uehara2/posts/pfbid0dc1uiMzhEP7skrMH8R1GwTriRfdLQkq28g5pRwebzJs4qgAFDRzj4cVCiDRzUYDEl
 でも・・・見てしまうと「なーんだ、そういうことか」と、手品のネタばらしのようです。2/11~18の1週間の間にシカが来ていたのは2/15の午前3時ころ1回だけです。来ていたのはメス。シカ柵の網との比較から地面から肩までの高さはほぼ80cm。シカは15cm四方の金網の枠に頭から首まで突っ込んで、シカ柵内のササを食べていました。これだったら、シカ柵内のかなり遠いところまで届きそうです。
 人が見ていないところで、シカが前脚を柵に突っ込んで、2本のひづめでササの茎(正確には稈)を持ち、もう片方の前脚の「和ばさみのような」ひづめでチョキンと切って食べているところを妄想していたので、残念でした(ウソです)。
 よく見ると、シカ柵内側にはシカ柵に沿って50cmくらいの幅の「ササが食われている」ラインができています。シカが首を伸ばして食べられる範囲が、このようなラインになっているのでしょう。
https://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/d959684c83d98f3c47b13a649818de11
 この動画を見たある方が「シカ柵は若いメスをひいきしているかもしれませんね」とおっしゃいました。さすがに角を持つ雄は柵内のササを食べることはできません。また、大きく成長したメスだったら、頭がつかえるかもしれません。小さな(若い)メスなら首を入れられるのは確かです。死亡率が大きく、シカの繁殖率増減に大きく関わるのは「若いメス」です。シカを防ぎたいシカ柵が、かえって、そんな「若いメス」を優遇している可能性があるということです。
 今日は、シカ柵外も歩きました。シカ柵の外側と内側で色が違っていました。内は常緑のササ葉の緑色ですが、外は全面的に食われているので枯れ草色です。柵に沿ってシカ道もできていました。柵内をうらめしそうに見ながら、歩いているのでしょうか。

 午後はクリスタルラインを歩きました。イケマの実の中に、まだフワフワ綿毛の付いた種が残っていました。さすがにフワフワをそのまま実の中に閉じ込めたのでは、やたらと大きな実が必要になってしまいます。フワフワはギュッとまとめられ、しかも、少しずつずれて種が仕込まれていました。誰に教わった訳でもないのに、自然ってすごいです。
https://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/f2ae40d3ebe17cd2640bfce34ff0f9a3

 帰りは道沿いではなく、沢を突っ切って乙女高原に戻ることにしました。笹原を下って、沢に出ると、沢直前の地面が膨らんで高くなっています。危ない危ない。膨らんでいるのは中が凍っている証拠。いわゆる霜柱です。霜柱には適度に(?! )空間があるので、踏み抜くと、落とし穴に足を踏み入れたのと一緒です。体のバランスを失ってしまいます。
 気を付けながら歩みを進めていたら、見つけてしまいました。霜柱の断面!! 沢の向こう岸に壁のような、何段にも重なった霜柱です。普通なら「おまんじゅうの中のアンコ」と同じで、地面の中に隠れて見えないはずの霜柱ですが、沢によって「おまんじゅうが切られた」状態になり、「アンコの断面」が見られるようになったということでしょう。霜柱の高さは1mでした。グランドキャニオンのようにも見えます。
https://blog.goo.ne.jp/otomefc/e/d508a86fd398a4eebca9d55017ad45f7
 冬でも枯れないし凍らない沢によって、水が供給され続け、しかも、低温が続いています(後日、気温データを確かめますが、ほぼ間違いなく真冬日が続いています。今日の14:00の気温は-6℃です)。前日に凍った霜柱の下にその日の分の霜柱がどんどん付け足されていくので、こんなに高くなったのだと思います。さらに、例年でしたらこの時期は一面の積雪なので、霜柱は見えにくいし、発達しにくくなると思うのですが、今年は雪が非常に少ないために、こんな現象が見られたのだと思います。
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2.●乙女高原自然観察交流会● 2025年3月1日(土)

日 時 2025年3月1日(土) 午前9時~ 午後3時ころまで
集 合 道の駅 花かげの郷 牧丘
持ち物 弁当、飲み物、防寒具、雨具、観察用具

集まった人で相談して、場合によっては車の乗り合わせで、乙女高原に向かいます。
途中で寄る場所も、相談して決めます。
すでに林道は冬季閉鎖になっていますので、「現地集合」はできません。
積雪の可能性が高いです。長ぐつ等をご用意ください。
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3.【活動案内】 ●2024年度総会● 3月16日(日)

●ニュースレター2404号に同封された「出欠ハガキ」にご記入の上、投函をお願いします。
●世話人への立候補をよろしくお願いします。

日 時 3月16日(日)午後2時~(準備は1時半から)
場 所 山梨市役所牧丘支所
次 第
 1.開会のことば
 2.代表世話人あいさつ
 3.来賓あいさつ
 4.議 事
  ① 2024年度活動報告
  ② 2024年度収支決算報告
  ③ 会計監査報告
  ④ 新規世話人への立候補と承認
  ⑤ 新旧世話人のあいさつ
  ⑥ 2025年度活動計画提案
  ⑦ 2025年度収支予算提案
 5.その他
 6.閉会のことば
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4.【活動案内】●第Ⅵ期乙女高原案内人養成講座●

 乙女高原を案内することによって乙女高原の自然を守る輪を広げようと、2003年から3年間に渡って開催し、2008年に第Ⅳ期、2023年に16年ぶりに第Ⅴ期を開催し、今期の養成講座です。
 乙女高原を知り,守り,そして伝えるノウハウが満載の講座です。これを機会に,ぜひ,乙女高原のことを知り,ファンになり,そして,乙女のことを伝えるメッセンジャー「インタープリター」になってください。

ちらしのQRコードもしくは特設ページから申し込みフォ-ムがリンクしていますので、そこから申し込みください。
※ちらし
https://fruits.jp/~otomefc/2025annainin.pdf
※特設ページ
https://fruits.jp/~otomefc/annainin2025.html

・募集定員 30名(申し込み多数の場合は抽選)
・養成講座 5/25、6/8、7/27(いずれも日曜) 計3日

・講義と実習を通して、自然観察の手法、案内の技術、自然保護の知識、乙女高原の地形地質・植物・動物・歴史などを学びます。

●第1回 5月25日(日)  会場:山梨市民会館と万力公園
 開講式 野外実習「インタープリテーション体験」
 講義「インタープリテーション」「自然の保護」「乙女高原の歴史」
●第2回 6月8日(日)  会場:乙女高原
 実習「乙女高原の地形地質」「乙女高原の動物」
●第3回 7月27日(日)  会場:乙女高原
 実習「乙女高原の植物Ⅰ」「乙女高原の植物Ⅱ」
 ワークショップ「今後の活動について 閉講/修了式

※養成講座を支えていいただくスタッフを募集します。スタッフになれば、受講者と一緒に講義や実習を見聞きすることができます。講座は3日間行われますが、1日だけの参加も可です。
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  ■2024年度 (第9期) 乙女高原観察交流会■
●乙女高原ファンクラブとしての行事でなく、参加者各自の自主的活動として行うもので、活動に伴う旅費や飲食、傷害保険※などすべて自己責任となります。
●基本的には9:00、道の駅まきおか集合です。そうでない場合は、予定表の( )内をご覧ください。
●途中からの参加や、午前中だけの参加など自由ですが、解散時間の目安は、現地3時、道の駅3時半とします。
●雨天の場合などは現地には行かず、道の駅での交流会にする、早めに散会するなど、参加者各自の意思で決めてもらいます。
●参加者は、乙女高原ファンクラブのメルマガメンバーとしますが、お知り合いを同行されることは自由です。
●乙女高原観察を通した交流目的のため、参加者間で情報を共有できるように、乙女高原ファンクラブ世話人会の了承のもと、メルマガなどを利用させていただきます。
※2024年度から傷害保険に加入しています。

   【2024年度の予定】
【終了】 4月 6日(土) ヤマアカガエル産卵調査と兼ねる
【終了】 5月12日(日) 遊歩道づくりの午後(13:00ごろから、乙女高原)
【終了】 6月 1日(土) 黄色いスミレ観察会と兼ねる (集合時刻は8:30)
【終了】 7月 6日(土) 谷地坊主の観察会と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
【終了】 8月 3日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
【終了】 9月 7日(土) マルハナバチ調べ隊と兼ねて (集合は10:00、乙女高原)
【終了】10月 5日(土)・・・6日に延期 訪花昆虫調査と兼ねて(集合は9:40、乙女高原)
【終了】11月16日(土) 草刈りボランティアの準備 (集合は9:00、乙女高原)
【終了】12月 7日(土)
【終了】 1月11日(土)
【終了】 2月 1日(土)
  3月 1日(土)
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  ■街の駅やまなし・乙女高原展■
中央線山梨市駅すぐ北(北口から出て、すぐの信号を渡り、北に向かって歩いてください。郵便局の北です)の「街の駅やまなし」には常設の乙女高原コーナーがあります。
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/docs/yamanashi_02.html
現在、シーズン47「乙女高原にカヤネズミはいるか?」の展示をしています。
https://blog.goo.ne.jp/otomefcact/d/20250128

  ■案内人養成講座テキスト『伝えることで守る乙女高原の自然』■
A4判270ページ、モノクロ。頒価1,500円。送料は1~2冊なら430円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください(郵便振替口座等は下に)。

  ■ガイドブック『乙女高原の自然観察』■
A5判32ページ、オールカラーで、1ページに1テーマずつ記事を載せています。頒価300円。送料は1冊だと180円、2~8冊だと210円。送付を希望される方は、送料込みの金額をご送金ください(郵便振替口座等は下に)。

  ■『乙女高原大百科』■
厚さ3cmという分厚い本。A5判602ページ(カラー194ページ)。頒価2,000円。送料は1~2冊なら430円。送付を希望される方は、送料込みの金額を送金ください(郵便振替口座等は下に)。

  ■ユーチューブ動画「教えてうえちゃん・・・自然観察・乙女高原スペシャル」■
山梨CATVが制作した動画がユーチューブ・チャンネルで公開されています。約1時間、植原が乙女高原の案内をします。乙女高原三昧の番組です。
https://youtu.be/g_9EuQ3A3f4
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